中華 状元への道

zhuangyuan.exblog.jp
ブログトップ
2005年 05月 08日

唐詩

李白と杜甫
高島 俊男 / 講談社


今この本を読んでますが唐詩を読んでいると(というより唐詩の解説書を読んでいると)中国の悠久の歴史を感じます。

以前中国語をはじめた当初はまったく興味がありませんでした。なぜなら現代語と文法が全く違うし作られた当時は発音も違うため、勉強の足しにならないと勝手に思ったからです。

ただそれは大間違い。
唐詩だけでなく詩は中国語習得に欠かせない要素で、新聞、雑誌の文章中や会話の中にも頻繁に出てきます。

私が興味を持ったのは北京にいるときに先生に「学生唐宋名詩読本」という中学生用の解説書をもらってからです。平易な中国語で解説してありすぐに入っていけました。

なかでも次の詩は歴史を感じました。

出塞 王昌龄

秦时明月汉时关,
万里长征人未还。
但使龙城飞将在,
不教胡马度阴山。



解説書の意訳部分を訳しますと

私が見ているこの明月は秦朝の戦士も見ていた明月であり
私が守っているこの辺境の関所は漢朝の戦士が守っていた関所である。
秦漢の時代よりこの地は戦争が絶えず、
私が出征してきたこの地は我が家から万里の遠きにあり
戦争が終わらないばかりに帰郷することもできない。
ああ漢朝の龍城の飛将軍、李広将軍はいまだ健在であれば
胡人の兵馬に陰山を越えて南進させることなど無いのだろう。

唐の時代の辺境の兵士が自国を憂い、秦漢の英雄を渇望している。

西暦700年くらいの人が紀元前200年くらいのことを詩に読み、それを2005年の現在鑑賞している。これってロマンがありますよね。

以上
[PR]

by zhuangyuan | 2005-05-08 21:15 | 文化、歴史 | Comments(0)


<< 福福      不良品→危機一髪 >>