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2012年 08月 19日

八珍食べたい?

夏休みも残りわずか。
子供の自由研究の期限がせまっています。

小3の息子は「世界の珍しい食べ物」を調べたいとのこと。
珍味を探して絵を描いています。

世界三大珍味はキャビアとあと何?と聞かれ、
フォアグラとトリュフだと答えるも
そんなものを小学生が絵に描いたところで何も面白くはなさそう。

実際iPadで画像検索するも絵で表現できそうなものはなし。

フォアグラについてはガチョウでも描いたらと検索すると
動物愛護団体のフォアグラ用ガチョウ飼育の残虐さを宣伝しているものが多くあり興ざめ。

トリュフを探す豚もいまいち。

ちなみに日本の三大珍味は、ウニ、マツタケ、アワビだそうですがこちらも絵にならず。

そこで一つ提案。
食といえばやっぱり中国。
「中国は凄いぞ。熊の手だって食べてしまう。猿の脳みそだったあるよ。」

猿はグロすぎますが熊の掌は迫力十分。

ツバメの巣やらスッポンなんかを追加します。

そこで調子にのって中国の珍味を調べてみました。

八珍といって各時代ごと区分ごとに八つづつの珍しい食材があげられます。
海八珍、山八珍なんていって。

例えば百度で検索してみると清朝の山八珍にこんなのがありました。

驼峰、熊掌、猴脑、猩唇、象鼻、豹胎、犀尾、鹿筋

ラクダのこぶ、熊の掌、猿の脳みそ、オランウータンの唇、象の鼻、豹の胎児、犀の尻尾、鹿のスジ

さすが中国、何でも食っちゃう。
ただ猿といわずに、猿の脳みそと言うってことは猿のどんな部分も食べてみて
その上で脳みそが一番うまいって言ってるわけで、ほかの動物も皆そうだと思うとちょっと怖い。

この中で私が一番意外感を持ったのは「猩唇」(オランウータンの唇)
なんでよりによって唇なわけ?かなりグロい。

大体どうやって食うわけ?まさか刺身ってことはあるまい。
こんな説明がありました。
猩唇指的是麋鹿脸部的肉。因为晒干后,非常像猩猩的嘴唇,所以沿袭下来一直叫“猩唇”。

「猩唇は鹿の顔の肉を指します。干した後の姿がオランウータンの唇と非常に似ているので
この呼び名が踏襲されている。」

ああ良かった。鹿だった。しかも干してある。

でもこの鹿はただの鹿じゃない。
麋鹿って書いてある。

麋鹿属于鹿科,因为它头脸像马、角像鹿、颈像骆驼、尾像驴,因此又称四不像

麋鹿(milu)はシカ科に属すが頭部は馬に似て、角はシカににて、首はラクダのようで尻尾はロバの似ている
のでまたの名を四不像と呼ぶ。

全部あわせるとどれとも似ていないってことですね。


中国おそるべし。
なぞがなぞを呼ぶ。

以上
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by zhuangyuan | 2012-08-19 21:19 | 文化、歴史 | Comments(0)
2012年 05月 20日

まじめなことをゆかいに シベリヤ抑留

一週間

井上 ひさし / 新潮社



井上ひさしの没後に出た本。
シベリヤ抑留のお話です。

帯には「吉里吉里人」に比肩する面白さとありますが、
いくら井上ひさしの本でも捕虜収容所での一週間なんかを書いた本ですので
暗くて重いんだろうと、読み始めるのを逡巡してました。

いやいやどうして、やっぱり面白い。
氏のお言葉通りです。

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、ゆかいなことはあくまでもゆかいに」


元共産党員の主人公のおちゃらけ度合いがいい。
極寒のシベリヤが少し和らぐような。

それにしても日本軍ってのはどうしようもない。
捕虜の強制労働はソ連建設に利用されるわけですが
関東軍参謀は日本兵の使役を申し出たとか。

「内地における食料事情および思想経済事情を考えるならば....」

とんでもない。

中国本土でも軍隊をそのままあげちゃったってのがありましたが
軍人幹部は下級兵士のことなんてなんとも思ってない。

さらにひどいのは楽土を求めて渡ってきた庶民たち。

劣勢になったって最後は最強軍団関東軍が守ってくれると思いきや。
敗戦間際には、満州を捨てて朝鮮を守れってことになったと。

そこで関東軍司令部の高級軍人は家族を逃がし
さらには全満州の軍人家族、満鉄幹部家族、大使館関係を輸送避難させる。
一般庶民には手が届かず。

私の祖母も全満州に散らばる軍人家族に当たったから
私がこの世にいるのであまり言えませんが。

そうと知ってみると知り合いで満州帰りの家族というのも
満鉄幹部だったり、高級軍人だったり。
これって偶然?必然?そういう人しか帰りついていないのかな?

こんなこと書いてますと
ほんとに面白いのかしらといぶかるむきもあるかもしれませんが
ご安心ください。かなり笑えますこの小説。

奇想天外な展開で
最後の皇帝溥儀なんかも出てきちゃいます。
溥儀が編纂させたという満州の民謡集も面白い。


以上

こちらもどうぞ。

天才 井上ひさし
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by zhuangyuan | 2012-05-20 21:56 | 中国関連DVD、本 | Comments(0)
2012年 05月 13日

木を買わずに山を買え 

GWに法隆寺に行きました。

岳父が大阪におり、行くたびに京都出身の岳父に案内してもらいます。
今年はちょっと遠出して斑鳩の里、法隆寺へ。

法隆寺最後の宮大工、西岡常一の著書を読み、本物を見たいと思ったのです。
この本は後輩に薦められました。
その彼は父親からぜひ読んでおけと渡されたそうです。

木のいのち木のこころ―天・地・人 (新潮文庫)

西岡 常一 / 新潮社



法隆寺を1300年守ってきた宮大工集団の棟梁の言葉は重い。

宮大工一筋。
「神仏をあがめずして社頭伽藍を口にすべからず。」
儲けなんかを考えるなと。
儲けのために民家を造ることは一度もなかったそうです。

法隆寺脇にある西の里というところに宮大工集団が住んでいて
法隆寺に奉仕して暮らしていたが明治維新の廃仏棄却で食えなくなったといいます。
それでも平成までは続いた。

法隆寺は世界最古の木造建築で1300年建っているのですから
それだけでも驚きですがそれに使った木も凄い。

例えば大伽藍を建てるには樹齢2000年の檜が必要だといいます。
薬師寺を再建したときは直径2m、高さ20mの檜が必要だったと。
それには樹齢2000年必要。
日本には500年程度のものしか残っていないんですって。
そこで台湾に切りにいったそうです。
樹齢2000年の木は神のようだと。

そんな木を使った法隆寺。
1300年経って修理のときに、かんなをかければまだ檜の香りがすると。
まだ生きているんです。
樹齢2000年が1000年経ってもまだ生きてる。
悠久の歴史に生きる木と人間。

「堂塔建立の用材は木を買わずに山を買え」

ダイナミックなお言葉。
木の質は山の環境によって生まれる。
日のあたるところ、影になるところ、風の吹くところ。
それぞれ太かったり細かったり枝が多かったり曲がったり。
そんな性質を全部生かして塔を建てる。
なんとも壮大なスケール。

そんなこんなで1300年立派に建っているのです。

ね?行きたくなったでしょ?
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大工職人の町、西の里も現存しています。

法隆寺前バス停の前には、いかるがの里観光案内所があり、
そこに入ると二階には、西岡常一氏の大工道具一式が展示してありました。
生前のインタビューも放映されていました。

古代が現代としっかりつながっているのです。

今読んでいるのはこちら。

五重塔 (岩波文庫)

幸田 露伴 / 岩波書店


こちらは安藤忠雄推薦だと。

また法隆寺つながりでこちらも買っちゃいました。

隠された十字架―法隆寺論 (新潮文庫)

梅原 猛 / 新潮社



以上
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by zhuangyuan | 2012-05-13 22:27 | 文化、歴史 | Comments(2)
2012年 05月 06日

耳塚の話

京都奈良の旅から帰りました。
といっても妻の実家ですが。

旧所名跡をいろいろ回り、国宝やら重要文化財をたくさん見たのですが
私が心に引っかかったのは比較的マイナーなこちら。
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耳塚といいます。
私たちは家族でこの横の耳塚児童公園というシュールな名前の公園でお弁当を食べました。

場所は秀吉を祀る豊国神社の前です。
神社の横にはかの有名な方広寺の鐘があります。

国家安康 君臣豊楽 

家康を引き裂いたっていちゃもんつけて大阪冬の陣を起こした例のやつです。
今でも鐘にこの文字があるとはびっくり。

さて耳塚ですが
こちらは読んで字のごとく耳が埋まってる。

秀吉の朝鮮出兵(文禄・慶長の役)で持ち帰った敵方の耳を供養のために埋めたそうです。

軍功を検分するために、首は持ち帰れませんので耳にしたと。
そもそもは鼻塚といったらしいのですがwikiによると林羅山が鼻では野蛮だからと耳にしたといいます。
どうして耳だと野蛮じゃないのかわかりませんが。

鼻をそぐことは古代中国では刑罰として用いられていたそうですが
それを表す(yi)
なんて漢字までみつけちゃいました。


耳塚は史跡として指定されていますが京都市がつけた説明文には日本語とハングルが両方記されています。
内容は事実を淡々と記せばよいものを、卑屈な文章が気になりました。

「天下統一した豊臣秀吉が大陸にも手を伸ばそうとして朝鮮半島に侵攻したいわゆる文禄・慶長の役(朝鮮史では壬辰・丁酉の倭乱)、・・・・・」

天下統一したら世界に乗り出すのは自然の流れ。
明まで取ろうとしたわけですから立派です。
日本での説明文に倭乱って書くのはどうかと思いますよ。

でもハングルのほうで豊臣秀吉を토요도미 히데요시(トヨトミ ヒデヨシ)と書いているのはまだ救える。
풍신수길(プンシンスギル)であったら困ったものだ。
こちらは漢字を韓国語風に読んだもの。
韓国でプンシンスギルは伊藤博文と並ぶ嫌われ者ナンバーワン。
まあ嫌われる理由もわかりますけど。

ところで朝鮮出兵は秀吉の死で終わるのですが
結構優勢だったみたい。
明史にはこうあるそうです。
『明史』巻322・外国3「日本伝」より、豊臣秀吉の条
関白侵東国、前後七載、喪師数十万、糜餉数百万、中朝与朝鮮迄無勝算。至関白死、兵禍始休

関白が攻めてきて、7年、数十万兵を失い、数百万費やして、明と朝鮮連合軍に勝算なし。
関白が死んでやっと戦争がおさまった。


明史ってくらいですから清朝で編纂されたんでしょうから
明末のことは良く書くわけありませんので話半分にしておく必要があるかもしれませんが。

ただそんなに強かった秀吉も死んだらすぐ横の鐘が原因でお家を滅ぼされてしまう。
怨念が祟ったかな。


以上
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by zhuangyuan | 2012-05-06 22:27 | 文化、歴史 | Comments(0)
2012年 04月 22日

映画 「ヘルプ」鑑賞

ヘルプ 心がつなぐストーリーを観てきました。

60年代アメリカ南部の黒人家政婦のお話。
彼らはHELPと呼ばれます。お手伝いさんですね。

人種差別が色濃くのこる時代に黒人家政婦たちが語りだす彼らの立場。
全米で1000万部を超える大ベストセラーの映画化。

私映画化の前にこのベストセラーを知り原書をアマゾンで購入してました。

The Help

Kathryn Stockett / Berkley



読み始めるとなかなか難しいというか違和感がある。
黒人家政婦が語る言葉が文法がめちゃめちゃ。
中途半端な英語力の私にはこれはきつい。
いちいちつっかかっちゃう。

またこの小説が私にとってもっと深刻なのは
多くいる登場人物の名前が記憶できないだけでなく黒人なのか白人なのかわからない。
そこが一番大事ですからしんどい。
ネイティブだと名前だけで判断できるのかも知れませんけど。

そこいくと映画はいいですねえ。
一目瞭然です。
映画鑑賞後に再度原書にチャレンジする勇気がわいてきました。


さて映画のお話です。
差別される黒人家政婦。
それを当たり前のこととして受け入れ、
常に”Yes,Ma'am."といい続けていた。

都会から帰ってきたジャーナリスト志望の白人主人公の存在で何かが目覚め始める。
街の秩序にチャレンジして命をかけて語り始める。

命を懸けるといっても今の感覚からするとぴんとこないとおもいます。
先日この時代について書いた本を読みました。

アメリカ歴史の旅―イエスタデイ&トゥデイ (朝日選書)

猿谷 要 / 朝日新聞社


ここに出ていた一枚の写真を見れば雰囲気が伝わるでしょう。
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公民権法が成立した直後に自ら経営するレストランに来た黒人を追い返す白人親子。
親父はピストル、息子は斧。
なんとこのおっさんその後ジョージア知事に当選したんですって。

こんな時代に黒人が語る難しさ。

迎え撃つはおバカなお金持ち白人ギャルママたち。
古きよき南部アメリカの伝統を因習的に受け継いできた。
黒人は使うもの。
トイレは別よ。
病気がうつるから。
差別じゃないのよ区別なの。

ストーリーを書くのはいけませんのでこれくらいにしますが
私は黒人たちの置かれた境遇もさることながら
変わり行く時代のなかで揺るぎつつある既得権益を必死に守ろうとする
若い白人女たちに悲哀を感じました。

黒人には優越的地位でありつつも、男に媚び、虚勢をはる。
一世代前までは疑いもしなかった世界が、もしかしたら崩れるかも。
だから余計に強くでる。保守でいなければならないつらさ、弱さ。


これだけですと救いようのないもの同士の話に聞こえちゃいますが
映画ストーリーは重いテーマですがユーモアたっぷりです。
勇気を出させてくれると同時に世の中の不条理を感じる深い映画でありました。

以上
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by zhuangyuan | 2012-04-22 21:44 | 文化、歴史 | Comments(0)
2012年 04月 15日

毒殺って どんな毒で?

ブックオフで子供にねだられ一冊購入。

魔導具事典 (Truth In Fantasy事典シリーズ)

新紀元社



古今東西、西洋、東洋を問わず魔法の道具の事典です。

オカルトに興味のない私は買ってやるつもりがありませんでしたが
ちらっとページをめくったら、惹かれてしまいました。

開いたページにあったのは
「中国の奇妙な植物」につづき、「」(チン)。

羽根に猛毒を持つ鳥。
鷲ほどの大きさをした鳥であり・・・
蝮や毒草を常食する・・・
酒に浸しておくと・・・恐るべき毒酒になる。

劉邦夫人の呂后や董卓が暗殺用に用いたとのこと。

もっともっと知りたくなってしまいます。
百度で検索。
人有饮吞鸩酒,白眼朝天,身发寒颤,忽忽不知如大醉之状,心中明白但不能语言,至眼闭即死

鸩酒を飲むと、白目をむいて震え出し、すぐに酔っ払った態で、頭は冴えているが何も言えず、
最後には目を閉じて死んでしまう


実はこの事典で探したい言葉がありました。

蠱術」(コジュツ gushu)

早朝中国語勉強会で読んでいる三毛の小説に出てきた言葉です。

この字がまず凄みがあります。
実は簡体字では虫がひとつになっちゃって蛊と書きなんか迫力不足です。

まあともかくこちらの恐ろしい術も百度百科で検索。

传说中制造毒蛊的方法,一般是将多种带有剧毒的毒虫如蛇蝎、晰蝎等放进同一器物内,
使其互相啮 食、残杀,最后剩下的唯一存活的毒虫便是蛊。

伝説中の毒蛊製造方法は、一般に多くの種類の猛毒を持った毒虫、
つまり蛇や蠍、蜥蜴などを一つの器に入れ、お互いに戦わせ共食いさせる。
最後に残った唯一の生き残り毒虫が蛊である。


造蛊者可用法术遥控蛊虫给施术对象带来各种疾病甚至将其害死。

これを造った物は魔術を用いて遠隔操作で蛊虫を施術対象者へ差し向け、
各種の疾病や死に至らしめる。


中国の黒魔術恐るべし。

ブックオフの帰りに息子にこの最後に生き残る毒虫とそれを用いる暗殺者の話をしてやりました。
かなりのインパクトがあったようで相当びびってました。

「オレ、絶対中国行きたくねえよ。それだったら北朝鮮に拉致されたほうがいいや。
だって生きて帰ってこれるでしょ。」
まあそうとは限らないけど毒殺よりはいいかな。

ところで最近世を騒がしている薄熙来の奥さんが毒殺に関与したとされるイギリス人は
果たしてどんな毒でやられたんだろうか?
そんじょそこらの毒じゃないんだろうねえ。


以上
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by zhuangyuan | 2012-04-15 21:28 | 文化、歴史 | Comments(2)
2012年 02月 19日

激動を生き抜くソウル

先日韓国出張に行きました。

あるお客さんが言います。
「うちの会社は日本とはゆかりが深いんですよ。」

なんでもその会社のオーナーは三代目だそうですが
初代オーナーは日本人だったといいます。

オーナー日本敗戦とともに引き揚げていったそうですが
その際、番頭だった部下の韓国人に会社を譲ったといいます。

その後、うまく経営を引き継いで今では立派な会社になっています。
ゆえにこの会社は日本に愛着を持っており現在のオーナーも非常に親日的だといいます。

よかった逆じゃなくて。

韓国の大企業はこうしたルーツを持つ会社は多いそうです。
敗戦までは韓国は日本統治下にあったわけで当然日本の会社もたくさんあった。
敗戦後米軍がやってきて日本人財産を没収したわけですが
その後韓国人に払い下げられたといいます。
韓国財閥のなかにも日本企業をルーツにもつ会社も多いそうです。


夜の食事はプデチゲ(부대찌개)。
お店はチョー満員。
予約していなかったのであやうく席がなくなりそうでした。

チゲは鍋だというのはわかるにしても
プデはなんだ?

ブタじゃないよね。
ブタはテジだし。

正解は「部隊」
部隊とは米軍のこと。

米軍がもたらしたソーセージだとかスパムとかを鍋にぶちこみ
キムチや野菜、ラーメンなんかをごった煮したもの。

ソウルは基地がど真ん中になります。
歴史を感じる食べ物です。


市内をタクシーで通っていると坂が多い。
坂の途中でお客さんが教えてくれた。

この辺は朝鮮戦争のころ北朝鮮から逃げてきた人たちが作った村です。
建物なんかは昔のまんまです。
ヘバンチョンといいます。

ヘバンチョン=解放村
激動の現代史が間近にある。

朝鮮戦争は中国人民解放軍に後押しされた共産党が北を解放したはずなのに
南に逃げた場所でも解放村になっちゃった。
もしかしてこの解放の由来は日本植民地からの解放のほうかな?

いずれにしても朝鮮半島は周囲の強国にもまれて
常に翻弄されてきたわけで今もその影響が感じられるのです。

飲酒の激しさだって戒厳令に由来があるとか?
戒厳令下では夜間外出禁止でゆっくり酒が飲めないと。
そこで手っ取り早く酔ってしまえるようにビールにウイスキーを入れる爆弾酒なるものが
考案されたんですって。

これにどんだけ苦しめられたことか。

最近ではアジア危機に続くIMFショックで企業は接待費がなくなり
一次会のみとなった。
そこで今度は飲み屋に行く前の食事の席で酒合戦が...。

ビールに焼酎を入れて飲むのです。
まずいからやめてくれといっても聞いてくれない。
とほほ。

世界の荒波を庶民の知恵で楽しく生き抜いてるって感じ。

以上
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by zhuangyuan | 2012-02-19 22:46 | 韓国 | Comments(0)
2011年 12月 18日

中国の金持ちは三蔵法師?

先進国の経済はどこもがけっぷちですのでこころでそろそろ中国にがんばってもらって
世界経済を救ってくれないかなあ。

金融引き締めやめて資金供給増やせば一発でOKなんじゃないの?
といった話をお客さんにきいてみました。

そんな簡単じゃないですよ、中国の不動産バブル崩壊はかなり深刻ですよ。って

中小企業の社長の夜逃げは頻発してるし
銀行がかね貸してくれないから闇金も氾濫してる。

今まで不動産で大もうけしてた人たちが暴落によって金返せない。
悪循環のスパイラル。

自動車販売店でこんなこともあったと。
自動車は前金で売ることもあるそうですが
その前金を集めた資金で不動産投資にまわしちゃったところがあったと。
儲かってればぜんぜん問題ないけれど、下がりだしたらさあ大変。
お客のお金をつかいこみ。
気づいた客がディーラーに殺到し暴動になったとさ。

不動産を買う人たちも基本転売目的。
借金していくつも買っちゃう。
不動産業者だってあくどい奴がいて
同じ物件を二重、三重に売っちゃってドロン。

買っちゃったほうだって値下がりした挙句にダブルブッキングされてたとなったら
借金だけ残って物件はなしで、さあ大変。

そんなときは建築途上の物件に居座って先行占有者として居ついちゃうんですって。
なんか漫画の世界。

最近は出張もなく現地動静がわからないのでどんなもんだか一冊読んでみた。

【中国版】サブプライム・ローンの恐怖 (幻冬舎新書)

石 平 / 幻冬舎



なんかちょっとやばそうね、中国経済。
資金供給も簡単じゃないみたい。
やっぱりインフレが怖い。
全国で暴動が起きる。

中国の暴動って歴史的にみてほんとに国家が転覆する。
それをみんながリアリティを持って感じてる。

天安門事件で暴れてた学生たちだって本当に天下取れると思ってた奴が何人もいたらしいし。

この本でも面白いねたが載っていた。

今の中国一般民衆たちは「水滸伝」ばりに暴政に対していたるところで暴動起こしてるって。

それだけでなく各階層が中国四大奇書を地で言っていると。

四大奇書とは

西遊記
三国演技
紅楼夢
水滸伝

「西遊記」はお金持ちたち。
三蔵が孫悟空たちを連れて天竺に経典を探しに行くみたいに、
お金もって海外に移住してしまってるって。

「三国演技」をやってるのは
地方政府と幹部たち。
来年は政権移譲の年ですから権謀術数がうごめいていることでしょう。

「紅楼夢」は高級幹部たち。
美女をはべらして酒池肉林の世界を満喫している。

そして最後に一般民衆。
そんな為政者たちの暴政に耐えかねて
いつの日かも天下を夢見て、梁山泊へ。

中国ってなんでもありそうだから迫力ありますね。

毛沢東だって長征の間、三国演義と水滸伝ばっかり読んでて天下とったんです。
長征っていうと聞こえがいいけど、実際は敗走して逃げ回ってたわけで
そんな劣勢から天下をとってしまうのです。

なんかのきっかけで流れが変わると一気にすべてが変わっちゃう。
これが中国。

こないだ読んだ「孫文」だってはじめはただの外国かぶれで
蜂起だって何回も何回も失敗してた。
でも歴史の流れにうまく乗ると一気に大総統。

経済成長を謳歌している今だって
ありえるかも。


以上
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by zhuangyuan | 2011-12-18 21:59 | 時事 | Comments(0)
2011年 12月 11日

伝説のハヤブサ 海東青

先日、中東からお客さんがあり会社へのお土産として
銀のハヤブサをくれました。

中東の王族は鷹狩りを楽しみ、ハヤブサを使うとのこと。

私鷹狩りってのは鷹を狩ることだと思ってましたが
鷹で獲物を狩るんですね。おはずかしい。

この鷹狩りってのは世界中の狩猟民族が行っていたらしく
先日読んだ小説にも出てきました。

孫文〈上〉武装蜂起 (中公文庫)

陳 舜臣 / 中央公論新社



この小説は単行本では「青山一髪」と題されており
蘇軾の詩で締められています。

余生 老いんと欲す 海南の村
  帝は巫陽(ふよう)をして我が魂(こん)を招かしむ
  杳杳(ようよう)として天は低く 鶻(こつ)の没する処(ところ)
  青山一髪 是れ中原(ちゅうげん)


孫文が大総統に就任すべく中国に戻るときに読んだとしています。

余生を南の村で過ごそうと思っていたら
呼び戻されることになった。
遠くに見える ハヤブサが姿を消すところ
山が線のように見えている その中原へ

鶻(こつ)っていうのはハヤブサのことらしいのですが
ハヤブサは清朝の支配民族満州族の象徴ともいえるのだそうです。

この小説の冒頭にも「海東青」というハヤブサの逸話が載っています。

満洲族の前身、女真族が契丹に服従していたころ
契丹へこの断崖絶壁に住む海東青を捕るため命を落とした若者が多かったと。

ネットにはこんな話も
残暴贪婪的大辽王,年年逼迫女真部落的"达敏包"(就是"鹰家"或"鹰户"的意思)替辽王捕捉鹰雕。还拿鹰户的妻子儿女做人质,如不按时交鹰就砍杀活埋。

残虐な遼王は女真族の鷹匠に鷹や鷲を捕るよう迫った。
妻子を人質にとり、時間通りに取れなければ首を切って生き埋めにした。


海东青不是雕的一种,而是一种隼,其体型精悍短小,但性情凶猛,爆发力强,被我国东北一带历代训练为猎鹰,尤为辽代被皇帝训练为猎鹰从事捕猎天鹅,大雁等。海冬青最重要的特点是,浑身羽毛雪白,赤目,毛拓,双翼漆黑。

海東青は鷲でなく隼の一種で小型で精悍、獰猛にして爆発力があり
東北一帯で狩りのために訓練され、とくに遼代には皇帝によって鷹狩りに用いられ白鳥や雁を捕った。
最も重要なt口調は前身雪のような白い羽毛に覆われ、赤目で毛拓?、翼は黒色


かっこいいね。
ちなみに子供部屋にある「くらべる図鑑」によると、
はやぶさは時速100キロで飛び
獲物を追って急降下するときは200キロ出すとのこと。

この海東青は満州族の象徴なんだそうです。

"海东青"就是女真称号的真正含义,女真称号就是女真族的民族精神的体现。遥想当年,女真人势如破竹,腾飞于白山黑水之间,犹如"海东青"搏击长空追捕天鹅之势,一举翦灭了辽、宋两个强大于女真数倍的封建帝国,问鼎中原,开辟了一个幅员万里的辽阔疆域。在女真人的整个民族精神世界中充满了"鹰气",在女真人的心目中海东青是最崇高、最神圣的英雄。

海東青は女真称号の本当の意味である。女真称号は女真族の民族精神の体現である。
はるかに思う、女真は破竹の勢いで、山川の間を飛び回り、海東青が空中を貫き白鳥を追うようであり
遼と宋という女真より数倍大きな封建帝国を滅亡させ、中原に鼎を問い、万里に続く広大な領域を開拓した。
女真族の全民族精神には鷹魂が充満しており、海東青は最も崇高で神聖な英雄である。


そのハヤブサも空を飛び回っていた当時の獰猛さが消え
長い平和の末に堕落し、ついには孫文に倒されるのでした。


以上
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by zhuangyuan | 2011-12-11 21:38 | 文化、歴史 | Comments(0)
2011年 10月 02日

韓国と朝鮮 その呼び名

朝鮮語のすすめ 日本語からの視点 (講談社現代新書 614)

渡辺 吉鎔 / 講談社



先日、こちらの本を読みましたが購入する時にちょっと違和感がありました。
それは朝鮮語という言葉。
なんかすごく古臭いイメージがありました。
言葉が重い。政治色も。

この本のまえがきにも説明がありました。

韓国育ちなのに
「なぜ韓国語といわないのかと聞かれるかもしれない。」

「現在(1981年当時)日本の大学に設置されている朝鮮半島の言葉の講座は
1,2の例外を除くと朝鮮語と言う名称を用いており....
それに従わせてもらっただけで他意はない。」


「他意はない」というところを見るといろいろいちゃもんをつけてくる人が沢山いたんでしょう。

日本語と韓国語 (文春新書)

大野 敏明 / 文藝春秋


こちらの本にはこんな例もありました。
NHKが語学講座を始める際に「韓国語講座」か「朝鮮語講座」かもめスタートが二年遅れたそうです。
で結果「ハングル講座」という名称になったと。

そのせいでハングルという文字だけをあらわす単語が言葉全体をあらすかのように
誤解される原因になってますね。
ハングルと言う言葉も私は漢字語かと誤解しており
韓国語(ハングンマル)から来ているとおもってました。
正しくは「大いなる文字」という固有語だといいます。

じゃあそもそも「韓国」「朝鮮」ってのはどんな違いとそれぞれのこだわりがあのか?

この本に歴史の流れが載ってます。
簡単に言っちゃうとこんな感じ。

まずは今の大韓民国、これは大韓帝国が共和国として復活したもの。

大韓帝国ってのは皇帝をいだいているのですが
それまでの李氏朝鮮ってのは中国冊封国。国王しかいない。
中国皇帝に朝貢してる。

その中国(清)が日本に負けちゃった。
そこでいきなり帝国になっちゃった。

つまり朝貢国の朝鮮から脱皮すべく韓がでてきて大韓帝国。
独立国です。

でもこれが長くつづかない。
日韓併合。

日韓併合直後に勅令がだされて韓国から朝鮮にまた変わる。

韓国統監府は朝鮮総督府へかわるなど韓の文字が抹殺されたといいます。
つまり帝国じゃないんだよってこと。

こうして戦後の分断を迎える。

南には大韓民国。
北には朝鮮民主主義人民共和国。

北朝鮮は李氏朝鮮の復活。
大韓帝国時代はなかったことになってるそうです。

金日成が植民地からの独立を勝ち取る。
北にいわせりゃ南は相変わらずの米国植民地状態ってわけ。

そういやあ何かっていうと中国いってる将軍さまも
実は歴史を踏襲して朝貢国気分がぬけてないのかも。

それぞれにいろんな理屈がなりたつわけですが
今の日本でのイメージは韓流ブームと北朝鮮拉致問題で
ずいぶん差がついちゃったようですがどちらにせよ色が濃すぎる。

NHKがハングルってのをひらめいたのはかなりのヒットですね。
政治っぽさが抜けててよい。

ところで将来いっしょになったらどんな国名使うんでしょうね。
高麗民国なんていいかもね。
KOREAの語源でもあるんだし。


以上
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by zhuangyuan | 2011-10-02 18:37 | 言葉 | Comments(2)