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中華 状元への道

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2006年 07月 02日

ゲートは閉まった!

昨日まで中国出張でした。
移動ばかりしていてシンドイものでした。
中国は広すぎて困ります。
最近はどこへ行くにも飛行機が飛んでるし、高速も通っているので余裕のある
出張ってものはないですね。

今回は広州の空港で飛行機に乗り遅れるという失態をしてしまいました。
一時間くらい前にチェックインし搭乗券をもらい、朝食をとる。
安全検査に長い列。
やっと検査が終わり、登場ゲートに着いたのが10分前。
搭乗券を係りの姉ちゃんに見せると

“来不及,关闭了” 「間に合いません、ゲートは閉まりました。」
「出発15分前にゲートはしまります。」

冗談でしょ。そこに飛行機あるのに。
今回の出張は中国歴30年のベテランと一緒でしたので
係員への猛抗議はお任せ。
「安全検査で並んだんだから仕方ないだろ!」
「一日一便しかないんだから乗せてくれ!」
私は後ろで合いの手を入れる程度でした。

こんなものは抗議すればなんとかなると高をくくっていましたが
あまかった。
トランシーバーを持ってなにやら忙しそうな男性係員はまったく
とりあおうとしません。
「安全検査は航空会社とは関係ありません。」
“确实没有办法,关闭了”「ほんとにどうしようもありません。」

ほかにも同じ便に乗る予定の中国人旅客が数人乗り遅れて抗議していましたが
結局だめでした。

中国30年の出張経験でもこんなことは初めてだとのこと。
いつもこのくらいの時間に乗っているとのこと。

とうとうそのまま追い返され出発ロビーの航空会社のカウンターに行きました。
そこには同じような目にあった人が次々とやってきました。ちょっと慰めになります。
来る人来る人が係員に訴えます。
「关闭了」「关闭了」「guanbile」「グアンビーラ」「ゲートは閉められたよ!」
私の耳にこの言葉がこだまにします。

結局乗り遅れた切符は一年間有効ですから別の機会に利用してくださいと
事務的にいわれておしまいでした。係員は慣れた様子で事務をこなしていました。

だいたい15分前に閉まるのはいいけど、チェックインしている客がまだ
乗ってないんだから放送くらい入れてくれ!
安全検査のところでも「〇〇行きのお客さまいらっしゃいますか?お早めにどうぞ。」
なんてサービスしてくれてもいいだろ!

でも搭乗券を見ると冷たい口調で書いてあります。
「出発15分にゲートは閉まります」

30年選手の分析によると航空会社で遅れ撲滅運動でもやっているのではないか?
時間通りの出発のためにはお客は切り捨てるという方針なのだろうとのこと。
新しい空港で便がたくさん詰まってるんでしょう。
しかも始発の便でしたからなおさらなんでしょう。
でも顧客サービスの遅れ撲滅が本末転倒だろ客をおいてったら。
遅れたとはいえ、出発前なんだから。

ちなみに帰りにJALを利用した時にも搭乗券をチェックしました。
同じ内容が違う言葉で書かれていた。
「出発の15分前までにはゲートまでお越しください」
うーん優しい言い回し。

また行列のできたチェックインカウンターでは係員が叫んでいた。
「大阪行きのお客様~!いらっしゃいましたら優先的に手続きいたします!」
いいねえこのサービス。

以上負け犬の遠吠えでした。

ところで一日一便の飛行機に乗り遅れた我々は別の都市への切符を買い
(あいにく头等(ファーストクラスしか空いていませんでした。)
その都市から目的地まで高速を300キロ、ハイヤーで走り、
目的のお客さんを訪問しました。アー疲れた。

以上

by zhuangyuan | 2006-07-02 23:28 | 生活


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