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中華 状元への道

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2006年 03月 19日

ホントは怖い パンダちゃん

最近ANAのCMで速水もこみちがパンダとじゃれています。
多分もこみちファンのおばちゃんたちには大受けなんだろうなあ。
私、「速水もこみち」のことを最近まで知らなくてかなりバカにされました。
最初聞いたときは聞き取りさえできませんでした。

それはさておき,このパンダ昔からよく政治的に利用されます。
古くは1972に日中国交回復を記念して友好の象徴としてランラン(兰兰),カンカン(康康)が
贈られました.同時期にアメリカにも贈られてたそうです。

最近では大陸から台湾に二匹のパンダが贈られます。
昨年国民党の連戦が中国を訪問したときに決められました。
これで台湾は大騒ぎ。陳水扁は統一への陰謀だと言ってます.

パンダくらいで大げさな!と思われる方も多いと思いますが
こんなからくりがあるそうです。
パンダはワシントン条約で保護対象にされてますから自由に輸入できない。
それなりに手続きが必要です。ここまでは普通。
でも大陸からしてみれば台湾は中国の一部ですから輸出には当たらない。
ただの国内での輸送なんです。
つまり手続きを経ずにパンダを受け入れた場合,中国の一部ということを認めることになる。

政治っていやらしい。
団団(团团)と円円(圆圆)とかいう睦まじい名前の奥でこんな駆け引きがある。

このパンダ,動物園では大人気でパンダのいる動物園は業界の羨望の的です。
でも実際はその動物園は大変なんだそうです。

日本のランラン,カンカンは贈られたのですが
世界にいるパンダはなんと中国からリースされている中国籍パンダなのだそうです。
しかもリース賃がメチャメチャ高い。
アメリカの動物園の苦境を伝える記事がありました。
"大熊猫吃空美国动物园金库" 美要求调低租借费
「パンダがアメリカ動物園の金庫を食いつぶす。」米国はリース賃値下げを要求


每只每天84磅竹子;4人团队24小时伺候。乔治亚州有400人自愿在家后院种竹子供熊猫享用,动物园派6名专人,每周6天穿梭于乔治亚州各地收割竹子。合约总价值8000万美元每对熊猫每年租借费近100万美元,如果熊猫在美期间生下熊猫崽,平均每年租金增加60万美元。此外,每个动物园还要每年另外支付100万美元用于美国和中国熊猫研究和保护计划。

一頭が毎日84ポンド(40キロ)の竹を食べ、4人組が24時間体制で監視して
ジョージア州には400人のボランティアが庭にパンダ用に竹を植え、
動物園は6人を派遣して、毎週六日間竹を刈り取りにジョージア各地に分け入っている。
契約合計価値は8000万ドルで、一頭ごとに毎年100万ドルのリース料が支払われる。
もしアメリカで出産したらリース料は更に60万ドル増加する。
その他動物園は米中パンダ研究保護計画に対して更に100万ドル支払わなければならない。


パンダに振り回される周りのみんなの姿が目に浮かびます。
パンダの絶滅保護のためにリースとなったらしいのですが
子供が生まれるとその分リース料が高くなるってのは費用が確定できないので怖いですね。

今度台湾に贈られる予定のものは無償でしょうけれど
保護研究のために莫大な金額がかかる可能性もあるし
子供が生まれたらリース料が発生するかも。
子沢山で五つ子ちゃんなんて産んだら国家財政もピンチか?

新型兵器かもしれませんねこれは。
ヤッターマンみたいに「今週のビックリドッキリメカ!!」
なんて言って団団から小さいパンダがいっぱい出てきて
「パンダ パンダ パンダ・・・・。」
それが一匹100万ドルのリース料を中国に取られる。
オソロシー。
ホントは怖い パンダちゃん_d0018375_23132291.jpg

以上

by zhuangyuan | 2006-03-19 16:34 | 時事


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