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2009年 03月 23日

若き日の毛沢東

昨日、毛沢東の話を書いていましたら
ずいぶん前に買った本を思い出し、引っ張りだして読んでみました。

中国はどこへ行くのか―毛沢東初期詞文集 (岩波現代文庫)

岩波書店



毛沢東の若いときの文章をまとめたものです。
1920年までのものですから共産党結党以前の毛沢東が20代のころです。

「はじめに」の部分に、昨日ちらっと触れました毛沢東の書斎のことが出てました。
ニクソンと会談したのは書斎だったんです。
ということは写真もあるはず。
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U.S.Diplomacy

昨日の記事でふれた文章で読書なんかやめろと言ったは1930年ですが
1920年ごろには形骸化した古典教育を批判しています。

民衆の大連合という文章が紹介されていますが
ここでは原文で見てみましょう。

诸君!我们是学生。我们好苦,教我们的先生们,待我们做仇寇,欺我们做奴隶,闭锁我们做囚犯。

諸君、我々は学生である。我々はなんと苦しいことか、教師たちは我々を敵とみて、
我々をいじめて奴隷として、閉じ込めて囚人とする。


我们的国文先生那么顽固。满嘴里“诗云”“子曰”,清底却是一字不通。他们不知道现今已到了二十世纪,还迫我们行“古礼”守“古法”,一大堆古典式死尸式的臭文章,迫着向我们脑子里灌。

国文の先生はなんとも頑固で、口を開けば、詩に云うだとか、子曰くだとか、言う割には
一字だって理解していない、
もう二十世紀だというのがわからないようで、古礼を行えだとか、古法を守れだとか迫り
死にかけたたような古臭い古典を、我々の脳みそに詰め込もうと迫る。


旧態依然とした保守思想を押し付ける様子がよくわかります。
だからこそ本を読むな
行動しろ!
となるわけです。

私の曽祖父は教育者をしていたのですが
明治の末期に学校の旧態依然とした教師と生徒の秩序や
素読を中心とした教条主義に反発して
生徒をつれて山に繰り出したりして自由な教育を打ち出しました。
そんなことで当時の教育界と対立し二度学校を追放になったとききました。

ちいさなころそんな逸話をわくわくしながら聞いていました。
よってなんだか毛沢東に親近感がわいてきました。

以上
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by zhuangyuan | 2009-03-23 22:18 | 中国関連DVD、本 | Comments(2)
2009年 03月 22日

読書人 毛沢東

昨日図書館で文芸春秋のバックナンバーを借りてきました。
21世紀図書館 ――必読の教養書二百冊
「知の巨人」VS「知の怪物」が選ぶ 立花 隆/佐藤 優

超魅力的な組み合わせです。

娘の検査のために小児科に行きますと
予約時間に行ったにも関わらず、かなり混み合ってました。

そこで暇つぶしに久しぶりに図書館に行ったのです。

めっちゃレベルの高い対談でした。

お二人が必読の教養書ということで100冊づつ計200冊を紹介してくれてますが
なんと私が読んだことがあるのがたったの3冊。

恐ろしいほどに教養のないことがばれてしまいます。

対談の中で佐藤優さんが毛沢東にふれています。

毛沢東は文革のときに民衆を愚民化して操りやすくするために
読書能力を落とそうと考え、読書文化を絶ち、思考する脳回路を停止させようとしたとあります。

その際に利用したのが毛沢東が若いときに書いた
「書物主義に反対する」(1930年)という論文だそうです。

そこで原文を読んでみました。
反对本本主义

文革時にどう利用されたかはわかりませんが
原文を読む限り、読書をやめさせて愚民化をねらったというのではなく

書物に書かれていればそれが正しいと信じ込んでしまっている民衆を啓蒙し
また教条主義に陥って実践を忘れた読書人階級、
さらにはマルクス主義も盲目的に信じる共産党幹部に向けられた文章だといえます。

以为上了书的就是对的,文化落后的中国农民至今还存着这种心理。不谓共产党内讨论问题,也还有人开口闭口“拿本本来”

本に載っていれば、すぐに正しいと思ってしまう
民度の劣る中国農民にはこうした考えがまだ残っている。
共産党内の討論においてすら、すぐに本を持って来いなどという輩もいる。


我们需要“本本”,但是一定要纠正脱离实际情况的本本主义。
われわれは本を必要とするが、実際の状況とかけ離れた教条主義は必ず正さなければならない。


本を捨てよ、町に出よう!なんてのがありましたが
これはもっと怖い。本を燃やして革命せよ!って感じでしょうか。

かくゆう毛沢東ご本人はというと
天下にひびく読書人。

ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論 (文春文庫)

立花 隆 / 文藝春秋



この本で立花さんが紹介しています、

彼は自分専用の図書室をもって、専任の司書を置くくらいの読書家だった。P330


長征で国民党から逃げまくっているときも
常に読書は怠らなかったといいます。

ひとの何倍も読書してさらに行動する巨人には誰もかなわなかったのです。

そういえば最近中国に関しては読書ばかりで街に出ていないなあ。
去年は結局一度も中国出張なかったし。

以上
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by zhuangyuan | 2009-03-22 17:29 | 文化、歴史 | Comments(4)
2009年 03月 15日

迷路で歴史を辿る

朝早く本を読んでいると
子どもが階段を下りてくる音がします。

普段より早く、息子が起きてきました。

「パピー! 時の迷路ツーが出たよ!買いにいこうぜ!」
「おお出たか!買いに行こう!」

息子はそれだけ言うと
また階段を上り、寝床に戻っていきました。
どうしてもこのことを早く伝えたかったようです。

時の迷路とは香川元太郎さんという絵本作家が書いているシリーズもので
これまで発売された5冊全て持っています。

去年の夏に著者のセミナーに親子で参加しまして
その際に発売予告があり、ずっと楽しみに待っていたのです。
絵本の世界に迷い込む

続・時の迷路

香川 元太郎 / PHP研究所



さっそく今日買いにいき楽しみました。
黒船来航以降の日本の歴史上の場面を迷路に仕立ててあります。
今回のものも迷路だけでなく隠し絵だったり、間違い探しだったり、クイズだったり盛りだくさんの内容です。

今日はこの絵本と本格的な歴史本といっしょに時代ごとにページをあわせてみました。

日本歴史館

小学館



定価が¥15,000もする大型の分厚い本で挿絵や写真がいっぱい入っています。
それを先日ブックオフで千円で購入。

例えば大正時代の迷路には銅山の絵があります。

「銅をとる銅山や石炭をとる炭鉱は日本の工業化をささえたのですが
煙やよごれた水が環境をこわす問題もおきマシタ」

それを歴史本で調べてみると富国強兵のところに
足尾銅山の写真が載っていたりします。
本物はこんなだったんだよ。

そのとなりには筑豊炭鉱の絵がありました。
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いかに過酷な労働だったかよくわかります。
けっこうリアルできつい。

日本では大正時代として歴史を振り返れますけど
平成の世でもお隣中国で世界の大発展を山を掘ってささえている工人がいるんですよね。

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こっちもおしえないと。

以上
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by zhuangyuan | 2009-03-15 22:09 | 文化、歴史 | Comments(3)
2009年 03月 14日

いっぱい食べちゃだめなんです。

今日は朝から膨満感にさいなまれております。
というのも昨日大学の友人たちとの飲みすぎ食いすぎが尾を引いています。

中華屋で夜7時から夜中の1時まで食いっぱなし。
揚州干丝がめっちゃうまくて何皿も頼んでしまいました。
12時過ぎてデザートがわりに麻婆豆腐。

食事のお供は女儿红。
カンカンにしたものをガンガン飲んで、あいだにちょっぴり茅台酒。

酒は百薬の長といいますが
中国のお酒は体にいいと信じていっぱい飲みました。
頭はすっきりしています。

実はおとといもお客さんと中華に行ってしまいまして
こちらのほうは金曜に中華屋を予約していることをすっかり忘れ
会社の近くの店に行ってしまいました。

こちらはなんと食べ放題、飲み放題、時間無制限。4200円。
そんなにいっぱい食べたいわけではありませんでしたが
費用のことを考えるのがいやだったんで選びました。

結構いけてます。
この不景気に満席。

ということで腹が張っているのですが
実はこれは健康に非常に悪い。

現代人の病気のほとんどは栄養の取りすぎによって起こるんだそうで
カロリーをコントロールしなければいけません。

こんな本を読みました。

長寿遺伝子を鍛える―カロリーリストリクションのすすめ

坪田 一男 / 新潮社



カロリーを抑えると長生きするというアンチエイジングの本です。
ラジオのゲストで著者が出演しているの聞き、衝撃を受けました。
老化は遺伝子できまる。
それを鍛えれば健康で長生きできる。
著者の目標は120歳までゴキゲンに生きる!

沖縄というと長寿日本一というイメージがありますが
最近はそうでもないらしく
男性の平均寿命は2000年の調査で4位から26位に暴落したそうです。

その理由は食生活。
かつて質素な食事を取っていたのが
アメリカ文化の影響でハンバーガーにアイスクリームとカロリー急上昇。
それで寿命が短くなったとか。

なんともおそろしい話です。

このカロリー制限自体はよく言われることで真新しいことはないのですが
それに遺伝子が関係しているといわれると俄然興味がわいてきます。

カロリーを抑えて
サーチュインと呼ばれる遺伝子のスイッチをオンにすればよい。
これを医学的に、そして人類の歴史までさかのぼって説明してくれます。

先日ひざを痛めて以来
老化がこわくなってまいりましたので
健康が気になっております。

なんていいながらいっぱい食べちゃっている今日この頃。

これからも実家に北京から弟が帰ってきており
昼食に呼ばれております。

また長寿遺伝子をいためつけてしまいそうです。

以上
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by zhuangyuan | 2009-03-14 11:13 | | Comments(2)
2009年 03月 08日

インドで生き抜く

ぼくと1ルピーの神様 (ランダムハウス講談社文庫)

ヴィカス スワラップ / ランダムハウス講談社



ずいぶん前に書評でとりあげられていて面白そうだったので買ったのですが
しばらく忘れていました。

それがなんと今年アカデミー賞を8部門獲った「スラムドッグ$ミリオネアの原作だったのです。

そうなりゃ読むしかない!

インドのスラムに住む少年がクイズ・ミリオネアで最高賞金10億ルピーを獲得したが
インチキだとして逮捕される。
少年はそこで出された問題全てをそれまでの人生においてたまたま学んでいたと主張します。

そこで彼は一問一問に関して、いかにその答えを知りえたかを語り始める。

インドは今、BRICSの一員として経済繁栄ばかりが注目されていますが
その裏には未だに貧困が渦巻いています。

どん底を這いつくばる一人の少年が必死に生き抜く様を描いて
エンターテイメントに仕上げています。

日本に普通に住んでたら、思いもつかないほどの貧困、歴史の宿唖、宗教と文化、植民地支配、差別...。
主人公の名前はラム・ムハンマド・トーマス。
ヒンドゥーとイスラムとクリスチャンをミックスした名前です。
全てを受け入れている。

インドの奥深さと複雑さに圧倒されます。
ここまで大きな壁に囲まれてしまうと
ありのままを受け入れるしかないんでしょうね。
ありのままの人生を必死に生き抜く。
輪廻を信じるしかない。

主人公は貧困で悲惨な生活をしているのに
なぜか小説のリズムは明るく希望がある。
そして力強さを感じます。

私はこれまで二度インドに足を踏み入れたことがあります。
学生時代に一度と仕事で一度。
インド圏という意味ではバングラデシュとパキスタンも経験があります。

学生時代が1994年ですから随分前なんですが
基本的に何にも変わってない。
新しく発展しているところは変貌を遂げていますが
もう一方の貧しい部分は全然変わっていない。

小説のシーンひとつひとつがビジュアル感を持って思い出されます。

エピソードの一つで主人公はアーグラーにたどり着き
そこでタージ・マハールの勝手ガイドで生計をたてます。

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私はここでこの勝手ガイドに騙された経験があります。

まだ暗い早朝にアーグラーの街に着いた私に
タージマハールツアーの誘いのため数人がまとわりついてきます。

タージマハールを見るために来たし、ツアーに参加するつもりだったので
一人を選んでついていった。

旅行代理店に連れて行かれ、翌日のツアー申し込み手続きをしました。

のちに調べると倍の料金をとられていたことがわかりました。

いっぱしのバックパッカーを自認していた私は怒り心頭に達し
奴を見つけ出して、お金を取り戻すと決心しました。

まず送迎バスが迎えに来る宿の主人に詰め寄る。
奴の行方は知れない。

朝手続きした代理店に行ってみる。
なんとその男は代理店とまったく関係のない男で
ただそのカウンターで代理店社員に成りすまして手続きをしただけだったのです。

そこで駅に行き、
あたりを探し回る。
人が多すぎ。

最後の手段、チケットに書いてある旅行主催会社の住所を調べていってみた。
古い汚いビル。
小さな階段を上って、
その会社のドアの前に立つ。
深呼吸して中へ。

暗くて何も見えない。
奥にはロウソクの明かりがともり
ひげの男がいぶかしげにこちらを見る。

完全に戦意喪失。
怖すぎ。

でも来たからには問いたださないと。
そこで丁重に事情を説明しました。

そんな男は知らん。
会社には規定代金しか入ってこない。
エキストラ部分は男の手数料だと。

ハイわかりました。

くやしいけど引き下がり
翌日ツアーに参加しました。
現地人ばかりが参加する、現地語ガイドつきのツアーでした。
ツアー中も少し怖かった。
ヒンドゥー教の寺でみんなが祈っているときの心細さはいまでも怖い。

これまで騙されたことのなかった私は
とても悔しかった。

でもこの本を読んで思った。
私は甘すぎる。
彼らには人生がかかっていた。

私はバブルの日本から
バイトで貯めた金できた
お気楽な学生。

インドを知りたいっていったって
所詮帰るところはあるし、食うものはたくさんある。

彼らはその日を生き抜くことに命をかけている。

この本オススメです。
映画もすごいらしい。

以上
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by zhuangyuan | 2009-03-08 17:44 | 文化、歴史 | Comments(0)
2009年 03月 01日

拳法修行

今朝、5歳の息子がやってきてたずねます。

「パァピーィ、トレーニングのやり方おしえてぇ!
オレ強くなりてえんだよぉ!」

これはジャッキー・チェンの影響なのです。

最近家のちかくにTSUTAYAができまして
ジャッキー・チェンの「酔拳」を借りました。

酔拳 [DVD]

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント



息子は近頃アチョー(カンフー)に夢中です。
「カンフー・ハッスル」だとか「燃えよドラゴン」なんかをみて影響をうけています。

先日youtubeで酔拳をみつけ、見せてみるとチョー感激。
そんなときにTSUTAYAに酔拳がおいてあったのでつい借りてしまったのです。

やっぱりジャッキー・チェンは凄い。
私も小中学生のときははまりました。
テレビで映画が放映されると翌日の学校ではみんながジャッキー・チェンになってました。

今の映画の特撮なんか目じゃない本物の迫力があります。
アクションだけで2時間釘付けになります。

最近の中国武侠ものの映画でもアクションシーンは多いですが
なんだか退屈でアクションシーンだけは早送りしちゃったりします。
でもジャッキーは違う。

息子なんか夢中でみてて
言葉は広東語で字幕の日本語なんかもまだ読めませんから
アクションだけみているわけですがかなり集中してみています。

ジャッキーのお師匠さんが去ってしまったシーンでは

「パパ、师傅(shifu)どこ行っちゃったの?」

なんてちゃんとリスニングしていました。
これは広東語も同じような発音なんですね。




「パパ、ジャッキー・チェンとジェット・リーとブルース・リーだと誰が一番つよいの?」

「ジェット・リーじゃないの? 少林寺のチャンピオンだったから」

「ブルース・リーは3番だと思うよ。だってスリーでしょ。」

ああなるほどね。



今日は祖母宅に遊びにいきましたが
雛壇のまえでも息子は修行に励んでいます。

ひざをついたまま腕立て伏せして
ズボンをつかみながら腹筋して
今度はブリッジ。(これはさまになっている。)
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雛壇を壊さないかこちらは気が気じゃありません。

以上
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by zhuangyuan | 2009-03-01 21:18 | 生活 | Comments(14)