2008年 07月 27日

中体西用 vs 和魂洋才

先日、松岡正剛氏の「日本という方法」という講演を聴きました。

詳しくはもういっこのブログで書きましたのでそちらを。
和魂洋才 ニッポン ちゃちゃちゃ

その中で彼は言いました。

最近の日本はグローバルスタンダードをそのまま受けれてダメになっている。
和魂洋才を忘れている。
日本は日本なりの方法で咀嚼してから受け入れないといけない。

その点、今の中国のほうが良い。
中体西用という方法でグローバルスタンダードを受け入れている。
これでは日本は負けてしまいますよと。

中体西用とは

中国文化を基本としながらも、西洋の文明を受け入れるって感じでしょうか。

これを主張したのは清末の张之洞。张之洞《劝学篇》

彼は特に教育を重んじます。

把“中体西用”作为教育改革的指导思想, 要求学堂“教法当以四书五经纲常大义为主,以历代史鉴以及中外政治艺学为辅

中体西用を教育改革の指針として次の思想を学会に求めます。
教育方法は四書五経、三綱五常の理念を基礎として
歴史を鑑として、外国の政治、技術を補助的なものとしなければならない。


でその彼が提唱したのは日本に留学生を送り込むこと。
なぜ日本か?
明治維新以後、日本はすでに西洋の技術を導入し大成功していました。

日本に留学すべき理由をこう説明しています。

“路近省费”、“易考察”、“东文近于中文易通晓”,和西学经日本“已删节而酌改之”,且“风俗相近,易仿行,事半功倍”

旅費が安い。調査しやすい。日本語は中国語に似ているので理解できる。
西洋の学問が日本でスクリーニングされ、更に斟酌されている。
文化も似ているし、模倣しやすい。
労せずして効果が大きい。


日本に学ぼうというか
日本が吸収した西洋に学ぼうってことなんですが

经日本“已删节而酌改之”


ここが大事。

松岡正剛氏の主張する「日本という方法」ここにありって感じです。

日本を経て、フィルタリングされて、いいものだけ残って、それが検討されて
修正が加えられている。

これを見抜いた张之洞 恐るべし。

今の日本もこの歴史を鑑にしなければなりません。

以上
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by zhuangyuan | 2008-07-27 22:03 | 文化、歴史 | Comments(0)


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