中華 状元への道

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2006年 05月 27日

米中密約 日本非核化!

中国の「核」が世界を制す
伊藤 貫 / PHP研究所
読了。

題名だけを見たら絶対に読む気のしない本です。
なんか中国脅威を煽るプロパガンダ的な本を想像させる書名です。
じゃあなんで買ったのか?
西村眞悟がメルマガで絶賛していたからです。
絶賛するだけのことはあり、歴史観があり、大局的で
しかもデータに基づく骨太な内容でした。

彼は最近弁護士名義貸しで民主党を離党した国会議員ですが
筋の通った憂国の志士です。
防衛副長官をしていたときに「日本も核武装せよ」などと過激な発言をして
くびになったこともあります。

で、本の中身はというと
中国の核がどうのということよりも
日本が核武装せよということに主眼を置いています。

なぜ核武装か?
それはアメリカはいざという時には日本を守らないから。

日本は中国、ロシア、北朝鮮の核ミサイルの標的になっていますが
アメリカの核の傘で守られているからOKというのが定説。
しかしもし中国が日本に核ミサイルを発射すると威嚇してきた場合、
アメリカは本国が核ミサイルの標的になる危険を冒してまで日本を助けるか?
著者いわく答えはノー。

核がない限り国際政治において発言力はゼロだと。
だから核武装せよとくる。

著者いわく中国も1960年代毛沢東時代にそのことを理解し
極貧国でありながら核開発に総力で取り組み、今の地位を得たとのこと。
「たとえ百年かかってもズボンを穿かなくても核兵器をつくってみせる。」
外交部長陳毅が発言したそうです。

ちょっとネットで調べるとこんな発言でした。
脱裤子当当,也要把原子弹、导弹搞出来。

ズボンを質に入れても、原子爆弾とミサイルを手に入れてやる。

そして毛沢東のokが出て研究がすすめられた。
その時中国はどんな状態だったか?
在中国几亿人濒临死亡边缘的时候,耗费巨大的核工程不停反而加速运转,在中国经济形势仍非常困难的一九六二年底,在毛泽东的指示下,中共成立加强协调指挥核武工程的专门委员会,周恩来任主任,提出的口号是一切为核工程开绿灯,「要人给人,要物给物,要钱给钱,一路顺风。」完全不顾人民死活,犹如给饥饿的中国老百姓雪上加霜,伤口上洒盐。

中国で何億人が(貧困で)死のふちを彷徨っているとき、
核プロジェクトをやめないだけでなく、更に加速させ、
中国の経済情勢が非常に困難な1962年末、毛沢東の指示のもと
共産党は核プロジェクトを指揮し強化する専門委員会を成立させ
周恩来が主任をつとめ
「人が必要なら人を、物なら物を、金なら金を出す、順風満帆」
というスローガンでゴーをかけ、
人民の生死は完全に無視し、飢餓状態の中国の民衆には泣きっ面に蜂、
傷口に塩をぬるが如くであった。


まさに今の北朝鮮といっしょ。
でもここまでして国家戦力を明確にして遂行する中国には恐れ入ります。

本に戻りますが
著者いわく日本に米軍がいるのは日本を核武装させないためであり
そのことは1972にニクソンと周恩来が国交回復時に密約したことであると述べています。
ニクソンの手書きメモが残っているそうです。

で私は中国のサイトを検索してみました。
そして下記文章を見つけました。便利な世の中です。1972の米中会談での話です。
中国人提出了据称美国正在重新武装日本的问题,并说它对中国是一种威胁。对此,基辛格回答说,日本重新武装是针对苏联在这个地区大大增强军事力量所作出的反应,并不威胁中国;美国军事力量在日本的存在起稳定的作用和制止日本军国主义的复活。再者,由于人们对广岛和长崎两地原子弹爆炸之事记忆犹新,日本这个国家无论如何是强烈地反对核武器的。美国的核保护伞可以用来遏制日本,不让它发展自己的核力量。

中国側は米国が日本を再武装している問題を提出し、このことが中国の脅威になっている
と述べた。これに対しキッシンジャーは日本の再武装はソ連がこの地区で軍事力を増強していることに対抗するもので中国を脅かすものでない。
米軍の日本での存在が安定化をもたらし、日本軍国主義の復活を抑える作用をしている。
その上、彼らは広島、長崎の原爆の記憶が未だに鮮明で、日本という国家も何が何でも核兵器に強烈に反対する。
米国の核の傘が日本を抑え、自分たちの核能力の発展を許さない。


日本の主権もへったくれももありゃしません。
日本の今日の経済発展もただのラッキーなんでしょうか?
そのうち本当に米中どちらかに併合されちゃいうかも。

で著者曰く
このまま行くと中国は2020年ごろアメリカと並び世界最大の軍事大国かつ経済大国になり
極東地区のバランスがくずれ、中国の覇権主義が顔をだし、
米国も米国大陸に引っ込むかもしれないとのこと。

またその時期までにアメリカは中国をたたくこともあると。

その時、独立国として存在するためには核を持てということです。

話が壮大すぎて私にはコメントする能力がございません。
まあその時までに中国語をマスターしときましょう。
ついでに孫子の兵法も身につけて、
リアリスト的な平和の使徒になれたらなあ。

以上
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by zhuangyuan | 2006-05-27 22:43 | 中国関連DVD、本 | Comments(6)
Commented by かめ at 2006-05-29 17:26 x
>孫子の兵法も身につけて、
三十六計ですね。
Commented by zhuangyuan at 2006-05-30 06:52
かめ様
「三十六計、逃げるに如かず。」といいますのでできれば衝突せずに済ませてもらいたいものです。
Commented by xia at 2006-05-31 01:31 x
不安もいろいろ、地理位置や自然条件から言えば、大陸の中国は核を持たないなら、興味津津でいらっしゃる方が多い(八国聯軍、不請自来)でしょうね、島国の日本はそんな心配は有りません、ホホホ~不謹慎な発言ですか?
顺便说一句,我觉得您的中文写得很好,内容紧凑,妙趣横生,特别是学生时代的海外经历,读起来轻松愉快,很有意思.可您最近好像没怎么写中文文章.
Commented by zhuangyuan at 2006-05-31 21:41
xiaさま
現在中国は8国がお邪魔していた100年の恥辱の前の清朝時代の領土を取り戻すのが当面の目標であると書いてありました。其の時代の記憶が鮮明なんでしょうね。日本の黒船来航といっしょかな。
中文日記に関しては最近サボっててすみません。近いうちまた書きます。お褒めのお言葉恐縮です。
Commented by 小楠 at 2006-06-01 07:56 x
TB有難うございました。
伊藤貫氏のこの本は非常に重要な提言をしていると思います。日本の
政治家は全てこの認識をもって議論して欲しいものです。
Commented by zhuangyuan at 2006-06-03 09:01
小楠さま
国際政治の歴史力学をもとに説明がされていますので説得力がありました。
何事もタブーとして目をつぶらずに真剣に議論して欲しいものです。


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