中華 状元への道

zhuangyuan.exblog.jp
ブログトップ
2006年 06月 26日

第二次簡体字化計画

銀座に台湾が!という記事の中で繁体字について触れました。
記事のコメントの中で、
我がブログの一二を争う中国通の老同学である、かめ様、dashiさまが第二次簡体字化計画というものが存在したとのお話をしていただきました。

興味があったので中国サイトで検索してみました。
よくまとまったサイトを見つけましたのでご興味のある方はご覧下さい。
不成功的“二简字”

こちらには当時公布された簡体字化草案の一覧表が載っていますので
かめ様、dashiさまも若かりし学習の日々に戻ってご覧下さい。

確かにご紹介のとおり、 雪→ヨ、街→〒、私→ム というようなやりすぎのものもあります。
これならいっそのこと全部カタカナにしてまえって感じです。

dashiさまのおっしゃるがごとく表意文字の特質を無くすような試みです。
韓国語やベトナム語はもともと漢字圏であり、もとは漢字を使っていましたが
中国からの文化的独立を意図して、韓国は表音文字ハングルを開発し、ベトナムはアルファベットを用いました。

中国も最終的には漢字を廃止してpinyin化しようとしたこともあるとのことですが
そうなっていたら多くの漢語表現が消滅したことでしょう。

ともかく第二次簡体字化も廃案に追い込まれ、pinyin化も夢想に終わったのですが
この第二次簡体字化は影響が大きかったらしいのです。

なぜなら10年近くも使用することが推奨されたからです。
1977年12月に発表され1986年まで使用されたのです。

人民日報は発表翌日から使用を開始して、学校教育などでも使用されたとのこと。

少し記事を引用します。
由于曾经在社会上“二简字”被使用了一段时间,而且简单易写,废止后的“二简字”有时会出现在非公开的需要快速书写的文本如笔记、病历等,在公共场所也影响着现在的社会生活,市场、商场甚至路牌等重要场所都有出现二简字。比如:市场中“鸡蛋”经常被写作“鸡旦”,公共场所“停车”被写作“仃车”。

かつて社会において「第二次簡体字」が一定期間使用されており、
また簡単に書くことが出来るため、廃止後も「第二次簡体字」は時々、
ノートや病歴など速記する必要がある場合に非公開に出現する。
公共の場においても現代生活、市場、デパートまたは標識などの
重要な場所に影響を及ぼし第二次簡体字が出現している。
たとえば市場では“鸡蛋”(たまご)を“鸡旦”と書き,公共の場で“停车”(停車)を“仃车”
とよく書かれている。


10年も使ってからダメだといわれても遅いですよね。
でもそのころは現代にデジタル社会が出現しみんな手書きで文章を書かずに
ワープロを用いることなんか思いもよらなかったでしょう。

おかげで私でも繁体字かけますよ。PC上では。
ここまで進んだからにはもう二度とこの計画は持ち上がらないでしょう。

ところで繁体字で思い出しましたが
私の名前も簡体字であることを発見しショックです。
私の下の名前は 「岳」 (ガク)といいます。
意味は高い山のことです。(例:八ヶ岳)
昔は「嶽」 と書いたのです。富嶽百景といいますよね。

以前からこの「岳」という字は
なんで岳父(妻の父親の意)とかいう言葉に使うのだろうと思ってましたが
ちがう言葉で字だけ拝借したんですね、「山」の意味のほうは。

なんか略字だと軽く扱われたような気がします。

最後に余談ですが
世の中の鉄鋼会社のホームページを見て、会社名の「鉄」の字をご覧下さい。
「鐵」 となっていますでしょう。

なぜでしょう?

「鉄」 は「金を失う」と書くので営利企業として縁起がわるいので
旧字体を使うのです。へえー、へえー。

これも簡体字の失敗例ですね。日本版ですけど。

以上
[PR]

by zhuangyuan | 2006-06-26 22:38 | 文化、歴史 | Comments(7)
Commented by dashi at 2006-06-28 00:49 x
そうそう、街や私はこの字でしたよ、懐かしいな……。無茶苦茶ですよね、ピンインにしようなんて。
私は今でもメモを取る時に簡体字を使いますけどね、便利だから。億なんてニンベンに乙でしょ、たった3画。早いです。
停の字なんて、俗語で使う分には重宝すると思いますよ。
Commented by かめ at 2006-06-30 12:56 x
ローマ字化の手前の表音文字化が意図されていたはずでした。記憶では、表音文字にせよ、ローマ字にせよ、普通語の普及が最大の目的だったのですが、逆に表音文字化するにあたり普通語の普及がないと難しい、という矛盾にぶち当たった事も頓挫の一因と聞きました。 広いお国の悩みであります。
Commented by tianshu at 2006-07-01 18:28
こんにちは!tianshuです。

ローマ字にするという考え方は、当時パソコン入力にも関わりがあるそうです。
中国は多民族、人口の莫大な国なので、一つの政策を作る時、極めて慎重に進むに違いないと思います。
簡体字のことでも、発行実験から廃止まで、幾年かかるか誰も予想できなかったと思います。国それぞれ事情がありますので、その背景を詳しく調べないで議論すると、ただの議論に過ぎないと思われるかもしれません。
私もその簡体字を習ったことがあります。でも、先生は古い方なので、また、政治の風に吹かれることのない田舎小学校なので、真剣に教えて貰わなかったのです。
今考えてみたら、その先生でよかったなと思います。
Commented by ケイチー at 2006-07-01 18:46 x
このごろ、文章を手書きしていると、字画が少ない方の漢字を使うようになってしまいました。
たとえば、「見る」「対」「電気」「雲」・・・
すぐ中国語の方の漢字を書いてしまいます。出来上がったのは日中漢字入り混じり。いいや、メモだから。と思っていたら、会社に提出するレポートも入り混じりになっていました。
Commented by zhuangyuan at 2006-07-01 21:31
私も日本語のメモを取る時に簡体字を使ってしまうことがあります。
たしかに便利です。簡体字にせよ繁体字にせよ普通語をここまで普及させたことは現政権の大きな功績で今の中国の発展に大きく寄与していると思います。ただ簡体字については出来れば日中韓台で同じ漢字を使うようにしてほしかった。
Commented by bukumama_mako at 2006-07-02 15:57
こんにちは。
中国語を習い始めたばかりの頃はしょっちゅう漢字を間違えてました。(いまでもかなり間違いますが・・・。)日本と同じ漢字だったら簡単なのに・・・。また、カラオケでは台湾の歌の歌詞が繁体字で、読めない漢字だらけです。
Commented by zhuangyuan at 2006-07-02 21:52
bukumama_makoさま
はじめまして。習い始めは繁体字のほうが親近感があったんですけど、最近はすっかり簡体字派になりました。カラオケは広東でも繁体字が多くて困っちゃいます。広東語字幕と繁体字普通語字幕が同時に出たりしてもうお手上げ状態ですね。


<< ゲートは閉まった!      冬虫夏草 不老長寿の妙薬 >>