中華 状元への道

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2008年 01月 14日

奥深い中国

亜玖夢博士の経済入門
橘 玲 / / 文藝春秋
読了。

世の中にはびこる経済地獄を最新の理論で解説してくれるありがたい本。
わたしこの著者が結構すきで以前、ゴミ投資家シリーズを出していた海外投資を楽しむ会の
創設者です。彼の本は難しいことをチョー簡単に説明しそれでいて本質をついている。
しかも実践の手引きをしてくれる。初期のシリーズは全部買いました。

この本は頭でっかちな奇怪なハカセが中国パブあがりの妖しいおねえちゃんと
その弟のホスト風の中国人が経済社会の底辺でうごめく人々を救ってくれるコメディっぽい経済理論解説本。

たとえば最初は行動経済学。
人間は不確実な状況下で合理的な行動をとるとも限らず感情に左右される。
同じ1000円でも貧乏なときの千円といっぱいあるときの千円では違うし
もらえる1000円と奪われる1000円では価値が違うように感じられる。
ですから常に感情に左右され合理的に判断をくだせないそうです。

確かにスーツを買うときには1000円の差はまったく気になりませんが
古本屋で文庫を買うときの100円はかなり気になる。
あと、たった数百円なのに異常に悔しいのは通勤定期を忘れたときの電車賃。
かなりブルーな気分が続きます。

こんなような理論が物語りの中で展開されるのですが
行き詰まるとホスト風中国兄ちゃんが中国ネットワークを生かして奇想天外な方法で問題を解決してくれる。
麻薬を大量輸入したり、中国マフィアつかってヤクザの事務所に攻め入ったりマルチ商品を中国で大量に売りさばいたり。
動物の死骸を大量入手したり。でもこのちょーありえない話は中国を交えるとなんかありえるように思えてきて不思議です。これも心理ですよね。

中国ってまだ神秘につつまれていて人口は無限にいるし
国土だってばか広い。マーケットとしても供給ソースとしても無限の可能性を感じます。
日本でありえないことでも中国ならなんかありそう。否定できない。
人口だったり国土だったり歴史だったり、まだ知られていない奥の深さがきっとある。
だれもがそうおもって翻弄される。
そんなイメージをうまく利用した面白い本でした。

今の世界経済も中国の幻影と実像の狭間でいったりきたりして
大激動しています。

以上
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by zhuangyuan | 2008-01-14 20:28 | 中国関連DVD、本 | Comments(4)
Commented by かめ at 2008-01-18 09:48 x
お久しぶりです。新年のご挨拶もせぬまま「松の内」は明けてしまいました。たまにおじゃまし、アカデミックな中国を堪能したいと思います。小生は相変わらず底の浅い中国ビジネスで口唇を潤しております。
Commented by zhuangyuan at 2008-01-19 22:05
かめ様
アカデミックなんてとんでもございません。気の向くままの与太話です。「松の内」なんて言葉は初めて知りました。私もまずは日本語力を高めねばいけません。今年も現場の中国の熱気を伝えてください。
Commented by ケイチー at 2008-01-20 08:29 x
状元さま。
えっ、「松の内」使いませんか?

年末の時期には
問い「年賀状はいつまで出してもいい?」
答え「松の内なら大丈夫ですよ」
というやり取りが雑誌等で見かけられます。標準語ですよね?

中国語の勉強をするようになって、自分が自国の文化を知らないなあ、とつくづく思いました。
勉強しなければならないことが沢山ですね、お互い頑張りましょう。
Commented by zhuangyuan at 2008-01-20 17:42
ケイチーさま
はじめてききました。字を見れば意味はわかりましたがリスニングができたかどうかは自信がありません。確かに日本のことはもっと勉強しないといけません。最近よく聞かれるのは中国の方に限らず土地の値段。東京の中心だと平米いくらだ?大阪は?あまりにもバリエーションが多すぎて答えられません。


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