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2009年 09月 30日

中華圏の巨星 クレヨンしんちゃん

クレヨンしんちゃんの作者臼井儀人氏がなくなってしまいました。
のりピーに続き中華圏での巨星堕つといった感があります。

私がクレヨンしんちゃんに興味をもったのは
中国からの逆輸入といえるでしょう。

クレヨンしんちゃんなんかむしろキライでしたし
ガキんちょがしんちゃんの声真似するのかんか聞いてると
けつを蹴りたくなったくらいです。

中国に出張が増えた頃
しんちゃんが中国でも大人気だと知りました。

外国語大学で日本語を学ぶ学生に
日本語を始めた理由をたずねると
日本のアニメが好きだからといいます。

どのアニメ?

「クレヨンしんちゃん」

仰天しました。
クレヨンしんちゃん見て言語をはじめるなんて!

日本で私が習った中国留学生にも
クレヨンしんちゃん大好きがけっこういました。

そうしてなんだか気になる存在になりました。
で映画なんかを見てみますとこれがけっこう面白い。
アホなことばかりいってるわけでない。
なにか真実をついている気がいたします。
「クレヨンしんちゃん 」で反革命?

なんで面白いかわからないけど惹かれるのです。
中国のサイトに解説がありました。

“《蜡笔小新》是一部成年人的童话,小新则是三四十岁压力沉重的成年男子的缩影,在童言无忌中,表达出的是社会百态和人世辛酸,却也做尽了成年人想做却不能做的事,因为他只有五岁,所以一切都可以得到原谅和包容”

「クレヨンしんちゃん」は大人の童話である。
しんちゃんはストレスの多い3-40代の男性を投影している。
子どもが無邪気に社会の光景や人の世の辛酸を口に出し、
大人たちが思ってもできないことを成し遂げる。
それでもまだ5歳であるから
すべて許されて受け入れられるのです。


そうだったのか。
人間社会のしがらみに絡めとられて
本音がどこにあるかさえ見失いがちな
わたしたちにはタブーなしのしんちゃんが輝いてみえていたわけですね。

現代社会って辛いですね。

でもしんちゃんって世界中で受け入れられているわけですから
世界の大人も大変ってことですね。
世界の『クレヨンしんちゃん』


以上
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by zhuangyuan | 2009-09-30 21:49 | 時事 | Comments(2)
2009年 09月 26日

食べていいもの悪いもの

日本人の知らない日本語

蛇蔵&海野凪子 / メディアファクトリー



最近売れてるこの本を衝動買い。

日本語学校に勤める作者が各国から来た生徒からの質問にタジタジ。
ことばってむずかしい。

鳩、蚊、鴉、猫

これらの共通点はなんでしょう?

わかりませんよね。

答えは
漢字にその動物の鳴き声が入ってるってこと。


九 クー
文 ブンブン
牙 ガー
苗 ミョウ

猫の説明がちょっと変ですが
ちょっと驚き。

猫のミョウは中国語から来たとなっていますが
普通語ならmiaoです。

ミアオのほうが猫らしい。
英語ならmeowでミアウと発音しまうのでそのまんまです。

この問題を著者が日本語教室で出したとき
中国人の生徒はこう答えたそうです。

「すべて食べたらおいしい」

猫も食べるのか?とびっくりしてたずねると
日本人も食べてるだろと切り返されたと。

スーパーで猫の缶詰売ってるでしょって。
猫の餌を勘違いしてるんです。

さすが中国人。
4本足なら机以外、二本足なら親以外、とんでるものは飛行機以外
何でも食べるわけですから。

でもまあ食のタブーってのは国によって様々ですから
日本だってクジラではずいぶんとたたかれてます。
マグロだってそろそろ食べられなくなるかも。

英国では馬もゼッタイダメなんですって。
馬は紳士のお友達。

ことばと文化 (岩波新書)

鈴木 孝夫 / 岩波書店


こちらによると
馬を食うことで日本人が残酷であるとされるとのこと。
イギリスでは法律で禁止されていると。

酉年だから鶏が食えないって人もいます。

イスラムでは豚がダメですが
以前困ったことがありました。

バングラデシュの大企業の二代目お坊ちゃまが来日した際、
接待しなければならず、店をセットしました。

牛ならよかろうと思い、老舗のしゃぶしゃぶやに行きました。
奮発して一番高いコースに。

掘りごたつ式の座敷に料理の説明にきました。
「本日はありがとうございます。
前菜は黒豚のトンカツでございます。」

牛のしゃぶしゃぶの前菜にトンカツとは完全に想定外。

イスラム教徒の彼に
説明してから誤りました。

ところが彼は問題ないとむしゃむしゃ。
米国留学から帰ったばかりの彼はイスラム禁忌なってのはお国以外では
あまり気にしていないようでした。

インドネシアの社長さんが来たときもびっくり。
ネシアもイスラム国家ですからと思い考えあぐねていると
来日直前に彼はインド人で菜食主義者であることが判明。

日本料理で野菜だけってのを探そうとしましたが
結局いいチョイスがなく断念。
最終的にはベジタリアン専門もインド料理に決定。
下見も済ませて本番に備えました。

ところが当日オフィスに電話があり
来日をドタキャンされました。

食は何かと難しい。

以上
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by zhuangyuan | 2009-09-26 21:21 | 中国関連DVD、本 | Comments(8)
2009年 09月 19日

活き抜く

またDVDを観てしまった。

「活着」

活きる 特別版 [DVD]

ハピネット・ピクチャーズ



近所のTSUTAYAが100円キャンペーンをやっており
子どもにポケモンを借りたついでにこれも。

あっという間に一週間がたち
観ずに返すのももったいないので子どものお絵かき教室の合間に鑑賞。

以前中国語教室の先生が言っておりました。
中国の現代史を知りたい人にオススメの映画が二つあると。

「霸王别姬」(さらば わが愛)
「活着」(活きる)

前者にはいたく感動いたしましたので
こちらもいつかはと考えていました。

私は歴史ドラマが好きです。

人間は大きな歴史のうねりに逆らえない。
翻弄されながらもなんとかかんとか生きつづける。

ただ現代中国の場合、このうねりが凄すぎる。
時代ごとに大きな津波がやってきてそれまでの価値観を一掃してしまう。

国共内戦
解放
大躍進
文革

昨日までの勝ち組が一気に叩きのめされる。
誰が決めてるわけでもないのに
ある日突然権力者が悪者にされて引き摺り下ろされる。

市井の人々は大勢に逆らわずに身を任せざるをえず
受動的でありながら能動的であることを演じ
いつのまにかその冷酷な体制変革運動に加担してゆく。

主人公の福貴は勝ち組でも負け組でもない。
どちらかといえば負けかな。
でもそれが生き残れた理由。

現代中国では勝ち組であるほど危険。
時代の変わり目に権力構造が変わり
善悪の基準が変わる。
そして消される。

福貴は負けながら生き延びる。
そして日々を一歩一歩進むなかで小さな幸福をかみしめて活きる。

激動のなかにあってこそ
日々の喜びがあるのでしょう。

いまの日本、変化がなさすぎる。
緩慢に死してゆくような。

普通にすれば生きられる。
だから何か変化を自分で起こさないとつまらない。

活きることに全力で立ち向かってゆく時代のほうが幸せかもしれません。

以上
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by zhuangyuan | 2009-09-19 17:51 | 中国関連DVD、本 | Comments(3)
2009年 09月 12日

 『南京!南京!』

「状元さん! 『南京!南京!』のDVD手に入ったんですけど観ます?」
と上海出身のお客さん。

もちろん観ます。
観たかったんです。
どんなにひどいものか確認するために。

『南京!南京!』とは今年中国で上映され大ヒットした映画で
いわゆる南京大虐殺をテーマにしています。

一人の青年日本人兵の立場から事件を見たものです。

日本兵の苦悩も描いており、日本人寄りの映画だと批判されたといいます。

鑑賞後の疑問。

どこが?
どこがどう日本人よりなわけ?

確かにこれまでのステレオタイプの日本兵の描きかたと違って
俳優がイケメン君です。
チビでもデブでもメガネでも出っ歯でもない。
ちょび髭もない。

けっこう優しい。
暴力的でない。
賢そうでもある。

苦悩もしている。
でもそれって当たり前でしょ。
誰だって戦争行って戦ってれば苦悩するでしょ。

こうした苦悩を描くことに注目させておき
中立性を保ったような姿勢をとっていると見せかけ
肝心のいわゆる南京大虐殺はそのまま史実として肯定する。

民間人虐殺
婦女暴行頻発
捕虜虐殺
安全区蹂躙
軍主導慰安所設営

なんでこれで中国大衆が怒るんだろうか?
最初不思議に思えましたが
この重要な部分ははなから史実であると信じているわけで
議論の余地はないわけです。
でもいつも不細工で残酷だった日本人のイメージが違うことがゆるせない。

小さな真実を表に出すことで
大きなウソを素通りする意図が見て取れます。

しかもこういう映画を
中国の一線級の監督がイケメン俳優と美人女優で固めて大衆を再洗脳する。
あなおそろしや。

DVDをくれたお客さんにも同じ意見を申し上げました。
もちろん議論はいたしません。
かみ合うわけありませんし、歴史の検証も出来ません。
私は心情的なかった派です。

ちなみにお客さんは
「これは歴史にのこる名作であると絶賛していました。」

南京陥落後も残留兵士が死力をつくして戦ったというのが感動的であったとのこと。
だからこそ安全区で便衣兵を見つけるのにひっちゃきになったと。

確かに当時の国民党軍は幹部は兵隊置いて一目散に逃げ出し
残った軍もほとんど抵抗なしに降参したって思ってました。

こんな批評もネットにありました。
这部电影完全突破了以往种种关于南京惨案的历史著作和文艺作品中的那种对中国人存在的刻意抹杀,对“无能的中国人”的错误描述;为世界观众了解这段历史,提供了一种崭新的视角,也是在南京灾难中,中国人的民族形象的全新书写。

この映画は、従来の南京事件に関する歴史的著作や文芸作品のように中国人の存在を消したり
無能な中国人という間違った描写したりすることを乗り越え
世界の観衆にこの歴史について、斬新な見方や、南京事件でおいての中国民族の新しい
イメージを提供できた。


そういう見方もあるわけね。

ちなみにこの映画でもっとも印象に残ったのは
最後にある日本軍の南京攻略祝勝パレード。

鮮烈な印象を残します。

和太鼓が荘厳と鳴り響き
阿波踊りのように身をかがめ、静かに厳かに声を合わせて粛々と進む。

異民族に占領された。

これを観るだけでも価値がある。
陸川監督侮れず。

以上
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by zhuangyuan | 2009-09-12 18:19 | 中国関連DVD、本 | Comments(7)
2009年 09月 05日

ここにもある戦争

先日、室蘭に出張にいきましたら
最近不発弾が見つかったといいます。

「この辺も空襲なんてあったんですか?」

かなり大規模な空爆があったそうです。
東京大空襲や原爆はよく話題になりますが
北海道までやられていたとは知りませんでした。
室蘭市における戦災の状況 

室蘭は戦時中、軍需工場として大活躍した
日本製鉄輪西製鉄所と日本製鋼所室蘭製作所があり狙われたわけです。

当然のことながら
狙われることは想定されていたそうで
日本製鋼所の工場はラインを一箇所に集めて効率的に製造することはせず、
重要工場をそれぞれ離れた位置に配置し、一箇所が爆撃されても
工場の操業がとまらないように設計されていたそうです。
未だにその時の配置が残り、平和の世では非効率なレイアウトになっているとか。

これはインターネットの発想ですね。
インターネット技術も重要情報を一箇所に集めると危険なことから
それを分散管理する技術から発展したものです。

今の世の中では効率化が進みすぎて
ひとところで一貫して何かを作るなんてものはほとんどなくなってしまい
グローバリゼーションもすすみ
世界中で安い原料見つけてきて
世界中で部品を作って、どっかでアッセンブリーするのが普通です。

だから新潟で地震があっただけで
世界中の自動車メーカーが操業ストップするなんて事態にもなるわけです。
平和が前提のサプライチェーンです。

平和な世の中だなどと思っていても
依然としてアメリカ軍は駐留しているのです。

夏休みに旅行で長崎県へ行ったのですが
そこには米軍佐世保基地があります。
展望場所に上ると艦船が見えたりします。

ニミッツ・パークなんていう米国軍人保養目的の公園があります。
マッカーサーとともに攻めてきた提督の名前ですよ。
敗戦国はつらいね。

オマケに佐世保市が最近プッシュしているのは
佐世保バーガー
確かに美味しいけど。
ちょっと複雑。
緊張感ゼロ。
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まあそこでのんきに夏休み観光を楽しんだわけですが。


以上
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by zhuangyuan | 2009-09-05 17:38 | 文化、歴史 | Comments(0)