中華 状元への道

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2011年 09月 11日

漢字で覚える韓国語

漢字でわかる韓国語入門―日本語の知識で、7割まではすぐ征服 (ノン・ブック)

水谷 嘉之 / 祥伝社



最近韓国語を勉強してますが私が初めて韓国語の本を読んだのはこちら。
平成2年第八刷とありますので大学生のころ。
今は平成23年。20年前か。コワっ。

日本語で7割分かっちゃうんなんてこれはいいと感動したものです。
でもその後がつづきませんでした。

次の機会は90年代半ば。
仕事で韓国との取引が多くなったころです。

あらためて独学を始めました。
でもすぐ挫折。
IMFショックで韓国との仕事が激減したのです。

それに日本語がしゃべれる韓国人が沢山おり
彼らに下手な韓国語でしゃべりかけるのがなんか空しかった。

そして今年から再チャレンジ。
中国語もひと段落した感があるし
もうひとつできたらいいなと欲張りな気持ちが。

だったらやっぱり最短距離でいけそうな韓国語かなと。
で今回は以前独学が続かなかったという失敗ありますので
思い立ってすぐにスクールに申し込みました。

そして初級テキストからやり直し。

ただいま第六課。

これがけっこう難しい。
というか簡単そうなんですが進歩しない。

その原因はやっぱりハングル文字。
これに早く慣れなくてはいけません。

中国語だと感じですから長文が並んでてもなんか親近感がわくし
意味も少しはわかる。

でもハングル文字だと読み方からゆっくりいって意味を考える。
これがつらい。っていうか慣れてない。

それに意外に固有語が多い。
漢字語が7割じゃないの?って

固有語を暗記するのも気力がでない。
固有数字を覚えるのでヒーヒー入ってます。

ハナ、トゥル、セ、ネって。

語学に近道なんてないんだと分かりつつもなんか効率のよいものなかなと思って
こんな本を買ってきました。

漢字のハングル読みをマスターする40の近道

兼若 逸之 / アルク



ざっと目を通しましたが近道ではあるかもしれませんが
はるかな道のちょっとした道しるべって感じかな。

でも序文に重要なデータが載っていました。

固有語と漢字語の比率について。

使用頻度上位500語の固有語比率は三分の二。

上位1000語だと半分。

上位一万語だと三分の一に減ります。

語彙が多ければ三分の二は漢字語をいうことになります。

ようするに日本人にとっては勉強すればするほど加速後的に語彙が増加するってこと。

さらにはこんなデータも。

朝鮮語のすすめ 日本語からの視点 (講談社現代新書 614)

渡辺 吉鎔 / 講談社



日中韓の共通漢字語
まずは日中共通語こちらは官庁が調べたもので日本語教材からとった漢語1800語が対象。

①中国語と全く同じ意味 1200語
②一部意味がずれている 80語
③意味が異なる      70語
④日本にしかないもの 510語


上記を著者が韓国語との比較をしてみたのがこちら。

①日韓で全く同じ意味 1070語
④中国語にないけれど韓国にはある日本漢語 300語
その他もあわせてトータル1600語が意味が類似。


韓国の漢字語は中国伝来のものあれば日本から伝わったものもあります。
中国伝来のものだって近代以降は日本製のものが多いです。

はじめの固有語の霧を抜ければそこには青空が。
日本語を知ってるだけでなく中国語もわかりますからね。

なんか勇気が湧いてきた。

以上
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by zhuangyuan | 2011-09-11 20:37 | 韓国 | Comments(4)
2011年 05月 29日

ハングルvs事大主義

ハングルの誕生 音から文字を創る (平凡社新書 523)

野間 秀樹 / 平凡社



世宗の大偉業としてハングルが誕生したわけですが
誰もが賛成であったわけでないのです。

ハングルを実質的に作った集賢殿という研究機関にも猛反対する人がいたと。

崔萬里。

彼の反対の論理はこうです。

「我が朝、祖宗より以来、至誠にして大に事へ、一に華制に遵ふ。」


だって昔っから中華の制度でやってきたでしょって。

「唯だ蒙古、西夏、女真、日本、西蕃の類、各々其の字有るのは、是れ皆夷狄のみ」


自分たちの文字持っているのは野蛮国ばっかりである。

字をつくるなんてこんなことが中国の都に知れたら大変だ。
中国文化のエバンジェリストたる朝鮮が中華を捨てるなんてとんでもない。
文字を統べるなんて大それたことをできるのは唯一中国皇帝だけであると。

正に事大主義であります。

ただここは礼儀の国、朝鮮。
儒教思想のなかで朝鮮王に命令されて逆らえるのでしょうか?

でもこの崔萬里にとっては世宗なんてピーナッツ。
たかが衛星国の一王様、悠久の歴史を前にすればなんてことはない。
中華すなわち世界のことわりは優先なわけです。

現実的にも当時の朝鮮知識人にとっては漢字はすべてに値する。
漢字がなければ知識はないわけで、
知識がなければ特権もないわけです。

既得権益者としての存在意義を根底から否定される出来事なのです。
そういう意味では世宗のハングル創製ってのは一種の革命といえますね。

この革命からずっと後世に野蛮国日本の言葉を強要されたのですが
当時の屈辱はこうした歴史を知るとよくわかります。

その後紆余曲折をへて立派に国の文字として定着しました。
今ではかつての支配者日本のおばちゃまたちの心までハングルが征服しているのです。


以上
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by zhuangyuan | 2011-05-29 22:41 | 文化、歴史 | Comments(2)
2011年 05月 22日

ハングルのヒミツ

韓国語レッスン。
「ハングルは15世紀に世宗によって作られました」
なんて基礎的なことから始まり

「子音字は発生器官をかたどって作られました。」

なんていってこんな図をもって説明されます。

d0018375_2026211.jpg


d0018375_683854.jpg


ㄱ 軟口蓋音
ㄴ 舌音

なんて

「どんな音がどんな発声をされるかは
死体を解剖して確かめたそうですよ。
世宗の生涯をあつかったドラマにありました。」

うげっ!
そこまでしなくても。

ちょっと興味があったので動画探してみました。
中文字幕ですがよかったら。
解剖するのはウイグル人のようです。

大王世宗 第85話 

そのおかげでハングルってホントよく出来てる。

当時は漢字しかなくて自国のことがよく表現できなかった。
そこで大王は文字をつくったのです。

「訓民正音」というのを世に出しひろめたわけです。
序文で大王が語ります。

ハングルがないのでもちろん漢語で。

訓民正音解例 世宗序 (趙義成の朝鮮語研究室)

國之語音,異乎中國,與文字不相流通,故愚民,有所欲言,而終不得伸其情者多矣。予為此憫然,新制二十八字,欲使人人易習,便於日用耳。

国の語音,中国に異なり,文字と相ひ流通せず,故に愚民,言はんと欲する所有れども,終(つ)ひに其の情を伸ぶるを得ざる者多し。予此れが為に憫然たりて,新たに二十八字を制(つく)り,人々をして易く習ひ,日用に便たらしめんと欲するのみ。


愚民のためにつくったわけですね。
漢文は特権階級のものだったわけです。


創成者の序にはこうあります。
(鄭麟趾後序)

故智者不終朝而會,愚者可浹旬而學。以是解書,可以知其義。以是聴訟,可以得其情。字韻則清濁之能辨,樂歌則律呂之克諧。無所用而不備,無所往而不達。雖風聲鶴唳,鶏鳴狗吠,皆可得而書矣。

故に智者は朝を終えずして会し,愚者は浹旬(せふじゅん)にして学ぶべし。是を以て書を解さば,以て其の義を知るべし。是を以て訟を聴かば,以て其の情を得べし。字韻は則ち清濁之(これ)を能く辨じ,楽歌は則ち律呂之れ克(よ)く諧(かな)ふ。用ゐて備はざる所無く,往きて達せざる所無し。風声,鶴唳,鶏鳴,狗吠と雖も,皆得て書かくべからん。


賢いひとは午前中に学べちゃうし
馬鹿でも10日もあればokですって。

ちょっとプレッシャーを感じます。

でも覚えちゃえば風の音だって犬の鳴き声だって書けちゃうって。

正直今はハングル聴いても正確にはディクテーションできません。
でもせっかく大王が作ってくれたんですから頑張らないといけませんね。

まずは積読してあったこの本から始めます。
ハングルの迷宮にはまりそう。

ハングルの誕生 音から文字を創る (平凡社新書 523)

野間 秀樹 / 平凡社




以上
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by zhuangyuan | 2011-05-22 21:02 | 言葉 | Comments(4)
2011年 05月 11日

苗字の読み方の謎 韓国篇

先日、韓国企業に訪問しましたら社長さんと部長さんが同じ「柳」という姓でした。

ところが名刺の裏の英語表記を見ますと

社長さんが「Yu」
部長さんが「Ryu」

となってます。

そこで韓国語で読むとどうなるのですか?と尋ねると
やっぱり別でYuとRyuと読むとのこと。

漢字語の韓国読みは一字に一つだと思っていましたのびっくりしました。

韓国の姓で二つの読み方があるのはこの「柳」だけだといいます。
そこには複雑な事情があるんです。
なんて謎かけがあったところで話題はそのままとなりました。


そして今日、その謎がとけたのです。

ハングルレッスンでのはなし。

「이」(イ) の意味はわかるかと尋ねられ

「この」だとか「2」だとか答えますと
苗字の「李」もありますねとおそわった。

本来この「李」の字は「리」(り)と読みますが文頭にくることによって「이」(イ)の発音に変わります。

昔は文頭であっても리と書いて読み方だけが「イ」と読んだのですが
その後政府の書き方統一のなかで読み方に合わせて表記も리から이に変わったとの事。

そこで面白いのは北朝鮮の場合は表記を優先して発音を「リ」としたんだそうです。
同じ李さんでも韓国ではイさん、北朝鮮ではリさんとなるそうです。


そこで質問してみました。

そうであるなら柳さんはなぜ「ユ」さんと「リュウ」さんがいるのですか?

辿った道は同じだったといいます。

韓国では柳を류(リュウ)と書く。
ただ文頭になると유(ユ)と発音する。
そこで政府は柳の姓をすべて「ユ」と発音するように決めたそうです。

ところが柳一族のなかに「リュウ」という読み方にこだわる一族がいたそうです。
文化柳氏。

この一族はリュウと読ませろという運動を起し
結局政府に認めさせちゃったんですって。

その結果、文化柳氏はリュウさん、ユでもいいやという柳氏はユさんというややこしいことになったそうです。

なんか気になりますねこの文化柳氏。

以上
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by zhuangyuan | 2011-05-11 21:56 | 言葉 | Comments(2)
2011年 05月 08日

ハングル手帳の活用法

韓国出張である企業にいきましたら会社ロゴのはいった手帳をもらいました。

正直こうものをもらっても重いだけで困ってしまいます。
ただまあハングルの手帳をもらう機会もあまりないのでちょっとみてみました。

巻末の付録がけっこうおもしろい。

地図だとか国際電話国番号だとか単位の換算表だとかは
日本の手帳とおんなじです。

面白いのはこれ。

앙용한사일람표
常用漢字一覧表

ハングル文字に対応する漢字が一覧できるようになってます。

가 家佳街可歌架... なんて続きます。同じ音が12個。

これは「カ」と読みますがなんとなくわかりますね。
街はどうかとおもいますけど。昔の中国ではガイでなくカだったんでしょうかね。

こんな調子でたくさんならんでる。
これは便利。
ハングル勉強に役立ちます。

なにしろ韓国語も日本語同様、漢字語が60%以上なんていわれますから。
固有語はともかく漢字語ならこれさえあれば推測できそう。

ところで同音異義語がこんなにあるわけなのですが
それを表意文字の漢字の助けなしに
声調変化なしの表音文字ハングルでどうやったら伝えられるのか心配になります。



もうひとつ便利なのはこちら。

韓国의姓氏
韓国の姓

ハングルであらわした姓を漢字にしてあります。

最近韓国では名刺に漢字がない場合が結構多い。
表がハングルで裏が英語。

これはどうにも具合わるい。
もちろん私にとって具合悪い。

姓はやっぱり漢字で知りたいのです。

김 キムさん、박 パクさんくらいは想像つきますけど

채 チェ蔡さん と 최 崔チェさんの区別なんかは私にはわかりません。

これでもうハングル、英語名刺をもらっても安心です。

ここで私はいい事を思いついた。

この手帳をハングル練習手帳にしようと。

今週から教室に行こうと申し込んでみました。

(今回はハングルも記載してますので文字化けの方はハングル文字をPCにいれてくださいね。)

以上
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by zhuangyuan | 2011-05-08 22:02 | 言葉 | Comments(4)
2011年 05月 05日

長すぎるタイ人の名前

先日タイに行きました。
出張前に紹介してもらった方とe-mailで連絡をとりあっていたのですが
名前が長すぎて覚えられない。

あえてカタカナにすれば

ポーンファジョング・ラープラタナポーン
ティーラポーン・コングスリ

どっちかがどっちかを紹介してくれたのですが
転送メールが送られてくるので
そのうちどっちとやり取りしてるのかわからなくなってしました。

そのうえ男性かと思ってたら She とか言われ更にあせる。

さらには別の人にもう一人紹介してもらい

そのお名前が サオヴァポーン・ソッピットゥヴティウォング ときたら
更に頭は混乱しわけがわからなくなった。

電話をしたくても何て呼んだらよいかわからないのでe-mailだけにしました。

現地にて、この悩みをバンコク歴25年の日本人に尋ねましたら
いいことおしえてくれました。

「ポーンが付いたら女性ですよ。チャイがついたら男性。」

これだけでも私がやり取りしてたのが全部女性だったことがわかります。

「だいたいこんな長い名前どう呼んだらいいんですか?」

「タイ人もみんな本名なんか呼びません。
みんな短いニックネームを持っていて小さいころからニックネームで呼ばれます。
私達も彼らの本名は知らずにニックネームしか知らないことが多いですよ。」

「華僑もタイ風の名前なんですか?」

「華僑は一発でわかります。苗字が長いんです。長かったら華僑。」

理由を尋ねますと
戸籍に登録する際に前に登録がある姓だとあとに何かくっつけるそうです。
そうすると後から登録する人は更に長くなる。

wikipediaにはこんな説明もありました。
なお華人の同化が進む以前においては、姓の前に潮州語の「姓」の音訳「セー」を付けこれを名字として、名前・名字の順で名乗ることが多かった(たとえばシーウイ・セーウンなど(姓黄、ウンは「黄」の潮州語なまり)と言う形)が、のちに姓を変える例が多く見られた。


こうやって長くなるんですね。
華僑を警戒し、タイ化させても判別できるようにしてるのではと。

ちなみにお会いした華僑の苗字でこんなのがありました。

パッタマボラクルチャイ(PATTAMAVORAKULCHAI)

彼のお父さんの名刺には中国名も入っていました。

姓は「方」でした。

これがそんなに長くなっちゃう。

息子さんがいってました。
「苗字が長いから T をひとつにして短くしようとおもう。」

たいして変わんないでしょ。

ちなみに苗字変えちゃう人ってけっこう多いらしいです。
昔、タイでは姓がなく、姓に対する執着がすくないとか。

以上
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by zhuangyuan | 2011-05-05 20:23 | 文化、歴史 | Comments(4)
2010年 12月 11日

ドイツ語+フランス語=英語!?

先日、日本語の成り立ちについて記事にしましたが
英語もけっこう面白い。

ちょっと前に英会話教室で個人レッスンをうけていました。
先生はスコットランド出身の弁護士でした。

インテリの彼は会話だけでなく文化の話もしてくれます。
この単語はFrench由来だとかGerman由来だとか。
英語はフランス語とドイツ語からできていると聞いてびっくりしました。

最近ドイツ語入門みたいな本を買ってながめていますが
英語とそっくりな単語が想像以上に多いです。

come - kommen
house-Haus
mother-Mutter
night-Nacht
book-Buch
good-gut


そのヒミツは英語の歴史にありました。
英語の歴史

今のイギリスがあるブリテン島、
そこではもともとケルト系の言葉が使われていた。

5世紀にゲルマン民族がやってきてゲルマン系の言葉を話すようになる。
これがドイツ語由来の言葉の起源。

しばらくして今度は11世紀にノルマン民族に征服される。
ノルマン人はフランス語を話した。
これから英語に大量のフランス語が流入したと。

支配階層がノルマン系で平民がゲルマン系となった。
基礎単語がゲルマン系で増えてゆく語彙はノルマンが多くなっていったそうです。

先日紹介したこの本にも面白い話が載っていました。

わたしの外国語学習法 (ちくま学芸文庫)

ロンブ カトー / 筑摩書房



英語には子牛、豚、雄牛をあらわす単語が二つずつ存在すると。

動物そのものを表す場合はこう

子牛 calf
豚 swine
雄牛 ox

これはどれもドイツ語とそっくり

ドイツ語では

Kalb
Schwein
Ochs

でこれが肉になるとどうなるか?

子牛 veal 
豚 pork
雄牛 beef

こっちはフランス語っぽいのです。

veau
porc
boeuf


つまり家畜そのものを扱ったのは平民であるゲルマン系で
その肉を食べたのは支配階層であるノルマン系だったというわけです。

面白すぎる。

ヨーロッパ言語はみんなこうして入り組んでいるわけですね。
どおりでヨーロッパ人はみんな英語がうまい。
半分同じなんだからね。

でもドイツ人で堪能でフランス語が全くわからない人が
ロンドンに行ったら、交通整理の警官の言葉ばほとんどわかったけど
教会での説教は全くわからなかったそうです。

ドイツ人は庶民の英語はわかるけど
支配階層の英語はわかならない。

なぜなら支配階層の言葉はノルマン系だから。

これはある意味、日本語と中国語にもいえるかも

北京で少し学校に行ったとき華僑の子息たちは日常会話は
ほぼ問題なく理解できた。
ところが閲読の授業になって時事解説なんかがでると全く理解できない。

私はその逆。

時事問題なんかに使う単語はほとんど明治以来の日本で作られた熟語です。
今の日本語と語彙が共通しています。
だから簡単なのです。

突然みんなの私を見る目が変わりました。


以上
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by zhuangyuan | 2010-12-11 22:16 | 文化、歴史 | Comments(2)
2010年 10月 24日

「はさみ」って何するもの?

日本語から学ぶ中国語・中国語から学ぶ日本語

王 浩智 / 東京図書



すべての中国語学習者にオススメしたい一冊です。

以前からこの本の存在は知っていましたが
日本語から学ぶってのが好きでないので食わず嫌いをしておりました。
外国語を学ぶ場合は外国語をそのまま受け容れたほうがいいと考えてたからです。
日本語と中国語は似ているだけに日本語から学ぶと
日本語チックな中国語になってしまうと。

でもこの本は違う。
言語の単語だとか文法だとかそんな瑣末なことを書いてあるのでなく
中国人の考え方、日本人の考え方といったもっと大きな視点から
言語を読み解いてくれるのです。

読み物として面白い。

ためしに目次をひいてみます。

第一章 言葉と対象
 第二節 空間感覚

第二章 言葉と言葉
 第三節 文の連鎖
  1.時系列の中国語 時間をねじる日本語

第三章 言葉と発信者と受信者と
 第一節 言語に期待するもの、しないもの


どうでしょう気になりだしたでしょう?

でもこれだけではチンプンカンプン(=听不懂看不懂)でしょう。

例えば空間感覚、

「茶碗蒸し」という日本語を中国語で言うと?

蒸鸡蛋羹=玉子をプリン状にしたもの

つまり日本語は入れ物だけに注目しており
中国語は中身を注目している。

そんな例をいくつも挙げてくれます。

土瓶蒸し=陶壶炖菜(土瓶で煮込んだ料理)
鉄板焼き=用铁板煎肉(鉄板で焼いた肉)

確かに言われてみれば
日本語だって字をそのまま見ればなんのことやらわからない。

茶碗や土瓶は食いませんから。

でも文化背景で共有している。茶碗蒸しっていったらこういうもんだと。



こんな例がたくさん載ってます。

私が感心したのはこれ。

「採血」

中国語では验血という。

採血ってのは血を採るだけ。

これじゃなんにもならない。

やっぱり検査しないといけません。
だから验血。
なるほど。

日本語は物事の始まりに重きを置くんですって。


例えば「はさみ」

中国語では剪刀。

日本語は「はさむ」だけでまだ切っていない。

中国語は切る刀。

こっちのほうが理にかなっているように思える。

同じ漢字の国でありながらこれほどの文化の違いがある。

語学って奥深い。


以上
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by zhuangyuan | 2010-10-24 20:30 | 学習 | Comments(2)
2010年 09月 26日

中国では名前は呼んじゃダメ?

先日、早朝中国語学習会で、中国での名前の呼び方について話題になりました。

中国人は家族をフルネームで呼ぶと。

以前見たドラマのDVDで「中国式離婚」というのがありましたが
仲の悪くなった夫婦の間で呼び合うフルネームが恐ろしかった。

ケンカのとき

「宋建平!」 song jianping

と名前を言うだけ
夫婦別姓だけに寒くなる。

子どももフルネームで呼ぶケースが多いです。

一般的な呼び方については下記ページがよくまとまっています。
名前を呼ぶ


そこで思い出したのがこちら

三国志 きらめく群像

高島 俊男筑摩書房



中国おたくの高島俊男先生が三国志時代の中国人の呼び方について
解説してくれてます。

日本では劉備のことを劉備玄徳と呼びますが
中国ではこんな呼び方は絶対しないといいます。

劉備玄徳

劉は姓

備は名

玄徳は字(あざな)

この中で名は特に大事なものだから通常は使用しないと。
wikipediaの人名の欄にはこうあります。(ここの解説はかなり面白い。)
。かつては、真の人名は霊的な人格と不可分のものとし、本名を実際に他者が口にして用いることに強いタブー意識を持つ社会は多かった(諱または忌み名)


そこでその代わりに字(あざな)をつけて呼び名として用いる。

ということは
呼ぶとすれば

劉備もしくは劉玄徳となる。

親しい間柄や幼なじみなんかは字(あざな)をもちいるそうです。

親しくもない馬超が劉備を「玄徳」と呼んで、関羽が激怒したといいます。

また字(あざな)でさえ、そんな感じですから、名前なんか読んじゃった日には大変です。

高島さん曰く

曹操のことを「操」と呼び捨てする奴がいれば
それは間違いなく負けてつかまってこれから殺される敵将だけだと。


確かに今でも名前だけで呼ぶケースあんまりないですよね。
名前だけで呼んだらまずいんでしょうか。

小王だとか老李だとか苗字に小とか老をつけて呼びますけど
名前にはないですね。

親が子を呼ぶ場合でもあんまりないんでは?

今は字(あざな)があんまりないんでしょうからややこしいですね。

ちなみに私の中国語の先生は息子さんに本名とは別に呼び名をつけてました。

瀛瀛

日本のことを东瀛と呼ぶことにちなんだそうです。
風流ですよね。

ところで私は小さな頃から名前でしか呼ばれていませんで
苗字で呼ばれることが殆どなかったんですが
日本ではいつから名前を呼ぶのがありになったんですかね?

すくなくとも神聖で穢すことのないものとして
自分の名を考えたことはありません。

でもネットだと本名はあんまり使わない。

もしかしたら今後はネット上の名前が字(あざな)の代わりになるのかも。

以上
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by zhuangyuan | 2010-09-26 17:01 | 文化、歴史 | Comments(6)
2010年 06月 12日

ハングル文字の実力

mandarin noteさん推薦の語学本を読みました。

韓国語から見えてくる日本語―韓流日本語鍛錬法 (にほんごCaf´e)

松本 隆 / スリーエーネットワーク



私さいきん語学熱が再発しておりまして
中国語の合間に韓国語に浮気しています。

1997年に韓国語習得を志したことがあります。
まもなくIMFショックが起こり対韓貿易がまったくなくなり
モチベーションがうすれ断念。

それ以来のチャレンジです。
あくまで浮気ですので軽いお付き合いにしたいなと思っています。
つまり最小の努力で最大の効果を生むようにしたい。

習うより慣れろ作戦。
とにかくいっぱい聴いて慣れちゃおう。
今は通勤の電車で語学本付録CDをきいてます。

閑話休題。

本の話題にもどります。

表音文字としてのハングルの実力にびっくり。

韓国語にも漢語由来の言葉がかなり多いのですが
漢語表現をハングルで書き表すとき、漢字とハングル文字が一対一で対応するんですって。

本に載ってる例をあげます。

「目的」という言葉。

日本語ならモクテキとなり4文字。

でも韓国語なら낙석= 낙(モk)+석(チョk) という音の二文字で表せます。

(私のキーボードはハングルが打てない。でもいい方法がありました。
iphoneの韓国語キーボードで打つ。それをevernoteでメモ→複写。凄い世の中です。)

母音と子音がパーツになっており
組み合わせに融通が利くんです。

日本語のモクテキという音をそのまま韓国語で4文字で表すこともできます。
この場合、意味はなくなりますが、音は表現できます。


こうしたハングルの特徴は外来語を導入するとき便利です。

日本との関係でいえば
明治期に近代化した日本は西洋語彙を漢字に置き換えてゆく。
それらの言葉は後から近代化した中国韓国に輸出される。

また日本の韓国併合時代は
和製漢語がどんどん韓国にはいっていた。

でも初めのころは和製漢語は導入するものの
読み方は韓国語読みをしてとのこと。

借字語というんですって。

それがだんだん日本語の強制が強くなってきて
音まで日本語読みをしなくてはならなくなったそうです。

ハガキ=葉書→엽서 (葉書=ヨpソ)→하각끼(ハガッキ)

借音語を強制したと。

そしてまた
戦後日本がいなくなって借音語をパージして
絶滅危機種だった韓国語が復活したのです。

そして今や空前の韓国語ブーム。

オバチャンたちの心はすでに征服されてしまってます。

この本あとがきにありますが
韓国語をしゃべれるとカッコいいという意識の大改革がおこなわれたといいます。

このほかに読みどころのたくさんある
贅沢な本でした。



以上
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by zhuangyuan | 2010-06-12 11:59 | 韓国 | Comments(8)