中華 状元への道

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2009年 06月 07日

子ども向け自虐史観

小学三年生の娘が図書室で本を借りてきました。

かぎばあさんのファミリーレストラン (フォア文庫)

手島 悠介 / 岩崎書店



本好きになるのは喜ばしいことです。

どんな内容の本かちらっとみてみると
びっくりしました。

「かぎばあさん」のお話のあとにもう1話、べつの話が載っていたのです。

「三つの花の物語  一つの負い目と二つの悔恨」

挿絵には沈鬱な表情をした老人の横顔が三つ。
嫌な予感。

小学生の本で負い目と悔恨かよ。
戦争ものか?
いわゆる東京裁判史観でしょうか?

野口優太さんは、台湾の「高雄」というところに生まれました。


やっぱりそうです。
内容はこんなふう。

①負い目

優太君は5歳のとき台湾でマラリアにかかります。
軍港だった高雄には南方に兵隊を送る基地だった。
そこで南方の病気にかかりました。

病院には当時二人のマラリア患者がいましたが
一つしか薬がなく、台湾人の男性が犠牲となり
優太君が助かった。

植民地の子を犠牲にしてしまった。
これが負い目。

②悔恨-1

小学校三年生のころ
陸軍二等兵であった父親と公園に入った。

そこで小さな台湾人の男の子が珍しいセミを手にしていた。
剣をさげた父親の威を借りて、セミを奪い取った。

その時の優太君は日本鬼子(リーベングイズ)だった。

③悔恨-2

また小学校三年生のころ
高雄が空襲で危険になり
母親の経営する店の店員勇さん(台湾人16歳)といっしょに疎開した。

ある日、駆逐艦「高雄」の詩をきっかけに
勇さんに「高雄」の由来を尋ねた。
台湾人である勇さんは京都の高雄をしらず
執拗に問いただす優太君に対して答えられず泣き出してしまいました。

その後、優太君は家族とともに疎開をつづける一方、
うぶで良家出身の台湾人である勇さんは志願兵として
日本軍にはいり、南方にでてゆく。

純粋な台湾人を犠牲にした日本と
彼にした仕打ちに対する悔恨。


解説によるとこの主人公は著者のことらしいのですが
ちょっとフィクションがかかり過ぎているように思えます。

①負い目に関して、マラリア薬が一人分しかなく犠牲者がでたことは
母親から聞かされたそうですが、そんな負い目を強いるようなことが事実としたら
子どもに伝えるでしょうか?

②悔恨-1では兵隊である親の前で小さな子からセミを奪ったとのことですが
そんな行為を日本人の親が許すはずがありません。
当時ならガツンを一発入魂されていたでしょう。

③私は勇さんに清清しさを感じます。

こうした負い目や悔恨を小学生に学ばせることで何が得られるのでしょうか?
自分自身の自己満足に過ぎないのでは?

以上
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by zhuangyuan | 2009-06-07 21:25 | 中国関連DVD、本 | Comments(6)
Commented by nihaoperio at 2009-06-07 21:43
こんにちは。
子供向きにこんな露骨な自虐史観の内容の本があるとは驚きました。
いまや、自虐史観に染まった年代が国を動かす原動力になっている中、ますますこういった傾向になっていくのかと、暗澹たる気持ちになります。
救いなのは、ネットの普及で何が真実かそうでないかを考える事のできる情報が手に入ることですね。
この本、ちょっと読んでみようと思います・・。
Commented by ケイチー at 2009-06-08 00:30 x
うわ、何でしょうね、この本。
表紙は子供向きの、ほのぼのとした雰囲気をかもしていながら、奥に陰湿な物語を隠しておくなんて。
それが良い意味でのビックリなら納得ですが。
こんな本があったとは、驚きです。

これから、こんな子供を騙すようなやり方が増えていくのかしら。
先が不安になります。
Commented by zhuangyuan at 2009-06-09 05:20
ケイチー様 私もこのほんわかした絵の印象から、楽しい笑い話の期待して手にとったのですが、ギャップに驚き、嫌な気分になりました。私たちの子どものころはこういう内容の本が多かったように思いますが、それは正面からその目的のためにかかれてました。でも今回のはこっそり忍ばせてあっていやらしいと思いました。
Commented by zhuangyuan at 2009-06-09 05:25
nihaoperioさま こんにちは。確かに時代的にいうと戦後教育を受けた世代が既に中枢にいるわけで、それを超えてゆくのはもう一世代必要なのかもしれません。最近の先生の話も聞いてみたくなりました。借りてきた本が学校推薦とかになっていなければいいですけど。学校の冊子で推薦図書をみますと出版社に偏りがみられるように思います。
Commented by ケイチー at 2009-06-13 23:30 x
「盲導犬サーブ」の作者でもあるんですね。
賞もとっておられるようですし、学校の推薦図書になっている可能性大、ですね。
戦争の話は、どちら側から見るかという問題もあって、難しい。
この作者の方は、自分なりの思いや体験を伝えたかったのでしょうが・・・。
少なくとも、それと解る装丁や題名にするべきだと思います。
Commented by zhuangyuan at 2009-06-14 16:27
ケイチーさま 推薦図書っていうのも誰がきめて何を学ばせたいかを明らかにしてほしいものです。


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