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2007年 10月 28日

偽警官?

先日土曜日の中国語教室で先生が怖いめにあった話をしてました。

朝出勤途中に駅の改札を出ると
人ごみの中から男がやってきて、「警察です!」といって警察手帳を提示したそうです。
私服です。

中国人の先生は手に持っていったカード入れをハンドバッグにしまい
手で抱え込んで強い調子で「何の用ですか?」と尋ねたそうです。

すると男はさらに数名の男を手で呼び寄せたそうです。
怪しいと思った先生はすぐにその場を立ち去ろうとしたところ
その男は「ひったくりに気をつけてね」と言ってそれ以上は追ってこなかったそうです。

先生はその男を初めから怪しいと思い
カード狙いの引ったくりだと思ったそうです。
身分証の提示をもとめ財布やカードいれを出した瞬間引ったくり
人ごみに消える。そしてそのままカードで買い物、換金、現金引き出し。
そういう手口があるそうです。

そこで仕事のあとの帰りにその駅の交番に立ち寄り
一部始終を報告し、ついでに警察手帳を見せてもらったそうです。
するとやっぱり朝見たものとは全く違うもので
改めて恐ろしさがこみ上げてきたそうです。

引ったくりにも新たな手法があるんですねえ。
でもその引ったくりさんも相手が警察なんかはなから信用していない国のお方とは
いざ知らず成功にいたらなかったわけです。

北京でも警官はすごく嫌われています。
とくに交通を取り締まる警官はたちが悪いそうです。
まあ大体交通法規を遵守しているドライバーなんかほとんどいませんから
罰金とろうと思ったら取り放題。
飲み代少なくなったらすぐ取り締まり。

でもドライバーも知ってますから
免許の提示の後ろにお札を忍ばせれば
「行ってよし」

先日こんな話も聞きました。
知人は学生時代黒龍江省から北京に出てきて
友人数人と一緒に安アパートを借りて住んでいたそうです。

だいたい地方から来た人は同じ地区にかたまって住んでいたそうですが
時々夜に警官が見回りに来て部屋まで入ってくるそうです。
そこで職務質問。
受け答えする口音ですぐ北京人でない田舎物だとわかってしまう。

すると警官は居丈高に身分証明書見せろと要求し
そのまま没収してしまうそうです。
そして返してほしかったら金よこせ、となるそうです。
こうなるとただの恐喝です。
言うことを聞かないと棍棒で殴られたそうです。
身分証がないと北京で生活できなくなりますから
泣く泣くなけなしをお金を払ったそうです。

その警官たちはその集めた金でみんなで賭けマージャンをするそうです。
お金がそこをつくとまたやってきて元手をつくるそうです。
性質の悪さにも限度がありますね。

それって本当の警官ですかね?と問うと、
それが偽者かなんて疑う余裕はまったくなくただ身分証を返してほしかったとのこと。

でも偽警官も多いそうですから。
何しろ5年間で32万着の偽制服が摘発されたそうですから。
街にあふれる偽警官

以上
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by zhuangyuan | 2007-10-28 21:51 | 時事 | Comments(2)
2007年 10月 25日

二つの階級

WEDGEという雑誌はたまに面白い記事が載っていますが
9月号の知道中国というコラムに民国時代の知識人、林語堂が紹介されてました。

林語堂はこう指摘したそうです。
中国には二つの階級がる。
官僚階級と非官僚階級である。

面白いので原文を探してみました。
社会阶级

中国只有两个阶级,一个是衙门阶级,他们享有治外法权而不用领事裁判
其他是非衙门阶级,他们须付纳捐税而服从法律。


中国には階級は二つしかない。
一つは官僚階級で彼らは治外法権を持っており、領事裁判を必要としない。
もうひとつは非官僚階級で税金を納めて、法律を守らなければならない。


民国時代の発言です。
官僚天国はなにも共産主義の専売特許ではなく歴史の産物だったようです。
(昨今の日本も人のことは言えませんが。)

でもあんまり心配することはないようです。
由于通婚或由于交
谊往来,在中国任何家族中,不难觅得一个远房表亲,
他认识张三少爷的教师先生,这位张三少爷的舅嫂是某一局员的大阿姨,
这么牵丝攀藤的关系,逢到有事临头,须对簿公庭的时候,极有用处。


結婚や交遊を通じて、中国のどんな家族でも遠くのいとこを探すことができます。
彼は張三坊ちゃんの先生を知っています。
この張三坊ちゃんの奥さんの兄弟の奥さんが某局の官僚のおばさんであります。
こんな絡み合った蔓のような関係が
事が起こったとき、裁判になったりすると、効き目抜群なんです。


つまりどこかで官僚とつながってれば
法律なんて怖くないし、誰もがどこかで官僚とつながっている人脈社会なんです。
ということは誰も法律をまもらないってことかな?

6人の人を介せば世界中の人と間接的に知り合いになれるという
「六次の隔たり」という理論があるそうです。
今日電車で読んでた「レバレッジ・シンキング」という本に出てました。

中国は13億人ですから官僚を探すのに6人も要らないでしょう。

私、いとこ、先生、張三坊ちゃん、奥さん、お兄さん、その奥さん、官僚

この場合もやっぱり間に6人います。
歴史に名を残す人の社会分析は化学的でもあるのですね。

こんな話を聞きました。
ある人が学生時代に無免許運転で捕まりました。
警察に道路上で尋問されます。

その間に同乗者がその場を離れ、携帯で同級生に助けを求めました。
何人もの友達に電話した結果、親戚に警察幹部がいる人が見つかりました。

そこで彼にお願いしたところ尋問している警官の携帯が鳴り
少し話したあと、すぐ無罪放免されたとのこと。簡単ですなあ。

持つべきは人脈。

私も中国で事件に巻き込まれたら
人を頼って助けてもらおう!

以上
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by zhuangyuan | 2007-10-25 23:27 | 文化、歴史 | Comments(2)
2007年 10月 21日

檄文

中国的レトリックの伝統
井波 律子 / / 講談社

を読みました。

最初に「悪態の美学」として陳琳という人物を紹介しています。
この人は三国時代に生きた人で檄文で身をなしたそうです。

袁紹のために曹操をこき下ろした文は特に有名だそうで

曹操の祖父が極悪非道の宦官でその養子である父親も金で官位を買った
悪党であったとし
操赘阉遗丑,本无懿德,僄狡锋侠,好乱乐祸。

その息子の曹操も宦官の汚らしい子孫で、元から徳などなく、ずる賢くて
乱を好んで、禍を楽しむ。

とつづく。

いかに曹操が悪い奴かを徹底的に書きまくり戦争を有利に運ぼうとする。

お前の母ちゃんでべそ!くらいなら笑って済ませますが
お前の爺ちゃんち〇ぽなし(宦官)!!といわれて
それがまた真実だったらホント気が抜けるほどダメージをうけちゃうでしょう。

まさにペンは剣よりも強し。

こんな文章が1800年の時を超えて今も紹介されてるんですから
曹操もたまったもんじゃありません。

中国ではこの檄文というのが一つの文学のジャンルとして様式なども確率してるんですって。
百尺の戦車も、短い文章で打ち砕くそうです。
そんな昔から檄文が確率してるわけですから
現代においても日本をこき下ろすなんてお手の物なんでしょう。

日本や蒋介石やはたまた四人組なんかを批判した文章を
その中身はともかく芸術として読んでみたらなかなか面白いかも。

確かに四人組というより四人帮というほうがはるかに悪そうだし
満州国だって伪满洲というだけでなんだかまがい物に思えてきます。
恐るべし檄文文学。

でも最近にものは文学的にいったら稚拙な感じが多いですね。
特にネット上の罵りなんてのはレベルが低い。
ただ罵り言葉を連呼するだけで重みがなく嫌悪感だけを与える。
今の皆さんも陳琳を研究して芸術的に深みのある重層的な檄文を放ってもらいたいものです。

この陳琳さん何も曹操を恨んでたわけでもなんでもない。
一人の檄文のプロとして文そのものに一球入魂してただけなんです。
その証拠に袁紹が曹操に敗れると今度は曹操のもとで檄文を書き続けたそうです。
もちろんそこでは曹操を激賞するのです。まさにプロです。

雇う曹操も相当な大物ですね。
でもさすがに雇う時に以前の檄文を例に挙げ
自分を責めるのはいいけどおじいちゃんまで言うなよと泣き言をいったそうです。

お爺ちゃんは自分で選べませんから。

以上
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by zhuangyuan | 2007-10-21 21:22 | 中国関連DVD、本 | Comments(0)
2007年 10月 11日

台湾語

台湾に5日行っていましたがやっぱり普通語じゃ用が足りません。

40-50歳代の人たちと商談なり交流なりをしましたが
私が少し普通語(國語)が出来ると知ると普通語でしゃべってくれますが
話が盛り上がってくるとすぐ台湾語会話になってしまいます。

一応一緒にいた台湾人が通訳みたいに台湾語を普通語と英語ごちゃまぜで訳してくれます。
直接交流のために普通語を学習しているのですが何がなんだかわかりません。

この年代の人たちは台湾語が心地よいようです。
でも若い人たちは学校教育やテレビの影響で台湾語が出来ない人が増えているそうです。

あるお客さんは奥さんや両親と話す時は台湾語、子どもと話すのは普通語だといいます。
でも問題は両親は普通語ができないので孫と交流が難しいそうです。

台湾人が東南アジアに行って広東系の華僑と話す時は何語で話すのか聞いてみると
普通語、広東語、台湾語、英語のミックスだとのこと。
それぞれの言葉で完全に言い表せないので補い合っているなんでそうです。
あるシンガポールの方は普通語、広東語、福建語、海南語、英語がすべて話せるといってました。
これは便利に違いない。

でもこの言葉の切り替えがパッとできるのがすごい。
ある時台湾語で話す二人に、さらに一人台湾語が苦手な外省人っぽい人が加わった際は
完全にミックスになってました。
彼らが台湾語を話している間は私も集中力を欠いてしまうのですが
突然理解できる言葉に変わって話しているのに気づいてふと我に返ることが何度かありました。

でも彼らの話す普通語の発音はちょっと聞きづらいときがあります。
ci と chiの区別がなかったりします。
巻き舌音が総じて変です。

でも傷ついたことがありました。
その台湾の方に発音を修正されてしまいました。

私の発音で 「ri」 の発音が違うというのです。

でも彼の発音と差がわからない。
曰く舌を歯の裏につけろというのです。

私は歯より上の歯茎につけてます。
私はこのように習いました。

こっちが正しいはず。だって北京人に習ったんですから。特訓コースで。

でも改めて聞いてみましょう。

以上
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by zhuangyuan | 2007-10-11 22:08 | 学習 | Comments(5)
2007年 10月 10日

林彪 復活

抗日戦闘勝利記念式典に林彪の銅像 再評価か

先日ネットでちらっとこのニュースが眼に入りました。
おっ と思いちょっと気になったのですがなんかすぐ忘れてしまいました。

で先週台湾に出張に行っていたのですが
ホテルの部屋にいくつか雑誌がありましてそのうちの一つが亜州週刊というものでした。
表紙はダライラマでした。

さすが台湾、大陸の嫌がるのを載せるなあと思いつつ見出しをみてみると
「林彪重登十大元帥英雄榜」(林彪が十大元帥に再登場)とショッキングなものが眼に入りました。
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私いい表情をしている林彪をはじめて見ました。

最近文革の本を読んだり、テレビを見たり、毛沢東暗殺なんていう林彪が陰謀を描いた小説
なんかを読んだりして、いかに林彪が悪者扱いされているかを見て
改めて中国社会の恐ろしさを再認識してたところでした。

毛沢東の後継者として指名された人が
クーデター未遂起こして飛行機で逃げて墜落なんて想像を超えてます。

全部がホントかは確かめようがありませんが
はっきりしてるのは林彪さまご一行が権力から追放させられて
歴史からも貢献部分が抹殺され、悪の権化のごとき扱いを受けていること。

それが突然復活です。
纪念平型关大捷七十周年 主帅林彪铜像揭幕
平型関大勝利70周年 主師林彪銅像除幕


林彪の娘さんも招かれたそうですが
いまごろ名誉回復といわれてもどうしていいかわかりません。

なにが背景なんでしょうか?
記事にはこうあります。
中国政府对林彪在抗日战争和国共内战中的贡献给予肯定,
北京军事博物馆今年7月举行的建军展览,三十年来首现林彪的相片,
官方表示这是“实事求是”尊重历史。

中国政府は林彪の対日戦争と国共内戦に置ける貢献を肯定的に評価し
北京軍事博物館で7月に行われた建軍展覧会で、30年ぶりに林彪の写真を出し
これは事実の追求、歴史の尊重であると表明した。


そんなことは前からわかってたことで
問題なのは
この30年と今の何が変わったのか?

こうした変化があるのは政府内権力闘争の地図が変わったからに違いない。
ホテルにあった雑誌には
以前も林彪を平反(名誉回復)させる動きはあったそうです。
胡耀邦が提出したが鄧小平が却下したそうです。

鄧小平は林彪のライバルで毛沢東後継を争っていましたから。
林彪の追い落としも周恩来が画策したとの話もありますし。
鄧小平はその流れですから。

ということは鄧小平の指名した胡锦涛の政権にこんなことがおきるなら
彼の力の低下なんでしょうか?

もうすぐ人事も変わりますし。
闘争社会、あなおそろしや。

以上
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by zhuangyuan | 2007-10-10 22:53 | 時事 | Comments(0)