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中華 状元への道

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2006年 01月 15日

中華 ゲテモノ食い

中国では何でも食す。
たとえて曰く、空飛ぶものは飛行機以外、4本足のものは椅子以外、2本足のものは両親以外
何でも食べちゃうとか。
2本足の話はグロすぎるので置いといてとにかくゲテモノなんでもござれ。

 私はゲテモノはそんなに苦手ではありません。
中国では蛇、鰐、亀、ケニアでは牛の血の入った牛乳も平気でした。
でも虫だけはちょっと勘弁してもらいたい。長野の蜂の子なんかも大きらいです。
魚も家畜もいない貧困地域で動物性タンパクを採るため仕方なく食べるならまだしも
この飽食の時代になんで好き好んで食べなきゃなんないの。

「丰乳肥臀」のなかの一文。
我们家没有一粒粮食。前来求医问卜的人,根据鸟的习性,贡献给我们家一些蚂炸、蚕蛹、豆虫、金龟子、萤火虫之类的荤食儿,・・・。我们当然把这些贡品首先喂给三姐,三姐吃剩的,母亲和姐姐们和司马家的小东西分而食之。

うちには一粒の穀物もなかった。医者を求め、占いを聞きに来た人は、鳥の習性を考慮し、うちにイナゴ、蚕のサナギ、豆虫(?)、コガネムシ、蛍などの動物タンパク食料をくれた、・・・。私たちはそれらの貢物をはじめに三姐にあげて、残りを母親と司馬家のチビと分け合った。

鳥の神様に取り付かれた三番目の姉さんに各地から信者が供物を持ってやってくる。
それが虫なんです。食べ物がないですから皆で食べる。

 以前中国に出張していたとき、夕食時に炒めたゲンゴロウ=龙虱(longshi)が皿に山盛りになって出てきました。
その日は昼にもかなり飲まされており、グロッキーでした。まず見た目でアウト。
まあゴキブリと同じですよ。
中華 ゲテモノ食い_d0018375_213094.jpg

 これも経験だからと一つ食べて見ました。味は別になんてことはない。でも少し油が嫌でした。
ただ歯ざわりが虫って感じ。なんか足とかが歯に詰まりそう。

何が一番にイヤかって、人が食っているのを見ること。オケツのムニュっとしたとこだけ食べるのですが、食べてるときは口からゲンゴロウが半分出てる。これがグロテスク。
食い終わった腹のなし羽根つきの殻が皿に積まれていくのもホント気持ち悪い。
その日の体調のせいだけではないでしょう。

邱永漢氏の「食は広州に在り」(中公文庫)にそれを食べる妻の様子が出てくる。
彼もきらいらしく、ゲンゴロウを食べる奴とはキスしないと宣言したが、
キスより龍蝨ロンサツの方がおいしいとばかりにボリボリやりはじめた。源五郎の脚と羽をむしり、腸を出したあとを口にほおり込むのである。

気持ちわるいでしょ。
でも私は食べ方間違えたかな。腸も食べてたような。

この本には中国の食に関することがたくさん出ていますが、うまく食べるためには何でもする
というのがよく出てくる。こんな感じ。
家鴨の水かきを食べるときには鉄板を熱くした上に家鴨の大群を追い込む。
家鴨の水かきが充血してきたところで、脚を切っておとし、肉のほうは下僕にくれてやり、自分のほうは水かきのほうだけ食べる。

そんな残酷な。

これは聞いた話ですが、猿の脳みその食べ方の話。
インディ・ジョーンズでも食べてましたよね。
でももっとすごい。

まずテーブルに穴を開ける。
その穴から生きた猿の頭を出す。
鉄の棒で猿の頭を何度も小突く。
猿が怒って真っ赤になったのを見計らい、鉄で頭を バーンとたたく。
死んだ猿の頭をインディ・ジョーンズ風に切断し、
グレープフルーツを食べるようにスプーンで脳みそをすする。

ああ恐ろしい。
その話をしてくれたひとも食べたことがあるわけではないそうです。

以上

by zhuangyuan | 2006-01-15 22:12 |


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