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中華 状元への道

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2007年 02月 18日

中国のデザート 杏仁豆腐

先日韓国人のお客さんと夜景の見える高級中華料理店で食事しました。
デザートはお決まりのものしかありません。
杏仁豆腐、タピオカ、マンゴープリン。
私が頼んだのはフルーツ入りココナッツミルクタピオカ。1300円。高すぎ。

そこでお客さんが言いました。
「状元ちゃん、中国語勉強してるんやろ?杏仁豆腐ってなんていうの?」

うっわからない。状元目指しているのになんてこった。
そういえば中国で杏仁豆腐って食べたことないな。
言い訳はともかく、とりあえず答えました。

「正式になんていうかわかりませんが、読み方はシアンレンドウフだと思います。」

不正解。

xìngrén dòufuが正解。
お恥ずかしい。

ここで新しい発見。家で日中辞典で杏仁豆腐(アンニンドウフ)で引いてみたが載ってない。
そこで広辞苑を引く。アンニン豆腐はないがアンニンはあった。
ところがそこには解説はなく、キョウニンを見よと書いてある。

杏仁の正式な読み方はキョウニンなのだそうです。
アンニンのアンは唐音だそうです。
それがアンニンという読み方が慣用となったとのこと。
唐音は明の時代に日本に伝わった音です。
行灯(アンドン)とか蒲団(フトン)とか。

ちなみにキョウという音は呉音。これは遣隋使の時代だからもっと古い。
ということは杏子(アンズ)より杏仁(キョウニン)のほうが先に日本に伝わったのかな?
杏仁とはアンズの種のなかの胚です。漢方にも使われるらしいのでありえますね。

ついでにもうひとつの定番のタピオカも調べておこうと思いさらに日中辞典をひくと
「可食用的木薯淀粉」とあります。つまり「食用のキャッサバ(芋の一種)のデンプン」
最低の説明ですね。国語辞引いているんじゃないんですから呼称を教えてくださいよ。

そこで金曜日別のお客さんと中華料理店で食時をしたとき
中国出身の店員さんに聞いてみました。

西米露xī mǐ lùというらしい。

人口デンプンを西米というらしい。
でもこの露というのがいいですね。美しい響きです。
こういう造語はうまいですね中国は。
日本語はそのまま使っちゃうから面白くない。

ちなみにこの店にはタピオカはおいてありませんでした。

このタピオカ今では中華のデザートの代表格ですが
昔は安価な栄養分として奴隷に与えられたなんてこともwikiに書いてありました。
またマレーシアでは日本軍に米やとうもろこしを供出させられ
食糧難に陥った際、地元住民はタピオカを作り飢えから逃れたそうです。「大東亜共栄圏」の実態

いろいろありますね歴史は。

ところで私は中国で食事をするとデザートは決まってフルーツなんですが
杏仁豆腐とかタピオカも出るんですかね?

以上

by zhuangyuan | 2007-02-18 20:40 |


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