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中華 状元への道

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2006年 04月 01日

出生の秘密

私のお客さんで子供のころ満州から引き揚げてきた方がいます。
彼と一緒に引き揚げてきた家族でこんな話あったそうです。

家族といっても引き揚げ時には身重の若い奥さん1人。
旦那さんはソ連軍にシベリアへ連行されました。

戦後、艱難を乗り越え帰国した旦那さんは
生まれていた子供をみて、自分の子供だとは認めようとしなかったそうです。
その子は青い目に色白でロシア人に似ていたとのこと。
戦争が残した悲劇の一例です。

実は私の父方の祖母はインド人に似ています。
もう随分前になくなっていますが鼻が高く彫りが深く体も大きかった。
若いころの写真なんかはとてもエキゾチックで妖しい美しさを放っています。

それに祖母はなんと13人兄弟姉妹一番下です
しかし他の姉妹と全然似ていなかった。
すぐ上のお姉さんは私も会ったことがありますが純日本型のお婆ちゃんです。

しかも祖母の父親は明治の時代にロシア貿易で一山あてた貿易商で
世界各地を飛び回ってたらしい。
ますます怪しい。

更にその祖母から生まれた私の父はカンボジアのシアヌーク殿下とそっくりです。
出生の秘密_d0018375_22412574.jpg
今は息子のラナリットの方が似てる。
父は子供のころターバンをかぶってデパートに行き、友達が通訳のフリをして
どっかの国の皇太子のまねをして買い物をしてたそうです。

ついでに私も小さな頃から色黒で鷲鼻。
小学校では冬でもランニングで「鍛えれば全身が状元になる」などとからかわれてました。
私のこども達はまあ日本人っぽいですね。

ところが今日こんなことがありました。
娘のバレエの発表会の帰り
私の母親を車で実家に送る途中、めずらしく母と二人になりました。

そして母が真剣なまなざしで私に語りはじめました。
「状元、あなたバアバが満州から私を身ごもって引き揚げて来たのは知ってるわね。」
「ああ、しってるよ。」
「私の母はね、満州の新京にいたの。新京の皇宮で暮らしていたのよ」

そして母の顔がすこしこわばり、すっと息を吸い込み、しっかりとした口調で一気に言った。

「亲儿呀,我要告诉你,你妈不是日本人,你老爷是爱新觉罗傅仪--清朝的最后皇帝啊!!」
(息子よ、行っておかなくてはならないことがあります。私は日本人ではないの。私の父は愛新覚羅溥儀ー清朝最後の皇帝なのよ」

私は暫し呆然とした。

俺の血にもヌルハチの血が流れている。
俺が中国語を始め、草原を疾駆する遊牧民に憧れるのも、全ては神が敷いたレールの上の
運命だったのか?俺の使命は清朝を中原に復興させることなのかあ!!!

私は運転が続けられなくなり、じっと目を閉じた......。





ああそう今日何日でしたっけ。
まだ日付まわってないですよね。
中国にもあるんですかね同じような日?

以上

by zhuangyuan | 2006-04-01 23:08 | 生活


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