中華 状元への道

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2015年 09月 13日

マレーシア映画にみる民族の見えない壁はどうしてできたの?

マレーシア映画「細い目」を映画館で鑑賞。

マレーシア作品はこれで二回目です。
マレーシア映画で思う 多民族国家のアイデンティティって何?

東南アジアは20年前から何度も行ってますがなぜかマレーシアは
去年が初めて。一気に好きになっちゃいました。

何がって、その混沌ぶり。
それまでの私にとってのマレーシアはマレー人を中心としたイスラム社会であったり
日本企業の生産基地として優秀な工員といったふうな「静」のイメージ。

訪れてみるとマレー、中国、インド、ごっちゃごちゃの多民族国家でした。
勝手なイメージとはぜんぜん違って活気のある喧騒がまっていました。
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映画は始まると私のツボをついてきて
すぐに引き込まれちゃいました。

主人公のジェイソンが北京語しゃべってて
お母さんがマレー語で返す。
読んでる本はインドのタゴール。

ヒロインオーキッドはイスラムのカッコして勉強してるけど
家に帰ってタンス開けたら金城武の写真が貼ってある。
台湾ジャパニーズ。

ジェイソンとオーキッドが話すのは英語。
友だちと喋るのは英語、広東語。
これが実に自然で淀みない。

この言語ワールドに浸るだけでワクワクしてくる。
このカオスはどんな成り立ちがあるんだろうか?
カオスの中にも明確に存在する民族文化のみえない壁ってのはどこから来たのか?

映画の帰りに古本屋いって見つけましたよ、ちょうどいい本を。
「マラッカ物語」鶴見良行著 1981年刊行

マレー半島はそもそも人口が少ない。
内陸の採集民と漁撈民がいましたが
そこにヨーロッパ植民者が入ってくる。

一番の目的は資源。スズだったり、ゴムだったり。
労働力が足りませんからつれてくる。インドから。
主にタミルですね。
中国人は歴史的にマレーにも来ていて
英国人には現地の管理者として重宝された。
経済感覚が身についていたから。

「人種別、産業別の集団分化が、内陸部の経済開発に伴って進行する。現代マレーシアの多民族社会という性格は、こうして形成された。 イギリス植民地官僚や冒険商人やサルタンたちの激しく血なまぐさい利権闘争の裏面で、十九世紀マラヤ半島の植民地経済開発を実質的に支えたのは、華人とインド移民である。」
(マラッカ物語 p239)

この映画の舞台はイポ。
特に中国人が多い地域ですね。

ジェイソンの母親はプラナカン。
習俗まで現地化した中国人。
昔マラヤのサルタンに中国からお妃がお付きのものたちもやって来て
その子孫だなんて物語が作中で語られる。
物語は必要です。アイデンティティのために。

歴史のいろんな局面でいろんな文化がやって来て、混じり合ったり、そのまま残ったりで、いまのごった煮が出来上がった。

でもここで重要なのはマラッカ物語で言われる「人種別、産業別の集団分化」
いまに至るまで分化したままだってこと。

ヤスミン監督はこれを憂いて宥和を願って作品を作ったんでしょう。
ネットで批評をみると、本国では、映画のなかの宥和した理想を、現実に即してない批判する向きがあるそうです。

前にあったマレーシア華僑が言っていました。
「シンガポールと違って、民族でマレーシアは喧嘩ばかりしてる。」って。
宗教が重いんでしょうね。

シンガポールも多民族国家ですが強い指導者のもと経済発展を成し遂げ民族問題が表に見えません。みんでもうけりゃ文句はない。

そんなシンガポールのごった煮ぶりを表す言葉を教えてもらいました。
ロジャック Rojak
いろんな野菜が入ってる辛味噌サラダみないなものかな?
それが国家の様相を示すキーワードになってる。

仕事でマレーシアの方を連れてマレー料理に行きましたが
残念ながらロジャックはありませんでした。
ソースが手に入らないって。
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サラダボールに例えられるニューヨークなんかより
濃厚な混じり方ですね。


その客人はマレー系で政府系機関の方ですが
サポートするために一緒に来たのが
イギリス系企業に勤めるシンガポール華僑。

この構図は何百年も変わってないんだろうな。

百年前ならイギリスの植民者
マレーのサルタンを籠絡し、華僑をつかって民衆を経営システムに組み込んいく。
マレーも支配階層はイギリスの支配を望んだとか。

さすがにマレー人の彼はヤスミン監督を知ってました。
それだけでいい人に思えちゃう。
「細い目=Sepet」も観たって。
私も観た甲斐がありました。

ちなみにSepetってどんな意味かというと
細い目ってのは中国人のことなんですよ。

細い目の男に恋なんかするのかっていうのが
今のマレーの現実。

ほろ苦い恋の映画ですが私にとっては
文化のワンダーランドでエキサイティングでありました。

以上




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by zhuangyuan | 2015-09-13 14:12 | 文化、歴史 | Comments(4)
2015年 08月 09日

キューバまで中国の世界戦略に入っちゃってるの?



ハバナの街を歩いているとよく声をかけられる。
「チーノ!」ってね。
Chino=Chinese 中国人ってことです。

客引きだけとは限らない。
彼らはこう続ける。

「チーノ! タバコ? コイーバ? チッカ?」
Chino! Tabaco? Cohiba? Chica?

おい中国人、葉巻あるよ、コヒーバもね、お姉ちゃんはどう?

Cohibaはハバナ葉巻の最高ブランドね。
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どこでも声かけられる。
時には大通りの向こう側からチーノって。

まあこれキューバに限った話じゃなくて
20年以上前に旅したメキシコ、グアテマラでもこれが日常だった。

パナマ運河の労務者として連れて来られて
いついたらいつの間にやら経済握ってちゃった華僑を妬みと蔑みをまじえてちゃかす。

でもねキューバは共産主義だから経済牛耳るってのはないはず。

じゃあなんでだろ?

最近は大国中国の影響が強まってるようです。

キューバ来訪者の数は日本人が約1万人に対し中国も似たようなものでしたが
ここ数年急増して3万人程度になったという。

キューバにはソ連亡きあと苦しかった。
アメリカに経済封鎖された後はソ連が砂糖買ってくれて
援助もしてくれてなんとかしのいでた。
それがパトロンが先にこけちゃった。

そのあとの90年代初頭の困窮時代をカストロは特別時代Periodo especialと呼ぶ。
配給する食べ物もない。各家庭にヒヨコを配ったなんて笑えない話も。
その期間中にも米国はテロ起こしたり、反政府勢力支援したり、カストロ転覆を企てたって。

それでもキューバは生き残った。
スペインが観光資源に眼をつけた。
音楽もいいねって。
ブエナビスタソシアルクラブだってその一環。

2000年代は中国ブームで資源が上がったので、産油国が力をつけた。
ベネズエラもその一つ。反米チャベスはキューバと組んだ。石油と医療技術をバーター。
チャベスはキューバで英雄ですね。
いたるところで写真を見ましたよ。
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さて中国。
2002年くらいからグングン成長した中国、国際戦略もしたたかなもんです。
アフリカや中南米もがっちり。
キューバに反米だから仲良くしておかないと行けません。

ハバナで泊まったNacional de Cubaは要人たちが招かれることで有名ですが
歴代中国の領袖の写真がずらり。
江沢民、李鵬、胡錦濤、習近平。
力の入れようがわかります。
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サンチアゴ デ クーバの港改修工事を請け負ったらしいし、自動車部品工場も作るって。

キューバはクラシックカーで有名ですが、観光バスはどれもピカピカの中国製。
中国の援助だと言います。目立つよね。中国宇通って漢字で書いてある。
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ハバナ郊外へ行く途中、キューバらしくないマスコットを見た。
ディズニーキャラのニセモノみたいな違和感あり。
そこは遊園地でした。
キューバのアートはいい感じだけど、アニメっぽいのはダメなのかな?
と思いきや、遊園地丸ごと中国のプレゼントだって。
恐るべし中国。
彼らにとっては安いもんでしょうが確実に印象に残る。

そんなキューバ、チャイナタウンもあるんです。
私も最終日の午後に予定したんですよね。
中華街探検。中国語通じるかなって。

でもねいけなかったんですよ。
スマホなくしちゃってさ。
捜索活動です。

この話は別に機会に。

ともかく中国の存在感は大きくなってる。
キューバはキューバらしくあってほしいな。
いつまでも。
カネ、カネ、カネになんないでね。

以上


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by zhuangyuan | 2015-08-09 20:38 | 時事 | Comments(0)
2015年 06月 27日

ダライ・ラマの言葉は英語を通じて世界に届く

ドキュメンタリー映画「ダライ・ラマ14世」鑑賞。

観音菩薩の化身
輪廻転生

ダライ・ラマ13世の死後、その生まれ変わりとして14世となる。
現人神。

人は彼を神と呼ぶ。

でもねダライ・ラマ猊下は言うんですよ。

It's non-sense.
そんなわけねえだろって。

中国共産党政権は彼を悪魔と呼びます。
もちろんこっちもナンセンスだよって。
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I'm just one human being.
僕は人間ですからね。

とは言うものの中国共産党政府はダライ・ラマを恐れているに違いない。
彼の類稀な包容力とリーダーシップが信者を束ねた時の脅威。

彼の講話を聞いたら皆心酔してしまう。
近くに寄ったらあったかくなりそう。

即物的な政治闘争だけで勝ち上がった中国指導者には得体の知れない恐怖感を与えるにでしょう。自身への後ろめたさも加わってね。

百度Baiduのダライ・ラマ14世の説明を抜粋しておきますね。ダライ・ラマ14世
中国政府の見解がよくわかります。
达赖喇嘛流亡海外,依靠西方反华势力,利用“宗教领袖”的外衣,四处奔走游说,散布种种谎言,欺骗国际舆论。
ダライラマは海外に亡命し、西側の反中勢力を頼り、宗教リーダーのカッコをして、四方遊説に駆け回り、嘘ばかり撒き散らし、国際世論を騙している。

ところでこの作品、もっと公開館数多くてもいいんじゃない?
メディアへの露出もすくないよね。
なんでだろ?

中国のほうが儲かるからね。
中国の爆買いばかり話題にしてる。


こんな環境でもダライ・ラマは人を惹きつけてやまない。
ダライ・ラマの強靭さは発信力にあると思う。
流暢な英語で平和を説く。

映画の中で言っている。
日本人よ、英語を勉強して世界を知れと。
そして世界を体験してこいと。

この言葉が一番ぐっと来た。

チベット亡命政権ダルムサーラではチベット語の習得はもちろんのこと
語学としての英語教育を徹底してるという。

チベット語では哲学的なことも全て表現できると言いつつ
英語を勉強させる。世界を知るために。発信するために。

平和な未来なんて空から落ちて来はしませんよ。
般若心経唱えててもダメなんだよ。
自分でとことん学んで掴み取れって。

チベットの僧院でも常に学習。
高僧が言っていた。

慈悲の心と怒りの葛藤。
毎日凌ぎあっている。
慈悲の心が勝る時、悟りが得られると。

私まだまだ学習が足りませぬ。
怒りが勝ってる。
執着しちゃう。

外国語を学んで旅に出よう。

以上

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by zhuangyuan | 2015-06-27 09:19 | 中国関連DVD、本 | Comments(0)
2015年 05月 02日

Hearts & Minds 絶対正義で不協和音は隠せない 

Hearts snd Minds鑑賞。


ベトナム戦争ドキュメンタリー。
1974年公開当時は日本では上映できなかったそうです。

ベトナム戦争の矛盾や悲劇を描いた映画は数あれど
こんなにも為政者の胡散臭さをビビッドに写したものを知りません。

兵士は国家の建前を信じるしかない。
信じたい。
演じるしかない。
壊れないために。

プロパガンダ映画をつくり国民を鼓舞し、
勇ましい言葉を奏でと絶対正義を語り、
捕虜が帰還したら英雄扱いし、
勝ったと断じ、パレードを行う。

北朝鮮と大差なし。

世相との大きなズレ、
矛盾に気づく兵士、家族
ほころびが見えるほど、空虚に正義を語る。

映画の最後、解放された戦争捕虜たちを慰労するパーティで
ニクソンがスピーチします。

短い言葉に凝縮された矛盾。
空恐ろしい。

Youtubeに作品全部がアップされていましたのでその場面を見てください。
1時間36分過ぎごろにあります。



クリスマス爆撃と呼ばれる絨毯爆撃を敢行したことが難しい決断であり、国民から支持されるかわからなかったとニクソンは語り、続けてこう発言します。

内容抜粋します。
After having met each one of our honored guests this evening, after having talked to them, I think that all of us would like to join in a round of applause for the brave men that took those B-52's in and did the job
今夜栄えある皆様と会って話をして、思いました。B52爆撃機に乗り込み、見事にやり遂げた勇敢な男達を、我々みんなも賞賛したいと。
映画はニクソンのスピーチのあと、爆撃場面にうつります。無差別絨毯爆撃。
二週間で20,000トンぶち込みました。
結局それが戦争終結につながるのですが、何かが変。違和感。胸がざわつく。

映画にはありませんがこのスピーチはこう続きます。
because as all of you know, if they hadn't done it, you wouldn't be here tonight.
なぜなら彼らが爆撃しなければ、貴殿達は今夜ここには来れなかったとみんなが知っているのだから。
そもそも自分たちで無理やり介入して始めた戦争を
終結させたってことは誇れるのか?

戦争は泥沼に入って、予想外に捕虜がたくさん捕らえられて
それを解放すべく、民間人も巻き込んだ圧倒的な爆撃を行うってのは正当化されるのか?

このスピーチに歓声をもって応える元捕虜たちは
この言葉で癒されるのか?

巨大な爆撃機で住民を殺戮して
それを大統領が讃える。

B52がB29だったら?
ハノイが東京だったら?
ニクソンがトルーマンだったら?
感じ方も違うかな?

こんなものの片棒を担ごうとしてないよね。

以上













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by zhuangyuan | 2015-05-02 22:22 | 文化、歴史 | Comments(0)
2015年 04月 18日

マレーシア映画で思う 多民族国家のアイデンティティって何?

「破裂するドリアンの河の記憶」鑑賞。
マレーシア映画です。

マレーシア料理を食べながら映画祭をご紹介いただき初体験。

漁港近くに住むの高校生の淡いラブストーリーに
レアアース工場建設問題が絡んでくる。

マレーシアの多様性が様々な場面で浮かび上がります。

冒頭のデート場面の言葉でびっくり。
いきなり普通話です。マレー語じゃないの?
マレー語だと市場が小さいのかな?

原題からして中国語。
「榴莲忘返」liulian wangfan
忘れがたきドリアンってな感じ?

流恋忘返liulian wangfanもじりですね。
楽しくて夢中になって離れたくない。帰るのを忘れちゃう。


女の子は漁村に住んでます。父親は漁民。
家族では普通語。

少年は企業人の息子。
車中の会話は広東語(おそらく)
父親は海外を飛び回り、
息子は卒業後はオーストラリアに留学するのが決まってる。

学校で美人先生が教える歴史の授業は普通語。
クラスは華僑の子がほとんどですがマレー人もいます。
でも普通語。

マレー語の授業もあり。
みんな聞いてない。
ある場面のマレー人教師の話など字幕もない。

二人で家を飛び出してバスで遠くへ、遠くへ
女の子はタイ語に憧れてる。
サワッディー カー こんにちは
「愛してます」
チョーかわいい。でもちょっと悲しげ。
男は聞いてない。
深い意味があるのにね。

レアアース工場はオーストラリア資本、現場主任はインド人かな?
喋ってる言葉は何?マレー語?タミル語?
相手は歴史の先生。
レアアース工場に反対してます。


漁港の町もグローバル化の波を受けてます。
レアアース工場は世界の資源不足を補うため。

でも漁民としての生活は壊れてゆく。
世界に組み込まれてゆく。

でもその世界ってそんなに遠くじゃない。
メトロポリタンとしての首都クアラルンプールもすぐに行けちゃう。
繁栄する都市には莫大な資源が投入されている。

故郷を返せ。

でも故郷ってどこ?
漁民で中国語話すなら、大陸から海を渡ってきたはず。
でもおじいちゃんはキャメロン高原出身だって。
茶畑は最高の美しさ。
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でも気になるよね名前が。
Cameronって言うんだからイギリス統治時代の名残り。

少年の家族は広東から。
父は世界を飛び回り、自分もおそらく海外に住むでしょう。

歴史の先生の故郷の場面で映画は終わるが
そこの祭は中国式。

日本に住んでる日本人には考えられない多様さ。
それがそれぞれの心象風景に刻まれてる。
住んでるところにある自然、そこが家园。

この映画、女の子はみんなかわいいしきれい。
そしてシリアス。世界の大きな流れを意識し翻弄されつつも立ち向かう。
でもやはり小さな花びらのごとく激流に飲み込まれる。

あばれはっちゃくみたいな主人公の少年はいつも純朴。
着の身着のまま、戦ってるつもりが、独りよがりで幼稚です。

オトコってバカですよね。
頑張れ少年。
Stay foolish.

多民族国家のidentityはなんなのでしょうか?
国家ではないだろうな。
歴史?それも違う。
土地なのかな?
民族性を意識の外に置くと、それはイデオロギーに結びつく?
民衆を立ち上がれって。
激動の時代はこころも揺れ動く。

マレーシア映画、また観たい。
明日までやってるよ。

以上





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by zhuangyuan | 2015-04-18 18:01 | 文化、歴史 | Comments(0)
2014年 12月 07日

カレー屋の片隅から世界が見える

近所で評判の南インドレストランで息子(小5)とランチしていますと
インド人母娘と相席になりました。

2人の会話は英語。
ドーサセットがいいんじゃないの?とお母さん。
娘は頷くだけ。
ドリンクは?
首をふる。

「あなた、お母さんが聞いてるんだから、こっち向いてちゃんと返事しなさい!
頷くだけじゃダメ!」

「ふふ、どこの親子も一緒ですね。」と日本語で声をかけてみました。
かわいい娘さんは小学四年生。
習い事のついでにレストランに寄ったと言います。
母娘ともに日本語上手。

「ここに来ると南インドに帰った気がするんです。」
とチェンナイ(マドラス)出身のお母さん。
「インド料理お好きですか?」

「特に南インド料理が好きですよ。今南インド流行ってますよね?」
「通の間ではネ」
お母さん日本語レベル高し。
娘さんの日本語はネイティブ。
帰りに漢字ノート買ってくなんて話してました。

日本に20年いるというので家族間の言葉について聞いてみた。
日本人の旦那さんとは日本語主体。娘さんとはあえて英語だといいます。
母語はタミル語。でも子供は喋れず。三つはムリですと。

英語は必須。故郷の祖父母とのコミュニケーションのため。
自分の孫と話が通じないなんて悲しいですからね。

よく帰るんですか?
年に一度は行くんですけど、自分の育った街には誰もいないんです。
親も引っ越しちゃったし、
友達はみんな海外に出ちゃった。

「同級生の8ー9割が移住しちゃうって想像できますか?
人材の国外流出です。」

同窓会もアメリカ、シンガポール、香港でやるんだって。

という彼女もIT技術者で日本に来てる。
日本に憧れて日本語勉強して日本に派遣されたって。

でも当時憧れてたニッポンと違う国になっちゃいました。
経済もダメだし、若い人は優しくない。日本人も変わっちゃった。

「でもインドも世代間ギャップ大きくなってるでしょ?
インド映画を観ると都市化や海外文化の影響で変わってくインドがえがかれてますよね。
『その名にちなんで』とかね。」

この映画は旦那さんのお気に入りなんですって。

まだまだたくさん話したかったけど、息子がぽつり。
「ねえパパ、もう帰ろうよ。」

以上





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by zhuangyuan | 2014-12-07 09:06 | 文化、歴史 | Comments(0)
2014年 12月 05日

国家の言語戦略

昨日はシンガポールのお客さんと一緒でした。
彼はアメリカに留学していたらしく英語がぺらぺら。
私のiPhoneの着信に漢字表記がでたことで
マンダリンがはなせるのか?と聞いてきた。
いやいやこれは日本語だよ。
マンダリンもいけるけど。

彼もマンダリン(北京語)が話せる。でも広東系華人。
学校で習ったんだって。

シンガポールの学校では第一言語を英語として、
華人なら第二言語をマンダリン、
マレー人ならマレー語、
インド人ならタミル語とするんですって。
さすが国際国家シンガポール。国家として世界で生きる戦略ができてる。

以前はマレー語が第一言語だったそうですが英語にかえたそうです。
国民国家としての言語統一を目指すのでなく多様性をあえて残す。

先日会ったマレーシア人曰く、シンガポールとマレーシアいずれも多民族国家だが
うまく連携して助け合ってるのはシンガポール、
マレーシアはマレー人優遇のもと民族同士が年中喧嘩ばっかりしてるのがマレーシア。
その差が経済格差になったのだといいます。

シンガポールはリークアンユウ以来、明るい独裁国家で確固たるものがあるけど
マレーシアはマハティールが変わると喧嘩ばかり。ホモ疑惑で政敵を追い落としちゃう。

かのマレーシア人は華人ででシンガポール在住、会社も経営。奥さんもシンガポール人だというので、
そんなにお金あったらいつでもシンガポール国籍とれるでしょ?と聞くと、
マレーシアで仕事するにはマレーシア人であったほうが有利だと現実的なお話をしてくれました。

国籍もビジネスライクで選択。さすが華僑。
マレー人優遇でも経済はやっぱり華僑。
みんな英語もぺらぺら。
金儲けには言葉が必要です。

以上




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by zhuangyuan | 2014-12-05 22:03 | 言葉 | Comments(0)
2014年 10月 08日

西村京太郎が描く アイヌ、沖縄と出雲を結ぶ線

西村京太郎記念館で先生のお話を聴ける機会がありました。
著作540冊以上、累計発行部数2億冊以上。
超人です。
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十津川警部トラベルミステリーで有名ですが昔は社会派ミステリーも書いていたことを知りました。
この機会を前にいくつか社会派も読んでみました。

「殺人者はオーロラを見た」(1973)
「汚染海域」(1971)

前者はマイノリティ問題、後者は公害問題を扱ってます。

「オーロラ」のほうは題名からは想像できませんがアイヌ問題を扱っています。70年代初めにどの程度のリアリティがあったのか?アイヌの青年がアイヌモシリの復活を目論み、和人から北海道を取り返そうとする。事件を追いかけるものアイヌの血をひく大学教授。

舞台は北海道から沖縄、アジアまで、時代は縄文、古代から現代まで、地球規模の気象現象まで盛り込んだスケールの大きな作品です。アイドル歌手や経営者、政治家までを巻き込んで読者サービスもOK。

私はこういうの大好き。

アイヌは日本列島の先住民だった!?
北海道のみならず沖縄まで。
その痕跡がいまでも地名に残ってるって。

東京にだってありますよ。

日暮里=ヌップリ(山の意味)
五反田=コタン(集落)
信濃町=シ ナイ ノ(大きい谷と水のある土地)

出雲は大和朝廷との戦いに破れたといわれてますが
この出雲族もアイヌだったんじゃないかと。

大国主命(オオクニヌシノミコト)はアイヌの神オオキリムイ、
アイヌ語にはオオクンネヌウシなんて言葉もあるんだって。

島根はシユマネ(岩のあるところ)
出雲はエツモイ(岬のかげの静かな海)

もうこれは間違いない。
そこにも住んでたんです。

いま、その出雲に皇族が嫁ぐ。

じゃあなんでアイヌは出雲や沖縄までわたったの?
それは氷河期があったから。
ツンドラ状態で獲物を求めて南下したって。

でもそんな昔じゃないよ。
日本書紀にもオーロラがでたって記載があるらしい。
でもって題名は「殺人者はオーロラを見た」とつながるわけです。

ミステリーですから
たくさん殺人もおこるし
アリバイトリックだって奇想天外。

若き日の西村京太郎。
熱がこもってます。
もうこれは読むしかないよね。

以上
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by zhuangyuan | 2014-10-08 21:17 | 文化、歴史 | Comments(0)
2014年 10月 05日

台湾「自由広場」のヒミツ

台北に行きました。
朝時間があったので中正紀念堂へ。

こんなにデカいとは。

中正とは蒋介石の本名です。
蒋介石が逝去した1975年に建造を決め、1980年に完成。

日本ですと1980年というと現代という感覚ですが
台湾では一昔。
大陸反攻を胸に亡くなった初代総統を悼み、国威発揚する必要があったんでしょう。

いまや時代は変わり、
台北には中国大陸からの観光客がわんさか。
宿敵のはずの蒋介石の銅像をパシャパシャ。
勝者の余裕か、さすがにツバかける人はいませんでしたね。
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この紀念堂、大陸の人のみならず台湾人にとっても複雑な存在。
そもそも蒋介石だって大陸人だし1949に来たばかりですからよそ者です。
みんながみんな尊敬しているわけではない。

でももって2007年に民進党が政権をとると題字を付け替えちゃった。
『中正紀念堂』が『台湾民主記念館』になっちゃった。

一部抜粋します。
蒋介石は1949年に国民政府とともに台湾にやって来て、1975年に逝去するまで、25年にわたる統治は、一日たりとも台湾住民の同意を経ていません。蒋介石の統治の基盤は、完全に一つの幻の大中国イデオロギーの上に構築されていました。蒋介石は、自身を全中国の統治者であり、台湾は中国の一部であるから、台湾を統治する権利があると認識していました。「大陸反攻」のため、国土を回復するため、台湾は戒厳令を敷いて軍事管理下に置かなければならないと考えていました。蒋介石にしてみれば、台湾は暫定的な足休めの場所であり、ロングステイに過ぎないものでした。今日、われわれが中正紀念堂を台湾民主紀念館に改名したことは、台湾の国民が過去半世紀にわたって自由と民主主義と正義を追求するための犠牲と貢献を明確に伝えるだけでなく、台湾の主体意識を新たに構築する意義があります。台湾はわれわれの母であり、台湾はわれわれの祖国であり、海峡両岸、台湾と中国は、それぞれ別の国なのです。
で面白いことにというか政治の泥臭さというは
国民党が政権に返り咲くと名前がもとに戻っちゃった。

というわけで今は「中正紀念堂」
でもこの文章未だに台北駐日経済文化代表処のHPに残ってる。
政治ってめんどくせ。

ところで変わってないというか
変わったままの看板があります。

今「自由広場」と掲げられているところは
民進党以前は蒋介石の座右の銘「大中至正」とあったそうな。
たしかに蒋介石と自由広場の名前はかなり違和感あり。

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大中至正について面白い文章がありました。
極具諷刺意味;又云,「至正」是元順帝年號,元順帝被朱元璋打敗,失去漢土,亡命朔北,這不是在陳述蔣介石被毛澤東打敗,失去中國大陸,亡命占領地的陳述嗎?馬英九說他選上總統後會把「大中至正」再度掛上,再度顯露他的復辟觀。
極端に風刺的な意味としては、「至正」は元朝順帝時代の年号であり、順帝は朱元璋に破れ、漢の土地を失い、北に逃れた。つまりこれは蒋介石が毛沢東に破れ、中国大陸を失い、占領地に亡命したことを意味しているのではないか?馬英九は総統に選ばれた後に「大中至正」を再度掲げると言った。これは彼の復辟観を露になったのではないか。

で結局、馬英九は「自由広場」を掛け替えなかったわけです。
大陸反攻なんて度胸はなかったわけです。
国民にも日和って自由を残し、大陸にも日和って中途半端。

以上

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by zhuangyuan | 2014-10-05 09:13 | 文化、歴史 | Comments(0)
2014年 08月 30日

ソフトイスラムはいい感じ

インスタンブール アタチュルク空港から市内へはタクシー。


「⚪︎⚪︎ホテルは知ってます?」
「OK」

乗り込むとジローラモに似たデカイ兄ちゃんは笑顔で言います。
日焼けした肌に白いシャツ。胸にボタンは開けてます。

「$#%^* ホテル?」

のっけからトルコ語。

Can you speak English?と聞くと

No English! と、きっぱり。

どうやらホテルの詳細を見せろと言っています。

英語の案内を見て諦め、ホテルに電話してくれと、スマートフォンを差し出します。

わたしがプッシュし彼が電話に出てホテルの場所を聞く。

OK。

「シガレット?」と赤のマルボロを差し出す。
「ノー」
「吸えよ兄ちゃん」と言った感じでもう一回。
「サンキュー。灰皿は?」
「ないよ。外に捨てな。」
身振り手振りで。
「ホントに捨てていいの?」
「ノーマル」

後で聞くと、トルコは公共の場では禁煙だといいます。
もちろんタクシーも。
見つかったら罰金だって。

でもイスラムで酒が少ないので
代わりにタバコ人口が多いとか。
街でイスラムのカッコした女性が座りタバコしてるなんて
ソフトイスラムっぽくて良い。

人口の95%以上がムスリムといいますが
かなりライトに見える。
別の機会にカッコいいムスリムお兄ちゃんに聞いてみた。

モスク行ってる?
めったに行かない。

お酒飲む?
飲むよ?

ラマダンの時は?
少なめにね。

断食するの?
ラマダンは1ヶ月だから長すぎ。断食デーを決めてやるよ。

こんな感じがいいよね。
現世も楽しまないと。


タクシーの中のカタコト会話は続きます。

「コリア?」
「ノー、ジャパン」
「グー!」

最近海外でこの会話が多い。
それだけ韓国人ビジネスマンが進出してるってこと。
ジャパンはグーなんだけど、最近元気ないよね。
頑張んないといけません。

市場で客引き兄ちゃんからはチノ?って聞かれることが多い。
昔は「社長さん?」とか声かけたんじゃないの?



ホテルに近づくとジローラモはまた聞いてきます。
何ていうホテルだっけ?
なんだよ覚えてねえのかよ。

そして何度か止まり、道行く人に尋ねます。
「⚪︎⚪︎ホテルってどこ?」

やっとたどり着きました。

適当なあんちゃんだけど、笑顔は最高。
運転はうまい。
ぶっ飛ばしてホテルまで届けてくれました。

最後は握手でお別れ。

Google翻訳アプリで今度はトルコ語会話してみようかな。

以上
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by Zhuangyuan | 2014-08-30 12:40 | 文化、歴史 | Comments(0)