中華 状元への道

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2006年 09月 10日

小説と言えば 金庸!?

中国語を勉強し始めて以来、気になって気になって仕方がないのですが
未だにその真髄に触れられない作家がいます。
それは金庸です。

中華圏で絶大な人気を誇る香港の武侠小説家です。
1955年から72年に15の小説を書き、一世を風靡し、未だに人気が衰えません。

前に北京のでかい本屋に行ったときのことです。
その本屋では誰もが気軽に立ち読みしています。
私は金庸の小説を探していたのですがやっとその棚を探しあててびっくりしました。
その棚の周りだけやけに人が多く、中高生とみられる少年が何人か座り込んで
金庸の小説に熱中していました。
おおさすがすごい人気だと、私も本を手に取ろうとしてまたびっくり。
本がボロボロなんです。皆が熱中して読みふけるもんだから手垢がついて破けていました。
改めて金庸のすごさに驚きました。

先日も中国語教室の先生(女子留学生)も言ってました。
小学校のころから金庸が大好きで実家には全部揃っていて何度読み返したかわからないと。
彼女いわく、中国人で金庸を読んだ事がない人はいないんじゃないか。
日本で言ったらチャンバラ小説なんでしょうけど女性にまで人気があるらしい。

先日も中国でもっとも人気のある小説家で魯迅や巴金、老舎を抑えて一位を獲得してました。中国人最爱看小说 金庸成最受欢迎作家

在りし日の鄧小平も金庸のファンだったらしく全巻読んだとのこと。邓小平会见金庸的台前幕后
文革後復活した鄧小平は初めて金庸に会ったときこういったそうです。
“欢迎查先生。我们已是老朋友了。你的小说我读过,我这是第三次重出江湖啊!你书中的主角大多历经磨难才成大事,这是人生规律。”

「ようこそ査先生(金庸の本名)、我々は古い友人ですよね。
あなたの小説は全部読みましたよ。私は世間に出てくるのがこれで三度目ですよ!
あなたの小説の主人公多くは苦難の末、大事を成し遂げましたよね、これは人生の法則です。」


私も中国通になるためには金庸を読まなくてはと常々思ってます。
実は日本語訳は買ったことがあります。
まず初めに買ったのは「侠心行」という本です。
何でも願いがかなうという鉄片をめぐっていろんな人が戦うのですが全然面白くない。
全三巻のうち二巻の途中でギブアップ。

中国人の方に聞くとこの「侠心行」が金庸のなかで一番つまらないということなので
私の運のなさをのろいつつ、では一番面白いものは何かと問いました。
「射雕英雄伝」だとのこと。
これもブックオフで見つけて買いました。
全5巻のうち4冊が揃っていました。最後の巻は面白かったら買うことにします。

これも現在までに2巻目までは読み終わりましたが
なんか乗らないんですよね。なんかしっくりこない。
モンゴルと金と宋が絡み合い、
面白いといえばそうかも知れないんですが熱中して読みふけるなんてほどでは全然ない。

で私が現在のところ下している判断はといいますと訳が悪い。
まずもって武侠小説なんてジャンルは想像上のものと歴史上のもののミックスで
言葉なんかも歴史の知識がないと理解できないものが多いのでしょう。
これを外国語に訳すのは至難の業でしょう。
もうひとつ訳者が女性であること。
ほとんどが岡崎由美というひとが絡んでいます。版権抑えているんでしょう。
男性に訳してもらいたい。北方謙三あたりはどうか?
(なんていいつつ実はわたしは北方の本を読んだ事がありません。)
武侠小説でありながら力強さ男臭さがまるで感じられないのはこれが原因ではないか?
いずれにせよ中文版を読んでいないのでなんともいえないのですが
勝手にそう思ってます。

だから今度は中国語でトライしてみます。
でも問題はどれもこれもみんなチョー長い。みんな5冊以上です。
どれから行くかは悩みどこですが先日の金庸を全部持ってる留学生がお薦めなのは
最後の小説「鹿鼎記」だと言ってました。康煕帝の時代の話だそうです。
いまDVDで「康煕大帝」を見てますので時代背景がわかっていいかもしれません。
いつかはトライしなくは。

中国では高校の教科書にも金庸が採用されたとのことですので
中国を知るにはやはり金庸を読まなくてはと強くおもうのでした。

以上
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by zhuangyuan | 2006-09-10 13:52 | 文化、歴史 | Comments(4)
Commented by ケイチー at 2006-09-10 18:37 x
海外小説は、原作はもちろんですが、翻訳が命。
いくら原作が良くても、翻訳がカスだと台無しです。
同じ原作でもなんでこんなに面白さが違うの?という海外小説を読んだことがありますよ。
金庸氏の小説、良い翻訳が出てから読んでみようっと。
Commented by zhuangyuan at 2006-09-10 20:26
ケイチー様
訳者の名誉のために言っておきますと金庸の日本語訳も結構人気がありましてはまっている人も多いです。ただ私の感性とはなんか合わないのです。海外小説は昔はなんかぎこちないのが多かったですが最近はすっと入り込めるものも増えてきましたね。
Commented by Jingzi at 2006-09-11 06:31 x
はじめまして。
いつも興味深く拝見させて頂いています。
私も金庸は運悪く面白くないのを原書で読んでしまったので、疲れた記憶があります(笑)。

岡崎由美氏は早稲田の中文の教授です。自己紹介文を読んだ限りでは私も感性が合わない感じです。この方がかなり翻訳界では多くの作家・作品に絡んでいるのでたぶん良い翻訳ものは望めないでしょう。原書で読むことをお勧めします。

『楊家将』の日訳版は北方謙三しかしてないようです。でも、中国サイトからのダウンロードだと無料なのでそれで読みかけているところです。
Commented by zhuangyuan at 2006-09-11 22:15
はじめましてJingziさま
岡崎氏はわが母校の教授でしたか。とは言っても私は学生時代は第二外国語がスペイン語で中国語はまったく興味がありませんでした。中国語を日訳するのって漢字に引きずられるのでむずかしいんでしょうね。また和語を使いすぎても迫力がでないし。わたしも昨日、教科書に載ったという金庸の天龍八部を少しばかりダウンロードしてみました。


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