中華 状元への道

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2010年 11月 28日

トイレは流せ 

シンガポールに出張にいっていました。

景気がよさそうでしたねえ。
いつ行ってもなんか皆楽しそうで
町並みも美しいし自然も多いしいいところばかり。

小さい国で資源もないのに世界有数の金持ち国家。
なにがすごいって政治がすごい。

ガバナンスがしっかり利いてる。
リー・クアンユーの開発独裁以来ビシッと統制して
国家の進むべき方向に向かって戦略的に進んでる。

リー・クアンユーは87歳の今でもバリバリの現役らしく
息子に首相をやらせつつも影響力を保っているとのこと。

その他東南アジア諸国と違って汚職もすくないらしい。
大臣の給料は世界最高レベルに高く、利権を貪るよりも国に奉仕する体制になってると。

言論統制や治安取締りも相当厳しいそうです。

シンガポールはいろんな民族や宗教の集まった国ですが
そのバックグラウンドが異なる集団をビシッと管理するには
そこそこ強権で締めないとまとまらないのでしょう。

以前、日本人駐在員の奥様ゴルフコンペで政府の悪口を言ったご夫人が
それをキャディーに聞かれてちくられたそうです。
結果は翌日強制帰国。

いまはそこまで厳しくはないそうですがまだまだ残ってると。
お世話になったシンガポール歴30年強の方も
自宅で政府の悪口をいうと、奥様に声を潜めるようにと注意されるそうです。

お客さんとの食事の際には
企業グループの会長さんがこんなジョークを話してくれました。



シンガポールのリー・クワンユーはマレーシアのマハティールを常に張り合って
なにかと競争意識を持っていたそうです。

ある日二人は釣りの勝負することになったそうです。
勝負はマハティールの圧勝。
マハティールはどんどんつり上げるのに
リー・クアンユーは全然釣れない。

そこでリー・クアンユーはコツを聞いたそうです。
「どうしてそんなに釣れるの?」

マハティールは答えて曰く
「そりゃそうだよ、そちらの魚は口を開けていないからね。
こちらの魚は口を開いているから釣れるのさ。」


いっしょに席を囲んでいた一同は大爆笑。
しかし私はおかしさがわからなくて笑えない。
会長さんは英語で話しましたが
簡単な話なので言葉が理解できないわけではありません。
ただ意味がわからない。

ジョークの笑えるツボを尋ねるなどという野暮なことをしてしましました。

つまりシンガポールは言論統制を厳しくしているので国民がついてこない。
マレーシアは言論の自由があるので国民に人気があることを揶揄するジョークだったわけです。


なるほど面白い。

まあでも公共の場で大きな声でこんなジョークが言えるんですから
いまはそんなに厳しくないんでしょうね。


食事が終わってからお客さんがいいました。
「トイレにいったら、ちゃんと流しなさいよ。
罰金取られるよ!」

なかなか厳しい社会です。


帰国時、飛行場でトイレをながしましたが故障中。
どきどきしながらそそくさと立ち去りました。

ごめんなさい。


以上
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by zhuangyuan | 2010-11-28 21:22 | 文化、歴史 | Comments(4)
2010年 11月 21日

達人に学ぶ最適語学学習法

わたしの外国語学習法 (ちくま学芸文庫)

ロンブ カトー / 筑摩書房



16ヶ国語を話すという語学の達人の外国語学習法。
ハンガリー人なのに中国語や日本語もこなすというから驚き。

しかも訳者は米原万里さん。
読むっきゃない。

英語、中国語、ちょっぴりスペイン語に加え、韓国語もなんて色気をだして中途半端になっているなか
先日、ドイツ人と話したら全くドイツ語を知らないことがいやになり
最近ドイツ語入門本を三冊も買ってしまった。

そんな私の見果てぬ夢の道しるべにと思い読んでみました。

いきなり頭をガツーンとやられました。

外国語学習に必要な最低限の時間は、週平均10-12時間なのです。
ですから、新しい外国語の学習を始めようとする人は、その前にまず何よりも
時間の割りふりのバランスをとることです。

必要不可欠な時間を費やすのが不可能ならば
始める前によく考えてみることです。p68


すみません。ごめんなさい。無理です。

ってこれだけではすべて始められないので
ゆるい趣味的語学好きとしては、続きも読んでみました。

一番語学に効果的なのは本を読むことだそうです。

言語から文法を学ぶのであって
文法から言語を学ぶのではない。


単語を多く身に付けている人だって
大部分が書物からひとりでにやってきたのだといいます。

単語登場のパターンを見分けて、頻繁に反復することで
身につく最良の手段が本だといいます。

本の唯一の欠点は「声を出して読んでくれない」ことだといいます。

これはもしかして、現代の利器が解決してくれるかも!

Kindleって英語読み上げ機能ついていましたよね?
他の言語も出来んのかな?
また欲しくなってきてしまった。

これがあれば週12時間勉強しなくても効果的に語学習得できるかも!

でも恐ろしいのは語学だけでなくいろんなものを読んじゃって
結局勉強する時間が減ってしまいそう。

読書もしたいし、語学もやりたいし。

ああそうだ仕事もあったよ。
子どもの世話も。

語学は老後にすっかな。

以上
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by zhuangyuan | 2010-11-21 22:02 | 中国関連DVD、本 | Comments(8)
2010年 11月 13日

中国現代アートと現実社会

最近気になっているのが中国現代アート。
現代アートには興味がないのですが中国がつくとなんか気になる。

ただ芸術的感性があるわけがないので解説本の助けを借りましょう。

中国現代アート (講談社選書メチエ)

牧 陽一 / 講談社



中国現代アートが打ち破らなければならなかった二つの負の遺産があるといいます。

中華伝統と革命伝統

4千年の歴史のなかで山水画だとか陶磁器だとか
伝統に裏打ちされた芸術世界がある。

それを思いっきりぶち壊したのが文革時の毛沢東様式。
なんでもかんでも毛沢東。
革命革命毛沢東万歳

文革終焉とともに自由をもとめた現代アートのつぼみができる。
花開くかと思いきや天安門事件を迎える。

抑圧からの解放を目指す現代アートへの道になるはずが
こんどはキッチュな方向へ進んでいったそうです。

抑圧で苦しいはずが
いつのまにやら経済大発展。
あれれ?ってなあいだに経済が肥大化してゆく。

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黄锐:毛主席万圆
毛沢東信仰から毛沢東のお顔を刷ったお札信仰へと
世の中は変わってしまった。

俺たちの戦いはなんだったの?
抑圧されてるはずなになんか満腹。



物のない時代、物は愛おしかった。
物を大事にと大切にとっておいた。

そんなつつましい生活を送ってきた自分の母親の家にあった物をアートにした。
趙湘+宋冬 「物尽其用」纽约MoMA将为宋冬举办个展
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すさまじいもの余り。
趙湘さんがアーティスト宋冬の母親ですって。

アーティストたちは時代に迎合したり批判したり打ち破ろうとしたりするものですが

時代ってのはそんなものはお構いなしにゴーゴー音をたてて変転してゆく。

何に向かって芸術を爆発させればいいんでしょうか?

以上
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by zhuangyuan | 2010-11-13 18:03 | 中国関連DVD、本 | Comments(0)
2010年 11月 07日

子連れ古本まつり

先日、神田古本祭りに行きました。

その日は小1息子と二人で留守番でしたが、映画か水族館に行きたいという息子に
もっと面白いところがあると、連れ出しました。

行ったはいいのですが
のっけから息子の早く帰ろう攻撃の連発に辟易して、
子ども用のコーナーを先にめぐることに。

ペーパークラフトを買う。
動物やロボットなどの子どもが簡単に作れるものをすすめるものの
大人用のものを欲しがります。

結局、ローマのコロッセオと名古屋城を購入。

いまだに苦戦を続けています。(ほとんど私が)

次に子ども用の本のコーナーへ。

「街談レストランシリーズ」がワゴン一杯につまってる。
息子は感激!

最近小学校では図書の日とかいうのがありまして
この「金しばりレストラン」というのを借りてきていました。

金しばりレストラン (怪談レストラン)

松谷 みよ子 / 童心社



こんなに一杯あるとは思いませんでした。
このシリーズ、題名とはうらはらに結構読み応えあり。
松谷みよこさんが責任編集。

店のお姉さんに聞いてみました。

「このシリーズ、息子がすきなんですが人気あるんですか?」
「大人気ですよ。シリーズ50巻出てまして、累計800万部売れてます!!」

「意外にまともですよね?」
「古今東西の民話をアレンジしてますので親御さんも安心ですよ!」

知らない世界があるものです。

「ところで、なんでレストランなんですか?」
「うふっ、それには深いわけがるんです。」

もしかして怪談が始まる?

「子どもにとって本は栄養だと思ってるんです。。
いろんな栄養を様々な料理にしてお届けしたい。
そんな意味をこめてます。」

深い!

二冊買いました。

人食い花レストラン (怪談レストラン)

童心社


恐怖のトンネルレストラン (怪談レストラン)

松谷 みよ子 / 童心社



子どもはご機嫌になったのですが
自分の本をゲットすると
また「早く帰ろう」攻撃。
正確にいうと「早くパパの本も買って」攻撃。

やっぱり子連れじゃ古本市は楽しめない。
降参してその日は帰宅の途につきました。

ちなみに子どもを楽しませることが目的なら他にもいいブースが
たくさんでており結構いいですよ。
私は自分のエゴがまさっており、悔しさが勝ってます。

後日、リベンジをと願い、最終日(11/3)に一人で出かけました。

ただし限定一時間。

ゆっくり見たかった東方書店の棚と藤原書店の棚はもうなくなってしまい
、出展店舗数はかなり少なくなってました。

出展している通り沿いは人でごった返しており、
後ろから背伸びして棚を覗くといった感じ。

一時間ではろくにみることもできませんでした。
結局何も買わずに再度敗退。

でも雰囲気を感じられただけで楽しい時間でした。

実は昨日もう一つのちっちゃな古本市にいったのですが
そこでは7冊ゲットそのお話はもうひとつのブログに記事にしてます。
こちらをどうぞ。
クセになりそな古本屋

以上
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by zhuangyuan | 2010-11-07 09:31 | 生活 | Comments(2)
2010年 11月 03日

中国雑誌が石原慎太郎直撃!

先日podcastで中国問題を聞いていましたら
葉千栄氏がでてました。

中国メディアはけっこう自由に発言できるという例として
広東省の雑誌を取り上げていました。

なんとこの時期に石原慎太郎のインタビュー記事を載せたというのです。

さっそくネットで探して読んでみました。

你不知道的"反华先锋"石原慎太郎:喜爱中国文化【南方人物周刊】

のっけからダイレクトにいきます。
你一直被相当多的人看作反华人士,甚至有中国媒体称你是“头号反华分子”,是这样吗?

あならは多くの人から反中だとみられています。
中国メディアのなかには「反中分子の筆頭」だというところもありますが本当ですか?


答えていわく

「僕は中国文化は好きだけど、共産主義が好きじゃない。
中国も成熟してくれば共産主義に対していろんな見方が出てくると思うよ。」と

こんな発言を載せちゃってもいいわけですね。

石原さんは現代中国の変化にも言及しています。
日本のテレビで中国現代アートを展示する798芸術村についての番組を見てこういっています。

这些艺术家也是对这个社会有自己的看法,这就让我想起了年轻的时候,
也是对传统的道德等等很有逆反的心理,对社会也是批判的姿态,
所以年轻人总是进步性的力量,可以带动社会和文化前进,我对此很感兴趣。

芸術家たちはこの社会に対して自分の意見を持っている。
彼らを見てると自分の若いころを思い出す。
若者は伝統のある道徳などに逆らいたくなり、社会に対しても批判的姿勢とる。
だからいつも進歩的な力をもち、社会や文化を前進させるのだ。
私はこうしたことに非常に興味を持っている。


現代アートっていったら反体制ってのが相場ですが
彼らをあおっちゃう発言を載せる。
石原さんの口を通じて訴えてるんでしょう。

石原さんに突っ込むことも忘れてません。

你曾自称为存在主义者,反对共产主义对个人人性的扼杀,但同时你又撰写电影剧本,称颂为国牺牲的“神风精神”,这难道不矛盾吗?

あなたは実存主義者だと自称していますが
共産主義が個性を殺すことに反対するいっぴうで
映画の脚本で、国の犠牲になる神風精神を賞賛してますが
矛盾してませんか?


なるほどね。いいつっこみ。

自己犠牲は男の美徳だと答えています。
実存主義は個人主義ではないとも。

你在日本一直是以改革者的形象出现的。难怪有人从学术上分析说,很多改革者都推崇强力,带着点法西斯色彩。

あなたは日本で改革者のシンボルであり続けました。
多くの改革者は力を信じ、ファシストの色彩を帯びると学者は分析しています。


学者はいつも間違いばかりだとした上で
改革は強力でなければならず、さらに合理的な効率を目指す必要があると応じます。
例として彼が尊敬するという鄧小平を挙げます。
鄧小平は効率を追求し、肝心な時に決断を下したと。


決断ってもしかして天安門?

石原慎太郎は中国共産党が大嫌いといいつつも
どこかでうらやましく思ってるんじゃないかな?

ホントは強権的ににやりたいけどやれないこのジレンマ。

石原慎太郎は若いときから過激なこと言って世に出ました。
中国だったらここまで早くにつぶされてビックになれなかったかも。

对自民党失望后,我就出来了。不过像我这样的政客,在中国大概就被肃清了吧。(笑)

自民党に失望してから、すぐに出てきたわけだけど
僕みたいな政客は中国だったら多分すぎに粛清されてるね。(笑)



だから自由な意見を尊ぶわけですけど
権力握った今は...。

なかなか意味深なインタビューで楽しめました。


以上
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by zhuangyuan | 2010-11-03 18:32 | 時事 | Comments(0)