2008年 04月 12日

水滸伝は誰が書いた?

水滸伝の世界 (ちくま文庫)
高島 俊男 / / 筑摩書房

水滸伝は中国人はほとんど読んでるし、中国学習者としては必読だとは思いつつ
三国志と同様に岩波少年文庫で中学校か小学校のときに読んだだけです。

ただその世界は触れてみたいので読んでみました。
高島さんは中国オタクで細かいとこまでこだわって研究してますので
これを読んだだけでなんか何でも知ってるつもりになっちゃいます。

水滸伝と一口にいってもいろいろあるそうで
時代時代で編集が加えられて長いもの短いものいろんなバージョンがあるそうです。
しかも文体も部分部分で異なっているそうです。

ただ小説としての全体の出来は歴史上の小説で郡を抜いているそうです。
その点では三国志演義なんて問題にならないそうです。

三国志演義は原書で読もうとしてチャレンジしましたが
淡白な記述でなかなか進みませんで途中で断念しました。
なんか断念した理由が今見つかったような気がします。

ではこの傑作を誰が書いたのかというといまいちはっきりせず
歴史的にずっと論争が続いているそうです。
一般には施耐庵といわれていますがこの人の来歴はまったく知られていないそうです。

著者が取る説によると施耐庵は実在せずに水滸伝を執筆したのは
当時の文士グループが共同作業でこれにあたったとのこと。
民間伝承の物語の多くを集めて一つの物語に編集して生き生きとした文章であらわしたと。

いずれにせよずっと昔のことで資料も限られますから断定なんてできません。

ちょっと話がそれますが古代の歴史ってのは書物をひもといて検証して
真実をもとめてゆくのでしょうけど、いまから500年後に今の世の中を振り返ったら
資料がありすぎて逆に混沌としちゃうでしょうね。デジタル媒体でブログなんてもので
個人個人が好き放題に書きまくってますから何がホントだかさっぱりわからない。
それに検証する資料が膨大すぎていけません。デジタルは劣化しないし。

それはさておき
施耐庵ですが私の持っている本「影响中国历史进程的100位名人」という本には
施耐庵が選ばれています。もちろん個人として。
そこではいろんな論争があるが書いたのは彼に間違いないとしています。
まあ100人に入れているわけですからグループだなんて書けませんが。

作者が誰であれ水滸伝が中国ずっと大人気で
影響を与え続けたことは確かですのでやはり読んでみなくてはならないと思います。

全部はきついから有名な部分を選んで原文で行きたいものです。
文章の躍動感はなかなか翻訳できるものではありませんから。
中文学習者としてまず文化の基本をおさえておかないと。

昨日食事をした韓国のかたは日本に来るにあたり山岡荘八 徳川家康26巻を
読破したそうです。しかも2回読んだそうです。ただし韓国語で。

素晴らしい。尊敬できます。趣味は剣道だそうです。
状元さんの趣味は何ですか?
と問われ
中国語です。と答えました。

以上
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by zhuangyuan | 2008-04-12 22:17 | 中国関連DVD、本 | Comments(0)


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