中華 状元への道

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2006年 04月 09日

村上春樹と中国の発展

久しぶりに村上春樹を読みました。
「海辺のカフカ」です。

お客さんに頂いたものです。
お客さんも別の方から薦められたらしいのですが
想像力が追いつかず理解できないので途中で止めたそうです。

私は高校の終わりと大学時代によく読んでました。
初めて読んだのは「ノルウェイの森」。
高3の受験の頃、畳の部屋でたたんだ布団を背にして読んでました。
そのなんというか静かな世界に引き込まれて時間を忘れて読んだ覚えがあります。

わたしの高校時代はサッカーばかりで汗臭い毎日でしたが
大学生になったら思想書を読んだり、ジャズやクラシックを聞きながら暮らし
さわやかな服を着て線が細くてきれいな女性と恋愛してなんて想像しながら
村上ワールドに入り込んでました。

では実際の大学生活はというと。
やっぱりサッカーして、麻雀して、ビール飲んで、植木屋でバイトして、休みに旅行行って
金はないのでデートは公園しかいけず、およそ文化的とはいえないものでした。
ジャズもクラシックも未だわかりません。

当時村上作品は随分沢山読みましたが理解できたのかと問われるとイェスとは
いえません。

そこで15年ぶりくらいに今回読んでみてどうかと言えば
やはり理解できない。でも訳わからないんだけどその世界に没頭できます。
この作家のストーリーテリングは卓越してますね。

普通の人たちが孤独におのおの生活しているのですが
その個人の内的な深い思考や普通な外見からは想像がつかないほどの
鮮烈な経歴がつづられて、孤独な個々が次第にシンクロしてゆく。
静かに深く交差してゆく。うーん、むずかしい。

この村上春樹、中国では最も人気のある外国人作家なのだそうです。
日本人では渡辺淳一と二大巨頭だそうです。

わたし渡辺淳一については「あいるけ」も「失楽園」もよんだことがないので
語れませんが、村上春樹が評価されるのだから、相当程度に都市化が進み
都市の孤独な若者が増えたんでしょう。
だって濃密な人間関係がある農村でどっぷり生活してたら
絶対に意味がわからないはずですから。

村上春树作品在中国的畅销,使他和他的《挪威的森林》成为一种文化符号,看不看村上甚至成为“小资”资格证明的一个硬指标。

村上春樹の作品が中国でベストセラーになり「ノルウェーの森」は一種の文化シンボルになった。村上を読んでいるかどうかがプチブルの資格証明の指標になってすらいる。

在世纪之交,无论是脚踩耐克鞋的中学生,还是在大学校园里抱着吉他的青年人,甚至是从本田汽车上下来、身穿高尔夫球运动服装的中年人,都有可能刚刚看过他的作品。

世紀の変わり目に、ナイキのスニーカーを履いた中学生に限らず、大学のキャンパスで
ギターを抱えた若者や、またホンダ車から出てくるゴルフシャツを着たミドルたちも
彼の作品を読んだばかりかもしれない。


ホンダアコードから出てくるゴルフシャツのオヤジがクールかどうかはさておき
村上春樹を読むことが都会の豊かさの象徴になっているのです。
要は物質的豊かさのシンボルです。

確かに朝はジムで流し、爽快にシャワーを浴びて
夜はスコッチを傾けてジャズを聴くなんて
無産階級独裁とかいってたらありえない。
中国も都市部は大きく変わったということでしょう。

でもホントに村上的個人主義を理解するには
相当程度に個人主義が社会に浸透し、生活とは離れたところで
生きることを楽しむことが出来る文化インフラが蓄積された上でないと
難しいでしょう。

かく言う私も現実は生活に追われていて
村上ワールドにはほど遠い世界に生きております。
会社なんかで働いてますと個人主義なんて存在しませんから。

でもとりあえずはちょっとかじってみたいので
「海辺のカフカ」に出てきたベートーベンの「大公トリオ」のCD買って聴いています。
ベートーベンの自伝も読みたいなあ。

以上
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by zhuangyuan | 2006-04-09 18:59 | 中国関連DVD、本 | Comments(3)
Commented by ケイチー at 2006-04-10 21:18 x
zhuangyuanさん、貴方はスーパーマンですか?!
その忙しさの中で何故そんなにたくさんの本を読めるのですか・・・ノルウェイの森、今度読んでみようっと。
Commented by zhuangyuan at 2006-04-11 07:12
ケイチーさま
私は「ウメボシ食べてスッパマン」ではありません。
東京では電車に乗っている時間がながいですからその時にぼちぼち読んでます。
Commented by わきた・けんいち at 2006-04-11 11:56 x
zhuangyuanさん、TBありがとうございました。私のほうからも、TBさせていただきました。


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