中華 状元への道

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2007年 01月 08日

炭鉱の町 夕張 成人式にホロリ

妻と子どもたちが連休を利用して妻の実家に帰省しているため、
今朝は一人で朝食を作り、コーヒーを飲みながら
静かな家のなかテレビをつけていました。

恥ずかしながら、なんと、みのもんたの情報番組を見て、涙が出てしまいました。
今日は成人式ですが昨日、財政破綻の夕張市で成人式が行われたそうです。
そこで新成人たちが財政補助のないなか、過疎の町の成人式を成功させようとする奮闘を追った
ドキュメンタリーでした。

昨年60万円だった援助が破綻が表面化した今年は1万円。
そこで自分たちだけで成功させよう実行委員会を立ち上げ、仲間を集め、カンパを募り
その模様がテレビでも報じられ、全国からも支援が集まり、結果大成功。
集まったお金は200万円以上、使ったお金は20万。残りは来年以降に繰り越すそうです。

番組コメンテーターは自治体は予算を削るべきでないところを削ったと非難してましたが
むしろ前年までそんなに出してたことのほうが問題だと思います。

番組では実行委員代表の土屋美樹さんを追っていたのですが
彼女の純粋な表情に感動してしまいました。
市役所に支援を要望に行って、感極まって泣き出してしまう姿や
当日の挨拶で泣きながら感謝の気持ちを何度も繰り返していたのが印象的です。
なんかその明るく健気な姿に涙腺がゆるんじゃいました。

新成人のほとんどが夕張市から出て他の場所に職を求めるのですが
彼女は市に残り、介護の仕事をするそうです。

昨日、海帯の話を書きましたが、
逆境の中で立ち上がり、力強く進む見本を見るようでした。
援助があると援助に頼る。自分でやればすばらしいものができる。

かくいう私が成人したときは自治体に関する感謝の気持ちなどいっさいなく
当たり前のように参加して時に思い出すものもありません。
初めてスーツを着て人前に出た思い出くらいですかね。
私は東京練馬区ですがその日は豊島園遊園地が無料開放されてました。
予算いっぱいあったんでしょう。

夕張市は去年財政破綻が発覚しました。wikipediaによるとこんな状態。
一時借入金残高は12金融機関から292億円、企業会計を含む地方債残高が187億円、
公営企業と第三セクターへの債務・損失補償が120億円とされ、夕張市の標準財政規模(44億円)を大きく上回っているた


夕張市は以前石炭の町として繁栄しますが、石油へのエネルギー転換により
衰退し、人口減少、老齢化、就職難と負のスパイラルに陥っていった。
でも不思議なのは炭鉱業が衰退したのは今に始まったことでなく
60年代に始まったことであり、そもそも商業炭鉱なんてものはもう残ってないんですから
なんでいまさら破綻するのか?

それは地方交付税と官僚主義。
2001年に産炭法が失効し国の援助がなくなり財政悪化に拍車がかかったとwikiにもありましたが
この産炭法は昭和36年制定で炭鉱の町がスムーズに他の産業にシフトできるよう
国が援助しようという法律です。
それが延長延長また延長で結局21世紀まで延長されたのでした。

詳しい経緯はしりませんが想像でもの言わせてもらうと
既得権益化したんでしょう。これが官僚主義のいけないところ。
初めは必要性があり始めたことでしょうが当初との環境の変化と
現状が改善されていないことを理由に延長延長。
決済してんのは現地を知らない中央官僚でしょうから惨状を訴えかけられれば
まあしょうがないって感覚でしょう。

今までいくら交付されたか知りませんけどうまくやれば
ここまではならんでしょう。やばいのを知ってて隠蔽隠蔽また隠蔽。
そのうち取り返しが聞かないぐらいに大きくなってさらに隠蔽。
嘘は成長するんです。そのうちに隠しきれなくなってドッカーン。

そして町の市民が犠牲になっていく。
若者がいなくなり店が閉まり税収がなくなり過疎が加速。
こうしたのも補助に頼ってたらどうにもならないでしょう。

ところでこの石炭。これが中国の関係が深い。
かつては日本を支える産業だったわけですが
コスト高による採算の悪化と環境問題、そして安全面から日本炭鉱はどんどん閉山されました。
でも使っていないわけではなく年間1億7000万トンくらい輸入してます。
用途は発電用と鉄鋼原料がほとんどです。
ちなみに日本は120万トンくらいしか作っていないで世界最大の輸入国です。

世界最大の生産国は中国で生産高15億トン/年。すごい。
もちろん中国でも環境面、安全面は大変な負担になっており、毎年何万にも事故でなくなっています。
二酸化炭素の排出もすごいですから早晩、他のエネルギーへシフトされるでしょう。
すると中国でも近い将来同じように炭鉱の町が破綻するケースが相次ぐかもしれません。

ちなみに夕張炭鉱が隆盛を誇った戦時中は沢山の中国人労働者が徴用されてきて
働いていたそうです。
私が読んでる(まだ終わらない)「丰乳肥臀」という小説にも
中国で日本軍に徴用され北海道の炭鉱に連れて行かれる人物が登場します。

日中もいろいろありますなあ。

以上
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by zhuangyuan | 2007-01-08 11:15 | 時事 | Comments(0)


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