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2010年 12月 23日

習字と占いの関わり

小1の息子はお習字をならっているのですが
お姉ちゃんと違ってまったく進歩しません。

確かに遊びたい盛りに一時間じっとして字を書くというのはしんどいと思いはします。
宿題で字の練習がでても寝転がってとんでもない字を書いてます。

ところが先日学校の漢字テストで珍しく満点をとると
気をよくしたようで急にやる気をだして練習しだしました。

どうやら連続三回5点満点をとったらLEGOを買ってもらうと
母親と約束したらしいのです。

でもって満を持して望んだそのテストがもどってきました。

結果はあえなく敗退。

1点と4点。

何よそれ、と答案をチェックいたしました。

漢字はそれぞれちびた字で正しいともいえる字が書けていました。
しかし採点はきびしい。
「はねる」「とめる」が出来ずにバッテンがついてます。
ここまでくると私も満点つらいかな?

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どうでもいいけど金月17日 12曜日ってのはふざけ過ぎ。


習字の世界では全ての字の基本は「永」の中に含まれているといわれます。

永字八法
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全部で八種類の書き方があります。

点,横,竖,钩,提,弯,撇,捺

これで字の特訓でもしてやろうかな。

ここで一つ思い出すことがあります。

今、早朝中国語学習会において使用しているテキストに
「汉语口语习惯用语教程」があります。

ここに「撇」
でてくるのです。

八字还没一撇

お見合いオバチャンに男性を紹介された女性が
まだ交際する段階にはないですよとかわす場面にでてきます。

八字とは生辰八字ともいい生年月日と時間の干支で運命を判断することで
二人の相性をうらなうときに用いるそうです。

まだ二人の運命はわかりませんという意味でしょう。

では一撇なんぞやと。

撇なんて字は永字八法でしか見たことないので
関係しているのかと思いましたら全然関係なし。

電子辞書いわく

「事の目鼻がたつほどはっきりしていないこと」

八字と撇の関係は早朝会では解読できませんでしたが
家にある中国語辞書をいくつかひいて解説をみつけました。

“八字”理解为“八”字,而“八”字由一撇一捺两种笔法组成


「生辰八字」を「八」の字に見立て、つまり左払い(撇)と右払い(捺)の組み合わせとみる。

左払いも書けてないとは、占いもできず物事の成行きがまだ見えない状態を言うのです。

言葉っちゅうのは奥が深いですな。

以上
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by zhuangyuan | 2010-12-23 21:43 | 学習 | Comments(6)
2010年 12月 18日

日本の水源を狙う中国投資家

先日中国からお客さんがあり経済動向について教えてもらいました。

開発投資は相変わらず多く、鉄鋼需要はまだまだ旺盛だとのこと。

ただ彼が懸念していたのは来年から始まる第12次五カ年計画で
国家が進める大プロジェクトはあらかた終了してしまうこと。
すると現在の消費量に合わせた鉄鋼供給能力が大幅に余ってしまうといいます。

「そうはいっても中国は大きいですから発展余地のある地域は多いですよね?
西部開発なんかも残ってますよね?」

と尋ねてみました。

「西部は開発余地がありますが問題が多いです。」

おしえてくれたのは次の問題。

まず水がないと。
水が絶対的に不足している。

もうひとつは環境問題。
乱開発で汚染がひどい。
大河の上流地域で水質汚濁などの問題が起こると
下流域の大都市まで影響をあたえてしまうと。

そして資源もない。
現在ですら経済発展を国内資源だけでまかなえないゆえ
海外から資源を輸入している。
その資源は沿岸大都市で吸収されている。
それを内陸まで運ぶコストが問題となるとのこと。
そもそも運ぶだけの資源が調達できるのか?


その中でも最も問題なのは水でしょう。

水は昔から足りなかった。
発展したらさらに足りない。

水がなければ人は住めませんし。
農業もできないし工業もできない。
工業にも大量の水が必要です。

水をめぐる話にこんな映画を思い出しました。
「古井戸(老井/OLD WELL)」映画はこちら主演、张艺谋。

井戸が枯れても土地に執着し
新しい井戸を探しにゆく男のストイックな物語。
中国の枯れた大地の圧倒的なスケールに人間の無力さを感じます。
でも強いのです人間は。

映像のインパクトは凄い。
水枯渇の話が出るとすぐ映画のシーンが蘇る。
果てしない赤い大地。
水は出ない。



そんな水不足の中国これからどうなる?

投資家たちが動き始めているそうです。

今日、報道特集でやってました。
日本の土地を次々に・・・中国人買収の狙いは?

最近中国投資家が日本の土地を買っているといいますが
都市部やリゾートだけでなく森林なんかも買ってるそうです。

ある北京のオバチャンは投資目的で温泉の出る別荘地を買い付けた。
他の投資家は森林をおさえた。

それは水資源を狙ってのことなんですって。
将来の水資源戦争に備えて水源を押さえる。

水不足に対応するためというか
水不足になる将来まで寝かせておいて
土地の価値があがったら高値で転売してやろうって感じです。

なんかそれが中国からっていうと
13億という想像しがたい人口を背景とした需要がイメージされるので
それ知れぬ恐ろしさを感じてしまいます。

北海道は来年森林買収規制に乗り出すそうです。

ところで肝心の日本は水が豊かなのでしょうか?
感覚的にいうと海に囲まれて、森林も多く、雨も多いので豊かかなと思います。

でもそうでもないみたい。
グローバルウォータ・ジャパン 吉村和就氏(前編)日本は水で滅びる!手遅れになる前にできることは?

降水量は世界平均の二倍だが、一人当たりの降水量となると世界平均の三分の一しかないんですって。

そんなところに魔の手が伸びる。
ああおそろしい。

以上
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by zhuangyuan | 2010-12-18 22:32 | 時事 | Comments(0)
2010年 12月 11日

ドイツ語+フランス語=英語!?

先日、日本語の成り立ちについて記事にしましたが
英語もけっこう面白い。

ちょっと前に英会話教室で個人レッスンをうけていました。
先生はスコットランド出身の弁護士でした。

インテリの彼は会話だけでなく文化の話もしてくれます。
この単語はFrench由来だとかGerman由来だとか。
英語はフランス語とドイツ語からできていると聞いてびっくりしました。

最近ドイツ語入門みたいな本を買ってながめていますが
英語とそっくりな単語が想像以上に多いです。

come - kommen
house-Haus
mother-Mutter
night-Nacht
book-Buch
good-gut


そのヒミツは英語の歴史にありました。
英語の歴史

今のイギリスがあるブリテン島、
そこではもともとケルト系の言葉が使われていた。

5世紀にゲルマン民族がやってきてゲルマン系の言葉を話すようになる。
これがドイツ語由来の言葉の起源。

しばらくして今度は11世紀にノルマン民族に征服される。
ノルマン人はフランス語を話した。
これから英語に大量のフランス語が流入したと。

支配階層がノルマン系で平民がゲルマン系となった。
基礎単語がゲルマン系で増えてゆく語彙はノルマンが多くなっていったそうです。

先日紹介したこの本にも面白い話が載っていました。

わたしの外国語学習法 (ちくま学芸文庫)

ロンブ カトー / 筑摩書房



英語には子牛、豚、雄牛をあらわす単語が二つずつ存在すると。

動物そのものを表す場合はこう

子牛 calf
豚 swine
雄牛 ox

これはどれもドイツ語とそっくり

ドイツ語では

Kalb
Schwein
Ochs

でこれが肉になるとどうなるか?

子牛 veal 
豚 pork
雄牛 beef

こっちはフランス語っぽいのです。

veau
porc
boeuf


つまり家畜そのものを扱ったのは平民であるゲルマン系で
その肉を食べたのは支配階層であるノルマン系だったというわけです。

面白すぎる。

ヨーロッパ言語はみんなこうして入り組んでいるわけですね。
どおりでヨーロッパ人はみんな英語がうまい。
半分同じなんだからね。

でもドイツ人で堪能でフランス語が全くわからない人が
ロンドンに行ったら、交通整理の警官の言葉ばほとんどわかったけど
教会での説教は全くわからなかったそうです。

ドイツ人は庶民の英語はわかるけど
支配階層の英語はわかならない。

なぜなら支配階層の言葉はノルマン系だから。

これはある意味、日本語と中国語にもいえるかも

北京で少し学校に行ったとき華僑の子息たちは日常会話は
ほぼ問題なく理解できた。
ところが閲読の授業になって時事解説なんかがでると全く理解できない。

私はその逆。

時事問題なんかに使う単語はほとんど明治以来の日本で作られた熟語です。
今の日本語と語彙が共通しています。
だから簡単なのです。

突然みんなの私を見る目が変わりました。


以上
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by zhuangyuan | 2010-12-11 22:16 | 文化、歴史 | Comments(2)
2010年 12月 04日

人工言語 日本語

シンガポールでの最終日の夕食は地元フードを食べました。

連れて行ってもらったのはショッピングセンターのフードコート。
日本のショッピングモールの安っぽいチェーン店中心のものとは大違い。

多民族国家の醍醐味を十分に味あわせてくれるラインナップ。

潮州料理、広東料理、福建、海南、インドネシア、タイ、インドなどなど色とりどり。

ここはシンガポールでも三本入る人気店しかテナントとして入れないらしく
どこも味はお墨付きだといいます。

ラクサ、サテ、ミーゴレン、春巻き、海南鶏飯などを堪能いたしました。
エスニック感たっぷりで満喫いたしました。
同行したエンジニアはコリアンダーに参っていました。
ちなみに私はコリアンダー大好き。

シンガポールはいろんな出自の人たちが暮らしているのですが
お世話になった貿易会社社長は語学の天才です。
部下の女の子いわく内の老板は10つくらいはしゃべれるわと自慢してました。

自身は海南島出身の華僑二世。
海南語はもちろん、普通語、福建語、広東語、潮州語、上海語、マレー語、英語=シングリッシュ
ちょっぴり韓国語、日本語。むりやりだけど十個到達。

子どもの頃はマレー語を共通語とならったと。
最近は普通語、英語が共通語になっているそうです。

実際お客さんを一緒に訪問すると
ごちゃ混ぜにして会話してます。
普通語、英語以外はチンプンカンプン听不懂看不懂。
不思議なのは初対面の相手によってどうやって話す言葉をきめるのかなってこと。

昔のシンガポールは出身別で別の言葉をしゃべったので
お互い意思疎通ができなかったといいます。
これをマレー語、英語、普通語で一体化したわけです。

そのマレー語ですがこの言語は人工言語です。
この成立過程は日本語に似ているんだそうです。

日本史の誕生―千三百年前の外圧が日本を作った (ちくま文庫)

岡田 英弘 / 筑摩書房



マレーには古くはあまり定住者がいなかったそうです。
そこにポルトガルが16世紀に入殖してから開発がすすみ
移民が流れ込んだといいます。

マレー王族に加え、福建人、潮州人、広東人、客家人、海南人
南インドからタミル人、アラブ人も。

そこにオランダがきて、イギリスが来て、今度は日本。
そして戦争後に独立。

でも共通言語がない。
当時のマレー語といっても各地で異なり、文法も定まっていなかった。

そこで新しい公用語としてパハサ・マレーシアという国語を作り出したといいます。

マレー語の文法を残して、難しい語彙は英語から頂いて
マレー語っぽく直したと。
書くのもアルファベットを用いる。

要はマレー語の皮をかぶった英語なんですって。


ところでどこが日本語成立過程に似てるのか?

著者によれば日本語が出来たのは7世紀だといいます。

当時の日本には様々な出自の人々が住んでいた。
秦人、漢人、高句麗人、百済人、新羅人、倭人。

彼らはお互いの共通言語がなかった。
強いてあげれば中国語百済方言を使っていたそうです。

それが7世紀、天智天皇の時代に危機を迎える。

百済に続き、高句麗が唐に滅ぼされ、
新羅、唐連合の力が圧倒的になる。
もうすぐ日本も併呑されるかという危機。

そこでそれまでばらばらだった諸民族が一致団結する。
それが日本の誕生。

そして日本語。
中国語をそのまま用いるのはアイデンティティを保てない。
そこで中国語文語から対応する倭語を探しだし変換していったそうです。
対応語がなければ作り出した。

こうして日本語の原型ができあがったんですって。

なんかロマンを感じます。
言葉って大事ですよね。

特に中国の周りはなんとか中国との線を引きたくて頑張ってきた。
そして日本も今があり、マレーシア、シンガポールも立派に国を保ってる。

以上
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by zhuangyuan | 2010-12-04 20:02 | 言葉 | Comments(4)