中華 状元への道

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2016年 04月 30日

山河ノスタルジア 中国大発展のひだにある故郷と広東語

中国映画 山河ノスタルジア 鑑賞@渋谷 ル・シネマ
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やっぱり中国映画が好きです。
時代の大きな変化の波涛にもまれる小さな人々の人生が描かれる。
そしてその時代に私自身も参加している感覚を持ってます。

物語は3部構成。
1999年 過去
2014年 現在
2025年 未来

私にとって1999年なんて昨日とさして変わらないし、20世紀の終わりとしてむしろ未来の象徴として認識して子供時代を過ごしてました。その未来としての1999はたいした変化もない連続した日々の延長でしかありませんでした。

でも中国では違う。
鄧小平の改革開放経済を経て、1997年に香港返還を過ぎ、1999年はマカオ返還、そして2008年のオリンピックに向けて音をたたてるように変動が大きくなってゆく時でした。

第1部舞台は山西省の炭鉱の街
来る新世紀を街全体で祝っています。

主人公は幼なじみの3人
町一番の美人 タオ
お金大好き ジンシェン
勤労青年 リャンズ

幼なじみで男女3人といったら起こることは決まってますね。
友人の二人は一人を愛し…。


ところで日本で観る中国映画の欠点は字幕で名前をカタカナで表記すること。
音が違うから漢字表記すると混乱を招くとの心づかいなんでしょうけど。
それでいて苗字や役職で読んだ時も同じ呼称を使ったりする。

漢字で書いたほうが趣きがあります。
饰 沈涛 Shi Shen tao
张 晋生 Zhang Jin sheng
梁 建军 Liang Jian jun

石炭はこの頃はまだただの石ころ
でもここから中国の経済発展を支える黒いダイヤモンドに変わるんです。

投機好きのジンシェンはリャンズの働く炭鉱を丸ごと買っちゃいます。
そして石炭価格が急騰していき富豪になる。
で、もちろん?タオはジンシェンを選び、リャンズは街を出てゆく。

タオはジンシェンと結婚し長男が生まれる。名づけた名前がダラー。
Dollarって意味です。米ドルのこと。漢字で書くと到乐。楽に至る。外来語の中国語表記ってのはいつもセンスありますね。

2部、3部と時代が変わると、ジンシェンはタオと離婚し、ダラーをつれてまず上海に行き、その後オーストラリアに移住します。大金稼いで街を捨てて富豪への道を駆け上っていく。人間関係のしがらみだけでなく、絆も断ちながら。こんな時代なんです激動中国。


ここでジンシェンの名前に意味が出てくる。
「晋生」
晋ってのは山西省のことです。古い国の名前。
山西生まれってこと。お父さんは国境を愛してたんだろうな。
それが炭鉱買って、山を破壊し、妻と友人と縁を切り、故郷をすてて、あげくは国を出る。
カネ、カネ、カネ

1999年に赤いアウディ買ったジンシェンとタオの会話で、いつかアメリカに行きたいなと夢を話します。遠い目標としてのアメリカ。香港でもいいなあ、でも広東語喋れないな。憧れとしての香港。当時すでに発展していた香港は文化の最先端として大陸では羨望の的でした。開放の象徴として。歌手も俳優も洗練されたスターの多くは香港出身でした。喋るのはもちろん広東語。

物語では広東語が中国経済発展過程を測る重要なキーになってます。

1999年タオが働くのは音響機器のお店。
お客さんが持ち込んだCDは香港女星サリー・イップ。
憧れの香港スター。言葉わからないけど雰囲気に浸る。
日本でいったら若者が洋楽聴くって感じでしょうね。



この曲がたびたび重要な場面で流れます。
私もカントン語わかりませんが好きになっちゃいました。
iTunesで落としてヘビロテしてます。

中国にとっての香港は2000年代の中国大発展を経てだんだん色あせて、香港スターも大陸市場をめあてに広東語でなく普通語を使うようになります。映画も歌も普通語バージョンががメジャーに。ジャッキー・チェンだって、アンディ・ラウだって普通語上手になりました。昨年家族で香港旅行しましたがブランドショップに並ぶのは大陸観光客ばかり。でっかい声で普通語しゃべってます。レストランで私が普通語喋るとウェイターの態度は悪いですね。経済的逆転とやっかみ。複雑な香港市民。サリー・イップだっていまではイップでなくイエと呼ぶらしいです。葉=叶の読み方が広東語から普通語へ。

映画の場面2025年での舞台はメルボルン。
ジンシェンは中国を脱出し、息子ダラーとくらす。
ダラーは中国語を忘れ、父とのコミュニケーションはGoogle翻訳。未来だしね。
世界経済で重要な存在となった中国と関わるには中国語が必須との考えからダラーには中国語を習わせます。

ここで皮肉なのはダラーの中国語先生が香港出身なこと。ダラーの母親年代ですが上品な美人です。
おそらく香港返還前に脱出したんでしょう。大陸支配を懸念して自由を求めてカナダトロントへ。トロントは世界有数のオールドチャイナタウン。いろいろあったんでしょう。豪州メルボルンに流れてきた。今は広東語を捨てて、需要の多い中国子息のための普通語教師です。

父ジンシェンのコミュニティはおそらく国には住めない華僑。カネを持って国外脱出。
ここで話されるのは普通語。かつてチャイナタウンといえば広東語か福建語と決まっていました。移民の国をオーストラリアではこの未来では中国人がメジャーなのかも。でも故郷を失い、世代が進むと言葉も消える。カネだけが残る。孤独な老人が無機質に暮らすだけ。

印象的なのはメルボルン観光地の12使徒。
ダラーと女教師がデートします。
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崖が侵食し、奇岩が林立しています。かつて9本立っていた奇岩は徐々に崩れ本数を減らしてる。2009年に8本になった。2025年は5本だったかな。崩れる原因は知りませんがカネ目的の人類が精神を蝕みながら聖徒を犠牲にするように地球を破壊してゆく。ジンシェンが国土を爆破して石炭鉱山を開発したように。

国を出た根無し草の二人がドライブし流れる曲がここでもサリー・イップ「珍重」
もう失いたくない。故郷も国も家族も友人も。

不肯不可不忍不捨 失去你
盼望世事總可有轉機
牽手握手分手揮手 講再見
縱在兩地一生也等你

以上


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# by zhuangyuan | 2016-04-30 10:12 | 中国関連DVD、本 | Comments(0)
2016年 03月 27日

小6で書道を極めた悟りの境地はどんなもの?

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年長さんから続けたお習字も小学校卒業を機に昨日でおしまい。

最後に好きな言葉を書いていいよって先生が。

そして選んだのがこの言葉だって


ネットで検索してみますと
荘子にある言葉のようですね。

至人无为,大圣不作

意味はこうあります。
至人无为 大圣不作

学养最高的人懂得人要顺应自然,不能自命不凡地恣意妄为、心血来潮地胡作非为

教養を極めた人は、人間は自然に合わせて生きるべきだと知っている。自らを過信し、己れの思うがままに無茶をしてはならないし、気まぐれに非道なふるまいをしてはならない。

智慧最高的人懂得天地万物的运动变化有它自己的规律和法则,各种事物的表象及相互间的关系十分复杂多变,人不可能完全认知和把握它们,故不会自以为是地妄自造作,时时保留一种谨慎的敬畏的态度。这样人与自然,人与社会才能和谐相处,共存共荣。

最高の知恵を持つものは理解している。万物の変化は自らの規律や法則で成り立つこと、各種事象は相互に複雑に関わっているので、人間が完全に認知し把握することはできないこと、思い上がって行動せずに、謙虚に慎み深い態度を取らねばならないことを。このようにして人と自然、人と社会はやっと調和してました共存共栄できるのである。


息子は小さな頃からじっとしていられない質なので、週に一度くらいは正座して集中する時間が必要と始めたお習字ですが7年もやるとこうした境地に至れるのかな?

私は不惑をとうに過ぎていますが、自然にゆだねるどころか毎日ジタバタしております。



でもって本日の息子との会話はこちら。

「〇太は卒業式で△子にコクって両想いになったんだよ。マジでリア充うざいわあ。」

「とか言ってお前も誰かと両想いになりたいんだろ。」

「チゲエし。オレはリア充撲滅委員会入ってんだよ」

まさか全てを自然にゆだねろと言っといてさ
二次元に理想像をもとめてるんじゃないだろうね、


でも最近は三次元もリアルに近づいてる。やっぱ人間は四次元じゃないとね。
時とともに積み重なる人間としての深み。
これがないとね。

悟りにはまだ早いな。小6じゃねね。


文字、そしてお習字って宇宙的。
荘子って言ったら2000年以上前なんですが
たった4文字の白地に墨が時を超えて現代人の脳を刺激してる。リアルってのはなんだろか?
以上

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# by zhuangyuan | 2016-03-27 21:15 | 文化、歴史 | Comments(2)
2016年 03月 20日

ねえ、あなた「ロースにする?ヒレにする?」

韓国ではトンカツが人気であるとは聞いていた。
でもここまでとはね。

数年前のことですが、グルメなお客さん御一行が来日した際のこと。
食事の好みを聞くと「日本食が食べたい、特にトンカツが、という話になりちょっと意外に思いました。
トンカツが和食の代表選手にはいるのか?その日のお客さんは大満足で帰ったのですが、それ以来、韓国のトンカツが気になっておりました。

先日も後輩が有名な牛カツ店に行ったときのことを思い出します。
いくら旨いとはいえ、3時間半並んだと聞きびっくりしたのですが、行列している人の大半は韓国人観光客だとのことでさらにぶったまげたのです。そんなに好きなのか、カツ?どうやら韓国では日本に行ったら必ず食べるものとして牛カツが挙げられてるとのこと。

でもってこのたび、韓国出張を機に、晴れてトンカツ定食を食べてみました。専門店でなく複合ビルの日本食店ですけど。

まずは名称。トンカツじゃない。トンカス。돈까스。でもメニュー上のなぜかロースカツのカツはカチュ(까츠)になってる。韓国語には日本語の「ツ」をあらわす文字がない。でもそもそもは日本語のカツだってカツレツからきていて、Cutletの「T」が「ツ」になっちゃってるんですから人のこといえません。このことだけでも食文化の伝播の経緯がわかります。
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でももって、「ス」か「チュ」か問題を一緒にいた韓国の方に聞いてみましたが、どちらが正しいというわけでなく混在してるんですって。ただ街のトンカツ店をながめてみるとトンカス店と称すものが多かったのでトンカスがメジャーなんでしょうね。

メニューの写真を見る限り、日本のものとさして変わらず違和感は感じませんでしたが、
運ばれてきたロースカチュ定食を見てビックリ。カツはともかく、付け合わせが想定を超えてる。日本だとキャベツに味噌汁、ついてて漬。これでおわりですよね。
韓国トンカス定食にはキムチはともかく、ほかにもいっぱいついてました。
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うどん⁉︎  
でかいです。

シチュー⁉︎ 
ちょびっとにしてはスプーンがでかい。

タクワンは日本をイメージしてる?
ナタデココの場所はここじゃないだろ。

でもこれらは定番だそうです。
で、なにこのご飯の少なさは?
そしてデカイフライドポテトが一つ。油たっぷりで重いです。
肝心のカツは薄め、油少なめでおいしいものでした。衣はサクサクの合格点。切り方はちょっと細すぎ。

文化体験としてはじゅうぶん面白いものでした。
食後に街を車で移動しましたがナムサンタワーの近くにはトンカス屋ばかりが並ぶストリートがありました。
日本にはないですよね、近くにトンカツ店が2軒あることって。こちらは2軒どころでなくトンカスだらけ。有名店の横に便乗出店したんでしょうね。

そしてなんとその通りは若者たちが集まるデートスポットだと言うのです。
デートでトンカツ。これがソウルっ子のトレンド。

ねえダーリン❤️
ロースにする?
それともヒレ?
うどんは大盛り?

こんな甘い言葉がかわされるのです。

でもねトンカツデートは色気がないね。
しかもトンカスだしな。

以上


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# by zhuangyuan | 2016-03-20 20:48 | | Comments(0)
2016年 03月 13日

世界の中心マダガスカルにはいろんな地球がつまってる

マダガスカル大使館に行ってきました。
国際芸術家センターが主催するティーパーティーに参加。

マダガスカルは私の行ってみたい国ランキングの最上位クラスにあります。でもずっとあきらめていたのです。ずいぶん前のことですが独身最後の旅はケニアでした。出発前にアフリカの事情を調べると、どこもかしこも内戦だらけ。観光どころでないのでアフリカのさらなる旅行はお預けにしました。

マダガスカルが好きな理由は、とにかくバオバブが好きなんです。何を知ってるかというと何も知らないのですが見ているだけで癒される。マイiPhoneの待受画面はバオバブの林で子供が2人遊んでる写真です。

私が好きなのを知ってる小6息子はお絵描き教室に入った年長の頃にバオバブの絵を書きました。まさにこんなところに行ってみたいのです。
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このティーパーティーを前にお気に入りのシリーズ本で予習しました。「マダガスカルを知るための62章」

伝説のゴンドワナ超大陸の中心地であったといいます。それだけでグーンと心惹かれます。世界の大陸はここから分岐して行ったのです。アフリカもインドも南米大陸も。つまり世界はここが中心だった。

そして今この島にはマダガスカル人が住んでいますが、その民族の成り立ちは、アジアだったり、アフリカだったり、ヨーロッパに中東、様々な地域のミックスだそうです。はじめにやってきたのはボルネオの漁民だといいます。いまでもマダガスカル語にはマレー語由来のものが多いといいます。そしてヨーロッパが世界をひとつにするころには植民地獲得競争や奴隷貿易の拠点にもなってゆくのです。

地殻変動で大陸が割れて離れ離れになった地域から人々が海流にのって悠久の時を経てまた集まってくる。ロマンがありますね。集まってくる理由は資源だったり、スパイスだったり、宗教だったりするのです。

ティーパーティーの前には特産であるバニラビーンズの紹介がありました。バニラは固有種ではなく旧宗主国フランスが持ち込んだのですが、もともとは中南米を起源とするもので、スペイン人コンキスタドール、コルテスがヨーロッパに持ち帰った。外来種ですがバニラにはマダガスカルの気候がぴったりだそうで、最高品質ができあがったのです。そのフレイバーが世界中で評価され、シェアは70%だとPRしていました。ひともスパイスも世界をめぐる。

会が始まると女性大使自ら美しいフランス語でマダガスカルのPRしてくれました。
マダガスカルではマダガスカル語に加えフランスも公用語。今年の秋にはフランス語圏の国々がマダガスカルに集まりフランコフォニーサミットを開くと言う。なんと80カ国以上のエントリー!!この数はビックリです。これからフランス語を勉強しようとおもっている私の大きなモチベーション向上させてくれました。
写真はフランコフォニーサミットのPR絵葉書です。
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ティーパーティーの最後のセッションはマダガスカルのおやつや料理をつまみつつバニラティーをいただく。料理は大使の旦那さまが自ら腕をふるう。
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人参のサラダをいただくと、ピリっとしたスパイスの香り。
アジアのテイストです。小皿にのったサラダのちょっとした香りに島の歴史がつまっているのです。

シェフの学校でフレンチを学んだという旦那さまと話すこともできました。スパイスのことを聞くと、マダガスカルには日本ともインドとも違ったカレーがあるといいます。

まだまだ知りたいマダガスカル。さらに好きになりました。いろんな地球がつまってる。
フランス語やって近い将来行ってこよう。
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以上


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# by zhuangyuan | 2016-03-13 22:30 | 文化、歴史 | Comments(0)
2016年 03月 04日

観察映画ってなんだ?「牡蠣工場」に中国がやってくる

観察映画「牡蠣工場(かきこうば)」鑑賞
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瀬戸内海岡山県牛窓にある牡蠣工場にカメラが入りひたすらに牡蠣の殻をむく作業が続く。



「中国来る」

スケジュールボードに書き込みあり。

作業員の高齢化にともなう人出不足から中国から研修生を呼び寄せる。となり町にはずいぶん多くの中国人が働いているらしいが、この町にはまだわずか。舞台である工場に来るのは初めてのこと。

近所の工場では数日でやめちゃった。
中国人はマナーわるいらしいよ。
事件もあったしね。
町の噂が聞こえてくる。

期待と不安、あきらめ、緊張が交互に訪れるも
時間は着実に日を重ね、Xデーが近づく。

準備も大変です。
住むところも用意しないとね。
言葉は通じるのかな?

こんなやりとりをする様子を解説なしで写し撮ってゆく。観察映画。
観察を通して、その人の歩いてきた人となりが浮かび上がってくる。

年老いたオーナー、継がない息子、東北から来た後継者、街の若者たち、牡蠣をむくおばちゃんたち。彼らを撮しているだけで彼らの人生が詩のように浮かび上がってくるんです。

町への愛着、誇り、狭いコミュニティの圧迫感、都会への憧れ、政府の無策へのあきらめ。

目の前に広がる美しい瀬戸内海は世界につながっている。毎日、静かに船が往来している。牛窓もかつて朝鮮通信使も宿にしたといいます。さらに昔は都にのぼる渡来人も通ったことでしょう。つまり歴史的にずうっとグローバルであったはず。でも外へつながる海が逆に町を陸に閉じ込めたようにも思えるのです。車時代に往来から外れている町。いつの間にか外から入ってるのがむずかしいコミュニティになってしまう。そこに過疎があり産業がよわり、そうして皮肉にもまた中国から人がやってくる。

実はそこんとこは中国も一緒です。明や清の時代に海禁政策をとった。
国家が貿易独占を企んだり、倭寇をおそれるあまり締め付けたりして、人々が海へ出ることを取り締まったのです。
その結果、漁民や商人が海を自由自在に行き来して繁栄した国家が内向きになりついには衰弱へむかう。するとまた外からひとが入ってくる。

グローバル経済のなか日本も安い労働力をもとめて仕事が外へでてゆく、その結果田舎町は過疎へとすすみ、人手がたりない。今度はそとからひとを呼んでくる。

でもってそうして牡蠣工場にやって来た中国青年二人は笑顔いっぱいに、ヘタクソな日本語を一生懸命使うんです。出迎える側も頑張ります。子供たちもいっしょになってみんなで中国語勉強してる。ニーハオマ?ニーマンマってのもあるよー!子供たちうれしそう。你忙吗?ni mang maのことですよ。

お互いを受け入れようとする気持ちが画面から伝わってきます。牡蠣工場のおばちゃんたちもはにかみながらご挨拶。なぜかときどき英語が混じる。外人は英語通じると思ってる。かわいい。

彼我をへだてる壁なんて人間個人が勝手に作ったメンタルブロックなんでしょう。通じようという意思があれば理解し合える。言葉なんて自然とできるはず。

そんなブロックがないのはいつでもどこでも脇目も振らずマイペースに走り回る子供たちと、何度も登場する白い猫ちゃんだけ。

いろいろ想像してたら145分があっという間でした。とにかく美しいんですよね海が。

以上


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# by zhuangyuan | 2016-03-04 21:43 | 映画 | Comments(0)
2016年 02月 21日

「火の山のマリア」 火山灰と資本主義の果て

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グアテマラ映画「火の山のマリア」鑑賞@岩波ホール

ずいぶん前に予告を観て以来楽しみにしていました。というのも私は24年前にグアテマラに行ったことがあるからです。ロスからカミオン(バス)でメキシコを経由してはるばるグアテマラへ。先住民の衣装が色とりどりで印象に残っています。ただ当時、民族によっては写真は魂を抜き取ってしまうと信じられカメラを向けない方がよいとアドバイスされていました。私はバックパッカーでしたのでカメラを持ち歩くと、保管や防犯などが気になるため、あまり写真は撮らない主義でした。それでも民族ごとに違う衣装が興味深く、記念に残したいと何枚かの写真を撮りました。しかし民族の呪いか、その後バックパックを失いました。フィルムを取り戻したく1日かけた捜索でなんとか取り戻したのですが、帰国後に現像すると全て真っ黒でした。というわけで写真はなし。民族衣装は買って帰りましたけどね。
写真は岩波ホール陳列のもの。
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映画の舞台は荒涼な火山地帯。主人公は先住民の若い娘。両親は小作農で痩せた土地を耕します。収穫をあげないと土地を接収されてしまう。娘は年上の地主に嫁入りを控えているのです。しかし若い娘は別の若者が気になっている。

火山信仰を持つ家族は、わずかではあるものの大地の恵みに感謝を欠かさない。しかし一方では世界を覆う資本主義の影が足元に迫まり、自らの貧しさにも気づいている。山に祈りは捧げるが、日々の暮らしの理不尽にも思いが至る。母親は日々の生活をたくましく切り盛りしているが、父親は地主を介して経済に組み込まれている。そして打算なのか娘を嫁がせる段取りをしている。文明と信仰の間。山の神を信じたいが貧しい生活にこころがゆれる。

大量生産経済は火山灰に覆われた僻地にまで到達している。井戸の水を浄化させるため薬品を投入し、農地の蛇を駆除するために農薬をまく、それがことごとく効果が見えない。これは地主から買ってるんでしょうね。農協みたいに。へたすりゃ借金して。資本主義の末端。弱いものへのしわ寄せ。地主も人は良さげだが、大きなシステムに巻き込まれているからか、弱さゆえの、受動的邪悪さが垣間見られる。地主と小作人家族を分かつものそれは、政府の言語としてのスペイン語。家族は全く解さない。

マリアが気になっている若者はアメリカに行くことを決めている。今は土地でコーヒー摘みをしている。マリアもアメリカに憧れを抱いている。火山の向こうにある別世界。差別や辛い生活があるとは分かりつつも、その先にあるであろう物質的豊かさ。彼女がほしいのは彼なのかアメリカなのか?山岳民族からみれば遥か彼方であるものの、すぐそばまで来ているんですよね。村にもアメリカ経験者もいるし、車も、薬もおそらくアメリカ。遠くでいながら近い。でも遠い。

コーヒー摘みの若者たちは街から来ている買い付け業者に、収穫物を重量売りする。バーで前借りしていて報酬をえられない若物がいる。低賃金で酷使するだけでなく、お酒でもふんだくる。抵抗する若者はコーヒーに水を含ませて重くするがあえなく発覚。でもこのちょろまかしは行き詰まった資本主義を暗示しています。

圧倒的かつ荘厳な火山風景と神秘的な民族生活を描写しつつ、現実の生活の苦しさとそこに絡んでくるグローバル経済。ドキュメンタリー的なタッチだがあっとおどろく物語も組み込まれています。

もっとたくさん書きたいけどネタバレになるのでやめときます。
旅好き語学好きのみなさまにおすすめします。

以上

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# by zhuangyuan | 2016-02-21 23:02 | 映画 | Comments(0)
2016年 02月 14日

マレーの正月料理 魚生(Yusheng)食べて財宝ガッポガッポ

魚生(yusheng)って知ってる?
またの名を捞鱼生(laoyusheng)=生魚を混ぜるの意味

マレー半島のみに伝わる中国福建由来の正月料理。といっても旧正月ですが。春節のことね。

縁起物で年末年始にみんなで集まってワイワイ食べるんです。
出張が忘年会シーズンに重なり、わたしも初めて体験しました。

「今日はChinese New Year スペシャルメニューだよ」ってことで初めの一品がこれ。
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名前のごとく生魚が主役で赤、白、緑の野菜や薬味がわきを固める。

私が食べたのは生といってもスモークサーモン。
以前は白身の刺身が多かったそうですが、ピンクのほうが華やかだとか
刺身は衛生上問題ありとかでサーモンが主流のようです。

サーブされるとみんなそろって立ち上がり長〜い箸で持って
かき混ぜるんです。高くかかげながら

ローヘイ、ローヘーイ

と掛け声あげながら、
ローヘイとは漢字で書くと捞起(まぜ始めよう)。普通語だとLaoqiと読みますが
この読みは広東語か、福建語か?

こんな感じで。


このマゼマゼもなかなか楽しいのですが
材料やら調味料のかけ方なんかに一つ一つ意味があって興味深いんです。
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私が外国人ということもあり
ウェイトレスさんがお作法ごとに普通語で説明してくれました。
めでたい成語のオンパレードで中文学習にはもってこい。

とはいいつつも全部聞き取れないし覚えきれないので帰って検索してみた。
日本語でも中国語でもなかなか見つけられない。

Wikipedia英語版の説明が一番充実してた。
ちょっと抜粋、編集、超訳します。

*まずテーブルに魚生を持ってくるときにいいます。

恭喜发财 万事如意 (Gong Xi Fa Cai) (Wan Shi Ru Yi)

いっぱいお金もうけて、すべてがうまくいきますように


*魚をサーブするときには

年年有余 (Nian Nian You Yu)

一年間ゆたかでありますように

『余」の字と魚生の「魚」が同じ音なんです。


*ライムを搾りながら

大吉大利 (Da Ji Da Li)

ラッキーで順調でありますように


*コショウをかけるのは

招财进宝 (Zhao Cai Jin Bao)

お宝きたれ!


*オイルをたらしまわす

一本万利 Yi Ben Wan Li

利益一万倍って感じかな?


*にんじん (红萝卜)

鸿运当头 (Hong Yun Dang Tou)

幸運がそこまで来てますよ!

これも鸿と紅が同じ音


*刻んだ大根の葉

青春常驻 (Qing Chun Chang Zhu)

永遠の若さ


*甘いソース

甜甜蜜蜜 (Tian Tian Mi Mi)

ラブ&スイートライフ


*最後にクリスピーをふりかける

满地黄金 (Man Di Huang Jin)

いたるところに黄金がいっぱい


どうです?

読んでるだけでも金持ちになれそうな気がしたでしょ。

私は今年、三回もこんな宴会に参加させてもらいましたので

今年はガッポガッポ間違いなし。


マレーシアやシンガポールビジネスマンというか金持ち商売人は毎夜毎夜こんな宴会を楽しみ

来る新年の繁栄を願っているんです。


シンガポールの若いオーナー社長は去年の正月にこの魚生Youshengパーティーに21回も参加したんだそうです。どうりでお金持ちなわけです。


以上







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# by zhuangyuan | 2016-02-14 10:43 | | Comments(0)
2016年 02月 09日

新年に歌おう 金持ちの唄

銀座の街を歩いていると聞こえて来るのは中国語ばかり。迎える方もラオックスにユニクロなんかで銀座の品格なんてのはどへやら爆買いのみが目当てって感じです。

先週マレーシアに行ってましたが中国人の街ペナンにも寄りました。そこで訪れたのはプラナカン・マンション。
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プラナカンとははるか昔、明の時代あたりに大陸から渡ってきてマレーの嫁を娶りマレー化した人々を指します。

その旧家を観光客に開放しています。旧正月前ということもありド派手。どのへんがマレー化してるのかよくわからない。
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とにかく金ぴか。食器だとか壺だとかを世界中で、というかヨーロッパから買いあさってこれでもかってほど並べてる。正直私のメンタリティーには合いません。
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まさに爆買いそのものです。
逆に言うとそのくらいしか金の使い道がない。
希少性なんてどうでもいい。多ければ多いほどいい。全部もってこーいって感じ。こんなに独り占めしちゃあ反感買っちゃうよ。でもね華人の金持ちにとっちゃあ成功者で誇らしい。ペナンに来たのだから是非訪問すべきだとゲキ押し。確かに面白い。趣味じゃないけどね。

旧正月ムードはどこでも金キラと真っ赤で飾られてますが軽快な音楽も流れてる。シンガポールで車で移動中に流れて来た歌に笑いが止まらない。

その名も「財神到」財神到
(金持ちの神さまが来たよー!)
http://youtu.be/y-BLwi5Xid0

财神到 财神到 财神来到我家的大门口
金持ち神さまが来たぞ〜 うちの玄関にも

迎财神 接财神 把财神接到我家里头
お迎えしよー 金持ち神さまをウチにお迎えしよー

从今我交好运 财源滚滚来
今日から運がめぐってきて カネがグングン入ってくる

做生意他一本万利 买马票他得心应手
商売やれば大繁盛 馬券を買えば大当たり

万事都东成西就 财神到 财神到
すべてがうまくいっちゃうよ 金持ち神さま来たれ

大家迎接财神到
みんなでお迎えするぞ〜!



華人のカネ崇拝にはあっぱれ
あからさますぎてむしろ気持ちいい。
この精神が共産中国ではながいこと押し込められてたんですから昨今の銀座の様子もむべなるかなと納得できるのです。
文革時に人民服きて地下でこっそり「財神到」を歌ってる隠れ金持ちを想像したら笑えてきた。
以上


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# by zhuangyuan | 2016-02-09 06:59 | 文化、歴史 | Comments(0)
2016年 01月 31日

三つの言語が響き合う 日本語育ちってなに?

土曜日にアメ横を歩いていると
いつものように呼び込みに声が聴こえる。
一緒にいた息子(小6)がいう。

「あの人、日本人じゃないね」
「そうじゃなかったらダメなのか?」
「いや外国のひとだと応援してあげたいなっておもう」
それならよい。

私、異国の地でがんばってる人をみるとそれだけで尊敬しちゃいます。

先月マレーシアに出張したときのお供はこの本でした。
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「台湾生まれ 日本語育ち」

台湾生まれ 日本語育ち

温 又柔/白水社

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著者は台北生まれの日本育ち。

日本語は小説を書くほどですから言うまでもありませんが
中国語は日本の学校で学び、家で母親には台湾語混じりで話しかけられるといいます。そして祖母は日本時代に育ったので日本語堪能だと。

彼女が中国語を話すと、中国人は南方の訛りがあると言われ
台湾人には日本人っぽいと言われ、
中国語がうまい日本人からはデタラメだと言われるそうです。
でも彼女はこの自分の中国語が自慢だと。
自分の時間が刻まれていると思うから。

彼女のこの達観が気持ちいい。

わたしの台湾人の友人にきいてみると、台湾での言語環境はけっこう複雑で、友人自身は國語(中国語)と台湾語をしゃべり、親は台湾語と日本語、子供は國語メインなんだといいます。離れてすんでるとおばあちゃんと子供の意思疎通は結構大変なんですって。中国大陸が経済世界での重要性を増すと同時に若者にとってのグローバル言語である國語=中国語の地位があがっています。

ビジネスの席で外省人(国民党とともに台湾に来た人)と台湾人が混じる席に私が入ると、國語、台湾語、英語のミックス。ただこれが非常にスムーズ。どういった法則があるのかわかりませんがとても滑らかにことばが切り替わります。もちろん私は台湾語知りませんので、いつに間にか知らないことばに切り替わって置いていかれることもしばしば。シンガポールやマレーシアではここに広東語や潮州語が入って来たりします。

ただこのスムーズなことばのミックス環境が日本に住んでいるとなると様相が変わる。なぜなら日本人はことばに寛容でないから。東京では日本人同士でさえ関西弁以外の訛りは聞かれない。ましてや外国訛りであると会話の流れが止まってしまうことも。著者の中国語が日本人からデタラメと評されるってのも同じメンタリティから来てると思う。言語は正しいスタンダードがあり、それを遵守しなきゃいけないという半ば強迫観念みたいなものが日本人にはあるとおもう。

その意味では中国語はその辺はおおらか。中国本土では普通語と呼ばれる標準語があり、学校やテレビで使われますが、綺麗な普通語しゃべる人はそうはいない。みんな各地の訛りを丸出しでしゃべる。その証拠に褒め言葉で、“很标准”(とっても標準的だね)なんて言い方まである。ともかく訛りがあったってヘタクソだって気にしない。聞く方も気に留めない。中国は広いし、いろんな背景をもったスピーカーがいる。そこいくと私も気兼ねなく自信をもってしゃべれます。

日本ではここのところが許容範囲がせまい。これは日本人が外国語を恥ずかしがって話せないことの裏返し。そもそも正しい言語なんてのは学校だけの世界。ことばは動いているし、影響し合ってる。なのに正しくなければならないと思ってる。

日本が偏狭なのは言語だけでなく日本人って存在に対しての思い入れも。先日、大相撲で琴奨菊が優勝を飾った時の表現もそう。「日本出身力士の優勝は10年ぶり」って見出しがおどった。何それ?モンゴル出身力士は日本国籍を取得していいても純粋に日本人じゃないという意識。

著者の温さんも、こういった『「純血性」を貴ぶニュアンス』に敏感だという。
本書でも台湾で親戚のおじさんの言った台湾伝統料理ということばの伝統に引っかかる。その正統性ニュアンスがあると恐ろしくなるといいます。

1/29に下北沢B&Bで行われた管啓次郎さんとの出版記念対談ありました。
(管敬次郎さんの台湾離島紀行も以前読書ブログに書きました。本当はこちらも共著になる予定だったとか。言葉で旅する島々

そこでは冒頭に温さんの詩の朗読がありました。終始可愛らしい声と笑顔で行われる朗読が、日本人のおっちゃんが排他的なことばのを述べるくだりにさしかかると、さらりと運ぶ口調の奥底に芯の強さがぎらりと鈍い光を放ったように感じました。

この純血性への偏狭な態度は近代においても悲劇を起こし続けてる。日本は台湾、韓国で言語の押し付けを行ったし、中華民国も台湾に入って来て当分の間は、正式言語たる國語(中国語)が押し付けられた。そして台湾のことば台湾語が押し込められた。

本書にはその台湾語がたくさん登場します。カタカナで。
著者のお母さんの言葉として。私このお母さんにかなり感情移入しました。最終章でのカタコトの日本語言葉からその人生重みが伝わり、ぐっとこみあげるものがありました。

著者は言う、
「そもそも、中国語と台湾語と日本語と、ひとつずつ数える必要はないのかもしれない。三つの母語がある、というよりも、ひとつの母語の中に三つの言語が響き合ってる」P234

私は台湾にも東南アジアにも何度か行き、この言語ミックスの自然さ、不思議さを身近に感じています。このエッセイも音で聴きたいと感じました。
対談では特別にお母さんの台湾語口真似を披露していただきましたが、是非朗読で聴いてみたい。

以上



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# by zhuangyuan | 2016-01-31 16:34 | 中国関連DVD、本 | Comments(2)
2016年 01月 24日

中国ではみんなが天下を狙ってる

ネオ・チャイナ:富、真実、心のよりどころを求める13億人の野望

エヴァン・オズノス/白水社

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大迫力。おすすめします。

読書ブログに書きましたのでこちらも寄ってみてください。


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# by zhuangyuan | 2016-01-24 21:59 | 中国関連DVD、本 | Comments(0)