<   2010年 05月 ( 6 )   > この月の画像一覧


2010年 05月 30日

中文練習 「日本的节日」

近年中国語学習もちょっとなあなあになっていましたが
早朝朗読会の皆様の熱心さに刺激され
再度ネジの巻きなおしをしようとおもっております。

中国語教室でも
学習テーマもなく会話で終わることが多かったのですが
先週先生と相談しまして、
あらためてテキストを勉強することになりました。

第一回はタイ族のお祭りについてです。

来週からテキストを学習するのですが宿題がでました。

中文練習です。
お題は「日本的节日」

文章を書くのはキライではありませんが
お題があるとむずかしい。

そこで最も最近の节日である母の日のできごとを書いてみました。

**さっそく添削してもらいましたので訂正いたします。


日本的节日

在日本节日最多的是五月。
劳动节,宪法纪念日,绿色之日,儿童节一共加在一起叫黄金周。
黄金周以外还有一个节日,就是母亲节。
五月的第二星期天孩子们感谢母亲的照顾的日子

我有十岁的女儿和六岁的儿子。
有一天我回家的时候孩子们都在起居室不在
平时每天他们总是吵架,非常吵闹。
可是那天在他们的房间里安静地玩。

我觉得不可思议去所以进了房间哪儿
他们互相商量什么,在纸上偷偷地写什么
“你们做什么呀?”我问。
“秘密哟”

第二天他们跟我说,“爸爸,你星期天不要出去。”
我才知道他们准备母亲节的活动
他们写的是给母亲的感谢信和当日的节目单。
女儿说, ”爸爸你也要给妈妈写感谢信。”
我说, “他不是我的妈妈呀“
“那,你帮帮我们做饭吧,你买那天的菜的材料可以吗?”
“当然可以。”

那一天,节目第一个节目是孩子们给她,她常常希望的自由的时间。
“妈妈,你想去的地方随便去随便去你想去的地方吧,买东西,按摩什么的。
你一定不要下午六点之前回来,我们将做好等你的!”

节目第二,打扫房间。
儿子喜欢擦地板,尽力而

第三,女儿买花束,她自己去买花店用自己的钱买百合
的钱不多可花束很大,非常豪华。
店里的服务员一定看小孩子自己买花,给她打折了。

最后我们做饭。
我们做的是自家制造的亲手做意大利式牛肉沙司面。
我们一边看叫男人做的料理书《男人的烹饪书》一边做饭。
个人做的是把洋葱切成碎末

饭做好了,太太回来了。

孩子们给她花束和感谢卡。
她很高兴地看看就的时候发现卡里面还有几张票了。

一张是叫帮忙票。
做家务时,给孩子们这张票,就可以请他们帮帮忙。

还有一张更重要的是叫不要吵架票。
孩子们吵架的时候使用的。

孩子们都知道大人烦恼的事情了。





いやあ短い文でもむずかしい。
しゃべるときはなんとなくいい加減でもつうじちゃいけど
書くといかんですなあ。

[PR]

by zhuangyuan | 2010-05-30 21:16 | 中文練習 | Comments(0)
2010年 05月 23日

中国映画がすごい!

先週の中国語教室で映画を見ました。

私が初めて中国映画を日本語字幕なしで見たのは「手机」でした。

そのことを先生に話し、
それまでの中国映画のイメージを一変させたとつたえました。
携帯電話なんて身近なものをユーモアたっぷりに描いて
それでいて歴史をふまえた現代社会の風刺になってる。

これまでは壮大なテーマを大スケールで描いたものや
深刻なテーマを重く描いたものが多いというイメージでした。

すると先生が今の映画はもっと進んでますよと紹介してくれました。

では今から見ましょうと。
授業の残り時間は三十分。
今からは無理でしょうと思いました。

大丈夫、短いですから30分で終わります。
ネット映画ですと。

《奇迹世界》宁浩导演黄渤主演的短片

監督の宁浩も主演の黄渤も中国では超一流とのこと。
両社ともに初めてしりました。

見てみてびっくり
たった30分に見所がぎっしり。
あっというまでした。

アクションあり
ユーモアあり
トリックあり
現代の風刺あり

武侠映画以外のアクションははじめてみました。
カーチェイスなんかも本格的です。

中国の小都市なのに
荒廃した未来都市って感じの怪しげな雰囲気が魅力的。

ただし中国語学習には適しません。
全編四川なまり。
私が見たのは字幕なし。
早口でぜんぜん聞き取れません。

先生にときどき解説を入れてもらいつつ鑑賞。
言葉がわからなくても十分楽しめます。

主人公は携帯ドロボーというかスリ。
証拠不十分で釈放されるところからはじまります。

でもこれは泳がされてるだけ
ホントは警察の尾行がついてます。

主人公は盗んだケータイをかくしてあるネットカフェへ。
ネットカフェでは若者たちがネットゲームをしています。

映画の題名「奇蹟世界」はネットゲームの名前だそうです。

主人公はゲームの中に参加しているキャラクターが
助けを呼んでいるのに気づきます。

「監禁されているのでたすけて!」と

警察に追いかけられつつ
監禁される少女を助けにいくアクションドラマです。

一度ご覧あれ!
中国映画とは思えません。

この監督は只者ではない。
それもそのはず
宁浩成为继张艺谋、陈凯歌、冯小刚之后第四位迈入亿元俱乐部的内地导演。 

寧浩はチャンイーモウ、チェンカイコー、フォンシャオガンに続いて
大陸の監督で四番目に興行収入一億元クラブにはいった。


知らなかったのはオレだけ?


以上
[PR]

by zhuangyuan | 2010-05-23 12:12 | 中国関連DVD、本 | Comments(8)
2010年 05月 15日

ネットde読書会 《狼图腾》 第16章

Mandarin Note Marieさん主催のネットde読書会にデビューさせていただきます。

先日中国語オフ会に参加しましたところaripさんgodzillaさんけいさんがいらしており
ネットで狼图腾の読書会を行っていると聞きました。
そこでMarieさんに是非参加させてほしいとお願いしていれてもらいました。


この小説は北京に少しいたころ
読書好きの先生(推定45歳女性)が最高に面白いと推薦してくれました。

中文で長編小説を読むのは気合が必要ですが
この本は一ページ一ページに内容がつまっており
ながーい期間をかけて読んでもずっと楽しむことができました。

では担当の第16章に参ります。

【ストーリー】

春が来た。
草原では例年になく狼や黄羊が少なく
羊の赤ちゃんがたくさん育つ。

たくさんの羊を育てて食用羊肉を供給しなくてはならない。
羊の数が増えると草が足りなくなる。
そこで陈阵、乌力吉、毕利格老人の三人は新しい草原を探しにでかけます。

そこで世にも美しい湖を見つけます。
湖のほとりには最高の草原がありました。

狼や黄羊もいました。
ここに移ってきていたのです。

草原をみつけた3人は自分たちの草場に戻ってゆきます。


【自然の強さ、弱さ、美しさ、そして厳しさ】

この小説は自然と人間のバランスの大切さが主題になっていると思います。
この章にもそうした表現が多く見られます。

①強さ

読み始めるといきなりはじめから大自然にほおり込まれます。

春の日一雨降ったあと、熱い日差しを浴びた草原は濃厚な匂いを発し始めます。
何の匂い?

在漫长冬季冻毙的弱畜,
被狼群咬死肢解吃剩的牲畜都在腐烂,
黑色的尸液和血水流入草地。


長い冬に凍死した弱い家畜、
狼の群れに食いちぎられて余った四肢が腐乱して
出てきた黒い汁や血が草原に流れこんでくるのです。


陰惨さをともなう濃厚な匂いがこちらまで匂ってくるようですが
これが自然なんです。
美しいだけじゃないんです。
これが草原の活力を生み出します。

②弱さ

でもこんな草原もひとたびバランスがくずれると
たちまち砂漠化してしまいます。

草原太薄太虚,怕的东西太多:
怕踩、怕啃、怕旱、怕山羊、怕马群、怕蝗虫、怕老鼠、怕野兔、怕獭子、怕黄羊、
怕农民、怕开垦、怕人多、怕人太贪心、怕草场超载,最怕的是不懂草原的人来管草原……


草原は弱いんだよ、恐れなければならないものがたくさんある。

踏みつけること、咬むこと、乾くこと、
山羊、馬の群れ、イナゴ、ネズミ、野うさぎ、いたち、黄羊、
農民、開墾、人が多いこと、欲張りすぎること、草原のキャパを超えること

でも最も恐ろしいのは
草原を知らないものが来て草原を管理することだ。


草原を知るモンゴル族が
草原の論理で悠久の歴史を育んできた。
そこへ漢族が大量に押し寄せてきた。

バランスが...

③美しさ

雄大な自然の彩りをあらわす表現もたくさんあります。

绿山青山、褐山赭山、蓝山紫山,
推着青绿褐赭蓝紫色的彩波向茫茫的远山泛去,
与粉红色的天际云海相汇。

緑、青、茶褐色、赤褐色、紺色、紫の山々が
それぞれの彩りのうねりを遥かな山並に向かって漂わせ、
桃色に染まる空に浮かぶ雲海と混じりあっている。


そして遥かに見える草原に河が一筋流れています。

整条闪着银光的小河宛若一个个银耳环、银手镯和银项圈串起来的银嫁妆

銀色に輝いて流れる小川はまるで
小さな銀のイヤリング、銀の蝋燭やネックレスで着飾った花嫁のようだ。


そして流れ着く先には
夢でも見た事もないないような美しい天鹅湖が浮かび上がってくるのです。

映画を見ているような雄大な美しい風景に圧倒されますね。

④厳しさ

白鳥が飛び立った湖が静寂につつまれます。

河湾あたりをゆっくりと望遠鏡で眺めていると黄羊を見つけます。

有两只落水的黄羊正在费力地登岸,后半身浸在水里,
后蹄好像是陷在泥里,前蹄扒着岸,但已无力纵跃。
在这个河弯的草地上躺着十几只大黄羊,肚膛已被豁开…


水に落ちた二匹の黄羊は必死に岸によじ登ろうとしている。
後ろ半身は水につかり、後蹄は泥にすべり
前蹄は岸にしがみついているが、力尽きて飛び出すことができない。

ふと河湾の草地をみると
十数匹の大きな黄羊が横たわっていた。
腹を引き裂かれた状態で...


そこには狼がいたのです。

静かな平和な湖畔も
厳しい自然の摂理の一部分なのです。

【五感に響く言葉】

この小説は感覚器官すべてを刺激するような表現がいっぱいです。

先ほど紹介した美しい山々が視覚を刺激し
春の山から匂い立つ屍が嗅覚をつきます。
狼に腹を割かれた黄羊を見ると感覚うずきます。
では聴覚は?

こんな表現があります。

一到夏秋,蚊子多得能吃牛。上了山一脚踩下去,
陈草团里能轰出成千上万的蚊子,像踩了地雷一样可怕。


夏や秋になると蚊が多くなる。牛を食うほど多くなる。
山に入り、一歩踏み込むたびに、古い草の中で千万の蚊がうなりをあげ
まるで地雷を踏んだかのように恐ろしい。


牛を食うほど多い蚊って凄すぎる。

五六只大天鹅忽地飞起来,带起了大群水鸟,
在湖与河的上空低低盘旋欢叫,好像隆重的迎新彩队乐团。
泉湖静静,湖面上漂浮着朵朵白羽。


5、6羽の白鳥が飛び立ち、水鳥の大群もあとを追い
湖や川の上空低く飛びまわり、賑やかな楽隊を迎えたようです。
湖面は静まり、真っ白な羽毛がふわふわ浮いています。


喧騒と静寂。

そして味覚

先ほど湖のほとりで横たわっていた腹を割かれた黄羊。
あれをどうしたか?

食べちゃったんです。

三人でバーベキューして。

これがチョー旨そー。

草地上篝火燃起,天鹅湖畔纯净的空气里,第一次飘散出黄羊烤肉的香气,
还有带着葱盐韭菜和辣椒面的油烟气味。


草の上で火をおこし、白鳥湖の透きとおった空気のなかに
黄羊を焼く香りがすうっと漂い
葱、塩、ニラと辛胡椒油まで一緒に匂いたつ。

陈阵不断翻动串在树枝上的羊肉条羊肉块,
羊肉鲜活得好像还在跳动抽搐。


陈阵は枝に刺した羊肉をひっくり返す。
肉は新鮮でぴくぴくしている。


陈阵就着嫩辣加盐的山葱野韭,吃了一串又一串黄羊肉,
又拿着老人的扁酒壶喝了一口又一口,
完全陶醉在狼食野餐的美味美景之中了。


陈阵は新鮮で塩をつけた山葱や野生のニラといっしょに、一本一本串焼きの羊をたいらげ
ビリク老人の酒瓶をとって一杯、また一杯、
狼食のバーベキューの旨さと景色の美しさに陶酔したのでした。


よだれが出ます。
お願いだからオレにもちょーだい。

これがたまらず古代の皇帝はモンゴルの草原に狩りにきたそうです。



【政治】


こんな自然のバランスも草原を知らない政治家たちの課す収穫ノルマで
もろくも崩れてゆくのです。

モンゴルを統べる長老も中央から来る漢族になす術がありません。
ただ悲しくつぶやく。

中国人口多,我估摸着,再过几年,咱们牧场的草场还是不够。
等我们这些老家伙退休以后,真不知道往后你们怎么办?

  毕利格老人瞪眼说:你还得跟上面多反映,不能再给牧业队压数了,
再加下去,天要黄了,地要翻个了,沙该埋人了。

  乌力吉摇头说:谁听你的?现在是农区干部掌权。
农区干部是比牧区干部文化水平高,汉话也讲得利落。
再说这会儿牧区干部一个个也都争着打狼,比牲畜数量,
不懂草原的本地干部,反而提拔得快。


「中国は人口が多い、オレが思うにあと数年もすれば、牧場の草場が足りなくなる。
俺たち老人が引退したら、お前たちがどうすればいいかわからないよ。」

ビリク老人は目をかっと開いていった。

「オマエは上層部に意見すべきだ。
これ以上牧畜隊にノルマを与えてはならないと。
このまま続けると、空は黄色くそまり、地面はひっくりかえり、人は砂に埋まるぞ」

ウリチは首を振りつついった。

「誰もあなたの話をきくもんか。
今は農業地区の幹部が権力を握っている。
彼らは牧畜業幹部より文化水準が高いし、漢語もきちんと話す、
それに牧畜業幹部でもここのやつらは狼猟の数を競っているような
草原をわかっちゃいない本土の幹部が、抜擢されていゆく。」


自然と人の営みのバランスが人口爆発で壊れてゆく。

そしてそれは元には戻らない。

そんななか草原をそしてその守り神たる狼を
守ろうとする三人は新しい牧草地を見つけて隊に戻ってゆくのでした。

17章に続きます。
5/24Marieさま、よろしくおねがいします。

以上
[PR]

by zhuangyuan | 2010-05-15 13:07 | 中国関連DVD、本 | Comments(6)
2010年 05月 05日

漢奸と愛国者のわかれめ

先日出張時の飛行機で映画をみました。

風聲
中国映画。

戦争スパイ物をイケメン俳優と美女をそろえてエンターテイメントに仕上げています。

親日政権である汪精衛政権(中国にいわせれば偽政権)に共産党スパイが
入り込んだ。容疑者たちを崖の上の別荘に監禁してひとりひとり日本軍特務が拷問してゆく。

こう書くとえぐいですがイケメン、美女ばかりなのでそう悲惨さは感じません。

普通ですと日本人役は醜男ときまっているのですが
こちらはイケメンです。台湾の人気俳優だといいます。

日本語もかなりうまい。
と思いきや吹き替えだそうです。

中国語がへたくそなのも
日本人の吹き替えのせい?

言葉はともかくみんなかっこよすぎてリアリティがないんです。

漢奸政権に命を懸けて国を救うべく入り込んだ愛国者の共産党員。
それを拷問する日本軍。

ステレオタイプで単純。
そもそもあんなにきれいで金持ちっぽい娘さんや坊ちゃまが
共産イデオロギーを信奉して敵の政権に入り込むなんてのは
ちょっと無理がある。

だいたい中国内の様々な党派対立だって
けっしてイデオロギーが原因ではないとおもう。
もっと現実的な金や生活がかかってどちらかに味方してただけだと思う。

だれもが勝ち馬に乗りたい。
負けたほうは常に漢奸にされちゃう。
売国奴っていつもののしられる。

昨日記事にした

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

加藤陽子 / 朝日出版社

でも戦後、汪兆銘が漢奸として批判されたときの奥さんの言葉が載っています。

「蒋介石は英米を選んだ、毛沢東はソ連を選んだ、自分の夫、汪兆銘は日本を選んだ、
そこにどのような違いがあるのか」

どこにも違いはないんです。
ただ負けただけ。

その点をうまくやりぬけた人もいます。

梅蘭芳。
稀代の京劇俳優。

死ぬまで愛国者としてとおった。
共産党にも入党をゆるされた。

梅蘭芳ー世界を虜にした男ー

加藤 徹 / ビジネス社



戦前から大スターなわけですから
当然時の権力者ともうまくやっていたわけです。

満州事変のその日に張学良が彼の京劇を観劇していたなんて逸話も残ってます。

でもかたよらない。
アメリカ公演もこなし、ソ連も日本も公演します。

でも肝心なときには意志を貫く。
日中戦争のときは香港に逃げ、
けっして日本軍のいうことは聞かなかったそうです。
後付の逸話かもしれませんが。

でもそのおかげで共産中国でも見事スターとして生き残ったのです。

もしかしたら亡くなるタイミングもよかったかも。
文革前に天寿をまっとうしたのです。

以上
[PR]

by zhuangyuan | 2010-05-05 19:08 | 文化、歴史 | Comments(4)
2010年 05月 03日

日本切腹、中国介錯

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

加藤陽子 / 朝日出版社



この本はオススメです。
日露戦争から第二次世界大戦までの歴史の流れを
東大教授がエリート高校生にやさしく?興味深く講義します。

なんで今どきこんな題名の本がベストセラーになるんだろうかと
不思議におもっておりましたが読んで納得。
近年読んだ戦争本で一番興味深かった。

デリケートな問題にズバッと自らの見方を提示する勇気に感服しました。

世界史のうねりのなかで
日本が、日本人がどうやって戦争へと進んでいったのか。

意外だったのは明治の世から日本はけっこう民主的であったということ。
つまり一般国民の世論が政治に影響を与えていたんです。

選挙や国会があったって
外国からの輸入のまねっこで機能してないんだろうと考えてましたが
時の政治家は国民の意向を気にしながら政治をしていたみたい。

先の大戦時の軍部だって
いまじゃ独裁政権みたいにいわれているけど
当時はやっぱり国民がバックアップしていた。
貧しい民の声を代表していたし、食い扶持にもなっていた。

戦前に軍部のスローガンはこうでした。
「農山漁村の疲弊の救済は最も重要な政策」

既存政党は金持ちの味方でだめなんです。

つまり国民が戦争を選んだんですよね。
けっして一部の軍部の暴走だけでは片付けられない。

そんなこんなでまず朝鮮半島にでて
そのまま中国まで進むわけなんですが
緒戦の好調はともかくずぶずぶにはまり込んで
あげくは南進して、
最後は太平洋までいっちゃってボロ負け。

当時政権が固まってない中国なんかは楽勝だって気分だったんでしょうが
なかなかどうして簡単にはいきません。

それもそのはず、緒戦の負けは戦略だった。
なんてお話もあるそうです。

「日本切腹、中国介錯論」

中国の大学者、胡適が1935年に書いたそうです。

日本は必ず中国に侵略してくる。
中国だけでは勝てない。
アメリカとソ連に応援してもらおう。

でもどうやって?
日本軍を正面から受け止めて2,3年負け続ける。

そして徐々に後退する。
そのうちに日本軍は大動員せざるえなくなり
満洲からも本土に動員される。

するとソ連が機をみて、満洲に攻め入る。

アメリカはというと
中国で膨大に出る犠牲で国際世論におされて出てくる。
もちろん居留民の保護と権益を守るためでてくる。

これを言ったのが1935年なのに注目。
日中戦争(1937)のおきる前ににこんなことが論じられていたのです。

中国恐るべし。
民衆を大量に犠牲にすることを前提にしている。

そしてまんまと乗せられて
そのまんまの結果がでたのです。

そんなときピュアな親中派はどう思っていたのか?

真珠湾攻撃に成功して米英に宣戦布告したことに喝采したのです。

竹内好のことば。

「宣戦の大詔が下った日、日本国民の決意は一つに燃えた。
爽やかな気持ちであった。」

「わが国は東亜建設の美名に隠れて弱いものいじめをするのではないかと
今まで疑ってきたのである。」

「大東亜戦争は見事に支那事変を完遂し、これを世界史上に復活せしめた。」

つまり弱いものいじめでなく
強いもの=アメリカに立ち向かったことで
中国への罪悪感がふっとんで爽やかな気持ちになったのでした。

全部作戦に乗せられてたのだけなのに...。


以上
[PR]

by zhuangyuan | 2010-05-03 16:41 | 中国関連DVD、本 | Comments(2)
2010年 05月 01日

石油利権をめぐる近代史

シリアナ [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ



サウジついでに石油利権映画でも見ようかとおもい
以前から気になっていた「シリアナ」を見ました。
解説はこちら
ホントは子どもにせがまれてドラゴンボールを借りるついでにおもいつきました。
tsutayaキャンペーンで100円。

元CIA工作員による小説の映画化。

架空の湾岸産油国で利権がうごめく。
アメリカ、中国、アラブ、イスラム、王室、CIA、石油会社などなど。
登場人物がいっぱい出てきて同時進行でどんどんすすむので
ついてゆくのがやっとです。

後で最初から要所要所を早送りでチェックしてストーリーを穴埋めする必要がありました。
悪そうな白人金持ちがいっぱいでてきて区別がつかない。

ある産油国では石油枯渇におびえている。
王子は石油依存から脱したい。
そのために中国と組みたい。

でもアメリカはそれをゆるさい。
そこで他の王子をバックアップ。
そこでCIA工作員やエネルギー企業、テロリスト組織が絡み合う。

サイドに流れるのは王室の繁栄と民の貧困。
宗教に救いを求め、諸悪の根源絶つべく立ち上がる。

大きな利権と陰謀に個人が翻弄される。
自ら事を動かしていると思いつつも誰もがコントロールできない
大きなうねりに巻き込まれる。

アメリカってホントいやですね。
利権のために策略をめぐらす。

現代のエネルギーをめぐる諸相がよくまとまっていると思います。
でもこんなことは昔っからずっとずっと繰り返されている。

サウジに行く前に中東の近代史について何冊か読みました。
結局全ては欧米が引っ掻き回してる。

ずいぶんと古い本も見つけました。

人物現代史10 「ファイサル」 大森実著 1979年刊

ファイサルといっても今では誰それ?ってかたも多いと思いますが
サウジの元国王です。

人物現代史の10番目にとりあげられているのですがから当時は
歴史的人物として認知されていたということです。

因みに他の9人は
ヒトラー、ムッソリーニ、スターリン、チャーチル、ルーズベルト、ケネディ、ド・ゴール
ホーチミン、毛沢東。

これでファイサルの凄さがわかると思います。

60年代、70年代のアラブはそればでの欧米傀儡から
石油によって力をつけて徐々に自主権を獲得して
世界のキープレーヤーとなってゆく時代でした。

ファイサルはアラブの盟主としてオイル・ショック時のキーマンでした。

この伝記にある彼の発言はアラブ近代史をよく表しています。

「私の父は、アラビアにおけるアメリカの代弁人になろうと思った。
当時、わが国はトルコと英国に狙われていた。
・・・・・
アメリカが遠い国で、わが国に政治的な下心をもっていなかったからだ。
・・・・・
米国は石油の開発から莫大な利益をえた。
われわれは経験に乏しかったから、最初の頃の契約はわれわれに不利だった。

・・・・・
米国は修正に応じた。
英国がイラクやイランでやったようなことはしなかった。」

なのに

イスラエルが建国するやアメリカは国内シオニストのロビーにより
イスラエル財政、軍事援助を与え、アラブをないがしろにしてしまった。

そして怒りのこぶしを振り上げ石油を武器にして立ち上がったのです。

でそのファイサルがどうなったか?

暗殺されました。

国王の甥に射殺されました。

誰が糸をひいているのか?


以上
[PR]

by zhuangyuan | 2010-05-01 19:09 | 文化、歴史 | Comments(0)