人気ブログランキング | 話題のタグを見る

中華 状元への道

zhuangyuan.exblog.jp
ブログトップ
2008年 05月 06日

語学は耳から学べ

最近、語学学習本なんかをよく読みます。

先日もベストセラーの「英語は逆から学べ」(苫米地英人)というのを読みました。
脳みそに別の回路を作ってそこを英語脳にして赤ちゃんが学ぶように学べとありました。

赤ちゃんは字が読めませんから音声情報と視覚情報で言葉を覚えていきます。

大人はある程度知識がありますから知識が邪魔して素直に吸収できない。
何かに関連付けて覚えようとする。つまり日本語訳だとかを考えながら語学を学ぶ。
だからだめなんだと。

そこで新しい脳をつくれと。

ところで子どもは意味をわかっていない言葉も全く照れることなくどんどん使います。
これが語学習得の近道でしょう。

今日公園でピクニックに行った帰りの車の中で8歳の娘が言いました。

「ねえパパ、今度ベトナム買ってぇ」

「??ベトナム?」

よくよく聞いてみると「メトロノーム」のことが言いたかったみたいです。
彼女の脳内では別に聞いていた知らない単語「ベトナム」と結びついたんです。
大人は知らない単語は怖くて使えない。

先日こんなのもありました。

「パパァ、〇〇ちゃんは囲碁習ってるんだってぇ」
「すごいな囲碁かよ、パパも出来ないよ。でも囲碁習ったって友達と出来ないからつまんないだろ」

「え?一人でやるんだよ。」と両手の手のひらを胸の前で合わせます。
「それってヨガじゃない?」
「そうそうそれ」

囲碁とヨガ。

息子はケッタッキーフライドチキンが洗濯機(センタッキ)になったことがありました。

でもこうしてどんどん吸収してく。

息子(4歳)の保育園のクラスに韓国の女の子がいます。
息子はかわいいその子が大好きです。

「その子のお名前なんていうの?」

名前はわかりますが苗字は覚えてませんでした。
すると同じ保育園を卒業した娘が答えます。

「 ぱわ っていうんだよ。」

「ぱわ? そんな苗字あるのかよ。」

先日保育園で下駄箱の名前を見て真実がわかりました。

朴さんでした。つまりパクさん。それが娘にはパワさんに見えたんです。
見えないこともない。
でも韓国人ならパクさんでしょ。
こうした場合大人のほうが強いかな。

以上

# by zhuangyuan | 2008-05-06 20:50 | 学習
2008年 05月 04日

两高一资

いきなりですが两高一资ってご存知ですか?
二つの高いものと一つの資?

いま中国発展のひずみが出てますがどんな産業も生産能力が増えぎちゃってどうしようもない。
そこで世界中に製品を輸出してます。ただ製品をいっぱい作るだけじゃなくて
作るために環境を破壊してます。

そこで中国政府は環境に悪いものは輸出するのをやめなさいと指示をしてます。
それが两高一资
高污染、高能耗、资源型产品

つまり環境汚染度が高く、エネルギー消費も高く、資源にちかいもの=付加価値のないもの。

世界中を掘り返して資源を輸入し、国内に汚染を撒き散らして、しかも付加価値のないものを
輸出する。それって中国にとって意味がないでしょってこと。

輸出するってことは国土を犠牲にして海外に奉仕すること。
しかも付加価値がないってことは儲からない。

こうしたものは国土の発展に使ったとしても輸出するなってこと。
でもこれがなかなか難しい。市場経済になった中国では銭のためなら環境なっていざ知らず
どこにでも売りますよってのがいっぱい。中央政府もなかなかコントロールできない。

規制を作って輸出を減らすと、海外の市況が高騰して魅力的になるとまたすぐ輸出が増える。
こんないたちごっこです。

でも産業の犠牲になる国土と住民は大変です。

私の弟は今度北京駐在が決まりましたが
もうすぐ第一子が誕生することもあり、環境問題を憂えて決断を迷っていました。

でも北京は今度オリンピックがありますから
ここ数年で空気が一番きれいな状態になるのではないでしょうか?

蓝天计划(青空計画)なんてやって石炭燃やすのやめたりして
随分そらもみえるようになったし、産業の柱、鉄鋼業の雄、首都鋼鉄も首都から追い出されます。

またオリンピック期間中は規制にひっかかった工場は全て強制的に生産停止か
減産を余儀なくされます。こういうとこは共産党はすごい。

でも良く考えたら日本も東京オリンピックのころは公害がすごかった。

先日川崎のお客さんを訪問した際も中国の公害の話になりました。
転じて川崎の公害の話になり、排ガス汚染がひどくずっと全国一位であったと。
ちかくに日本鋼管(現JFEスチール)という会社がありますが
当時そこには住民が立てた看板に鋼管(こうかん)をもじって「いのちと交換」と書いてあったそうです。

日本はそれから随分よくなりましたが
この技術は地球のために広げてほしいと思います。

以上

# by zhuangyuan | 2008-05-04 21:57 | 時事
2008年 04月 29日

「了」のエッセンス

中国語のエッセンス
遠藤 光暁 / / 白帝社

この本は以前shiraさんが薦めていた知音夢裡尋で紹介され、涙が出るほどの名著と絶賛されていました。

語学の本で涙が出るほどってのはどんなにすごいんだと読んでみました。

まず帯の文章がいい。
「すみずみまで納得した上で学習を進めたい人を手助けする。」とのこと。
魅力的。

感動しましたね。
涙はでませんでしたけど。
著者は中国語おたく呼んでもいいくらい細かいところをついてくる。

どの項目もためになるものばかりでしたが
特に「’’了’’のポイント」の章はホントにいい。
なんか’’了’’が全てわかったような気がします。

これを脳に刷り込むために最近流行りのマインドマップを作ってみました。

中国語学習とマインドマップっていうのも斬新でいいのではないでしょうか?

ソフトを使って書いたのは初めてなのでお見苦しいかもしれませんが
皆様の学習のたしになれば良いなと思いアップします。
「了」のエッセンス_d0018375_22175268.jpg


久しぶりに勉強らしい勉強をしたような気がいたします。

以上

# by zhuangyuan | 2008-04-29 22:21 | 学習
2008年 04月 20日

中国の時代 言葉も金も

先日韓国から来たトレーダーの方と面談しました。

彼は若い部下を日本語通訳として連れていました。
ただ日本語レベルの問題か専門知識の問題かわかりませんが
なかなかスムーズに会話が進みません。

ということで英語で話しましょうと誘い、通訳なしでの会話になりました。
ただ彼は英語は流暢ですがご自身曰く、最近使っていないのでスムーズではないとのこと。

すると彼から中国語はしゃべれるかと聞かれ
少しならokと答えるとそれからは一時間ずっと中国語会話となりました。
やっと意思疎通できる共通言語を見つけたことで話が弾みました。

彼は1996年に当時在籍した大企業から中国に一年間留学したとのことで
めちゃめちゃうまいのです。
韓国っぽい訛りもなく、接続詞の使い方なんかもスムーズで
きちんとした教育を受けたって感じです。
しかも中国品の輸出がメインの仕事とのことで頻繁に活用しているようであっぱれでした。

それにしても最近の韓国人は中国語をしゃべる人が多い。
先日も韓国の会社に電話したら日本語ができる人がでましたが
なんともたどたどしい。でも中国語になったら結構いける。

なんかアジアの主役が変わりつつあるのを感じます。

言葉だけでなく人民元も東南アジアなんかでは使えるようになったと聞きました。
ハードカレンシー化も近いかもしれません。レートもも一ドル7元を切りました。
資産は元でも持てなんて本までありました。

日本でも最近は中国のデビッドカードが使えます。
銀聯カードといいまして向こうの銀行連盟かなんかのカードで中国に口座をもっていて
残高があればいくらでも使える。
中国銀聯カードが日本で存在感

日本に来たお客さんも秋葉原や銀座なんかで大枚はたいて買い物してます。
現金そんなに持ち出せないだろと思いきや銀聯カードでお買い物なんです。

ちかくのデパートなんかでも中国語のアナウンスも結構流れてます。
中国がどんどん浸透してきてます。

以上

# by zhuangyuan | 2008-04-20 20:15 | 時事
2008年 04月 13日

現代に生きる論語 

現代人の論語
呉 智英 / 文藝春秋

この偏屈おじさんの本を久しぶりに読みました。
随分前に買いましたがずっと積読でした。

昨日孔子とドラッカー―ハートフル・マネジメント
一条 真也 / / 三五館
という変わった名前の本を読みまして読んでみたくなりました。

ここで得た雑学を一つ。

英語で儒教をConfucianismといいます。
この言葉は北京滞在中にアメリカ人が使っていたので知っていました。
その語源を知りすっきりしました。

Confuciousとは孔夫子=kongfuziの音訳だそうです。
mandarin=満大人=mandaren以来の発見です。

それはともかく論語ってのは格好いい。
一度知ったかぶって使ってみたいものです。
そのためにもちゃんと意味を捉えておきたいです。

爲政以徳、譬如北辰居其所、而衆星共之、
政を為すに徳を以てせば、譬えば北辰の其の所に居て、衆星の之に共うがごとし。

道之以政、齊之以刑、民免而無恥
之を道くに政を以てし、之を斉うるに刑を以てすれば、民免れて恥ずること無し。


つまり徳をもって政治をせよ、刑をもってすれば、民は免れる方法ばかり考える。

これを読んで先日読んだ
ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する
スティーヴン・レヴィット / / 東洋経済新報社
の一つのエピソードを思い出しました。

ある保育園で子どものお迎え時間に遅刻する親が増えていた。
それを解決すべく経済学者が呼ばれアドバイスした。

そして罰金制度を開始した。
結果は?
遅刻する親がさらに増えちゃった。

つまり道徳的インセンティブが経済的インセンティブに置き換えられたために起こったとのこと。

つまり徳をもってなすべきところを刑をもってなしちゃった結果です。
経済学者でなくて論語に頼ればよかった。

以上

# by zhuangyuan | 2008-04-13 23:23 | 中国関連DVD、本