2006年 08月 05日

美人計 (孫子 三十六計)

今朝新聞を開くとまたもや間抜けな記事が載っていました。海自1曹無断渡航、1年2カ月で71日 カラオケ店の謎

海上自衛隊員が内部情報を家に持ち帰っており注意処分を受けた。
その隊員がここ一年強で8回も中国に渡航していることがわかった。
なんでも上海にあるカラオケクラブの女性に入れあげて資金援助もしていたそうです。
でもいまのところ内部情報を中国に持っていったという証拠はないとのこと。
ただそのカラオケ店が以前に上海領事館員が公安に脅されて自殺した事件の舞台になった
同じ場所と同じなんですって。
そしてこの隊員の管轄が対馬警備所で監視業務をしてたってんですからますます怪しい。
対馬なんて歴史的に中国の冊封国朝鮮と日本の間で板ばさみでどっちつかずだったわけ
ですからそこで監視なんかやってると誘惑が多いのかも。

まあこれはまだ真実とわかったわけではありませんが
国の安全にかかわる自衛隊や領事館の方がこういった古典的な策略に容易に
引っかからないでほしいですね。

とくにこうした国家機密に近い人なんて密着マークされているんでしょうから
公安にどっさり資料があり、日々の行動なんて監視されてるんでしょう。

最近買った「次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた」(副島隆彦 徳間書店)という
本はまだ読んでませんがぱらぱら見てたらこんなことが書いてありました。
ロンドンに本部を置く人権擁護団体「プライバシー・インターナショナルによれば
、中国に入国しようとする外国人はすべて、少なくとも300の異なるデータベースに情報を入力される。そして、すべてのデータベースは相互接続される。
旅行者のあらゆる動きが詳しく示され、電子メール、ラップトップコンピュータの使用、ルームサービス、金融取引、電話などあらゆる行為が監視される。

すべてが真実とは思えませんがあながち嘘ともいえない。
私の知人の中国駐在員がおっしゃるには自分に関するデータは
公安にどっさりあるだろうと言ってました。

改革開放前に中国出張をするときは出張行程を事前に通知しなければならず
実際に出張したかた曰く、地方でホテルに着くたびチェックされ
電話は盗聴されている感じがして、知らない人が尋ねてくることもあったそうです。
要するに行動を監視され、その情報も漏れている。

この本にはいま中国ではマイクロチップを人間の脳に埋め込む研究がされているとも書いてあります。
知人中国駐在員の犬には実際にチップを埋められたそうです。
そこには犬の所属データや予防注射の履歴などをインプットされているそうです。

でもチップを埋め込むまでしなくても現在の人は皆、携帯もってますから
これを監視するシステムを造るほうが安上がりかも。GPSとかも付くからどこにいるかも
すぐわかるし。

最近日本でも子供の携帯にGPSつけて
子供が今どこにいるかトレースしてる親がいます。
そのうち恋人とかにも持たせるんでしょう。

以前GPSといえばこんなことがありました。
これは日本でのことですが、ある地方の町で携帯を使ってタクシーを呼びました。
「お客さんいまどちらですか?」
「〇〇レストランの前です。」
「じゃあすぐ前にいます。」
前を見ると通りを走っているタクシーの運手士とぱっと目が合った。
ドキッとしました。
そこのタクシー会社はすべての車にGPSが付いていて
配車センターがすべての車の現在地をボードで監視しているそうです。
まったくサボれませんと運転士は嘆いていました。

こんな監視社会って恐ろしいですよね。
中国では政治の権力争いで負けると
それまで品行方正で知られてた人が沢山女を囲ってたなんてことが
暴露されたりします。
監視されてますから証拠は沢山積みあがってる。
言うことを聞かないやつはそれを利用して突き落とす。

でふと思いましたが私も中国出張にしょっちゅう行ってますから
私のデータもあるんでしょうかね。あーあコワ!
でも私の場合中国の国益になるような貴重な情報を持ち合わせていないので
誰も美人計をかけてくれないでしょう。うーん残念。

この美人計は超古典的ですが
けっこう簡単に引っかかるんでしょうね。男は弱いから。

先月出張したとき上海の日本風焼き鳥屋に行ったのですが
そこにいた客の90%がクラブ出勤前のお姉ちゃんと同伴している風の
おっちゃん、兄ちゃんたちでした。
ほんとしょうがないねえ。
せめて機密漏えいがないことを祈ります。

これから皆様が美人計に引っかからないように
孫子の三十六計、第三十一、美人計を復習しておきましょう。

兵强者, 攻其将;兵智者,伐其情。将弱 兵颓,其势自萎。利用御寇,顺相保也。

对兵力强大的敌人,就攻击他的将帅,对明智的敌人,就打击他的情绪。
利于抵御敌人,顺利地保卫自已。

兵力の強大な敵を前にした場合、将軍を攻撃せよ。
頭脳明晰な敵に当たる場合は、彼の心を攻撃せよ。
敵を制御し、自己を防衛すべし。


簡単に言うと美人を送り込んで心を征服せよってことです。
中国の歴史でもこれにやられちゃったの男が多いです。

女人的魔力,好像是上帝专门为征服男人创造的。自古以来,烽火相欺,不外博美人一笑,怒发冲冠无非一怒为红颜;哪怕是铁壁铜墙,要塞堡垒,三军用枪炮无法故破的,主将也束手无策。

女性の魔力は、神様が男性を征服するために創造したようだ。
古来、戦火は絶えず、お互いにだまし合っているが
美人が微笑むだけで、怒髪冠を衝くような怒りが美少年になってしまう。
堅固な鉄壁や銅塀、要塞堡塁があり、三軍の火砲を用いても難攻不落な
将軍でさえまったく手に負えない。


美人に溺れると国なんてどうでもよくなってしまいます。
でもここで重要なのは実力があるから美人をあてがわれること。
そして美人にのめり込み、他には何もいらない、君さえいれば、となったところで
滅ぼされ、その君たる美人も、実力を失った彼には見向きもしない。
かわいそうですねえ男って。

以上



 
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by zhuangyuan | 2006-08-05 23:26 | 時事 | Comments(4)
Commented by xia at 2006-08-07 15:22 x
美人计也有搞砸的时候呢,三国演义还再看嘛? 有兴趣的话看看'东吴招亲'那一段吧,在诸葛亮的神机妙算下,刘备带着孙权的妹妹,美女孙上香平安回到了荆州,' 周郎妙计安天下,赔了夫人又折兵 ',好像指的就是这事儿.
真不知道,对付诸葛亮这样的神人,该用什么计?该送什么样的美人?
Commented by zhuangyuan at 2006-08-07 21:24
xiaさま
劉備は妻を得て、戦いにも勝ったのですが、私の手元にある本によると、常に妻を恐れる恐妻家であったらしく、北の曹操、東の孫権、腋の下の孫夫人が三大恐怖の対象だっと書いてあります。ですからこれも美人計が成功した例かもしれません。
Commented by morokuzu at 2006-08-17 00:31
zhuangyuan さん、コメントありがとうございます。

いつも楽しく拝見しています。

引っかかった政治家の皆様は大した人物ではないので、さほどの
害はないかも知れませんが、それによって税金の無駄遣いをした
ことに対しては怒っています。 w
Commented by zhuangyuan at 2006-08-18 19:47
morokuzuさま
谷垣氏も若いときに引っかかったんでしょうが、それが総裁戦に出るくらいになっているわけですからある意味、先見の明があったんでしょう。今頃はどんな若手に魔の手がのびてるんでしょう?気になるところです。それとも数うちゃあたる作戦なんでしょうか。


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