中華 状元への道

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2006年 04月 11日

中国人名前あれこれ

中文小説「丰乳肥臀」を読んでいましたら「进财」(進財)という言葉が出てきまして
読んでいて意味がわかりませんでした。ただ何度も出てくるので益々わからなくなりました。

最後にわかりました。人の名前だったんです。
中国語の文章を読んでいてやっかいなのが人の名前です。
李さんとか王さんならすぐ名前だってわかるんですが
めずらしい名前で意味のある漢字だと惑わされます。

この「进财」(進財)という方は財宝が入るという意味の名前でいながら
共産党員だというのが笑っちゃいます。

私の知っている中国の方にも結構変な名前の方がいます。

钱进(銭進)さん。これもストレート。銭が入る。親はどういうつもりでつけるのでしょうか。
あまりに品がない。

张乒亚さん。 乒乓球(pingpangqiu)=ピンポン の乒に亜細亜の亜。
生まれた年に卓球アジア選手権が北京で開催されたそうです。
当時は相当なビッグイベントだったんでしょうね。
日本だったらオリンピックに由来して東京オリコかなんかになるんですかね。

経済学者に胡鞍钢という方がいますがこの鞍钢というのはおそらく鞍山鋼鉄という
中国の大手製鉄メーカーの名前に由来しています。
中国では今でも鉄は国家なりということで製鉄会社は相当なステイタス。
子供に名付けたいほどなんでしょう。
日本だったら鈴木ソニ子とか。

かの有名な孫文、彼の通称、孫中山の中山は日本人の中山さんからきてます。
以前の記事孫文参照

また宝昌さんという方がいます。
名前は普通なんですが実は本名には姓が別にあるとのこと。
仮に王宝昌さんとします。
大学時代学生登録する際に間違って登録されて
訂正できずにパスポートまで苗字なしで登録され
いまでは宝が苗字のようになってます。
両親と違う姓を名乗っているんです。
橋本 龍太郎が登録を間違えて 龍 太郎さんになっちゃったようなものです。

人のことばかり言ってもいけませんので私ごとも。
私ウェブのこちら側リアルワールドでは「岳」(がく)という青年の体を借りています。
彼の父親が山岳部で山好きだったからです。

この名前、外国人でも簡単に呼べるようにシンプルにしたらしいのですが
外国人には意外に発音が難しい。
GAKUがGAKになっちゃう。ガッkって感じ。
Uを意識するとガクゥでアクセントがクにきて唇を突き出す。これも変。
でも中国でYUEになっちゃったときはびっくりしました。

息子は悠飛(ゆうひ)と名付けました。
世の中の些事にとらわれず悠々と飛んでいけと言う意味。コンドルみたいに。
親の名前に由来してるんですがわかりますか?
正解は宋代の愛国の英雄、岳飛の飛をとったのです。。
こっちの岳は苗字ですけどね。

中国では親の名前から子のなまえをつけることはないとのこと。
その代わり兄弟姉妹で漢字を共有する。(例:。宋靄齢、宋慶齢、宋美齢)

名前といえば小学生のころ、サッカーをしていまして初めてジャージをもらったときのこと。
早速試着をして名前の刺繍を見てみると私の名前の部分に「缶」とありました。
まあ似てるっちゃ似てるけど刺繍にまでするなよってかなり悲しかったです。

日本人の名前もけっこう変なのがあります。
私の名刺入れにある中でno.1は
「山田 山」さん。しかも名前の振り仮名に「ヤーマ」って振ってあります。

先輩で二郎さんと二朗さんがいました。
最初の二郎さんは読み方が変。「にろう」さんっていいます。

もう1人は「ジロウ」さんですが由来がすごいです。
この方は長男なんですけど父親を超えないようにって
二朗と名付けられたそうです。
すごいでしょ。

中国の武侠小説作家、金庸さんの本名は査良鏞というそうです。
金庸とは筆名で、鏞の字を偏と旁に分けたものなんですって。

村上春樹は本名ですが最初は龍という筆名を考えてたらしいのですが
村上龍に先を越されたそうです。こちらの本名は龍之介。

筆名で昔関心したのがありました。
山本七平のユダヤ人っぽい筆名、イザヤ・ベンダサン。
これはウマイ!ユダヤ人ぽくって、ふざけてる。
イザヤ・ベンダサン→いざや、便出さん。(さあウンチしよう!)
こんな筆名考えて文壇デビューしたいですね。

最後に日本一ながい名前を世界の皆様にご紹介します。
落語の中で縁起のよいなまえをつけようと名付けたものです。

    寿限無、寿限無
五劫の擦り切れ
海砂利水魚の
水行末 雲来末 風来末
食う寝る処に住む処
やぶら小路の藪柑子
パイポパイポ パイポのシューリンガン
シューリンガンのグーリンダイ
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの
長久命の長助

昨日この話の絵本を娘に読まされました。

以上





解説

* 寿限無

限り無い長寿のこと。

* 五劫の擦り切れ

ごこうのすりきれず、とも。
「劫」(カルパ)とはインドまたは仏教説話の時間の単位。 →劫

* 海砂利水魚

海の砂利や水の魚のように数限りないたとえ。

* 水行末雲来末風来末

すいぎょうまつうんらいまつふうらいまつ、とも。
水、雲、風、の来し方行く末。

* やぶら小路の藪柑子

やぶらこうじのぶらこうじ、とも。
「やぶらこうじ」は藪柑子(やぶこうじ)で縁起物の木の名称か(?)
「ぶらこうじ」はやぶこうじがぶらぶらなり下がる様か(?)

* シューリンガン、グーリンダイ、ポンポコピー、ポンポコナー

唐土のパイポ王国の歴代の王様の名前でいずれも長生きしたという架空の話から。グーリンダイはシューリンガンのお妃様で、あとの2名が子どもたちという説も。

* 長久命

文字通り長く久しい命。
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by zhuangyuan | 2006-04-11 22:11 | 文化、歴史 | Comments(9)
Commented by かめ at 2006-04-14 15:40 x
名前と地名は困るときがありますね。 「月落烏啼霜満天」というあまりにも有名な詩ですら、「月落ち烏啼いて~」のほかにも、「月烏啼に落ち~、」という説もありますね。 烏啼山(うていざん)という山がある、という説です。
中華民国の時代の公式文では人名、地名にはアンダーラインを引いて誤解を避けてましたが、中華人民共和国ではこのルールを無くしましたので、やっかいです。
長男が大連の日本人学校2年生の時、ジュゲムの劇をやってました。~長助役でした(笑)。
Commented by azu-sh at 2006-04-15 08:03
とってもおもしろかったです。中国人の名前って意図がみえみえのことが多くて、思わず本人に同情してしまうこともありますよね。女の人で張志弟さんという人がいましたが、ご両親が男の子をほしがってたんだなーというのがみえみえ(^ ^;)なんだかかわいそう。
以前同世代の中国人と話していたら、名前がそのままある単語になっている(発音が同じ)のがカッコいい!と言っていました。陳思(沈思=黙想の意味)、袁茵(原因)のように。本当にカッコいいのかな。
「缶」は笑えました…ははは…
Commented by wpz2007 at 2006-04-15 10:31
親戚の名前もかぶらないように子供の名前はつけるって聞いたんだけどな。。その人の考え方なんでしょうかね。。。
それにしても。。いつも状元さんの博識さにはびっくりします。。
Commented by zhuangyuan at 2006-04-15 22:28
かめ様
大陸でも名前と地名は是非アンダーライン入れて欲しいですね。
台湾では個人名には線を入れると符号の説明書に書いてありました。
Commented by zhuangyuan at 2006-04-15 22:32
azu-shさま
発音つながりの名前があるのは知りませんでした。
そこで思い出しましたが大学時代にトイレにこんな落書きがありました。
「ここは思考(クソ)して空想(シッコ)するところなり」
Commented by zhuangyuan at 2006-04-15 22:34
wpz2007さま
確かに二文字の名前のうち一文字が同じで、兄弟が多くてしかも親戚も多かったらネタが尽きちゃいますよね。それなりに意味もかんがえなきゃいけないし。
Commented by ケイチー at 2006-04-16 15:30 x
今回のテーマと外れる話で申し訳ありません。
が、ちょっと気になる中国語があるので教えてもらえませんか?日本語の小説を読んでいたら「タアマアジョク」という言葉が出てきました。マージャンをすることを言うのですが、タアは「打」マアは「麻」で、ジョクがわからない。「ジョク」は、親しく交じり合ったり一緒にご飯を食べるという意味だそうです。どんな字を書くのでしょうね。
登場人物は結局「ジョク」の字の説明をそれだけで済ませたのでわからないままです。zhuangyuanさま、もしくは中国語に堪能な常連の皆様、推理を働かせて教えてくださいませ。
Commented by zhuangyuan at 2006-04-16 21:50
ケイチーさま
私の推理その一、「做客(zuoke)=お客になる」なんてどうでしょう?
カタカナだとジョクに聞こえなくもない。
たまにカタカナ中国語がでると気になりますよね。
「朱夏」ではソ連人を「ターピーズ」と呼んでました。鼻がでかいので大鼻子(dabizi)と名付けたのでした。

Commented by ケイチー at 2006-04-17 04:24 x
zhuangyuanさま、さっそくの名推理ありがとうございます。これですっきりしました。「打麻做客」となるわけですね。明白了!謝謝!
それにしてもソ連人を大鼻子とは。うまいこと言いますね。現代の中国人にそう言ったら通じるんでしょうかね?


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