中華 状元への道

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2012年 04月 15日

毒殺って どんな毒で?

ブックオフで子供にねだられ一冊購入。

魔導具事典 (Truth In Fantasy事典シリーズ)

新紀元社



古今東西、西洋、東洋を問わず魔法の道具の事典です。

オカルトに興味のない私は買ってやるつもりがありませんでしたが
ちらっとページをめくったら、惹かれてしまいました。

開いたページにあったのは
「中国の奇妙な植物」につづき、「」(チン)。

羽根に猛毒を持つ鳥。
鷲ほどの大きさをした鳥であり・・・
蝮や毒草を常食する・・・
酒に浸しておくと・・・恐るべき毒酒になる。

劉邦夫人の呂后や董卓が暗殺用に用いたとのこと。

もっともっと知りたくなってしまいます。
百度で検索。
人有饮吞鸩酒,白眼朝天,身发寒颤,忽忽不知如大醉之状,心中明白但不能语言,至眼闭即死

鸩酒を飲むと、白目をむいて震え出し、すぐに酔っ払った態で、頭は冴えているが何も言えず、
最後には目を閉じて死んでしまう


実はこの事典で探したい言葉がありました。

蠱術」(コジュツ gushu)

早朝中国語勉強会で読んでいる三毛の小説に出てきた言葉です。

この字がまず凄みがあります。
実は簡体字では虫がひとつになっちゃって蛊と書きなんか迫力不足です。

まあともかくこちらの恐ろしい術も百度百科で検索。

传说中制造毒蛊的方法,一般是将多种带有剧毒的毒虫如蛇蝎、晰蝎等放进同一器物内,
使其互相啮 食、残杀,最后剩下的唯一存活的毒虫便是蛊。

伝説中の毒蛊製造方法は、一般に多くの種類の猛毒を持った毒虫、
つまり蛇や蠍、蜥蜴などを一つの器に入れ、お互いに戦わせ共食いさせる。
最後に残った唯一の生き残り毒虫が蛊である。


造蛊者可用法术遥控蛊虫给施术对象带来各种疾病甚至将其害死。

これを造った物は魔術を用いて遠隔操作で蛊虫を施術対象者へ差し向け、
各種の疾病や死に至らしめる。


中国の黒魔術恐るべし。

ブックオフの帰りに息子にこの最後に生き残る毒虫とそれを用いる暗殺者の話をしてやりました。
かなりのインパクトがあったようで相当びびってました。

「オレ、絶対中国行きたくねえよ。それだったら北朝鮮に拉致されたほうがいいや。
だって生きて帰ってこれるでしょ。」
まあそうとは限らないけど毒殺よりはいいかな。

ところで最近世を騒がしている薄熙来の奥さんが毒殺に関与したとされるイギリス人は
果たしてどんな毒でやられたんだろうか?
そんじょそこらの毒じゃないんだろうねえ。


以上
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by zhuangyuan | 2012-04-15 21:28 | 文化、歴史 | Comments(2)
2012年 02月 19日

激動を生き抜くソウル

先日韓国出張に行きました。

あるお客さんが言います。
「うちの会社は日本とはゆかりが深いんですよ。」

なんでもその会社のオーナーは三代目だそうですが
初代オーナーは日本人だったといいます。

オーナー日本敗戦とともに引き揚げていったそうですが
その際、番頭だった部下の韓国人に会社を譲ったといいます。

その後、うまく経営を引き継いで今では立派な会社になっています。
ゆえにこの会社は日本に愛着を持っており現在のオーナーも非常に親日的だといいます。

よかった逆じゃなくて。

韓国の大企業はこうしたルーツを持つ会社は多いそうです。
敗戦までは韓国は日本統治下にあったわけで当然日本の会社もたくさんあった。
敗戦後米軍がやってきて日本人財産を没収したわけですが
その後韓国人に払い下げられたといいます。
韓国財閥のなかにも日本企業をルーツにもつ会社も多いそうです。


夜の食事はプデチゲ(부대찌개)。
お店はチョー満員。
予約していなかったのであやうく席がなくなりそうでした。

チゲは鍋だというのはわかるにしても
プデはなんだ?

ブタじゃないよね。
ブタはテジだし。

正解は「部隊」
部隊とは米軍のこと。

米軍がもたらしたソーセージだとかスパムとかを鍋にぶちこみ
キムチや野菜、ラーメンなんかをごった煮したもの。

ソウルは基地がど真ん中になります。
歴史を感じる食べ物です。


市内をタクシーで通っていると坂が多い。
坂の途中でお客さんが教えてくれた。

この辺は朝鮮戦争のころ北朝鮮から逃げてきた人たちが作った村です。
建物なんかは昔のまんまです。
ヘバンチョンといいます。

ヘバンチョン=解放村
激動の現代史が間近にある。

朝鮮戦争は中国人民解放軍に後押しされた共産党が北を解放したはずなのに
南に逃げた場所でも解放村になっちゃった。
もしかしてこの解放の由来は日本植民地からの解放のほうかな?

いずれにしても朝鮮半島は周囲の強国にもまれて
常に翻弄されてきたわけで今もその影響が感じられるのです。

飲酒の激しさだって戒厳令に由来があるとか?
戒厳令下では夜間外出禁止でゆっくり酒が飲めないと。
そこで手っ取り早く酔ってしまえるようにビールにウイスキーを入れる爆弾酒なるものが
考案されたんですって。

これにどんだけ苦しめられたことか。

最近ではアジア危機に続くIMFショックで企業は接待費がなくなり
一次会のみとなった。
そこで今度は飲み屋に行く前の食事の席で酒合戦が...。

ビールに焼酎を入れて飲むのです。
まずいからやめてくれといっても聞いてくれない。
とほほ。

世界の荒波を庶民の知恵で楽しく生き抜いてるって感じ。

以上
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by zhuangyuan | 2012-02-19 22:46 | 韓国 | Comments(0)
2011年 12月 18日

中国の金持ちは三蔵法師?

先進国の経済はどこもがけっぷちですのでこころでそろそろ中国にがんばってもらって
世界経済を救ってくれないかなあ。

金融引き締めやめて資金供給増やせば一発でOKなんじゃないの?
といった話をお客さんにきいてみました。

そんな簡単じゃないですよ、中国の不動産バブル崩壊はかなり深刻ですよ。って

中小企業の社長の夜逃げは頻発してるし
銀行がかね貸してくれないから闇金も氾濫してる。

今まで不動産で大もうけしてた人たちが暴落によって金返せない。
悪循環のスパイラル。

自動車販売店でこんなこともあったと。
自動車は前金で売ることもあるそうですが
その前金を集めた資金で不動産投資にまわしちゃったところがあったと。
儲かってればぜんぜん問題ないけれど、下がりだしたらさあ大変。
お客のお金をつかいこみ。
気づいた客がディーラーに殺到し暴動になったとさ。

不動産を買う人たちも基本転売目的。
借金していくつも買っちゃう。
不動産業者だってあくどい奴がいて
同じ物件を二重、三重に売っちゃってドロン。

買っちゃったほうだって値下がりした挙句にダブルブッキングされてたとなったら
借金だけ残って物件はなしで、さあ大変。

そんなときは建築途上の物件に居座って先行占有者として居ついちゃうんですって。
なんか漫画の世界。

最近は出張もなく現地動静がわからないのでどんなもんだか一冊読んでみた。

【中国版】サブプライム・ローンの恐怖 (幻冬舎新書)

石 平 / 幻冬舎



なんかちょっとやばそうね、中国経済。
資金供給も簡単じゃないみたい。
やっぱりインフレが怖い。
全国で暴動が起きる。

中国の暴動って歴史的にみてほんとに国家が転覆する。
それをみんながリアリティを持って感じてる。

天安門事件で暴れてた学生たちだって本当に天下取れると思ってた奴が何人もいたらしいし。

この本でも面白いねたが載っていた。

今の中国一般民衆たちは「水滸伝」ばりに暴政に対していたるところで暴動起こしてるって。

それだけでなく各階層が中国四大奇書を地で言っていると。

四大奇書とは

西遊記
三国演技
紅楼夢
水滸伝

「西遊記」はお金持ちたち。
三蔵が孫悟空たちを連れて天竺に経典を探しに行くみたいに、
お金もって海外に移住してしまってるって。

「三国演技」をやってるのは
地方政府と幹部たち。
来年は政権移譲の年ですから権謀術数がうごめいていることでしょう。

「紅楼夢」は高級幹部たち。
美女をはべらして酒池肉林の世界を満喫している。

そして最後に一般民衆。
そんな為政者たちの暴政に耐えかねて
いつの日かも天下を夢見て、梁山泊へ。

中国ってなんでもありそうだから迫力ありますね。

毛沢東だって長征の間、三国演義と水滸伝ばっかり読んでて天下とったんです。
長征っていうと聞こえがいいけど、実際は敗走して逃げ回ってたわけで
そんな劣勢から天下をとってしまうのです。

なんかのきっかけで流れが変わると一気にすべてが変わっちゃう。
これが中国。

こないだ読んだ「孫文」だってはじめはただの外国かぶれで
蜂起だって何回も何回も失敗してた。
でも歴史の流れにうまく乗ると一気に大総統。

経済成長を謳歌している今だって
ありえるかも。


以上
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by zhuangyuan | 2011-12-18 21:59 | 時事 | Comments(0)
2011年 12月 11日

伝説のハヤブサ 海東青

先日、中東からお客さんがあり会社へのお土産として
銀のハヤブサをくれました。

中東の王族は鷹狩りを楽しみ、ハヤブサを使うとのこと。

私鷹狩りってのは鷹を狩ることだと思ってましたが
鷹で獲物を狩るんですね。おはずかしい。

この鷹狩りってのは世界中の狩猟民族が行っていたらしく
先日読んだ小説にも出てきました。

孫文〈上〉武装蜂起 (中公文庫)

陳 舜臣 / 中央公論新社



この小説は単行本では「青山一髪」と題されており
蘇軾の詩で締められています。

余生 老いんと欲す 海南の村
  帝は巫陽(ふよう)をして我が魂(こん)を招かしむ
  杳杳(ようよう)として天は低く 鶻(こつ)の没する処(ところ)
  青山一髪 是れ中原(ちゅうげん)


孫文が大総統に就任すべく中国に戻るときに読んだとしています。

余生を南の村で過ごそうと思っていたら
呼び戻されることになった。
遠くに見える ハヤブサが姿を消すところ
山が線のように見えている その中原へ

鶻(こつ)っていうのはハヤブサのことらしいのですが
ハヤブサは清朝の支配民族満州族の象徴ともいえるのだそうです。

この小説の冒頭にも「海東青」というハヤブサの逸話が載っています。

満洲族の前身、女真族が契丹に服従していたころ
契丹へこの断崖絶壁に住む海東青を捕るため命を落とした若者が多かったと。

ネットにはこんな話も
残暴贪婪的大辽王,年年逼迫女真部落的"达敏包"(就是"鹰家"或"鹰户"的意思)替辽王捕捉鹰雕。还拿鹰户的妻子儿女做人质,如不按时交鹰就砍杀活埋。

残虐な遼王は女真族の鷹匠に鷹や鷲を捕るよう迫った。
妻子を人質にとり、時間通りに取れなければ首を切って生き埋めにした。


海东青不是雕的一种,而是一种隼,其体型精悍短小,但性情凶猛,爆发力强,被我国东北一带历代训练为猎鹰,尤为辽代被皇帝训练为猎鹰从事捕猎天鹅,大雁等。海冬青最重要的特点是,浑身羽毛雪白,赤目,毛拓,双翼漆黑。

海東青は鷲でなく隼の一種で小型で精悍、獰猛にして爆発力があり
東北一帯で狩りのために訓練され、とくに遼代には皇帝によって鷹狩りに用いられ白鳥や雁を捕った。
最も重要なt口調は前身雪のような白い羽毛に覆われ、赤目で毛拓?、翼は黒色


かっこいいね。
ちなみに子供部屋にある「くらべる図鑑」によると、
はやぶさは時速100キロで飛び
獲物を追って急降下するときは200キロ出すとのこと。

この海東青は満州族の象徴なんだそうです。

"海东青"就是女真称号的真正含义,女真称号就是女真族的民族精神的体现。遥想当年,女真人势如破竹,腾飞于白山黑水之间,犹如"海东青"搏击长空追捕天鹅之势,一举翦灭了辽、宋两个强大于女真数倍的封建帝国,问鼎中原,开辟了一个幅员万里的辽阔疆域。在女真人的整个民族精神世界中充满了"鹰气",在女真人的心目中海东青是最崇高、最神圣的英雄。

海東青は女真称号の本当の意味である。女真称号は女真族の民族精神の体現である。
はるかに思う、女真は破竹の勢いで、山川の間を飛び回り、海東青が空中を貫き白鳥を追うようであり
遼と宋という女真より数倍大きな封建帝国を滅亡させ、中原に鼎を問い、万里に続く広大な領域を開拓した。
女真族の全民族精神には鷹魂が充満しており、海東青は最も崇高で神聖な英雄である。


そのハヤブサも空を飛び回っていた当時の獰猛さが消え
長い平和の末に堕落し、ついには孫文に倒されるのでした。


以上
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by zhuangyuan | 2011-12-11 21:38 | 文化、歴史 | Comments(0)
2011年 10月 02日

韓国と朝鮮 その呼び名

朝鮮語のすすめ 日本語からの視点 (講談社現代新書 614)

渡辺 吉鎔 / 講談社



先日、こちらの本を読みましたが購入する時にちょっと違和感がありました。
それは朝鮮語という言葉。
なんかすごく古臭いイメージがありました。
言葉が重い。政治色も。

この本のまえがきにも説明がありました。

韓国育ちなのに
「なぜ韓国語といわないのかと聞かれるかもしれない。」

「現在(1981年当時)日本の大学に設置されている朝鮮半島の言葉の講座は
1,2の例外を除くと朝鮮語と言う名称を用いており....
それに従わせてもらっただけで他意はない。」


「他意はない」というところを見るといろいろいちゃもんをつけてくる人が沢山いたんでしょう。

日本語と韓国語 (文春新書)

大野 敏明 / 文藝春秋


こちらの本にはこんな例もありました。
NHKが語学講座を始める際に「韓国語講座」か「朝鮮語講座」かもめスタートが二年遅れたそうです。
で結果「ハングル講座」という名称になったと。

そのせいでハングルという文字だけをあらわす単語が言葉全体をあらすかのように
誤解される原因になってますね。
ハングルと言う言葉も私は漢字語かと誤解しており
韓国語(ハングンマル)から来ているとおもってました。
正しくは「大いなる文字」という固有語だといいます。

じゃあそもそも「韓国」「朝鮮」ってのはどんな違いとそれぞれのこだわりがあのか?

この本に歴史の流れが載ってます。
簡単に言っちゃうとこんな感じ。

まずは今の大韓民国、これは大韓帝国が共和国として復活したもの。

大韓帝国ってのは皇帝をいだいているのですが
それまでの李氏朝鮮ってのは中国冊封国。国王しかいない。
中国皇帝に朝貢してる。

その中国(清)が日本に負けちゃった。
そこでいきなり帝国になっちゃった。

つまり朝貢国の朝鮮から脱皮すべく韓がでてきて大韓帝国。
独立国です。

でもこれが長くつづかない。
日韓併合。

日韓併合直後に勅令がだされて韓国から朝鮮にまた変わる。

韓国統監府は朝鮮総督府へかわるなど韓の文字が抹殺されたといいます。
つまり帝国じゃないんだよってこと。

こうして戦後の分断を迎える。

南には大韓民国。
北には朝鮮民主主義人民共和国。

北朝鮮は李氏朝鮮の復活。
大韓帝国時代はなかったことになってるそうです。

金日成が植民地からの独立を勝ち取る。
北にいわせりゃ南は相変わらずの米国植民地状態ってわけ。

そういやあ何かっていうと中国いってる将軍さまも
実は歴史を踏襲して朝貢国気分がぬけてないのかも。

それぞれにいろんな理屈がなりたつわけですが
今の日本でのイメージは韓流ブームと北朝鮮拉致問題で
ずいぶん差がついちゃったようですがどちらにせよ色が濃すぎる。

NHKがハングルってのをひらめいたのはかなりのヒットですね。
政治っぽさが抜けててよい。

ところで将来いっしょになったらどんな国名使うんでしょうね。
高麗民国なんていいかもね。
KOREAの語源でもあるんだし。


以上
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by zhuangyuan | 2011-10-02 18:37 | 言葉 | Comments(2)
2011年 07月 10日

語学テキストから見える 中国の裏

以前にも紹介しましたが今使ってる課本が凄い!


中国語テキストの言えない中身

ケンカみたいな中国語

「漢語口語 習慣用語教程」

中国語の口語表現を学ぶのですが
豊かな言語表現を通り過ぎて、どす黒い中国世界の闇が透けて見えるのです。

単元ごとに新出口語表現を学び、その使用例を勉強します。
先週の早朝勉強会で音読した例文はこんなものです。

こんな文章を朝っぱらから音読している図をイメージしていただけると奇妙なものですよ。
少なくとも中国ではできない。


例释
10.大做文章 Make a big deal out of something

可是,有一些人拿少数工人罢工闹事大做文章,他们的目的就是搞垮·我们。

だけど、わずかな工員がストライキを起したことをあげつらって騒ぎを起したいやつがいる。
奴らの狙いは俺達を陥れることだ。


共産党員間の権力闘争。
わずかな敵失でも見逃さない。

12.放出风儿来 Spread information

曹家的人早就放出风儿来说,他们家有亲戚在公安局工作,他们谁也不怕。

曹家の人たちは早くから自分達で噂を流していた。
「親戚が公安局にいるから誰も怖くない」って


公安。ここがバックについてりゃ何にも怖くないんです。
殺人だって無罪放免。実際に自慢してる奴がいました。

こんな事件もあたりまえ。
ネットで大流行「僕のパパは李剛だ!」

13.给(某人)颜色看看 Teach someone a lesson

他嘿嘿一笑,说“开除吴顺,就是要给他一点颜色看看,让他们知道谁厉害。”

彼は鼻で笑って言った、「呉順を除名しろ!奴に思い知らせてやれ、誰がホントに怖いかってことを」


誰がホントの権力者か。これを知らないとさあ大変。
虎の尾を踏まないように。


14.一箭之仇 Take revenge

他一上台就免去一下老杨的职,报了儿子被开除的一箭之仇,
这件事子全公司引起了不小的震动。

彼は就任するなり、老楊を首にした。息子が除名された仇を討ったのだ。
この事で会社全体がざわついた。


権力地図が変わったのです。
これから始まる粛清。
ああコワっ!


この教科書は外国人にホントの中国文化をおしえてくれます。

以上
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by zhuangyuan | 2011-07-10 18:06 | 学習 | Comments(0)
2011年 05月 29日

ハングルvs事大主義

ハングルの誕生 音から文字を創る (平凡社新書 523)

野間 秀樹 / 平凡社



世宗の大偉業としてハングルが誕生したわけですが
誰もが賛成であったわけでないのです。

ハングルを実質的に作った集賢殿という研究機関にも猛反対する人がいたと。

崔萬里。

彼の反対の論理はこうです。

「我が朝、祖宗より以来、至誠にして大に事へ、一に華制に遵ふ。」


だって昔っから中華の制度でやってきたでしょって。

「唯だ蒙古、西夏、女真、日本、西蕃の類、各々其の字有るのは、是れ皆夷狄のみ」


自分たちの文字持っているのは野蛮国ばっかりである。

字をつくるなんてこんなことが中国の都に知れたら大変だ。
中国文化のエバンジェリストたる朝鮮が中華を捨てるなんてとんでもない。
文字を統べるなんて大それたことをできるのは唯一中国皇帝だけであると。

正に事大主義であります。

ただここは礼儀の国、朝鮮。
儒教思想のなかで朝鮮王に命令されて逆らえるのでしょうか?

でもこの崔萬里にとっては世宗なんてピーナッツ。
たかが衛星国の一王様、悠久の歴史を前にすればなんてことはない。
中華すなわち世界のことわりは優先なわけです。

現実的にも当時の朝鮮知識人にとっては漢字はすべてに値する。
漢字がなければ知識はないわけで、
知識がなければ特権もないわけです。

既得権益者としての存在意義を根底から否定される出来事なのです。
そういう意味では世宗のハングル創製ってのは一種の革命といえますね。

この革命からずっと後世に野蛮国日本の言葉を強要されたのですが
当時の屈辱はこうした歴史を知るとよくわかります。

その後紆余曲折をへて立派に国の文字として定着しました。
今ではかつての支配者日本のおばちゃまたちの心までハングルが征服しているのです。


以上
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by zhuangyuan | 2011-05-29 22:41 | 文化、歴史 | Comments(2)
2011年 01月 22日

犬を仕留めて喰らふ

先日、早朝勉強会の仲間(先輩?)に本を貸していただきました。

王様の漢方

牛 波 / 講談社



書名の通り、漢方のお話。

いつも失敗ばかりしているあやしげな社長が「中国訪問漢方ツアー」を立ち上げる。

参加したのはダイエット目的のモデルやらEDのヤクザ、性同一性障害の美男子などなど。
北京で中医の大夫にそれぞれが処方してもらい悩みを解決してゆく。

これはシリーズ化したらいくらでも面白いのが書けるんじゃないかな。
漫画もいいな。
映画にはなってるのですが漫画のほうがいろいろ想像力で書けるのでいいかも。
東京都の条例に引っかからないくらいに抑えてね。

中医である李仁がところどころでウンチクを披露してくれるのが興味深い。

こんな話もありました。

犬肉の話。

中国では犬を食べることは有名ですが
ここで出てくるのはその犬を捕まえる人の話。

その名も「坐狗人」(犬に座る男)

この言葉を百度で検索してみますと
この小説が引用したであろう文章がでてきました。

捕まえるなんて表現じゃ収まらない必殺仕事人です。

老北京的狗肉作坊(古きよき北京の犬肉割烹)

まず昼間のうちにどこの家に毛並みの良い犬がいるかを目星をつける。

然后傍晚出门,身披老羊皮袄,趁住户尚未关门,
“坐狗人”先在住户门前丢一块熟马肺,将狗引出

そして夕方、羊の皮を被ってでかける。
家の門が閉まる前に坐狗人は門の前に熟した馬の肺をほおっておき
犬をおびき出す。


馬の肺を持っていくのもいやですね。
でもなんで羊の皮を被るのか。

狗闻香前来,趁其低头吃食之际,
以右手掐狗脖子,左手按住狗后垮,都用反把,用力坐于狗腰,
狗即一声不出,腰断身亡,惨不可言

犬が匂いに誘われて出てくる。
頭をかがめて喰らおうとする正ににその時、
右手で犬の首を絞めつけ
左手で後ろ足を押さえて
反動を付けて力いっぱい犬の腰に座る
犬は吼えることもできない
腰が折れて絶命する
悲惨で言葉にならない。


ここからが更に怖い。

随后将狗的两只前爪搭在肩上,背于身后,上罩羊皮袄,拾起马肺回家,其手段迅捷为常人所不及。

その後、犬の前足をつかみ、肩に担ぎ、背負う
それを羊皮で隠し、馬の肺を拾って帰路につく
その手並みたるや迅速極まりなく常人の及ぶところではない。


そこから皮を剥いで肉と毛皮に分けて
さらには料理しちゃうんですがちょっとグロテスクなのでやめときます。

あとは原文を覗いてみてください。

解放前の中国の下層階級の間では冬の犬肉はたいそう人気があったんですって。

人様のお家で飼われてるのを仕留めるってのが恐ろしいですねえ。

以上
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by zhuangyuan | 2011-01-22 16:28 | 中国関連DVD、本 | Comments(8)
2010年 11月 28日

トイレは流せ 

シンガポールに出張にいっていました。

景気がよさそうでしたねえ。
いつ行ってもなんか皆楽しそうで
町並みも美しいし自然も多いしいいところばかり。

小さい国で資源もないのに世界有数の金持ち国家。
なにがすごいって政治がすごい。

ガバナンスがしっかり利いてる。
リー・クアンユーの開発独裁以来ビシッと統制して
国家の進むべき方向に向かって戦略的に進んでる。

リー・クアンユーは87歳の今でもバリバリの現役らしく
息子に首相をやらせつつも影響力を保っているとのこと。

その他東南アジア諸国と違って汚職もすくないらしい。
大臣の給料は世界最高レベルに高く、利権を貪るよりも国に奉仕する体制になってると。

言論統制や治安取締りも相当厳しいそうです。

シンガポールはいろんな民族や宗教の集まった国ですが
そのバックグラウンドが異なる集団をビシッと管理するには
そこそこ強権で締めないとまとまらないのでしょう。

以前、日本人駐在員の奥様ゴルフコンペで政府の悪口を言ったご夫人が
それをキャディーに聞かれてちくられたそうです。
結果は翌日強制帰国。

いまはそこまで厳しくはないそうですがまだまだ残ってると。
お世話になったシンガポール歴30年強の方も
自宅で政府の悪口をいうと、奥様に声を潜めるようにと注意されるそうです。

お客さんとの食事の際には
企業グループの会長さんがこんなジョークを話してくれました。



シンガポールのリー・クワンユーはマレーシアのマハティールを常に張り合って
なにかと競争意識を持っていたそうです。

ある日二人は釣りの勝負することになったそうです。
勝負はマハティールの圧勝。
マハティールはどんどんつり上げるのに
リー・クアンユーは全然釣れない。

そこでリー・クアンユーはコツを聞いたそうです。
「どうしてそんなに釣れるの?」

マハティールは答えて曰く
「そりゃそうだよ、そちらの魚は口を開けていないからね。
こちらの魚は口を開いているから釣れるのさ。」


いっしょに席を囲んでいた一同は大爆笑。
しかし私はおかしさがわからなくて笑えない。
会長さんは英語で話しましたが
簡単な話なので言葉が理解できないわけではありません。
ただ意味がわからない。

ジョークの笑えるツボを尋ねるなどという野暮なことをしてしましました。

つまりシンガポールは言論統制を厳しくしているので国民がついてこない。
マレーシアは言論の自由があるので国民に人気があることを揶揄するジョークだったわけです。


なるほど面白い。

まあでも公共の場で大きな声でこんなジョークが言えるんですから
いまはそんなに厳しくないんでしょうね。


食事が終わってからお客さんがいいました。
「トイレにいったら、ちゃんと流しなさいよ。
罰金取られるよ!」

なかなか厳しい社会です。


帰国時、飛行場でトイレをながしましたが故障中。
どきどきしながらそそくさと立ち去りました。

ごめんなさい。


以上
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by zhuangyuan | 2010-11-28 21:22 | 文化、歴史 | Comments(4)
2010年 10月 30日

現代中国は大正時代の日本?

最近の世論調査では中国に対する不信感が過去最高レベルになったと
報道されています。
中国「信頼できず」84%

過剰報道のゆえだとは思いますが
なんでそんなに皆中国が嫌いないのか?

今読んでる本にそのヒントがありました。

輿論と世論―日本的民意の系譜学 (新潮選書)

佐藤 卓己 / 新潮社



経済拡大至上主義に邁進する現代中国に「田中角栄の日本」を見ているのかもしれない。


どういうことか?

日本は戦後高度成長を成し遂げ繁栄を手にした。
その象徴が田中角栄。

貧しい庶民からのし上がり、首相まで上り詰める。
そして列島改造。土建政治。
土地投機、狂乱物価。

戦後の成功には「影」部分があった。
そのスケープゴートにされたのが田中角栄であったといいます。

彼の姿こそ、敗戦の焼け跡から復活し成功を遂げた日本人の
辿ってきた姿であるのに、成功するや、自らを返り見ずに徹底的にたたいた。

この本では田中政治にノーをたたきつけた福田赳夫の言葉を引用しています。
日本は今日世界第一位の石油輸入国ですよ。
こういう日本がだね、今後も急速な経済成長を続けようとするなら、
世界の資源配分のなかでの日本の取り分は、加速度的に拡大されざるを得ない。」


これに続き福田の話は、国際摩擦、物価上昇、格差拡大、環境汚染、世界の日本批判と続くのです。

なんかどこかで聞いたような?

そうです今の中国です。

福田赳夫の言葉の日本を中国と入れ替えてもずばり当てはまります。

日本の世論は過去の自分を忘れ、現代中国を徹底批判しているのです。

中国の急速経済発展は日本の高度成長の辿った道です。
ただ大きく違う点があります。

軍隊です。

日本の高度成長には軍の拡大はなかった。

この点からいくと私は今の中国ってのは昭和の軍拡にいたる過程での
大正時代の日本に似てるんじゃないかと思うんです。

大帝没後―大正という時代を考える (新潮新書)

長山 靖生 / 新潮社



大正はどういう時代だったのか?

日露戦争に勝利した後、日本は八大強国となり、西欧列強に肩を並べる。
しかしそれとともに明確な国家目標を失い時代閉塞にはいる。
農村疲弊と都市化による経済格差拡大、資本主義発展に伴う労働問題の発生など
問題が山積していたといいます。

豊かになった社会で若者は親の財産を受け継ぎ、無気力化してゆく。
維新時代に父たちが戦って得た爵位や財産をメンタリティのことなる息子世代がうけづぐ。

大衆消費社会が出現し、消費者たる若者の影響力が大きくなる。

学校制度もととのい高学歴者が増えてくる。
しかし職がなく、高等遊民が問題となる。

大正青年たちは「古い家」を蔑ろにるすが自立はせずにむしろ家制度に依存していたといいます。
家の財産をつかいつくしたあげく、国家というシステムに依存するようになったといいます。

個人の欲望肥大化が国家の欲望肥大化に繋がっていったと。

こうして国家が肥大化し昭和へと向かってゆくのです。

人口増加で食糧、資源需要増加→海外進出
消費社会の拡大→退廃的社会へ
格差拡大で社会の鬱憤がたまる。→軍が貧しい層を吸収

ここからはこちらが参考に。

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

加藤陽子 / 朝日出版社



そうです拡大拡大で世界から孤立し戦争への道を突き進んで行くのです。

国共内戦、文革、改革開放を経て、現在の繁栄を手にした中国。

金持ちは第二世代、第三世代へと移り、無気力になり、
一方で貧しい若者たちは鬱憤がたまり、
爆発させどころを探している。

こんな問題がありつつも経済は急速拡大を続け
資源需要は増大し、海外へと食指が動く。

国際的に批判を浴びる。

その時、軍は?

大正から昭和への日本の道を進まぬことを願います。

以上
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by zhuangyuan | 2010-10-30 15:03 | 文化、歴史 | Comments(0)