2006年 08月 30日

究極のデザート

九龍城の記事の中に「三不管」という言葉が出てきましたが、
その記事へのかめ様のコメントの中に気になる言葉が残されました。

「三不粘」

なにやら食べ物らしいのですがこの謎の言葉をしらべるべく
中国版Googleで検索してみますと面白い文章が出てきましたので
中文和訳の勉強がてら前文をご紹介いたします。

才女唐琬与名吃“三不粘”(才女唐琬と名物料理“三不粘”)
唐琬是宋朝著名诗人陆游的表妹。她自幼聪慧,人称才女,后被陆游娶为妻,夫妻的感情很好。但陆游的母亲对这个才貌双全、贤惠能干的儿媳妇就是看不上眼,总是想方设法难为她。


唐琬は宋代の著名な詩人陸游のいとこである。彼女は幼いときから賢く、才女と呼ばれ、
後に陸游に妻として迎えられ、夫婦関係はとてもよかった。しかし陸游の母親はこの美貌と才能を兼ね備えた、賢くやり手の嫁に目をかけず、何かにつけて困らせた。


在陆游母亲六十寿辰这天,陆家宾客盈门,摆了九桌席,十分热闹。陆母想叫儿媳在客人面前出丑,吃饭间,忽然当着众人提出:“今天我想吃说蛋也有蛋,说面也有面,吃不出蛋,咬不着面;是火烧,用油炸;看着焦黄,进口松软;瞧着有盐。尝尝怪甜;不粘勺子不粘盘。不用咬就能咽的食物。”

陸游の母親の60歳の誕生日の日、陸家には賓客が集まり、
9卓ものテーブルが並べられとても賑やかだった。
母親は客の面前で嫁に恥をかかせようと思い、食事中、突然皆に言いました。
「今日私が食べたいものはこんなもの。卵といえば卵、麺といえば麺、でも卵とはわからないし
麺とも噛んでわからない。焼いたもので、油でいためてある。焦げた黄色に見えて 
口のなかでふわふわする。塩がついているようで、舐めると逆に甘い。
スプーンにも皿にもくっつかない。噛む必要がなくて、すぐ飲み込めてしまう。そんな食べ物よ。」


唐琬心理明白。婆婆是又在为难她。她二话没说,走进厨房。在面盆里打了几个鸡蛋,再将鸡蛋黄加入淀粉、白糖、清水,用筷子打勺,过细罗。炒锅添入熟猪油,置中火上烧热,倒入调好的蛋黄液,迅速搅动。

唐琬は気づきました。姑さんはまた困らせているのです。彼女は二の句を接がず、台所に入りました。
ボールのなかにいくつかの卵を割り、黄身の中を澱粉と砂糖、水の中に加え、箸でこね、ざるを通します。
鍋にラードをいれ、中火にかけ、混ぜ合わせた黄身の液をいれ、すばやくかき混ぜます。

待蛋黄液成糊状时,一边往锅中徐徐加入熟猪油,一边用勺不停地搅拌,蛋黄糕变的柔软有劲,色泽黄亮,不粘炒锅,一会儿功夫就做好了。唐琬将热腾腾、香喷喷的食物盛在一个盘子里,撒上点细盐恭恭敬敬地送上餐桌。客人们一看,合乎要求,一尝,更是口感酥软,甜咸适宜,都夸唐琬心灵手巧.

黄身の液が糊状になったとき、鍋に徐々にラードを加え、一方でスプーンでとまることなくかき混ぜます。
黄身の液が柔らかくそして、粘りがでて、黄色い輝きがでて、鍋につかなくなり
少し経ったら出来上がり。
唐琬はあっつあつで香りが漂う食べ物をお皿に盛り付け、さっと塩を振り掛けると
恭しくテーブルに運んでいった。
お客さんたちは見るなり、これは要求にかなったものだと認め、
一口食べると、柔らかな感触で、甘さと塩辛さが程よくまじり、唐琬の賢さと手腕をほめました。

这个菜一不沾盘,二不粘勺,三不粘牙,清爽利口,因此大家给它起名叫"三不粘",后来成为传统名食,深受人们喜爱.


この料理は一に皿につかない。二にスプーンにつかない。三に歯につかない。
さわやかで口にやさしい。
こうして皆はこの料理を"三不粘"と名づけました。
そして後に伝統の名物料理となり、人々の好物となりました。


なんか涎がでてきますね。ぜひ食べてみたい。
ヨークシャープディングみたいなものですかね。
想像が膨らんで楽しいです。

Googleでイメージ検索をしてみると写真が出てきました。
d0018375_22563071.jpg

写真をみるとなんか興ざめですね。
あまりうまそうじゃない。

でも今度試してみよう。

ところで宋代の愛国の大詩人も嫁姑の関係に悩んでいたなんて笑っちゃいますね。
その後このせいで二人はすぐに離婚することになってしまったとのこと。

でも陸游さんは彼女が忘れられなくて晩年になっても彼女を詩に詠んでいます。
そんなにうまかったのでしょうか?「三不粘」が。

以上
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by zhuangyuan | 2006-08-30 23:01 | | Comments(12)
Commented by ケイチー at 2006-08-31 21:16 x
ぜひ作ってみてください。それで美味しかったら私も作ってみます。
Commented by 熟悉的陌生人 at 2006-08-31 22:05 x
从状元这里真的可以学习到很多知识, 虽然我是中国人,却还不知道有这么有趣的事情,三不粘,有意思, 有时间一定要做做看,可要是不好吃该怎么办呢?
Commented by tianshu at 2006-08-31 23:21
陸游のお母様、可哀相ですね。
皆さんは美味しいものを食べながらお母様の悪さを出すのも面白くないことではないでしょうか。
嫁姑関係、古くから難しい課題ですね。ふふふ・・・・・・
Commented by かめ at 2006-09-01 11:34 x
記事の話題に取り上げて頂き光栄です。
三不粘は以前の宴会で2度ほど頂きました。そのときに長い講釈を聞かされたので頭の中にこの名前が残っていた次第です。味は忘れてしまいました。
来週、5日から久々に中国出張です。少々面白い出張になりそうな予感がしております。はい。
Commented by zhuangyuan at 2006-09-02 13:44
ケイチーさま
中国でもうまく作れる人があまりいないそうですよ。
私が作ったら粘粘粘になっちゃいそうです。ぜひお先にトライしてみてください。
Commented by zhuangyuan at 2006-09-02 13:48
熟悉的陌生人さま
みなさんがいろんなヒントを下さるので中国語の迷宮に入っているみたいで楽しんで書いています。三不粘をぜひ作ってみて結果教えてください。
Commented by zhuangyuan at 2006-09-02 13:50
tianshu様
中国の場合日本より母親を大事にするといいますから嫁と姑の関係も日本より難しいんですかね。
Commented by zhuangyuan at 2006-09-02 13:51
かめ様
いいですねえ、出張ですか。またエピソード聞かせてください。私は先週中国出張のはずがはずされてしまいました。
Commented by ケイチー at 2006-09-02 18:12 x
嫁より母親を大事にするのは、ますます嫁姑戦争に油を注ぐことになります。挙句は「離婚の危機」ですよ~。
夫は、あくまでも嫁の味方でありつつ、母親の面子も立てて大事にする、という神業をこなさなくてはならないのですよ。
男性のほうが短命なのは、なんとなく納得。
Commented by zhuangyuan at 2006-09-03 07:49
ケイチー様
いえいえ別に私が母親を立てているわけではございませんよ。幸い今のところ目に見える戦いは始まっておりませんで私の立場を鮮明にしないですんでいます。
Commented by ケイチー at 2006-09-04 01:19 x
zhuangyuan様の末永き平安を心からお祈りしておりますですよ。ふふふ・・・。
ところでこのお料理大変興味惹かれますね。香港でしか食べられないのでしょうか?かめ様の好物ということは、日本人の口にも合いそうですね。いつかトライしてみたいです。(作るほうじゃなくて)
Commented by zhuangyuan at 2006-09-04 05:44
ケイチー様
東京にも食べられるとこあるみたいなので今度トライしてご報告いたします。


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