中国を旅行した方は油条ってのを見たことや食べたことがあると思います。
朝食にお粥なんかに浸してたべるあれです。
普通は「油条」と呼びますが「油炸桧」とも呼ぶそうです。
この「桧」とはなにかといいますと
あの中国人なら誰でも大嫌いな売国奴、秦桧のことだそうです。
私、下の名前を「岳(がく)」というがゆえに
中国の愛国の英雄、岳飛が非常に気になる存在です。
この愛国者を騙して殺しちゃったのが秦桧。
末代まで嫌われているのです。
このことは以前にも書いたことがあります。
英雄と漢奸
最近通いだした新しい中国語教室の先生が私の岳飛の話を聞いて
油炸桧の逸話をおしえてくれました。
岳飛が殺された宋の時代に
国中のみんなが秦桧を恨んだわけですが
ある店の親父さんがみんなの恨みつらみをすかっと解消するいいことを思いついたといいます。
从盆中抓起一块面团,捏成一男一女两个小人,并将它们背靠背粘在一起,丢进油锅,口里还连连喊道:“吃油炸秦桧啦!”
お盆のなかから小麦粉をつかみ、男と女を一体づつ練り上げて、それらを背中合わせに一緒にして
油の鍋に投げ込んで大声で言います。「秦桧揚げをたべちゃおうぜ!」
奥さんもかなり嫌われてたらしく、いっしょにあげられちゃいました。
なんともグロテスクですが
大人気になって全国にひろまっていったとのこと。
以上