中華 状元への道

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2009年 03月 08日

インドで生き抜く

ぼくと1ルピーの神様 (ランダムハウス講談社文庫)

ヴィカス スワラップ / ランダムハウス講談社



ずいぶん前に書評でとりあげられていて面白そうだったので買ったのですが
しばらく忘れていました。

それがなんと今年アカデミー賞を8部門獲った「スラムドッグ$ミリオネアの原作だったのです。

そうなりゃ読むしかない!

インドのスラムに住む少年がクイズ・ミリオネアで最高賞金10億ルピーを獲得したが
インチキだとして逮捕される。
少年はそこで出された問題全てをそれまでの人生においてたまたま学んでいたと主張します。

そこで彼は一問一問に関して、いかにその答えを知りえたかを語り始める。

インドは今、BRICSの一員として経済繁栄ばかりが注目されていますが
その裏には未だに貧困が渦巻いています。

どん底を這いつくばる一人の少年が必死に生き抜く様を描いて
エンターテイメントに仕上げています。

日本に普通に住んでたら、思いもつかないほどの貧困、歴史の宿唖、宗教と文化、植民地支配、差別...。
主人公の名前はラム・ムハンマド・トーマス。
ヒンドゥーとイスラムとクリスチャンをミックスした名前です。
全てを受け入れている。

インドの奥深さと複雑さに圧倒されます。
ここまで大きな壁に囲まれてしまうと
ありのままを受け入れるしかないんでしょうね。
ありのままの人生を必死に生き抜く。
輪廻を信じるしかない。

主人公は貧困で悲惨な生活をしているのに
なぜか小説のリズムは明るく希望がある。
そして力強さを感じます。

私はこれまで二度インドに足を踏み入れたことがあります。
学生時代に一度と仕事で一度。
インド圏という意味ではバングラデシュとパキスタンも経験があります。

学生時代が1994年ですから随分前なんですが
基本的に何にも変わってない。
新しく発展しているところは変貌を遂げていますが
もう一方の貧しい部分は全然変わっていない。

小説のシーンひとつひとつがビジュアル感を持って思い出されます。

エピソードの一つで主人公はアーグラーにたどり着き
そこでタージ・マハールの勝手ガイドで生計をたてます。

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私はここでこの勝手ガイドに騙された経験があります。

まだ暗い早朝にアーグラーの街に着いた私に
タージマハールツアーの誘いのため数人がまとわりついてきます。

タージマハールを見るために来たし、ツアーに参加するつもりだったので
一人を選んでついていった。

旅行代理店に連れて行かれ、翌日のツアー申し込み手続きをしました。

のちに調べると倍の料金をとられていたことがわかりました。

いっぱしのバックパッカーを自認していた私は怒り心頭に達し
奴を見つけ出して、お金を取り戻すと決心しました。

まず送迎バスが迎えに来る宿の主人に詰め寄る。
奴の行方は知れない。

朝手続きした代理店に行ってみる。
なんとその男は代理店とまったく関係のない男で
ただそのカウンターで代理店社員に成りすまして手続きをしただけだったのです。

そこで駅に行き、
あたりを探し回る。
人が多すぎ。

最後の手段、チケットに書いてある旅行主催会社の住所を調べていってみた。
古い汚いビル。
小さな階段を上って、
その会社のドアの前に立つ。
深呼吸して中へ。

暗くて何も見えない。
奥にはロウソクの明かりがともり
ひげの男がいぶかしげにこちらを見る。

完全に戦意喪失。
怖すぎ。

でも来たからには問いたださないと。
そこで丁重に事情を説明しました。

そんな男は知らん。
会社には規定代金しか入ってこない。
エキストラ部分は男の手数料だと。

ハイわかりました。

くやしいけど引き下がり
翌日ツアーに参加しました。
現地人ばかりが参加する、現地語ガイドつきのツアーでした。
ツアー中も少し怖かった。
ヒンドゥー教の寺でみんなが祈っているときの心細さはいまでも怖い。

これまで騙されたことのなかった私は
とても悔しかった。

でもこの本を読んで思った。
私は甘すぎる。
彼らには人生がかかっていた。

私はバブルの日本から
バイトで貯めた金できた
お気楽な学生。

インドを知りたいっていったって
所詮帰るところはあるし、食うものはたくさんある。

彼らはその日を生き抜くことに命をかけている。

この本オススメです。
映画もすごいらしい。

以上
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by zhuangyuan | 2009-03-08 17:44 | 文化、歴史 | Comments(0)
2008年 05月 31日

妖艶 ラスト、コーション

ちょっと話題が古いですが映画「ラスト、コーション」を鑑賞しました。

ベネチア映画祭で金獅子賞をゲットし
その濃密なベッドシーンが奥様方で話題沸騰だと週刊誌の中吊り広告にも載っていました。

私自身まったく興味がなく、観るつもりもありませんでした。

先日中国語教室でこの映画の監督、李安の話題になり
先生がDVDを持参しており、貸してくれました。

実はそれでも観る気が起きずに
あまり長く借りるのも申し訳ないので観ないで返そうかなとおもっておりました。

すると今度は別の中国語教室の先生と小説の話になり
彼女は张爱玲のファンだといいます。
そして次の週、张爱玲の短編小説、「色戒」をPCでダウンロードして持ってきてくれました。

これがラスト、コーションの原作なのです。
なんでこういうカタカナの題名にするんですかね?
意味が全然わからなくなる。漢字でいいでしょ。

ともかくこれも何かの縁だと思いまず小説を読んでみました。
短編なのでA4 17枚におさまるくらいの量です。
普通は映画から見るんでしょうけど
中国語学習者の意地としてまずは字だけを追ってみます。

むずかしい。
短編小説を楽しむ文学的素養のなさ、プラス語彙力不足から
3回読んでやっとなんとなくつかめたほどです。

場面は戦時中の上海。
汪兆銘政権(親日)の特務機関の男を暗殺すべく
愛国青年たちが美人計を仕掛ける。
その女性は男と関係するうちに心まで嵌ってしまう。

ストーリー背景は知っているものの
想像力を働かせないとパッと理解できない。
章立ても変わらないまま突然舞台が飛んだり、回想シーンが出てくる。
面食らって後戻り。

中国語の小説を読むときの難点はストーリーに入っていくよりも
言語表現に意識がいってしまい、こんな成語いいなあとか、こんな表現があったのかなど
文章自体に興味がいって、その間は小説から抜け出てしまう。

そんなわけで小説だけだと難しいので中途半端な理解のまま映画にトライ。

映画監督ってすごいと思いました。
ごく短い小説を忠実に表現しつつ、プラス想像力で156分の大作を作り上げる。

理解できていなかった断片を埋め合わせてくれました。
しかも詳細に。
小説の雰囲気が画面と見事に一致している。
汤唯さんが新人とは思えない見事な演技力。
美しい。艶かしい。苦悩を抱える陰鬱な表情が痛々しい。

でその肝心なベッドシーンはというと...。

私は家族が寝静まったリビングで一人静かに画面に釘づけ、

100分経過
130分経過
156分だからあと少しで終わり

最後にどんなすごい場面がやって来るのか?

と期待していますと
なんと、テロップが流れて映画が終わってしまいました。

ベッドシーンは全面カットされていました。

うーなんというこのもやもや感。

カットなら156分鐘とか書くな!しかも繁体字で。

まあしょうがないね盗版だから。
大陸の人はわざわざ香港まで行ってノーカット版を見たそうです。

以上
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by zhuangyuan | 2008-05-31 17:48 | 中国関連DVD、本 | Comments(2)
2007年 04月 28日

落葉帰根

先日PCに中国の今年の贺岁片(お正月映画)をダウンロードして観てみました。
落叶归根(落葉帰根)といいます。
落ち葉が土に帰ることから、人間も最後には生まれ故郷に帰ってくるという意味の成語です。

どんな映画かと申しますと
田舎から都会に出稼ぎに来ていた主人公の打工仲間が死んでしまい
その死んだ仲間を故郷に届けようと死体を運んでいくというとんでもないストーリーです。

この映画をなんで知ったかというと
chinese podのなかの上級教材のなかで取り上げられていたからです。
映画の中で、主人公は死体と共に長距離バスに乗るのですが途中で強盗団に遭遇します。
その強盗団のしゃべることばが河南なまりがあったとのことで
河南人を侮辱しているとしてネット上で問題になったとのこと。

聞くとことによると河南人というのはかなり評判が悪い
出稼ぎで大都会に出ている人が多いせいでしょうが
都会人から見れば悪人の代名詞みたいな存在だそうです。
河南省では強盗事件も多いとか。

私には映画のなかで強盗がしゃべっていたのが河南なまりだなんてことは
全くわかりませんが河南の人にとってみれば真実味があるだけに頭にくるんでしょう。

この映画で主人公が友人の故郷にいたるまで
さまざまな人々と出会い、助けられたり、騙されたりするのですが
その人たちのしゃべる言葉が結構へたくそというか訛りがあります。
もちろん私にはどこの方言かわからないんですが
感じ取れたのはこんなデッカイ中国だけどやっぱり一つなんだなということ。

人づてを頼って故郷を遠く離れ出稼ぎにゆく。
日本みたいに東京一極集中ではありませんから
いろんなところにいろんな出身の人たちが交じり合いながら
遠い故郷を思いながら日々の暮らしを立てている。
こんな人たちの頑張りが今の中国の発展を支えているんでしょう。
いろんな矛盾が沢山あるんですけど
個人個人は日々懸命に生きている。

なんども騙されたり、あっと驚く結末だったりするんですが
なんかあったかい気持ちになるいい映画でした。
もっと方言や地方の特色を知っていたら100倍面白かったんでしょう。
中国は奥が深い。

でもっともびっくりしたのはこの死体を背負って故郷に行く荒唐無稽なストーリーが
実は本当にあった話をもとに作られたということです。
农民李绍为千里背尸还乡(農民李紹為、死体を背負い千里の道を故郷まで)

中国人にとって故郷とはかくも大事なものなのか。

以上
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by zhuangyuan | 2007-04-28 21:43 | 中国関連DVD、本 | Comments(6)
2007年 04月 23日

紛争ダイヤ

 先日バングラデシュである駐在員の方宅にお招きいただいた際
何故だかダイヤモンドの話になりました。
なんでもその方は以前ダイヤモンドの取引をされていたそうで
ご自身も鑑定士の免許を持っているのです。

私にとってのダイヤモンドとは結婚前の一瞬ちょっとやむにやまれず関わりを持った程度
であり、基本的には縁遠い商品です。
それでも指輪を買うときは4C(大きさcarat,透明度clarity,カットcut,色colour)なんかを
ひととおり説明されてわかりもしないのに悩んだ記憶があります。

最近ではその4Cにさらに一つCが加わり5Cといわれてるそうです。
最後のCはconflict=紛争だそうです。
ダイヤ産出国においては利権をめぐって血みどろの戦いが繰り広げられています。

そんな凄まじいダイヤの世界を描いた映画がありますよとご紹介していただきました。
ブラッド・ダイヤモンドといいます。
ディカプリオ主演でアカデミー賞もノミネートされています。

ダイヤをめぐる争いについて興味がわきましたので帰国したら是非見てみたいと思いました。
それが運よくシンガポールからの帰国便の個人テレビで放映されていました。
おかげで夜中のフライトで目が覚めて寝れなくなってしまいました。

90年代のシェラレオネ内戦での政府軍、反政府軍、傭兵部隊がごちゃまぜになり
一つ特大ダイヤをめぐって繰り広げられる冒険活劇です。

こうした地域でとれるダイヤを紛争ダイヤというそうですが
ダイヤを奪いあう人々はわれを失い血みどろになって殺しあうのです。
そして裏ルートで売りさばき、それを資金源にして武器を買ってさらに奪い合いがエスカレート。
皆死んじゃいますから兵士が足りない、ですから子どもまで洗脳し兵士に育て上げる。

こんな構図を映画ではジェニファーコネリー演ずる記者が暴いてゆく。
そして主人公の黒人一家を救う。

最後にはダイヤモンドに魅せられて大金を払う人に警告される。
そのダイヤの背景まで考えて買えと。

つまり紛争ダイヤを買うなと。
こうした批判の声が大きく、
世界中のダイヤモンドの総元締めのデビアスはいまでは紛争ダイヤを仕入れないそうです。

映画ストーリーとアクションは迫力があってよいのですが
なんか鼻につくんですよね。

というのはなんかやっぱり人種差別偏見があって
未開の黒人たちを救ってやる白人の優越感がぷんぷんする。
黒人の争いを利用する白人傭兵も相当の悪ですが
白人の自己批判も芝居がかってて嫌な感じ。

それと紛争ダイヤを買うななんていったところで
この映画をつくっているのはハリウッドで
アカデミー賞なんていうのはユダヤ支配層のコントロール下にあるわけですがら
この映画はデビアスを中心とするダイヤモンド産業を批判しているようですが
うがった味方をすると実はユダヤのデビアスがダイヤの仕入れルートの拡散を
防ぐためにこんな映画作らせてんじゃないのなんて思ってしまいます。
供給ルートをおさえるのが支配の決め手ですから。
新興勢力の台頭を許さない。

私のこれも陰謀史観に影響された偏見かもしれませんが。

以上
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by zhuangyuan | 2007-04-23 22:38 | 中国関連DVD、本 | Comments(5)
2007年 02月 21日

李香蘭 

先日テレビ東京で李香蘭のドラマを見ました。李香蘭

二夜連続の二時間という大作でした。
普段ドラマはほとんど見ませんが李香蘭はなんかテレサテンとダブってなんか気になる存在
ゆえつい見てしまいました。

9時から開始でした。
いつもですと妻とこどもたちは9時には寝てしまうので
一人でゆっくり見ようと思っていたのですが
休日ということもあり6歳の娘がなかなか寝ません。

私が中国に興味があることを知っていますし
主演の上戸彩が可愛いせいか10時くらいまでおきていました。
これが見ながら質問攻撃をしてくるのでなかなか集中できませんでした。

「ねえパパ、ここ中国?パパ行ったことある?」
「パパ中国好きなんでしょう?」

このへんまでは良かったのですが
戦時中のドラマということもありシリアスな展開になってくると
答えの難しい質問が出てきます。

李香蘭こと山口淑子は父親が満鉄の中国語教師であった関係で撫順で生まれるのですが
子供のころ撫順炭鉱を抗日ゲリラが襲う事件がありました。
ドラマでは李香蘭の友達の親(中国人)がゲリラと密通していたと疑われ日本人に殺されます。
李香蘭はその場面を目撃していました。

「ねえパパ、お友達のお父さんなんで死んじゃったの?」

「悪いことしたからじゃない?」

「どんな悪いこと?」

「戦争だからいろいろあるんだよ」

「戦争って何?いろいろって何?」

「昔は日本は小さいから中国も日本にしようとしてたんだけど
そしたら中国の人が怒ったの。だから日本人をやっつけたんだけど。
やっつけられたらいやでしょ?
お友達のお父さんはやっつけた人の仲間だと思われたんだよ。
いいからもう遅いんだから寝なさい!!

全然集中できません。
翌日の放映はその反省を生かしてビデオにとりました。
そしてこの日曜日に見ました。
一人で見たかったのですが娘がそのビデオを見たいと言い出し
結局こどもたちと一緒に見る羽目に。

今度は三歳の息子も一緒でもっと環境が悪かった。

戦争は日本の敗戦となり李香蘭は漢奸として裁判にかけられます。
新聞では銃殺刑にされると報じられます。

娘が聞いてきます。

娘「パパ、銃殺ってなに?」
「鉄砲でバーンで撃たれて殺されちゃうこと。」

娘「ねえ女の子しむの(死ぬの)?なんでしむの?」
「日本人なのに中国人だって言ってたから中国の人が怒ったの。」

娘「中国の人、日本のこと嫌いなの?」
「昔は戦いしてたからね。」

今度は息子参入。

息子「戦い?パパ強い?パンチ、チョップ、カンチョー!ってやっちゃえばいいんじゃない?」
「パパでも負けちゃうの。爆弾バーンってなったら勝てないんだよ。」

息子は暇さえあれば戦いごっこをしています。

息子「火出る?火でたら消防車来てジャーってやればいいじゃん!」
「消防車来ても勝てないの。パパも負けちゃうよ」

息子「じゃあ牛乳飲めばいいじゃん。強くなってライオンにも勝てるよ。」
なんかそんなCMあったな。

もう勘弁してくださいって感じです。

ほとんど集中できないで終わってしまいました。
でも李香蘭についてはさらに興味がわいたのでネットで調べてみました。
このサイトがよくまとまってて良かった。
このドラマのエポック的なところはみんな網羅されています。
ご興味のあるかたはどうぞ夜来香ラプソディー

ストーリーはともかく私が興味を引いたのは
やっぱり日本人のしゃべる中国語。

主演の上戸彩なんかは沢山中国語しゃべっていました。
声調がおかしいところが結構ありましたが撮影一ヶ月半とのことなので
短期間でよく覚えたなと関心しました。
ただ誰もが中国人と間違えるような李香蘭としては一発で日本人とわかるものでした。
「怎么样?zěnmeyàng」を肝心なところで「チェンマヤン」と可愛く言われるとずっこけてしまいます。

甘粕正彦を演じたのは中村獅童でしたが
敗戦後、溥儀に新京を脱出するのか問われた場面で
真剣な顔をして「不去bù qù」とすべきところを「ブチュー」とくるとこれまたずっこけます。
短い言葉ですからもっと指導が必要だと感じました。シドウだけにね。

またリューバとかいうロシア娘の日本語もちょっとひどい。

ネイティブでない俳優が外国語をしゃべるドラマは限界がありますね。

でもびっくりしたのは上戸彩は劇中で歌ったのは全部吹き替えなしで
自分で歌ったそうです。歌の中の中国語はかなりいい。
音符がついてると声調を気にせず歌えるのがいいのかも。
ステージで歌った夜来香なんかは絶対に吹き替えだと思いました。

上户彩在剧中唱了《夜来香》及《苏州夜曲》等多首李香兰的名曲,全部由她亲身用国语演绎,她表示为了唱国语歌而下了不少苦功,先到卡拉 OK 背歌词,然后再用 CD 硬背国语发言。

上戸彩はドラマの中で《夜来香》や《蘇州夜曲》などの多くの李香蘭の名曲を歌ったが
すべて自らが中国語で行った。
中国語で歌うことには苦労したと彼女も表明しています。
初めにカラオケにいって歌詞を覚えそれからCDを使って発音を覚えました。


歌でこれだけいけるのだから本気で勉強したら言葉もすぐ上達しそうです。
もしかしたらもうすでにぺらぺらかも。

いかん私もうかうかしてられない。勉強勉強。

以上
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by zhuangyuan | 2007-02-21 23:25 | 中国関連DVD、本 | Comments(2)
2006年 10月 15日

中国映画 「東京裁判」

先日、日本在住の中国人の方から中国出張のお土産をもらいました。
「状元さん、中国で面白いもの見つけましたので買ってきましたよ。
東京裁判の映画のDVDです。」
彼には先日、小林よしのりの「いわゆるA級戦犯」という本を上げたので
そのお返しみたいなものです。

「うわーいやな映画ですね。どうせ宣伝映画でしょ?ご覧になりました?」
「まだ見てません。でも盗版ですけど映りは良かったです。」

「昔の映画ですか?」
「今公開してすごく流行ってるみたいです。」

ということで昨夜その映画
「東京裁判」(东京审判)を家で鑑賞いたしました。

夜、HSKの聴力の模試を一回分やって、まだ体力が残っていましたので
DVDでも見ようかという気になりました。
昨夜は妻もこどもたちも皆して風邪をひいて早く寝てしまいましたので
ゆっくり鑑賞するチャンスでした。

DVDをセットしようとしたところ挿入口が開かない。
リモコンも見つからない。
なんかこの映画をみるなといっているような感じ。

やっとリモコンは見つかったのですが
結局挿入口は開かず断念しました。
一年半ぐらい前に買ったリージョンフリーの安物DVDプレーヤーでしたので
いつ壊れるだろうと心配してましたが、とうとうその日が来ました。

せっかく時間があったのにもったいないとおもい
今度はPCのDVDでトライしました。
PCはリージョンコードが日本用なのでだめだろうと思いつつトライすると
リージョンコードを変更することができました。
変更には限りがありますが、まあ語学勉強以外にはDVDなんてみないからまあいいでしょう。

19インチのモニターでしたから見栄えはok。
画面からちょっと離れて、妻のロイドチェアーに座り、スコッチの水割りを片手に
部屋を暗くしてムードを出して鑑賞しました。

で肝心の内容はといいますと、まあ想定の範囲内といったところでしょう。

9月に公開されたらしいのですが、
昨今の日中関係に楔を指す意味で作られた宣伝映画ですね。

東京裁判に唯一中国(中華民国)から判事として参加した梅汝璈が主人公です。
DVDの箱にこうあります。
中国人在国际舞台上第一次成功地用法律武器捍卫自己尊严的故事
(中国人が国際舞台において初めて成功裡に法律を武器として自己の尊厳を守った物語)


では何が自己の尊厳なのか?

まず主人公は判事の席次で主張します。
初めはアメリカ、イギリス、中国の順で決まっていたものを
中国を二番目に引きあげる。

中国がこの戦争の一番の被害者で日本を裁く権利をもっとも有しているのだと主張します。
これが第一の尊厳維持。

もうひとつは最後の場面。
戦犯を有罪にすることは決まっていた。
だが判事団は死刑を適用するかで紛糾していた。
そこで梅さんの登場。
死刑なしでは中国民衆は納得しない、日本軍国主義の亡霊を復活させないために
絶対に死刑にすべきだと判事たちを前に演説し
最後に6対5の僅差で死刑が決まるのです。

彼が法の正義を武器に死刑の流れを作ったと英雄視して終わりになります。
悪の権化東条を裁いたのはアメリカでなく、我々中国人なんだ!どうだまいったか!
といいたい感じです。

ほんと政治色の強いこの映画は最後にテロップで次の情報が流れます。

7人のA級戦犯は死刑にされたが
その他のA級戦犯、岸信介、児玉 誉士夫などは釈放された。
死刑になったA級戦犯も現在は靖国神社に合祀されている。


小泉さんとついでに安倍さんまでにらんでチクリとやるわけです。

中国の方がどういった反応をされるのか中国の映画館で見てみたいものです。

ところでこの映画の訴えるメッセージはすでに陳腐化したものの焼き押しにすぎないと
感じましたが、この映画をさらに安っぽいものにしているのは俳優たちの日本語の下手さ加減。

あまりにひどい。
有名な女優や俳優らしいのですがもっと練習してくれって感じです。
語学学習者としては怒りすら覚える。

まず発音もあいまいで、イントネーションもめちゃくちゃ。選ぶ言葉も適切でない。
この映画は中国語、英語、日本語が使われ、DVDでは中国語字幕でしたが
日本語部分は何いってんだかさっぱりわからないので画面ちかくでよく聞いたのですが
それでもちんぷんかんぷん。
それに裁判以外のドラマはチョー安っぽい。
戦争帰りの中国人嫌いの日本人青年や従軍慰安婦あがりの日本人女性なんかが
登場し、みんな日本語がたどたどしい。

即席で作った映画であることは一目瞭然です。
まあ有名俳優を使った分制作費は高くついたんでしょうけど。
F4とかいうアイドルグループの一人を配したりしてますので
ただのアイドル好きとかも見に行ったりしてまた日本のイメージがわるくなるんだろうなあ。

以上
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by zhuangyuan | 2006-10-15 09:11 | 中国関連DVD、本 | Comments(8)
2006年 09月 24日

すごい偶然 町でばったりあの人と

今日は息子(もうすぐ三歳)と留守番だったため、近くに住む祖母(息子にとっては曾祖母)の
家に遊びに行きました。

祖母は以前にもご紹介しましたが絵が得意なんですが最近は書道に凝っています。
その祖母が古い巻紙を出してきて得意そうに見せてくれました。

「私は昔から書道が得意で女学校のときに先生に褒められて学校で飾ってもらったのよ。
最近それが出てきたの。」

確かにうまい。でもその字の内容がいかにも戦前と言った感じで苦笑してしましました。

一寸赤心惟報国

その後は最近、祖母の義理のいとこ(祖父のいとこ)の葬儀の話になり
そこでもらった故人の略歴を見ました。

その方も満州にいらしたそうでご自身は満鉄調査部勤務。父親は陸軍少将。
少将の方はシベリアで獄死したとありました。
また故人の妹は阿波丸に乗っていたそうでそこでなくなったそうです。

こんな話ばかりしていたため息子がつまらなそうにしていたため
曾祖母と一緒に公園に行きました。

昼は曾祖母と別れ、息子を連れて、はじめて行く台湾料理屋に行きました。
先日ネットで見つけて気になっていたところでした。
台湾風焼きそばセット680円。安い。味は一般的。
メニューをみると魅力的なものが沢山ありましたが昼はランチメニューだけ。
うまいといわれる中華料理屋でもランチメニューはどこも同じなのが腹立ちます。
ラーメン、チャーハン、酢豚、チンジャオロースーなど。

その店から家に帰る途中、病院の前を通り過ぎました。
その病院の向かい側のベンチには入院患者が点滴を持ちつつ陽に当たり休んでいました。

「あれ?どうこかでみたような。」

そうだ奥村さんに違いない。
そうなんです先日観たドキュメンタリー映画「蟻の兵隊」の主人公、奥村和一さんでした。

といっても知らない人はまったく知らない方ですが映画を見た人は
かなり印象が強いのではないでしょうか。
私の周りには映画を見た人はまったくいませんのでこの驚きを共有できません。

そのまま数十メートル通り過ぎて、信号で止まり、そこでしばし逡巡したのですが
意を決して戻り、声をかけてみました。

「奥村さんですよね。映画観ましたよ。」
「ああそうですかありがとう。」

なんでも映画のキャンペーンなどに忙しくて
体調をくずし、栄養剤を打ちに病院に入院されているそうです。

「でもまた今度は北海道にも映画の仕事で行くんですよ。
また中国にも行かなければならないし
今度また裁判もあるし。」

映画によると山西省残留日本人に関する裁判では最高裁に棄却されたはず。

「また訴訟されるんですか?」

「やります。こんな理不尽はまかり通ることは許せません。
でもそれには証拠集めをしなくてはならない。」

いわく
最近、旧ソ連の資料が出てきて、
戦後に大本営が残留日本人はできる限り現地に残留せよという命令書が出てきたそうです。
日本人権益の残存を図りその際の国籍問題は現地に任せるといった内容だとのこと。
戦後すぐに引き揚げて来られてもそれを養う国力が残っていなかったというのも理由のひとつだと。

またこうした残留日本軍に関しての資料は北京公文書館にあることはわかっているが
現在は調査の許可が得られないそうです。
というのも折りしも小泉参拝以来、日中関係がギクシャクしていますので
このタイミングで日に油を注ぐような資料が出ても困るという中国政府の遠慮もあるそうです。

また昨今、中国共産党と国民党(台湾)は歴史的和解に向けて関係が改善していますので
解放戦争時の国民党の汚点をさらけ出すような文書もでてほしくないといったような
中台関係への配慮もあるそうです。

こうしら政治の複雑な影響力がはたらいて資料探しがうまく進まないと嘆いておられました。

そこでちょっと聞いてみました。
「奥村さんは公文書館で資料を探しておられますが中国語はお出来になるんですか?」

「僕の時代は英語は敵性言語だったから学生時代に中国語を習いましたよ」
と笑って答えていただきました。

80歳の高齢で入院しているにも関わらず、強い意志を保ち
更にそれを行動に移している。かつて赤心報国を誓った祖国に裏切られ
それに向かって戦いを挑んでひるむことなく進んでいる立派な方です。
話をしていても淡々として飾るところがなく魅力的でした。

自転車に乗ったままかなり長く話してしまい、後ろに乗せたままの息子の存在を
しばし忘れそうになりました。
息子は早くからバイバイなどといって帰りたがっていましたが
最後には寝に入りそうになっていました。

息子が寝入りそうになって自転車では危険なのでおいとまいたしました。

「しずかなお利口な坊やだねえ、ごめんねお父さん取っちゃって」
と気遣いのお言葉も頂きました。

以上
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by zhuangyuan | 2006-09-24 22:09 | 生活 | Comments(18)
2006年 09月 18日

「蟻の兵隊」 鑑賞

一年以上前に蟻の兵隊という映画が撮影されているという記事を書きましたがやっと見てまいりました。公式hpはこちら

行かなきゃ行かなきゃと思いつつもなかなか時間が見つけられずにいたのですが
もうそろそろ公開が終わっちゃいますので会社の後行ってきました。
渋谷のイメージフォーラムという小さな映画館での単館(東京では)上映です。
お客さんの入りもいいようで上映を延長しています。

これは中国山西省に残留した日本軍の元兵士(80歳)を追ったドキュメンタリーです。
日本は1945年に敗戦しますが、日本軍現地司令官が当時山西を牛耳っていた閻錫山と
密約し兵力を引き揚げずに残留させ、閻錫山と共に戦わせました。

日本軍にとっては兵力の中国での温存、閻錫山にとっては解放軍との内戦に勝利すること
が目的ですが、問題は残留した兵士は軍の命令で残ったのか、自ら志願して残ったのか。
結局、1954年に帰国したあとに国家は彼らは志願して残留したと認定し、恩給を与えなかった。

彼らは軍の命令で残ったと主張し国を訴えます。
その彼らの奮闘を追ったものです。

主人公は80歳ですが20歳の初年兵で終戦を迎え、そのまま残留、
解放後は収容所を経て29歳で帰国。天皇のために戦ってきたはずが
閻錫山のために勝手に志願して戦ったとされ、しかもその閻錫山さえも
共産党に破れて台湾に逃げてしまう。

彼らは80歳を過ぎてまでなぜそこまで執拗に国を訴えるのか。
それはやはり自分生きてきた意義をしっかり意味づけしたいのだと思います。
自分の青春を天皇に捧げて命も省みずに戦い
しかも戦争中とはいえ人を殺し、紆余曲折を経てやっとの思いで帰国すると
国からはまったく認めてもらえない。

どこで読んだか忘れましたが、ないか心理学の本でこんなことが書いてありました。
人が何か行動をするときに理由なんてものはない。理由は後から自分でつけているものだと。
当時は運命として徴兵され中国で戦って人を殺した。
でもやっぱり理由が必要だし、その背景を知りたい。自分の行動を意義付けしたい。
しかし当時は無我夢中で何もわからず、帰国したらすべてを否定される。
人間の欲のうちで一番強いものは評価されたい欲望らしいのでこれは何にも勝るショックなのでしょう。

こうした訴えを国が認めるとうことはポツダム宣言違反を認めるようなものなので
勝ち目はまったくないのでしょうけどこれに打ち勝とうとする
主人公の奥村氏の淡々としたキャラクターと
内に秘めた闘志に感銘を受けました。古きよき一本気な日本人を見た気がしました。

映画自体の編集にはステレオタイプの善悪論が鼻につく場面もありましたが
この主人公のひたむきさと実直さがその安易さをカバーしてヒットにつながったと思います。

余談ですが冒頭にあげた前に書いた記事の中にこんな引用をしました。
これらの両手が中国人民の鮮血で染まった日本軍の捕虜に対し、解放軍は人道精神を発揮し、彼らを大同云冈一带の炭鉱に送り、労働改造を行い、特別に安全な場所で鉱石運びをさせた。そして食べ物と衣服を保証し、彼らの思想改造を手伝ってあげた。これらの捕虜は解放軍の配慮や温かさに心から感動し、日本返還後も中日友好に積極的に奔走し、またある人は中国に残り、日本軍国主義が中国人民に犯した甚だしい罪を自ら行動することによって補っている。

この映画でもこの思想改造の一角を垣間見たような場面がありました。
山西省検察院の資料館には残留日本兵全員の自己懺悔文は保管されているのです。
そこで兵士は自らを鬼として描き反省していました。
きれいな字で一字一字びっしり記された原稿用紙から冷やりとするものが伝わりました。

以上
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by zhuangyuan | 2006-09-18 23:17 | 文化、歴史 | Comments(0)
2006年 07月 27日

少林サッカー 広東語vs普通語

先日家の近くの中古ビデオ屋さんに息子と一緒に行きました。
そこは100-500円くらいで古いビデオを売ってますが
家にある中古ビデオを持って行くと半額にしてくれます。

息子が飽きてしまった「乗り物大集合」など4本を持って行き
4本と取り替えてきました。

息子にどれがいいか選ばせるとハリケンジャー、デカレンジャー、ウルトラマンを胸に抱え
満足げなのでこっそり私用にひとつ選びました。

少林足球(少林寺サッカー)です。全部で250円でした。安いでしょ。
私は中国での安さを知ってるのでCDやDVDは定価のものは買う気がしません。

この少林サッカーは以前から面白いと薦められていたのですが
サッカーをやる身としてはインチキサッカー映画は馬鹿らしいと思い見ていませんでした。
でもどこか気になる映画でした。

そんななか先週中国語教室で女優の赵薇(ヴィッキーチャオ)の話になり、中国の女優は大変だという人がいました。
曰く、
「少林サッカーでは丸坊主になってサッカーやってましたよ。」

「へえそうなんだ。なんか見たくなってきた。
でも言葉、広東語でしょあの映画?」

「これが面白いんですよ。全体は広東語なんですけど、赵薇は普通語しゃべるんですよ。
周星驰(チャウシンチー)との会話もお互いが広東語と普通語でしゃべりあっているんですよ。」

この会話で私は少林サッカーを見ることを決断しました。
監督主演の周星驰は香港映画のスーパースターですがなぜだかこれまで
ひとつも見たことがありませんでした。
日本のサッカー好きの小説家の馳星周(はせ せいしゅう)がペンネームを周星驰を反対に
したことを知っていた程度です。

広東語の映画は久しぶりにみましたかがやっぱりリスニングは全然できません。
日本語字幕にずっと頼ってました。

この広東語の独特のリズムってなんか好きですね。
それにしても中川家弟の広東語の物まねはめちゃめちゃうまいと関心しました。

で問題の赵薇が登場した場面。
太極拳で饅頭を作る貧乏な娘役。
やっぱり普通語でした。これがうれしいことに突然でた普通語がダイレクトに理解できる。
周星驰は広東語です。

次に赵薇と周星驰話す場面は周星驰が普通語しゃべってます。
イントネーションが変。結構へたくそ。でもわたしにもわかるような簡単な言葉をしゃべってました。でもこの場面を見るだけでも価値がありました。

知道吗?(zhidao ma)をツーダオマ?と言ってました。
なんか上海っぽいなまりだなと思ったら彼の出身は上海でした。
いつ香港にいったんでしょうか?

普通の普通語しゃべるひとが広東語聞いて一般にはわかるものなんですかね?
没问题 メイウェンティとモーマンタイくらいの差だったら見当くらいはつくのかな。

ある北京人は上海語だったら聞く分にはまったく問題ないといってました。
方言が大きくことなるようで実は大体わかるのでしょうか。

で赵薇が丸坊主になっちゃう場面は最後にでてきました。
私の見立てによるとカツラですね。
後頭部が異様に膨れているようにみえました。

写真をアップしますがこれではよくわかりません。
詳しくは映画をご覧ください。
d0018375_22392544.jpg

以上
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by zhuangyuan | 2006-07-27 22:44 | 中国関連DVD、本 | Comments(6)