中華 状元への道

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2006年 08月 19日

新幹線で学ぶ 「いわゆる A級戦犯」

一週間ほど大阪の妻の実家に行っておりました。
大阪は暑い。

京都駅で帰りの新幹線を待つ間、いわゆるA級戦犯―ゴー宣SPECIAL
小林 よしのり / 幻冬舎
を購入。自分が本の世界(マンガですけど)に入るため、子供たちにも買いました。
娘には「シナモンのなぞなぞチャレンジ150」
息子には「仮面ライダー 超戦士大百科」

駅弁を食べた後に、本を読み始めると隣の娘がいいます。

「ねえ パパ、くりは くりでも つめたくて あまい くり ってなんだ?」
「パパは本読むから一人でやってなさい」
「ねえ 答えどこに書いてあんの?」
「次のページでしょ」
「ねえ パパ、みんなが よろこぶ すてきな たべものって なあに?」
「ステーキでしょ」
「えっ? ステッキ? ステッキってなあに?」

「ちょっと静かにしなさい。パパは本読むんだから。」
「ねえ、パパ何読んでの? あっマンガだ! 大人なのになんでマンガ読んでんの?」
「これは大人のマンガなんだよ!」

ふと自分のいった言葉にが周囲の人に誤解を与えるのではないかと心配に。
大人のマンガというと何かエロ雑誌を想像してしまいました。

「戦争のマンガなんだよ」 とすかさずフォロー。これは周囲の人に向けた言葉です。
「戦争ってなに?」
ぜんぜん読めません。

そのうち娘も疲れたらしくおとなしくなりました。

で本に戻りますが
昨今、小泉首相の靖国参拝問題からA級戦犯合祀だとか、天皇発言だとかで
世間が騒がしいですが、中国語を学ぶ身としても何かと話題にあがるこの問題について
ちょっとは齧っておこうという気持ちから購入しました。

のっけからハッとすることが書いてあります。

日本のギャルが出てきて
A級戦犯とは誰のことかと問われて答えます。
「えっと トウジョウヒデキ?あとは知らな~い」

参拝賛成、反対とかいいつつもたいていの人は
誰がA級戦犯でそもそもA級の定義すら知らないと。

なにを隠そう私も合祀された14名を挙げろといわれても言えない。
死刑になった7人と聞かれても全員は言えない。
いまは言えますよ。読んだから。
処刑された7名のうち木村兵太郎なんて名前すら知らない。

天皇発言で出てきた白鳥敏夫(メモでは白取)なんて人物もここで初めてしりました。
こうした人物がどんな人であったかを知るだけでも価値があった。

ABC級の定義とは連合国の定義によると

A級 戦争を遂行した国家指導者など
B級 戦争で命令する立場にいた指揮官など
C級 実行した兵隊など

で戦勝国のアメリカを中心とした連合国が
戦敗国の日本だけを見せしめのためにつるし上げた偽装裁判であるというのが本書の主張です。

確かに当時の日本は今のイラクみたいにつるし上げられてたんでしょう。
大量破壊兵器製造なんていってありもしないことをでっち上げられて
めちゃめちゃにされる。

そしてフセインが裁かれる。
でも日本がイラクと違うのは独裁国家ではなかったこと。
東条英機でさえ戦時中の首相の一人でONE OF THEMでしかない。
スケープゴート的でさえある。

東京裁判によると
処刑された7名を含む国家指導者が共同謀議し
世界制覇をたくらんで着実に侵略をすすめてきたということらしい。
これは中国の偽文書田中上奏文に基づく思想から導き出されたシナリオだという。
でもこの時代の日本の分裂と混乱は少し研究すればすぐわかることで
共同謀議で世界侵略なんてカッコのいい状態ではなく
なんとなく空気がそうなったので勢いつけてやってしまって戦線拡大し
結局大破局を迎えるというおよそ戦力なしの行き当たりばったりの行動が多かったのではないでしょうか。

でそのいわゆるA級戦犯が合祀されている靖国神社に首相が参拝するのは
けしからんと中国が抗議し、日本でも大議論になってます。

この大阪での休みの間も15日に小泉首相が参拝し
その日のNHKでも「日本のこれから」とかいう問題で靖国参拝問題について
麻生大臣や各界識者、視聴者などが議論をしておりました。

大阪の家はクーラーのある部屋がひとつしかなく
その部屋で我が家4人はざこ寝をしたのですが
そこにテレビも置いてあり
子供たちが寝たあと部屋を暗くして
一人で小さな音で、前日の日中戦争特集とその日の靖国の番組を見ました。

はっきり言って見る価値のないものでした。
なぜなら皆さん好き放題のことを言って
ぜんぜん議論がかみ合わず、そもそも議論になっていない。
司会者もそれをまとめられない。
途中で寝ました。

ともかく靖国問題には論点が沢山ありすぎてわけわかりません。

*首相が参拝すべきか否か?
*終戦の日に行くべきか否か?
*A級戦犯合祀は問題か?
*そもそも東京裁判が裁いたA級戦犯は犯罪人か?
*戦争指導者は犯罪者か?
*処刑された戦犯は戦死者か?
*アジアとの歴史の清算は済んだのか?
*中国の圧力は内政干渉か?
*政教分離はできているか?
*天皇はなぜ参拝をやめたのか?
*参拝することは戦争礼賛なのか?

私はあまり知識はありませんが自分の感覚的には次のような意見です。

国の防衛に尽くして亡くなった方々の慰霊のため
首相が参拝するのは当然。
終戦の日はもっとも記憶にあたらしい戦争を振り返るためのよき日だと思う。
東京裁判は勝者が勝者の論理で反証なく裁いたものであるから無効。
よってA級だけ分祀するのはナンセンス。
アジアとの清算は国際法上は済んでいる。
中国政府の首相非難は日本への内政干渉というより
中国国内向けのパフォーマンスなので気にしない。
議論してもしょうがない。批判自体が目的ですから。
戦争礼賛でなく、過去の失敗を繰り返さない決意であることを淡々と説明すればよい。
天皇のことや政教分離のことはわかりません。

まあこうした議論が日本全国で行われるわけですから
あの戦争への検証をするいいチャンスを小泉さんが与えてくれたといえるでしょう。

以上
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by zhuangyuan | 2006-08-19 14:23 | 中国関連DVD、本 | Comments(4)
Commented by hider at 2006-08-20 11:05 x
 こんにちは。
 子供の頃、夏になると放送していた、戦争のドキュメンタリーには、子供ながらも、迫力を感じたものでした。
 最近、NHKのアーカイブスだったか、瀬戸内海海底で見つかった「紫電改」の番組を見ました。
 昭和40年半ばに作られた番組、重みが違います。
 紫電改は、戦争末期に作られた戦闘機なので当然ながら、出てくる兵隊さんの若い事。みな二十歳そこそこ。
 年代から実体験者がインタビューに答えています。みな、こりごりで、二度といやだという感じでした。
 戦闘中は、お互いが、その瞬間、その立場では正義になるのが戦争。
 西太后で知ったのですが、死者に対しても、墓を暴いてまで恨みを晴らす習慣は、私には理解できません。
 GHQが帰ってから日本政府による裁判をしていれば、話が変わったかもしれない。

 さて、私は語学に対するセンスが全く無いようなので、プライドを捨てて夏はこの辺からはじめようと思っていながらぜんぜん聞いていません。
 口だけで実行力が無いですね。
 http://www.fujitvkidsclub.jp/words/chinese/index.html
Commented by zhuangyuan at 2006-08-20 20:43
hiderさま
NHKアーカイブスってけっこう面白いのやってますよね。昔の番組のほうが奇をてらってなくて真摯で重みがあるような気がします。
ポンキッキでまで中国語やってるんですねえ。すごい。
でもガチャピンもムックも声調がなってない。
Commented by dashi at 2006-08-29 11:55 x
戦争のことを知るのも大事なんですが……、小さい子どもを二人も連れている時に読もうってのは甘いと思う(笑)。
こっちはうるさくてイライラするし、第一子どもが可哀想ですよ。
ここは子ども優先で。お父さんに甘えて来る時は、思い切り甘えさせてあげてほしいなあと思いました。お父さんと一緒に電車に乗って旅する機会なんて、そうそうないでしょうし。
子どもが寝てからガーーッと集中して読んで下さい。お嬢ちゃんのかわりにお願い。
Commented by zhuangyuan at 2006-08-29 21:20
dashiさま
おっしゃるとおりですね。反省いたします。最近娘のほうは疲れをしらず昼寝もしなくなってしまい、新幹線でもこちらは早く寝ないかなと期待するもののなかなか寝てくれません。大阪ではへとへとになってしまいました。


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