中華 状元への道

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2017年 07月 15日

チャイナタウンの隠された秘密地下トンネル

米墨西海岸国境の町Tijuana から国境沿いに西へ向かった。荒涼とした岩場を、照りつける日差し下、二時間以上かけて通り抜け目的地Mexicaliにつく。 何もないところをワンウェイの山道が曲がりくねって続くのだが、かつてここは対抗車線もあったそうだ。あまりにも事故が多いためもう1本道路を通したと言う。圧倒的な不毛の地に人間の営みの小ささを思うとともにそこに道を通す意志の偉大さを感じる。
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太陽がきつすぎて人影もまばらな町を通りつつメキシコ人の彼が言う。

「ここMexicaliの名物料理はなんだと思う?」

メキシコ各地には地のものを活かした地元料理があると言うがメヒカリではそれが中華料理だと。

国境の町メヒカリには中国人移民がたくさんいて
その子孫たちが営むチャイナレストランが町に200軒以上あるそうだ。

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華僑が住む世界中の町で人口に対する比率で言うとサンフランシスコに次ぐ大きさだという。

今でこそアメリカとの貿易が多くマキナドーラ(保税加工区)が軒を連ねるこの町も、かつては何もない枯れた土地であったことが周囲の土地の諸相から推測される。そもそもなぜ中国人たちはここに住み着いたのか?こんなにも太陽が照りつける土地に。私が過ごした時は日中華氏107度。(42℃)暑い暑いと嘆いていたら3週間前は51℃だったとお客さんが教えてくれた。

19世紀カルフォルニアに鉄道を引いた時、大量の中国人が人苦として雇われたが、敷設後にはお払い箱となった。そこでその労働力を荒れ地開拓に利用しようとした会社があった。コロラドリバーカンパニーが中国人労働者に利益の5割を配分する条件で綿花を作らせた。その労働者が住み着いたのがメヒカリだという。1930年には労働者3万人に上ったという。

https://sandiegofreepress.org/2015/04/the-chinese-in-mexicali/

一緒に夕食した地元の方曰く、今ここに住む中国人のパスポートは19世紀に発行されたものそのものだという。そのものと言っても理解できないでしょう。1900年代初頭に来た初代が亡くなるとパスポートを息子に譲る。息子は写真を張り替えて使う。そして三代目もしかり。生年月日は例えば1870年と記載があったとしても漢字なので係官は気づかない。遠くから来た中国人のミステリアスなイメージがこんな都市伝説を生み出すのでしょう。バクチ好きの中国人はカジノが禁止されていた時も地下に賭場を作り楽しんでいたと言う。またアメリカとの間に長い壁ができた後は国境向こうまでトンネルを掘り自由に行き来していたと言う。ホントかウソか今も中国人の作ったトンネルツアーが観光プログラムに取り上げられているそうだ。

こんな記述を見つけました。
https://america.cgtn.com/2016/06/08/a-guide-to-the-largest-chinatown-in-mexico-la-chinesca

Less than a century ago, La Chinesca, Mexicali’s Chinatown was made up of a series of underground tunnels and basements under Chinese storefront shops. The Chinese built these underground tunnels to escape Mexicali’s oppressive heat and also to hide from Mexico’s immigration authorities. Historians say because of Mexicali’s proximity to the border, bootleggers also used the tunnels to smuggle alcohol to the U.S. during prohibition. Now, tours are given to commemorate this lost community.


100年足らず前にメヒカリのチャイナタウンは中華風の店の下にあるトンネルと地下室で作られていた。中国人達はメヒカリの強い日差しを避けるため、または移民管理局から逃れるためにトンネルを作った。歴史家が言うにはメヒカリはアメリカ国境に近いため、禁酒法時代に密造酒業者たちもまたトンネルを利用しアメリカにアルコールを密輸した。今ではこの失われたコミュニティーを懐かしむツアーがある。

その土地にその土地の秘密がある。

今もなお発見されていないトンネルがあるんでしょうね。誰が使っているかは問わないことにしよう。

以上



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by zhuangyuan | 2017-07-15 09:02 | 文化、歴史 | Comments(0)
2017年 07月 02日

クールビューティの名演技は誰に対して?

「終電車」を名画座で鑑賞。
?Le dernier m?tro?
カトリーヌ・ドヌーヴ主演。
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昨年からフランス語を習い始めた私は46歳スタートなのでできるだけ効率的にやる必要があります。
かつモチベーションを保ってやらないと暗記力低下によるモラール低下に勝てませんので
noteに記載して観客効果を励みにしています。



これはフランス映画千本ノックの一環。
千本ってのは白髪三千丈くらいの意味ですよ。
ただともかくフランス語に触れるための機会をつくってるのです。

池袋文芸座でチャップリン「独裁者」との二本立てでしたが最後の演説の迫力で「終電車」の印象がぶっ飛んじゃいましたが、
これはこれで名画の誉れ通りに考えさせられる内容でした。

ナチス占領下のパリの劇場が舞台です。

ユダヤ人支配人兼演出家が迫害を恐れ南米に亡命し、女優である妻が劇場を経営している。
と見せかけて実は旦那を地下に匿っている。
旦那に代わる新しい演出家は時勢にさとく行動しナチス迎合批評家ともうまくやる。
新しく公演する舞台の主演俳優は裏ではレジスタンス運動をしている。

ただし皆がそれぞれに抑制的でしかも自分を何かに仮託して演じてるようです。
映画ですから我々観客に対して演じてるのは当たり前ですが、ここではそのドラマの中にさらに劇場がありそこでも二重に演じる。
それだけでなく、主役のマリオンは本心を見せず気丈に振る舞い、俳優は抵抗心を抑えつつ生きる。
その2人は互いの愛も表に出さない。演出家は批評家におもねる。本心か否かは別として生きるために。
批評家は時代の強者に合わせてナチス寄りを過度に演じる。
つまり映画という劇中世界で他者に対して自分を隠し演じる。つまり三重構造。

観てるこちらにどの階層での演技か分からせつつ、自然に演じる技術は並大抵じゃない。
で最後にはこちらも騙されるのです。ふふ。

ナチスが負けた後に全てはひっくり返る。

支配人は地下から這い出し、演出家はしょっぴかれ、批評家は逃亡する。
政権の趨勢により180°転換する価値観と人間模様。媚びや追蹤あるいは抵抗。
ただパリの市民はナチス占領下においても劇場に足を運び、さらに時代が変わったのちも通い続ける。たくましい。

それにしてもその入れ替わる主従関係のよって立つところが隣国同士であるドイツとフランスであることがヨーロッパを複雑にしている。
その両国が今ではEUのリーダーとして共通目的のもと手と手をを携える。
この辺は島国の私には理解しがたいですがヨーロッパにおいては何千年も繰り返ししてきた1ページに過ぎないのかな?
でも連続してる現代から振り返るとこの時代は狂ってる。
であるからこそナチスってのが突然変異で生まれて消えたってのがこの時代の言い訳には一番しっくりくるんでしょうね。

以上

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by zhuangyuan | 2017-07-02 10:21 | 中国関連DVD、本 | Comments(0)
2017年 06月 11日

まつろわぬ民の魂を胸に

「まつろわぬ民2017」風煉ダンス@高円寺・座



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出張予定が決まらずに前売券を買えなかったけど、当日券があると知り行ってみた。

こんな最高の舞台を危うく見逃すところでしたよ。私 、白崎映美さんの歌声を聴くとなぜだかこころが疼くのです。


ゴミ屋敷に暮らす老女スエ、開発を目論む女性政治家、解体業者、役所の職員、ワイドショー、

ゴミ山に登る老人と娘カップルが絡み合いナンセンス連発のドタバタが始まります。


人々に捨てられたモノモノモノ、人々にとってゴミでも屋敷の住人にとってはかけがえのないもの。

テレビ、冷蔵庫、電話、こたつ、アイロン、これらものたちがそれぞれ人格を持って、解体作業に対して立ち上がる。

実はこの屋敷は千年前の蝦夷軍団の根城だったのだ。ミカドの支配に従わないまつろわぬ民の末裔なのです。

というかまつろわぬ民そのもの。

千年の時を行ったり来たりする異空間が舞台にあらわれる。

画一化した経済至上主義という錦の御旗を掲げて、合理化という正義で異質なものを排除し、

古いものを捨て、裏側に溜まるものには目をつむる。

そんな体制に反旗をひるがえすまつろわぬ民たち。


ゴミの中には登山老女がかつてお気に入りだったお人形のレイコちゃんもいた。

このおばあちゃんは認知症の兆しあり。レイコちゃんには独眼竜の眼帯がはめられている。

おじさんがいたずらしてマジックで書き足したという。世界が半分見えない。というか見たくない半分を見ないのだ。

その見ていない半分はなんなのだ?

男性に従う古き良き女性像の中で耐えてきた女性自身か?

過去に捨ててきた偽りの自分か?

社会の歯車として押し殺してきた個性か?

安定のために封印した怒りか?

ともかく劇のあいだ中に刺激ある言葉や暗喩がこころにしまったはずの思いを刺激するのです。


蝦夷の一族にはミカドと戦うべく村を後にした若者がいた。彼の名はサンベ。

ゴミ屋敷を解体する若者がそのサンベだとスエがいいだした。息子サンベが帰ってきた。

そしてミカドと改めて戦うのだ。皆は帰ってきたサンベの信憑性を疑う。

でもスエがサンベだと言ったらサンベだと。まつろわぬ民たちもトップに盲従するというブラックユーモアが笑える。

サンベは神話の中だけで生きているファンタジーのはず。であるからこそ皆の魂のよりどころとして機能する。

実際のサンベの行く末は追求しないのが皆の暗黙の了解。

でもサンベが持っていたまつろわぬ魂は誰の胸にも消えずに残っているはず。


ゴミ山解体のクレーンが動き始める様子は見ていられないほど苦しいのです。

権力に自らを委ね力を背景に自ら鉄の塊を振り回す。勢いのままに。その勢いは止められない。

意志がなくなっても惰性は止められない。


私も社会の一員として組織に属しつつもも自らを捨てずに生きている自負はありますが、

白崎映美さんの歌声が響き出すとなぜだか涙が込み上げてくるのです。俺はまつろってるのか?

何かを抑え込んで片目で世界を見てるのかもしれないな。

あるいは、安逸を求めて身をゆだねたい気持ちがどこか奥底にあるのか?


舞台が終わってもしばらくざわざわが止まりませんでした。


ところで白崎映美って名前はエミシとだぶるなあ。




以上



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by zhuangyuan | 2017-06-11 22:57 | 文化、歴史 | Comments(0)
2017年 06月 03日

台湾で知るグローバル化に覆われた先住民問題


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「教会が先住民文化を消滅させた。カナダがローマ法王に謝罪要請」

EVA Airの機内で台湾の新聞を読んでいるとおどろおどろしい見出しにびっくり。


欧州人が新大陸で先住民の土地と文化を奪ったのは今更驚くことではないですが、

トップ会談でこんな話が出てくるということに衝撃を受けました。

カソリックの歴史において革命的といわれるフランシスコ法王だからこそできること。

初の南米出身の法皇は先に南米で行ったカソリックの侵略を謝罪しました。

このショッキングなニュースが日本でどう伝わっているかとググってみると「カナダ首相がローマ法皇と先住民の人権問題で意見交換」なんてぬるい表現でスルーしている。
カナダ首相、法王と会談 先住民の人権問題で意見交換
ちなみにこの記事にも引用されているThe Globe and Mailの記事も読みましたが同じ内容が載ってます。
Trudeau to seek papal apology for residential schools


カナダで何があったのか?この記事から抜粋してみる。




加國政府一八七年代起將近十五萬名原住民兒童強制送入寄宿學校同化,以及當年藉此遂行「文化滅絕」的政策目的


カナダ政府は1870年代から15万人近くの先住民児童を強制的に寄宿学校に送り同化させた。

これは当時文化絶滅の政策目的を遂行した。


他們遠離親生父母、傳統文化與母語,進入加國政府出資的寄宿學校;實際運作多由教會負責,其中又以天主教會為最大勢力,但多數學童遭遇精神、肢體虐待與性侵害,多達六千人命喪校園。

彼らは生みの親、伝統文化や母語から隔離され、カナダ政府出資の寄宿学校に入れられた。実際の運営は教会が行い、そのうちカソリックが最大勢力であり、多くの学童が精神的肉体的虐待、性的干渉を受け、6千人が校内で命を落とした。




こうしたことが行われていたのが1920-80年代がピークで1996年までこのような寄宿学校があったと。現代の出来事ですね。

これについてカナダ首相が謝罪を求めた。台湾の新聞で大きく取り上げられるのは台湾でも先住民問題を抱えるからでしょう。


昨年就任した台湾総統、蔡英文女史は就任早々に先住民に謝罪しました。


「台灣固無史也。荷人啟之,鄭氏作之,清代營之。」這就是典型的漢人史觀。原住民族,早在幾千年前,就在這塊土地上,有豐富的文化和智慧,代代相傳。不過,我們只會用強勢族群的角度來書寫歷史,為此,我代表政府向原住民族道歉。




『「台湾には歴史がなかった。オランダ人がひらいて、鄭成功がつくって、清がこれを経営した」これは典型的な漢族の史観です。先住民族は数千年の昔から、この土地にあり、豊富な文化と智慧を代々引き継いできました。しかし我々はただ優勢な民族の角度からのみ歴史を記してきました。これに対して私は政府を代表して先住民族に謝罪します。』


謝罪した上で政府は「先住民歴史正義と転換した正義委員会」を設置した。

この「轉型正義」=転換した正義=transition of justiceってのがキーワードのようですね。


昨年台南にある国立歴史博物館に家族と行きましたがそこでは台湾では先住民の文化がしっかりと伝えられています。多様性が重視されています。日本で報道されないのは先住民族問題は政府にとって片腹痛い問題なのかもしれません。

台湾の大作映画セデック・バレは日本統治時代に日本文化の押し付けに対して最強といわれるセデック族が蜂起した事件を描いたものです。この映画については以前も書きました。


先住民族問題はグローバル経済の裏側に張り付いている各国が避けて通れない問題です。メキシコとNAFTAに絡む先住民族蜂起はこちら。

冒頭の記事で法王の言葉としてトルドー首相が言っています。


教宗也「提醒我,他終其一生都致力於協助這世界上被邊緣化的人,以及為他們奮鬥


法王も私に気づかせてくれました。彼は一生ずっとこの世界で辺境に追いやられた人々を助け、彼らのために戦ってきたことを。


グローバル経済を語るならそこに息づく先住民族の多様性に目を向けないといけません。

日本への観光客が爆発的に増えていてニッポン大好きなんて言ってくれる知人も多いです。

先日もアメリカのユダヤ系女性がトランプに辟易してニッポンに移り住みたいわなんて言ってましたが

実のところニッポンは外国や異文化に対しての許容度が極端に少ないよとは場が白けるので言えませんでした。


以上






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by zhuangyuan | 2017-06-03 20:56 | 文化、歴史 | Comments(0)
2017年 04月 29日

韓国はいつでも事大主義

韓国ソウル南大門前を歩いていると大きなデモに出くわした。日本でも大きく報じられているパク大統領退陣要求か?でもすでに最高裁の結論は出ているはず。じゃあ一体なんのデモ?警備に駆り出されているイケメン警官に聞いてみた。


「このデモは大統領サポーターのデモですよ」

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デモ隊は何か整然としていて統制がとれている。大きな声を上げるが怒りのトーンはない。たまにスピーカーから明るい音楽まで流れる。太極旗と並び大きな星条旗を掲げている。


市庁舎広場にはテントが張られ大きな布にスローガンが書かれている。大統領弾劾は北朝鮮の陰謀だとかなんとか。


日本では朴槿恵大統領弾劾要求デモしか報じられませんが、考えてみれば当たり前、選挙でえらばれたわけですから支持母体があるわけです。彼も次の大統領を争わなきゃいけない。


支持者は年配者が多く漢江の奇跡前の貧乏時代を知っているそうで親米政策が功を奏したと考えてると。


ふと気づくと通りのはるか向こうにもデモ隊がいる。光化門の方から世宗大路を南下してくる。反大統領デモです。こちらは若者中心。いわゆるキャンドルデモ。


若者たちは富の偏りと就職もできない自分たち世代を憂いている。


通りの北と南で対峙する。

怒りが溢れ出していてもたってもいられず街に繰り出したというより、動員され組織だったデモと感じた。運動会の騎馬戦で戦いの位置につくような感覚。緊迫感ないね。


不思議に思ったのは北と南の配置。ソウルは風水の影響を色濃く受けています。北の山を背に王宮があり、今は景福宮があり光化門から南に向かい世宗路が通る。王様は北から南に向かうのです。非常に良い気の流れがあると言います。ちなみにに日本時代はこの流れを断ち切るように朝鮮総督府ビルがドカンと建てられました。今は撤去されましたけどね。



このデモをみると王が睥睨するはずの北から来るのが反体制派キャンドルデモなんです。南から来るのが大統領側です。違和感あり。野党が勝つのが決まってるからかな。


まあその王宮だって北京の紫禁城にいる皇帝が上であるから現代でいうと北京に支持されている北朝鮮、さらにはそれに先導されているというところの左派が北からってのはありなのか?


妄想はともかく韓国の政治を見ると外国勢力の影響が非常に強いのがみていてつらい。大国に囲まれた半島にあるという不幸ゆえ歴史的に隣国に翻弄されてきた。中国、日本、ロシア、アメリカ。外国の干渉のたびに国内が党派に分かれて対立する。いわゆる事大主義におちいる。権力基盤が変わると以前愛国者であったはずのものが売国奴に変わり、抑圧されていたものが不屈の志士となる。西大門博物館は日本時代の刑務所ですがたくさんの独立の志士がたたえられていました。


最近韓国映画を立て続けに観ました。「お嬢さん」「アシュラ」「哭声 コクソン」どれもが戦う相手お互いがどこか別の大きな勢力に操られてる。当事者は騙したり騙されたりしつつもどちらが正義か判別がつかないうちに消耗してゆく。「コクソン」では山あいの村で奇病が流行り罹患したものが家族虐殺を行う。これは最近村に入った謎の日本人が呪いをかけてるにちがいない。朝鮮伝統の呪術師に退治してもらおう。いやカトリック神父に原因見つけてもらおう。いやもしかしてあの美女が元凶?当事者たちは外に解決を頼み、それを鵜呑みにしてさらに戦い続ける。どんだけ血みどろで死ぬんだよ。韓国の歴史というか運命を物語で暗喩的に示してるんでしょうね。


事大主義の最大の対象はなんといっても中国ですが、この影響から逃れるために漢字をなくしちゃった。これはスーパー不便。表音文字のハングルがありますが漢字語とのセットで韓国語が成り立っているわけで70%を占めるという漢字語もハングルであらわすってのは土台無理がある。漢字なし政策のせいで若者は自分の名前の意味もわからない人が増えているという。基本漢字ですからね。また表意文字である漢字があらわす微妙な意味の違いが音だけで表現されて豊かな感情表現ができなくなってると年配の韓国人の友人は言っています。そもそもハングルは歴史的にはそう重んじられていなかった。政府の文書は漢文だった。ハングル漢字混じり文を教育に取り入れたのは日本時代だそうです。ハングルは世宗大王が14世紀に作りました。その功績で歴史上の英雄といえば世宗なのです。その証拠に光化門前の通りには王宮を背に大きな銅像があります。その前にはもう一人の李舜臣将軍の銅像もあります。秀吉の日本軍を撃退した英雄です。ところが世宗の後の時代にも関わらず碑銘には「忠武公李舜臣将軍像」としっかり漢字で書かれているのです。

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もちろん世宗のほうは「세종대왕」とハングルで書かれてます。


これだって漢字語ですけどね。韓日辞書を検索して漢字語だとがっかりします。覚えようというモチベーションがわかない。これがいつになっても韓国語ができるようにならない理由の一つです。한자어가 진짜 많아요。


以上




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by zhuangyuan | 2017-04-29 08:27 | 文化、歴史 | Comments(2)
2017年 03月 12日

「大きい歴史、小さい歴史」海賊か皇帝かはたまた密輸人か?

中国語原書会に参加しました。


最近、中国語の勉強が少ない私はこの原書会に申込むことで締め切り効果を持ってして原書を読む仕組みとしているのです。

会に参加した多士済々に私が紹介したのは

「“小的”台灣史」
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夏休みに家族と行った台南歴史博物館で購入しました。

台湾の歴史というと複雑でオランダやら明やら清やら日本やら、はたまた化外の地であったりつながったものはない。そこで歴史とは何を指すのか?

副題にはこうあります。
「從早期社會市井人物的角度,重現十九世紀台灣的社會實況」

早くから移民した市井の人々から見た19世紀の台湾社会

大きな歴史が国家のものだとすれば小さな歴史は人々のもの。もちろん真実の歴史は人々の歴史の積み重ねであるわけですが、実際に歴史と呼ばれているものは時の為政者が過去を都合よく綴った物語であるわけです。この本は過去の文献から人々の暮らしを紡ぎ出していくのです。

「蕃薯也好賺 渡海走私賣蕃薯」
(サツマイモだって儲かるよ。海を渡って密貿易)

こう題する章に登場するのは密輸を企む仲間たち。

当時の台湾は肥沃な土地に恵まれ農産物が豊かでありました。つまり安い。一方工業は発展しておりませんので手工業品は高いのであります。安く買って高く売るのは商人の常。そこに商材があれば商売につなげるのです。ただし国家というややこしい存在ができますと、利権はすべて国家の下にあります。管理の枠を外れるとそれはすなわち密輸。中国語で言うと「走私」と書きます。

小舟から荷下ろしをしているところを捕まえられた4人組は、その背景には別の首謀者がいるといいます。つまり船の持ち主。裏で糸を引く人間は危険を犯しませんので自分で海峡を渡るなんて事はしないのです。もちろん下手人が見つかってしまったらさっさとどこかへ行方をくらまします。トカゲの尻尾切りはいつに世でも。さらにはこの小舟は実は大船と一緒に来たわけですがおおむねの仲間たちは危険を察知するとさっさと逃げてしまったんです。そして捕まったは彼らはどうなったか?黒竜江省に流されて奴隷にされちゃったそうです。サツマイモを売って奴隷にされちゃったんじゃ割が合わない。

ほんとに儲かるところは国家が牛耳っています。国家と言うのは元はと言えば武装した集団であって海賊みたいなものです。日本にいて万世一系とか言う島国にいますと想像できないかもしれませんが大陸の国家なんてものは取ったとられたの繰り返し、今の国家すなわち政府はただ一番強かったものの末なのであります。

「海海人生」には国家になりきれなかった海賊王の話が出てきます。略奪を繰り返すうちに強大な勢力になった彼は百隻の船を引き連れ、2万人を支配下集め自ら王と名乗ります。ただひとたび勢力が落ち目になると、手下から裏切り者が相次ぎみるみる力をうしなっていくのです。最後の海戦の時、砲弾が尽きかけ、彼が弾薬の代わりに使ったのは「番銀」。番=野蛮人。野蛮人のお金つまり外国貨幣です。国は強大だがいつ果てるとも限らない。国の貨幣より野蛮人と蔑む外国の貨幣を信頼し海賊が使うお金としたのです。最後の闘いではその権力の証しの貨幣すらなげ出してしまうのがなんとも象徴的。

海面上除了砲火,還有不少蔡船施放的「番銀」,
外國銀元滿天飛舞的情況

そして本当の王になれなかった彼らは国家から略奪者の名称を与えられるのです。本当の王になれて国家を作れれば彼ら国家の売買行為は貿易と名付けられるのです。中国の皇帝なんてものはみんな最初は略奪者。民から召し上げる金だって税金と言う名に変わるのです。「中国の大盗賊」オススメ。

私も貿易の仕事に携わっていますが、出張で海外を訪れると確かに国家は利権集団だということがよくわかります。例えばマレーシア。近年のエネルギー価格の暴落で財政困難に陥った政府は利益の出ている企業を訪れ徴税に行きました。私の取引先に来た国税局の人間は武装した兵を連れてきたそうです。お前の金は俺の金。隠すやつは許さんぞ。インドは最近高額紙幣を使えなくしました。もちろん銀行に行けば高額紙幣の小さな体に変えてくれる。では何のためにそんなややこしいことをするのだろうか。それは利益を上げているブラックマーケットのお金をあなたにあぶり出すこと。銀行に両替に来たところで収入を記録する。つまり納税せざるを得ない資産を把握するのです。インドは人口がたくさんいますが納税しているのはわずか3%だと聞きました。85パーセントの人たちは納税できないほど貧乏だと言いますが15%の人たちが沢山資産を持っているのです。つまりそれを表に出す。お前の金は俺の金、国家がそう言っています。もちろん国家が厳しくすればするほど密輸の旨味は増すんですけどね。古くは禁酒法時代のアル・カポネだったりメキシコ密輸カルテルだったりね。

閑話休題。
生活のため家族のために海を渡ろうした市井の人々も国家の利権を少しでも冒すと犯罪者にされてしまいます。大きな歴史に振り回される小さな歴史上の人々。この後20世紀が近づくとこの大きな歴史に日本が登場していくわけです。日本時代の小さな歴史の物語もぜひ読んでみたいものです。

原書会に参加の皆さんの小さな歴史にも興味津々。巡り巡って地球の片隅で中国語原書を通して世界を覗いてる。なんかワクワクするでしょ?言葉ってほんと楽しい。

以上

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by zhuangyuan | 2017-03-12 23:31 | 中国関連DVD、本 | Comments(0)
2016年 11月 27日

カストロが歴史から去っていった

カストロが歴史に決着つけてアメリカと国交回復して逝ってしまった。とにかくここまで生き残ったことにあっぱれ。





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by zhuangyuan | 2016-11-27 22:06 | 時事 | Comments(0)
2016年 11月 16日

トランプ当選に立ち会って 改めてトランプ人気にびっくり



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by zhuangyuan | 2016-11-16 07:31 | 時事 | Comments(0)
2016年 11月 12日

旅とメキシコとトランプ大勝利


出張でメキシコに来きました。
初めて来たのは1990年大学2年の夏休みです。スペイン語が好きだったので使ってみたかったのです。ロスからバスに乗り国境の町ティファナに入ると雰囲気が一変しそこはソンブレロとブーツのメキシコ世界でした。そこには人間が後から引いた線があるだけなのに突然世界が変わるんです。でも当時はその線が生み出した越えられない住民たちの人生の格差なんかには考えは及びませんでした。今まさにに話題になってるトランプが作ろうっていう壁が何故に必要だ言われるのか?そんなことはつゆ知らず何の気なしに国境を越えたんです。ジャパニーズパスポートでイージーに。

その時びっくりしたのは国境を越えると英語がぜんぜん通じないこと。そこから40日間カタコトスペイン語ひとり旅をしたんです。3日目にチワワについた時には日本語が恋しくて恋しくて宿に日本人がいると聞いて会いに行っちゃいましたよ。チワワの治安の事なんてまったく気にせず旅してました。

バスを乗り継ぎ、メキシコシティを越えて数都市周り、最後はグアテマラまで行きました。メキシコってアメリカの下にあるので小さく見えますが国土は日本の5倍です。広い言葉が満足にできないひとり旅ってほんと孤独なんですよ。バスで縦断してグアテマラパナハッチェル湖に着いた時は、ほんと遠くまで来ちゃったと思いました。でもこの時は数日後に荷物を全て失うことはまだ知りません。この顛末はずいぶん前に書きました。

この旅でもっとも印象に残った街はSan Cristbal de Las Casasです。カテドラルを中心としたコロニアル風の小ぶりな街に様々な民族衣装をきたインディオが闊歩しているのです。当時のわたしは旅をしてもあまり写真を撮りませんでした。カメラを頭から下げた姿がティピカルジャパニーズと揶揄されるのが嫌だったのです。ただの自意識過剰。今ではiPhoneで撮りまくりです。世界のスタンダードですから。そんなわたしもその街ではキレイな衣装に魅せられてカメラを向けたくなりました。郊外の村々をめぐると村ごとに衣装が異なり民族が違うことがわかります。記録に残したい。でも写真は撮るなとアドバイスされました。カメラを向けると魂を抜き取られるとう迷信があるといいます。彼らの私に向ける目が冷たいというか暗いというか受け入れない意思を感じました。日常を送る人々に観光にきた外国人が好奇心からカメラを向けるのはいい迷惑でしょうからカメラは諦めました。でもその迷信と言われるものの根拠がもっと深いところにあると知るのは帰国後数年たった時でした。

1994年1月1日そのサン・クリストバル・デ・ラス・カサスで多くの観光客が犠牲となる先住民勢力の武装蜂起が起きたのです。サパティスタ民族解放軍。メキシコ革命の英雄サパタから名をとった農民たちのゲリラ組織です。
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その日がNAFTA北米自由貿易協定の発効日でした。カナダ、アメリカ、メキシコの関税を撤廃しグローバル経済に備えて北米の競争力を高める狙いがありました。人件費があがり競争力を失ったアメリカ製造業はメキシコに安い労働力を求めて移って行くのです。一方農業を生活の糧にしていた先住民族たちは生産性の高い米国農産物の輸入と競争を余儀なくさせられるもです。NAFTAは農民への「死刑宣告」だとして、農業を壊されアメリカの下請けになることに反対した武装蜂起でした。ただ当時学生だった私はそんな構図に気づいていませんでした。この街の名前の由来はラス・カサスという宣教師からとっている。彼はコンキスタドールたちの暴虐非道な征服を本国政府に報告した人です。
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https://note.mu/yuezhuangyuan/n/nc0fdcd3baa6a

初めての旅から26年。今年初めて仕事でメキシコ来れました。メキシコはNAFTAのおかげで経済成長しここ数年アメリカ市場への製造業供給基地として経済成長し続けました。私もその繁栄にあやかり物を売りに来たのです。

数多くのグローバル企業がメキシコ製造拠点を設けアメリカ市場に大量の製品を送り込んでいます。国境近くのマキナドーラ呼ばれる工業団地ではメキシコ人労働者が安い賃金で大量生産を続けています。国家経済は成長した。企業も利益をあげた。賃金も上昇した。でも自分たちは豊かになったのか?国境の向こうにはどんな生活があるんだ?俺たちが作った製品を大量に消費するアメリカ。近いけど遠い国。そうだ国境を越えよう。ここから先はブルース・スプリングスティーンの歌の世界です。
http://zhuangyuan.exblog.jp/23145084/

国境を越えた。仕事についた。メキシコより給料は高い。でも生活できない。物価が高い。いい仕事がある。麻薬だ。そして犯罪に巻き込まれる。一方米国工場で働いていた労働者は職を失い、街は活力を失い、周りには不法移民があふれてる。移民にさらに職を奪われる。ゆえにトランプがメキシコ国境に壁を作るとうそぶくと彼らは熱狂するのです。
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こうなったのは移民のせいではない。アメリカ政府が選択した道だから。企業優先、金優先。その戦略が矛盾を生み出した。トランプは既存政党にありながら過去を全否定してついには大統領になる。既存政党のバックアップを受けて実行する政策はどうなるのでしょうね?NAFTAも解消するのか?メキシコ後に訪問したロサンゼルスでは意外にトランプ支持が多かった。アメリカビジネスのためにいい政策を期待している。規制撤廃と減税。プラス保護貿易。しかしそれでプアホワイトと言われる労働者の不満は解消されるのか?同床異夢。

メキシコの経営者は言った。「トランプ大統領になったらどうなるか想像できない。ブリックレイヤー(レンガ積み職人)にでもなろうかな。国境の長い壁作るのに労働需要が続くからね」

メキシコの輸出の80%はアメリカ向けだという。
アメリカに翻弄される運命。
日本もね。

以上



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by zhuangyuan | 2016-11-12 06:50 | 時事 | Comments(0)
2016年 11月 08日

ヒラリーは王家の娘?

バンクーバー空港でローカル紙National Postを手に取ると明日行われる米国大統領選一色です。
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せっかく取材したんだから選挙前に書いとかないとどっちかの記事は御蔵入りになっちゃうからね。 地元カナダと候補者二人の先祖とのゆかりについても書かれていました。

トランプの方はというと

Liquor, women behind Trump family fortune
Grandfather gambled on Yukon gold rush

トランプ家の資産の影に酒と女
ユーコンリバーのゴールドラッシュでひと儲け

センセーショナルですがまあ読まなくても想像できるね。読んだけど、あっそう、って感じ。

ヒラリーのはかなり面白い。

Clinton's Quebec roots
date to New France

クリントンのケベックルーツは
ヌーヴェル フランス時代に遡る

今回出張のお供に「ケベックを知るための54章」ってのを持ってきてましたのでちょうど良かった。ケベック州はフランス語人口が70%で多くはフランス植民地時代の子孫です。今でもフランス語が第一言語。

ヒラリーの家系図をたどってゆくと「王様の娘たち」Filles du Roiまで行きつくという。

Filles du Roi
King's Daughter

というからには華やかな王侯貴族か?

実はその反対で17世紀に自分の意思に反して植民地に送られた娘たちを指すそうです。人口増加策として。

ルイ14世の時代に700人の女子が植民地に花嫁候補として送られた。多くは孤児や捨て子、中には売春婦など、地位の低い出身ばかりであったと。

その中でヒラリーの祖先は特定されている。Jenne Ducorps

彼女たちはしっかりと役割を果たし4,459人の子をなしたという。当時のヌーヴェル・フランスは人口が少なく、彼女たちはMother of nationと呼ばれているそうです。前掲書によると100年後の1760年においてもフランス植民地人口は7-8万人とあるので彼女たちの貢献の大きさがわかる。ちなみにイギリス植民地人口は同時期150万人であったという。

以上のことからフランス植民地に起源を持つケベック人の95%が王の娘たちの子孫だという。

カナダの首相もセリーヌ・ディオンもマドンナもアンジェリーナ・ジョリーもヒラリーの遠い親戚だって。

たった半ページの記事だけど歴史を旅することができました。

でもさ、先祖ってたくさんいるだろうけど、かたや売春宿の親父を選び、一方は建国の母をピックアップして並べて記事にするってのはずいぶん恣意的だね。外国だけどさ。

以上




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by zhuangyuan | 2016-11-08 16:40 | 文化、歴史 | Comments(2)