中華 状元への道

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2006年 08月 09日

階級闘争 なんじゃらほい?

今週から通勤電車で上海書城で買ってきた「当年事 南方周末 解密档案(あの年の出来事 南方週末 調書の謎を解く)」という本を読み始めています。

まず読んだのは「刘少奇,毛泽东和四清运动(劉少奇、毛沢東と四清運動)」という記事でした。
劉少奇は国家主席であるにも関わらず文革で毛沢東と対立して失脚しましたが、
国家の最高権力者がいかにして権力の座から引き摺り下ろされるのか以前から興味がありました。

劉少奇と毛沢東の対立は階級闘争の定義にあったとのこと。
劉少奇の闘争対象は官僚主義や官僚主義的特権であり
毛沢東のそれは走资本主义道路的当权派(資本主義の道を進む権力者=劉少奇だった。
権力が劉少奇に移っていくのを防ぎたかった毛沢東の嫉妬もあるのでしょう。

まあこういった政治の話はややこしいのでやめます。
大体からして階級闘争といったって私には実感がありません。
そんな明確に区分できるものでもないでしょう。

でも文革の時の中国ではそれを明確に定義して教育したとのこと。
本日中国語教室でそんな話を聞きました。

老師の母親は文革時に学生だったとのことですが
世界人口の三分の二は「水深火热」の中にいると教えられていたそうです。
つまり塗炭の苦しみの中で生活していると。
では三分の二とはどこの人か?
資本主義国家の住民のことだとのこと。
文革時の中国はもう一方の幸せなほうの三分の一にいると教えられていたそうです。

当時はいまの北朝鮮と一緒で一般人は海外の情報がまったくなかったので
それを信じてたといいます。

でも海外のこと知らなくたって文革時の凄まじい生活が幸せなわけないでしょ?と問うと。
それは比較の問題で30年代、40年代、つまり解放前に比べるとずっと幸せだとのこと。
以前の記事でもその凄まじい30-40年代を紹介しました。
蒋介石の大量破壊兵器

歴史の奔流 「温故 一九四二」

確かに比較対象が凄すぎる。

そしてその母親と老師は数年前一緒にヨーロッパに旅行に行ったそうです。
そこで発展する町並みを見ながら母親に尋ねたそうです。
文革の当時にもしこの町並みを見たら社会主義を信じ続けられることができたかと。

母親曰く
「その時これを見たら阶级敌人的假象(階級の敵がつくった見せかけの姿だと思ったでしょう。」
つまり本当の豊かさを見せられてもそれを偽者だと思ったであろうということです。

洗脳ってのは本当にすごい。

以上
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by zhuangyuan | 2006-08-09 22:59 | 文化、歴史 | Comments(10)
Commented by homupe2006 at 2006-08-10 14:55
こんにちは。はじめまして。
MSNからこちらへ引っ越して来ました。お差し支えなければよろしくお願いします。
Commented by zhuangyuan at 2006-08-14 08:22
homupe2006さま
いらっしゃいませ。
お差支えはまったくmeiyouなのでどんどん書き込みしてください。
Commented by tubomim at 2006-08-20 00:48
その母親が話したのは事実です、当時みんなこのように教育され、つまり洗脳されたですね。
Commented by zhuangyuan at 2006-08-20 20:28
tubomimさま
政治が目立つ時代ってのは不幸ですね。日本も戦時中はそうだったんででしょう。
Commented by azu-sh at 2006-08-20 23:51
最後の「母親」の言葉が印象的でした。今日福州路の「上海書城」に本を買いに行ったのですが、共産思想の本が並ぶ書棚を見ながら状元さんのこの記事が思い出されてなりませんでした。教育というのは一種の洗脳であることが多いですね、どこの国もどの時代も。
Commented by zhuangyuan at 2006-08-21 22:12
azu-shさま
確かに中国の大きな本屋に行くと一番目立つところに共産党関係の赤い本がうず高く積んでありますよね。誰が買うんだと思いますが意外に人が手にとって読んでいますね。最近は江沢民文選がつんであるんじゃないですか?
Commented by azu-sh at 2006-08-22 10:29
↑そのとおり。上海書城では今、江沢民の本が赤いリボンをかけられて塔になっています。本の分類に「马恩列斯」というコーナーもありました。一緒に来ていた日本人はみんなピンと来なかったようですが…状元さんはおわかりですよね☆
Commented by zhuangyuan at 2006-08-22 23:26
azu-shさま
そういった表現の仕方は初めて聞きましたがおそらくマルクス、エンゲルス、レーニン、スターリンのことですよね。中国語の中で一番困るのが外来語ですが特にロシア語を音訳した言葉なんてさっぱりわかりません。
布尔什维克とか言われててもなんのことやら。
Commented by azu-sh at 2006-08-24 02:28
(何度もスミマセン)
「马恩列斯」を見てわたしもその四人が浮かんできました。ところで布尔什维克って何ですか。発音してみたらボルシェビキかな、とか思ったり。そういえば中国語勉強したての頃は外国人の名前を何かの単語だと思って辞書で引いてみたり、何文字目までが人名なのかわからなくて切れ目を勘違いしたり、かなり振り回されたものでした。
Commented by zhuangyuan at 2006-08-24 06:26
azu-shさま
そうですボルシェビキです。外国語の音訳中国語はほんとに困ります。以前リスニングでテニスの試合結果の記事がありました。白人同士のダブルスなんです。これはチンプンカンプン。听不懂,看不懂。カタカナを使ってほしい。


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