中華 状元への道

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2014年 08月 03日

マレーシアで何語でしゃべる?

マレーシア人の小説家Tash Awさんは英語で小説を書いています。
なぜ英語で書くのか?
マレー語で書くと政治性を帯びてしまうと。

シンポジウムで聞いたこの言葉の意味がいまいち飲み込めませんでした。
マレーシアに行ってみてやっとこの意味がわかったような気がします。

クアラルンプールでは様々な人種が行きかい、様々な言葉が話されてます。
英語、各種中国語も多く話され、インド系も多いのですが公用語はバハサマレーシアのみ。
国民統合の術としてマレー語があります。マレーシアの言語政策
マレーシアから独立したシンガポールがマレー語、華語=普通語、英語、タミル語をともに公用語としているのと対照的です。

クアラルンプールを案内していただいたご夫婦は華人系。
2人の会話を聴いていると中国語に英語が混じってる。マレー語は一切なし。
家庭では何語で?と尋ねてみた。

旦那さんの母語は福建語、奥さんは客家語。
それじゃお互い通じないので主に広東語を使ってるといいます。
二人とも学校はイングリッシュスクールを出たとのことで英語も良く使うと。
マレーシアはいまでも英連邦に属しており英国の影響はつよいです。
もちろんマレー語も学校の授業では使うわけで喋れるのですが
習った言葉って感じで母語という感覚はないのでしょう。

なんでマンダリンじゃなくて広東語なの?と聞くとさらに興味深いお話。
クアラルンプールでは広東語を話す華人人口が多いからだそうです。でもマレーシア全土で広東語というわけではないと。ジョホールバルではマンダリン、ペナンでは福建語がメジャーだと。ジョホールバルはシンガポールの影響で北京語が多く、ペナンは福建華僑が多いといいます。

今回の旅は家族で行きましたが、息子はガイドブックに載っているマレー語を使いたがります。
テレマカシ(ありがとう)、スラマットパギ(おはよう)なんて。

華人のご夫婦にも「テレマカシ」とお礼を言い、お二人も「サマサマ」(どういたしまして)と返してくれるのですが、それは母語としてではない言葉としてなんでしょう。

マレーシアへ行くまでのイメージは経済発展は遂げたものの個性のないのっぺりした国家というもの。
イスラムでまとまり、マレー人優遇で、法律も厳しいと。

でもわずか数日いただけでイメージ一新。
人種のごった煮で活力が溢れてる。
マレー人、華人、インド人に加え、インドネシアやバングラデシュからも出稼ぎが集まり、
観光では中国、韓国人がわんさか。

それに加え中東のアラブ人も沢山訪れるそうです。
目当ては観光と買い物。
同じイスラムとしてハラルフードが食べられる安心感。
お祈り場所だってありますよ。

もちろん日本人だってたくさん。
定年後の第二の人生をマレーシアでなんてお方もかなりいると。
案内してくれたご夫婦のお友達も二人コンドミニアム買って暮らしてると。
英語もほぼどこでも使えるから安心です。
まだまだいけるねマレーシア。

ちなみにマレーシア航空の機内エンターテイメントは国際色ゆたか。
選べる言語はこんなにも
マレー語。英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、アラブ語、ヒンディー語、タミル語、マンダリン、広東語、タガログ語、日本語、韓国語

圧巻です。


以上




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by zhuangyuan | 2014-08-03 13:28 | 言葉 | Comments(4)
2014年 07月 14日

世界はブラジルに凝縮される

ワールドカップブラジル2014は南米大陸の新参者、ドイツの優勝で幕を閉じました。

開催地ブラジルについて
読書ブログに書きました。

汗牛充棟 読書ブログ(引っ越しました)
世界はブラジルに凝縮される
↑クリックしてね。

以上

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by zhuangyuan | 2014-07-14 07:32 | 文化、歴史 | Comments(0)
2014年 06月 28日

故宮の財宝を守れ!誰から? 

シリーズ 故宮 第1回 流転の至宝
NHKスペシャル。

北京の紫禁城に憧れて、初めて故宮に行ったときに言われました。
故宮行ってもつまんないでしょ?
中身はなんもないからね。
全部蒋介石が持ってちゃったから。
台湾にはただ逃げ込んだんだと思ってましたので、そんなお宝までたくさん運んでたとは想像を超えていました。

北京にあった財宝は台湾に渡るまえに中国各地を転々としています。日本軍から守るために。台北の故宮博物館websiteに経緯が詳しく日本語で載ってます。
故宮博物院簡史
台湾に渡る当時の激動の様子はここにも描かれています。

台湾海峡一九四九

龍 應台/白水社

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南京の埠頭。ここでは故宮の陶磁器や書画、中央博物院の文化財、中央図書館の書籍、中央研究院歴史研究所の資料と収集物が合計五千五百二十二箱、船上に積み込まれた。
殺戮と逃亡で怒涛のような混乱のなか、故宮の文物を運びだすのは、やはり歴史の後継者としての自負のせいなのか?はたまた軍資金のためか?
番組では歴史の文化物は破壊されては元に戻らないから守りぬくといった話がありました。
日本軍はともかく、文革のときに北京にあったらヤバかったかも。

美術品の奪い合いといえば、ミケランジェロプロジェクトという映画を観ました。

こちらはドイツ傀儡政権化のフランスのお話。美術品がナチスによって奪い去られている。文化まで奪われてはならないとアメリカ軍特殊部隊が送り込まれて、見事お宝を取り返す。
取り返されそうになったナチは火炎放射器で美術品焼いてたけど、これって史実なのかな?
歴史は常に勝者によって描かれますが、美術品の収集所有も常に持ってる側が正当性を主張する。大英博物館は正当なのか?
まあともかく誰が所有してようがお宝には違いない。
歴史がぎっしり詰まった財宝が日本に来ているんだから観に行かなきゃね。
特別展 台北 国立故宮博物院
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ところで国立ってどこの国?
以上



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by zhuangyuan | 2014-06-28 22:37 | 文化、歴史 | Comments(0)
2014年 06月 25日

男気国家アルバニア

こんどアルバニアに行きます。

そこでいろいろ調べてみよっかなと。

もっと知りたい アルバニア

普段は上記note上のマガジンに書いていこうと思います。

でも今日は中国関連なのでこちらに。

アルバニアは以前、中国の数少ない友好国の一つだったと聞きました。
百度でアルバニアを検索してみました。

中?人民共和国和阿?巴尼?共和国于1949年11月23日建交。?国于1954年互派大使。1971年,阿?巴尼??恢?中?人民共和国在?合国的合法席位做出重要?献。
(中国とアルバニアは1949年11月23日国交樹立。1954年大使交換。1971年アルバニアは中華人民共和国が国連正式加盟する際に重要な貢献をした。)

中国建国まもなく国交を結び、国連の中国代表を国民党政府から共産中国へ変更する決議を提出したのがアルバニア。いわば中国の命の恩人。

でもニクソン訪中でアメリカと急に仲良くなると、中国を見限る。中国には多大な援助もらってたのに。

毛在世?,霍??中国已有微?,特?尼克松??后。1974年清洗??的国防部?巴??,翌年将其?决。阿方在地拉那?中国使?和新?社修建新?公楼和公寓,中方搬?去后??有窃听器。国内派?家来?除,?些器材竟是“中国造”
(毛沢東の時代にホッジャはすでに中国を批判していたが、ニクソン訪中後さらに強まった。1974年親中国防部長バルクを粛清し翌年銃殺刑に。アルバニアはティラナに中国大使館と新華社の新社屋を修理した。中国側は入居後に盗聴器があることを発見した。中国から専門家を派遣して取り除いたが、その機器は中国製であった。)
もういきなり敵モードです。大国相手にも物怖じしません。

このアルバニアは鎖国で有名ですが、その前にもソ連とも喧嘩してます。

1968 ソ連がプラハ侵攻したらワルシャワ条約脱退してソ連を切る

1979 スターリン礼賛演説

次が面白い。

1982年12月7日,阿?巴尼?又在勃列日涅夫的?承人尤里?安??波夫上台后?表的第一篇??中表示:“地拉那不曾同赫??夫、勃列日涅夫?生??系,也?不会与安??波夫以及任何背信弃?的????人?生?系。
(1982年12月7日、アルバニアは、ブレジネフの後継人アンドロポフが就任してから初めて出す評論において表明した。「ティラナは、フルシチョフともブレジネフとも関わってこなかったし、裏切りものソ連のアンドロポフやその他いかなる指導者とも関係をもたない。」
常に強気です。
ともかくこのアルバニア様の男気はすごい。食えなくても我が道を貫く。
ソ連だって中国だって、そしてアメリカすらも屁とも思わない強気な態度。
ますます知りたくなってきた。
何者なんだ
エンヴェル・ホッジャ?
以上



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by zhuangyuan | 2014-06-25 22:59 | 文化、歴史 | Comments(0)
2014年 06月 08日

経絡って?東洋医学は効くのか?

昨日は鍼を打ってきました。ついでにカップリングも。

今日から出張で長い飛行機に乗りますが、先週から首と肩甲骨が痛いのです。
頷くと痛い。肩甲骨内側はずっと痛い。

以前中国の友人に紹介してもらった東洋医学医院へ。
「肩甲骨が痛いのですが、原因がわかりません。サッカーかな?」
「おそらく首から来てますね。ヘディングとかすると衝撃で昔の古傷が痛み出すことはよくあります。ここ痛いでしょ?」
とツボをひと押し。
「う~!痛いです。」

「じゃあ始めましょうか。」
チク、チク、チクっ
躊躇が全くありません。
もうちょっと心の準備させてほしい。
触診で場所のあたりつけて慎重にやってるふりでもしてほしい。
ちょっとこわいですね。
痛くないけど。
でもちょっと筋肉が緊張すると針の場所を感じる。

あとは電気を通すだけ。
痛くないぐらいに強く刺激したほうがいいと。

接骨院の電気と何が違うか?
皮膚の上から電気あてても、折り重なった筋肉で、患部になかなか届かないって。
鍼なら直接ビシッと。
免疫系が回復するって。
でも西洋医学では証明されていないと。

以前椎間板ヘルニアで腰が痛かった時に初めて行ったのですが
それ以来、腰のバランスがいいのです。
証明されていなくても歴史の研鑽を経ているのですから
良くなればそれでよし。

経絡図を買ってみました。
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今回刺激された穴位はどこなのか?
経絡図には解説がついてましたがよくわかりません。

百度で調べてみた。
中医上说,经络是运行气血、联系脏腑和体表及全身各部的通道,是人体功能的调控系统。经络学也是人体针灸和按摩的基础,是中医学的重要组成部分。 经络学说是祖国医学基础理论的核心之一,源于远古,服务当今。在两千多年的医学长河中,一直为保障中华民族的健康发挥着重要的作用。
東洋医学では経絡とは、巡っている気と血であり、内蔵や体表面および全身各部に通じている、体の効能を管理するシステムである。経絡は鍼灸や按摩の基礎であり東洋医学の需要な部分をなす。経絡学は中国医学の基礎理論の核心のひとつで、古代から現代まで施されている。二千年の医学の大河において、継続して中華民族の健康に対して重要な役割を担っている。

気と血の流れをスムーズにするために
昨日押されたツボはどこなんだ?

当てずっぽうですがこれでしょう。


天宗穴:天宗这个穴是一个大穴,因为在后背肩胛骨的凹陷处,用手一点很痛而且会传感到整个肩膀,酸胀的感觉很明显,这个穴位可以防治肩膀酸痛,都有很好的作用。
肩甲骨のくぼみにあり、手で押すとめちゃ痛くて、肩全体にひびきます。肩の痛みによく効きます。

ちょっと研究してみたい。
今度行くときは図を持って行って解説してもらおう。

以上

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by zhuangyuan | 2014-06-08 11:45 | 文化、歴史 | Comments(0)
2014年 06月 03日

台湾と日本語 二二八って知ってる?



先日台北でニニ八紀念館を観てきました。

226でなく228。

日本が台湾を去った1947年に国民党政権の締め付けに苦しむ民衆が
タバコ店女性暴行に端を発し、一斉に立ち上がった事件。
その後、一般民衆が大弾圧されました。

当時の政権は今も健在で、ずっとタブーとされてきましたが
民進党政権時に全国に蜂起を呼びかけたラジオ局建屋がニニ八紀念館となりました。
今は国民党が返り咲いていますが、事件についてはどういう整理がなされてるのでしょうか?

前からこの紀念館に興味がありましたが
このところ映画「アクト・オブ・キリング」でインドネシアの華僑大虐殺を観て改めて関心をもち、



さらには「九月東京の路上で」を読み、関東大震災後の大虐殺の様子を知りさらに高まっていたのです。

九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響

加藤 直樹/ころから

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館内ですぐ目に入ったのは解説ボード、日本敗戦の玉音放送が、台湾の歴史においても
忘れられぬ一日だといいます。
日本時代を肯定的に捉えてます。

国民党は大陸から入ってきてすぐに日本語を禁止しました。
それまで日本人として日本語を使って生活してきたのが突然の禁止令。
当時のインテリは言葉を失いました。文化的精神的大打撃。

次にはじまったのが漢奸狩り。
日本に協力してたのは誰だ?
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あの1日で天地がひっくり返った。
日本の戦後と比べると興味深い。

敵性言語だったはずの英語が敗戦後は大ブーム。
井上ひさし「ベストセラーの戦後史」には「日米会話手帳」が三ヶ月で360万部売れたとあります。

完本 ベストセラーの戦後史 (文春学藝ライブラリー)

井上 ひさし/文藝春秋

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このお気楽な英語人気ぶりはなんなんだ。敗戦の悲愴感はどこ行った?
その時台湾では・・・・

この後も弾圧が続き、台湾人民に鬱屈がたまり、ニニハ事件へとつながっていくのです。
民衆は全国で立ち上がったのですが
そのあとに続く弾圧はすさまじいものがあります。
いわゆる白色テロ。投獄、処刑。

知人の父親は台湾で中学教師をしていました。
当時のインテリである生徒たちは彼のいぬまに
手のひらに針金通されて数人まとめて海に投げ込まれたそうです。
すさまじい。

立ち上がったものの徹底的に弾圧されて
ついには歴史からも抹殺されようとしたのです。

事件の翌日、全島に蜂起を呼びかけた言葉、
それは日本語なんです。


そしてそんな台湾から徐々に日本語も消えてゆく。

下記にも書きました。

映画「台湾アイデンティティー」の主人公の父親の写真も
紀念館に展示がありました。
彼は台湾自治を主張したとして処刑されました。
山岳民族出身で元日本人で戦後は中国名。
台湾近代苦難の象徴のような人生です。

台北にお寄りの際はぜひ。
台北駅すぐ。
二二八和平公園内。
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以上



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by zhuangyuan | 2014-06-03 22:38 | 文化、歴史 | Comments(2)
2014年 05月 11日

カンフーで日本軍撃退?

「イップマン 序章」を息子(小5)と鑑賞。先日フライト中に観たドニー・イェンがかっこよすぎたので
借りてきました。

カンフー映画観賞後の常で、息子は早くケンカしたいといってます。
詠春拳習えばとすすめると、負けて死にたくないからやだと即答。
よわっちい。
 
イップ・マン(葉問)は実在の拳法家
広東省仏山出身。
日本占領下にも屈せず、腕っぷしひとつで立ち向かう。

アクションは素晴らしいのですが
この時代の中国香港映画の常で日本をデフォルメして描きます。
お決まりのメガネに出っ歯で卑怯な軍人が出てきて暴虐を繰り返す。
いつもの通り日本語がヘタ。

息子曰く、
「俺、今まで中国嫌いだったけど、日本が嫌いになったわ。ラムがかわいそう。」
「日本のこと悪く言うのが目的だからあまり本気にすんなよ。」と私。
「いやパパの言うこと信じられない。」

制作意図がきっちり果たされています。

でもこの時代は国民党政権下ですから事情はなかなか複雑。
wikiでイップマンをみてみると南の偽政権のころと出てきます。

南は広東語を話すわけですが
劇中で北からやってきた食いつめた拳士は普通語を話してました。
でもお互いがなんの齟齬もなく通じちゃってるのが面白い。
聞いた感じは全然違いますが当人たちにとってはやっぱ方言程度なのかな。

北の道場破りはぶっ飛ばされるわけですがこの辺は香港の北京政府に対する
意地が反映されているんでしょう。

イップマンは漢字で書くと葉問。Yip Man.
劇中で日本語通訳を通すとヨウモンと呼ばれる。
これすごい違和感あり。
固有名詞はそのままの音でいいんじゃないの?

言葉は通じないかもしれないが
武術は世界の共通語ということで日本軍トップの空手使いは冷酷ですが凛々しく撮られています。

このアクションは痛快、爽快。
主演のドニー・イエンはこの映画で宇宙最強の称号を得たとのこと。
シリーズまたみちゃおう。

ブルース・リーの師匠らしいのでブルース・リーの映画も
詠春拳視点からみるにもいいかもね。

以上

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by zhuangyuan | 2014-05-11 10:13 | 中国関連DVD、本 | Comments(0)
2013年 09月 23日

インド映画はスゲエ!

インド映画「きっと、うまくいく」鑑賞。
インド興行成績歴代第一位。
評判は高かったものの三時間という長さに躊躇していましたが
長さをまったく感じさせないハラハラドキドキ、波乱万丈ストーリー、
始まって数分で、これはものが違う、最後までいけると感じさせられました。
予想通りに最後まで突っ走り、笑いあり、涙あり(三回泣きました。)のスーパーエンターテイメントでした。

エリート工科大学の寮に住む三人組みの青春ストーリー。

インド映画にはナヴァ・ラサという9つの感情表現が必ず組み込まれているといいます。
(1) シュリンガーラ (恋情)
(2) ハースヤ (笑い・ユーモア)
(3) カルナ (悲しみ)
(4) ラウドラ (怒り)
(5) ヴィーラ (勇敢)
(6) バヤーナカ (恐怖)
(7) ビーバッサ (嫌悪)
(8) アドブタ (驚き)
(9) シャーンタ (平安)
インド舞踊③9つの感情表現-ナヴァ・ラサ

大人気映画だけあってこの9つの表現のデフォルメがすごい。
そんじょそこらの学園物とは比較にならないスケールの大きな物語
学生の日常を描くことでインドの歴史、現在の問題が浮かび上がってくる。
いやインドのすべてと言っていいかも。
もしかしたらグローバル社会共通の問題までも。

経済発展と格差
拝金主義
過度な競争社会
エリート社会
抑圧される若者
自殺問題
成功者と落伍者
媚びへつらい
嘘と不正
因習と近代化のきしみ
貧困
家制度
婚姻慣習
男女差別
社会保障
密集した都市
大自然
インフラ未整備

これだけ書くとなんか悲惨な話に思えちゃいますが
これらを全部うっちゃってしまう成功ストーリーです。
若者たちの明るい前向きな、力強い生命力で、リズム良く突っ走ってゆくのです。
俳優がうますぎ。ランチョー最高!
ちょい役もいい味出してます。
性格や出自の違いを良く演じてる。
さすが世界に輝くボリウッドのナンバーワン映画。

私もインド亜大陸の面々とは仕事で絡みがありますが
みんなキャラが立っていてインドって人を見てるだけで深さを感じます。
学生時代に旅行もしましたが一口では語られない複雑さがあります。
二度だまされもしました。
一度はこちら
インドで生き抜く
二度目はまた今度

そのころもインドは映画が盛んだと聞き
デリーで劇場に行ってみました。
その映画は劇場を紹介されていったのですが
面白いといわれた作品は前の週に終了しておりました。
仕方なくその週の映画を見ましたが、これが大ハズレ。
暗い画面のB級ホラー。何人死んだか?言葉もさっぱりわからずじまい。

踊るマハラジャもぴんと来なかったし、
それ以来の食わず嫌い。

この映画でインド映画への見方が完全に覆りました。
もしかしたらオールタイムベストかも。

劇場で見ることを薦めます。
歌と踊りもいい。サントラほしいな。
自然描写もサイコー。

"Aal izz well !"



以上
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by zhuangyuan | 2013-09-23 17:13 | 中国関連DVD、本 | Comments(2)
2013年 09月 16日

台湾にとってアイデンティティとは

ドキュメンタリー映画台湾アイデンティティ鑑賞。
予告編を見て、ぜひ行こうと思っていたにもかかわらず、つい見逃してしまったのですが
アンコール上映をやってくれました。ポレポレ東中野

台湾には仕事で何度か行っていますが
年配の方の日本語がかなり上手いです。
しょっちゅう電話も頂きます。
メールなんて使わず達筆なファックスを頂きます。

そして日本が好き。
というより尊敬してくれる。応援してくれる。
あるお客さんの伯父様はテレビはNHKしか見ないと。
日本政府から勲章もらったとか行ってたな。
台湾はともかく日本と深い。


台湾アイデンティティ。題名がよい。
アイデンティティとは自分は何者であるかということですが
台湾はこれが非常に複雑。

新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論

小林 よしのり / 小学館


でも李登輝元総統が言っています。
日本と台湾の何か違うか?日本ではアイデンティティを考える必要がないと。

少し前までは、1つの中国だとか、二つの中国だとか、いや台湾だとか
日本の新聞にも、政治用語が踊ってました。
国民党が政権奪還してからは、大陸中国の経済発展もあいまって
政治的には、大陸の圧勝といった感があります。

ただ個人のアイデンティティは政治経済ほどに簡単には割り切れない。
この映画に登場する人々は皆、日本人として生まれている。

ことさらに日本に対する愛を語るわけでもなく恨みを語るわけでもなく
淡々と自分自身や家族の激動の半生を語る。
美しい日本語で。

日本人の定義がなんだか知らないが
日本語と文化を背景した生き方考え方をする人々ということなら
まったく違和感がないどころか、純日本人とさえいえるかも。
私は会ったことはないけれど、理想の日本人。
面構えがよい。
仕種が立派。
凛としている。
目がきれい。

日本人として生まれ
戦争を生き抜き
敗戦
国民党の圧制に苦しみ、
投獄され
もしくはシベリアに送られ
さらにはインドネシアで独立戦争を戦う

ひとりひとりの口から、
戦前戦後の政治の季節に日本、台湾が翻弄される姿が浮かびあがってくる。
激しい経験を訥々と語る中に、共通しているのは近しい人たちへの愛情。
父親、妻、戦友...
獄中から幾度となく送られる日本語の手紙
焼け跡で再会する将来の妻
抑留中に思うあの娘...

自分が自分であること。
それは親しい人たちとの結びつきで意識される。

1つの言葉を通して共有したその時代。
それを語れる人たちが台湾ではすでに90歳になる。

ぜひ台湾で上映してもらいたい。
日本を想う人に届いてほしい。

台湾人生

酒井 充子 / 文藝春秋


こちらも購入。

以上
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by zhuangyuan | 2013-09-16 20:35 | 文化、歴史 | Comments(2)
2013年 01月 06日

ミャンマー落武者伝説 

アヘン王国潜入記 (集英社文庫)

高野 秀行 / 集英社



前回の記事でミャンマーの奥地で明朝の末裔がアヘン作ってる?とさらりと触れました。
私がこの本で一番興味を持ったのはこのこと。

ミャンマーでは世界で唯一、中国人が少数民族として認定されているそうです。
華僑じゃないんです。少数民族です。

彼らはコーカン族(果敢族)と呼ばれ、明朝の末裔を名乗っている。
平家の落武者伝説のようでわくわくしてきます。

明が清に攻められた時に最後の皇帝永暦帝とともに流れ着いた。
果敢族:流落缅甸的明朝汉人遗民(コーカン族:ミャンマーに落ちた明朝漢族の末裔)

300年経った今でも南京出身といっているとか。
原来最早来果敢定居的那些跟随明永历帝南逃至此的兵将,因南明王朝原在南京定都,所以不管他们后来跑到哪里、祖籍何乡,几百年后统统对外说“祖上来自南京府”。

永暦帝が南に逃げたときについてきた果敢の兵や将軍は、南明王朝が南京に都があったので
どこに逃げようとも故郷はというと、数百年後でも対外的には先祖は南京府から来たというのだ。


平家っていうより南朝の天皇についていた兵士の末裔って感じかな?

それが今でも存在感を持っているのが凄い。

近代に入ってからはゴールデントライアングルのアヘンを押さえていた。
なんでそこにアヘンがあったの?
それはアヘン戦争後のイギリスが絡んでるって。

1852年,英殖民者侵占缅甸,中国开始失去对这片土地的控制权。英国人发现这里的土壤气候适合罂粟生长,派人传授种植技术,并指定东印度公司垄断收购。

1852年にイギリスの植民者がミャンマーに侵入し、中国はこの土地の支配権を失い、
イギリス人はこの土地の土壌や気候がケシの生長に適していることがわかり
栽培技術を伝授した。そして東インド会社が独占購買した。

悪いやつらです。巨悪。

イギリス支配後、第二次大戦後には日本が絡んでくるのです。
因为对缅甸抗日保土有功,1947年在缅甸立国的“班弄”会议,土司杨文炳作为“果敢族”的代表参加了民族加盟缅甸联邦政府的签字仪式,缅政府总算正式承认300年来不被接纳的果敢族为其境内合法少数民族。

ミャンマーでの抗日に貢献したために、1947年ミャンマー立国時の班弄会議において
土司である杨文炳がコーカン族代表として民族加盟ミャンマー連邦政府設立儀式に参加し
ミャンマー政府より300年来承認されなかったコーカン族が合法的少数民族と認められた。


そして今なお、存在感を示し、ミャンマー政府と戦闘したりしているようです。
果敢战争

ここには中国政府も絡んでるのかな?

国際政治バランスの変化で米国と接近しているミャンマー。
簡単には読み解けそうにありません。

以上
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by zhuangyuan | 2013-01-06 18:07 | 文化、歴史 | Comments(3)