中華 状元への道

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2006年 02月 18日

国有企業をねらえ 富豪への道

 先日中国駐在の方と話をしていましたら株の話題になりました。
最近中国株が日本でも流行っていますが、絶対やらないほうがいいとのこと。

 曰くほとんどがインサイダー情報で株価が操作され、インサイダーでないとなんで
上げ下げしてるのか全然わからないとのこと。

国有企業も上場してますがこれもひどいと。
株が上がってくると国が大量に持ち株を放出して売り抜ける。
ホリエモンもびっくりです。

 以前「問題富豪」という中国語の本ももらい、興味のあるところだけ拾い読みしましたが
中に出てくる大富豪は十中八九は株か土地を不正に安く手に入れ高く売り抜けて
巨万の富を得る。要は一部の不正な投資資金に一般株主は踊らされてしまうんです。
インサイダー情報があれば別でしょうけど。

 ある中国のお客さんは上場している大企業ですが昨年史上空前の利益を上げました。
しかし業界でささやかれている噂では、その企業は大量の製品在庫と原料在庫を
簿外に隠したといわれています。こんなこと一般株主は絶対わからない。
ここも国有企業です。

 また国有企業を使った儲けの方法で近年多いのが民営化=私有化にともなうものだそうです。
在一些地方的一些“有权人”和一些“有钱人”正在“合谋算计” 地方国有企业出售,他们相互勾结起来结合成了“利益共同体”,于是一些“有权人”就拼命贱卖,一些“有钱人”就拼命地贱买(甚至“零成本”),于是“一小批”地方一级的“新富豪”为此而迅速产生

ある地方のある権力者がある金持ちと結託して地方の国有企業を売りに出す。
彼らはぐるになって利益共同体を形成する。そして権力者は出来るだけ安く売ろうとし、
金持ちはできるだけ安く買おうとする。(ほとんどコストゼロで)そして少数のローカルの
第一級の富豪がこうして誕生する。


 権力者はつまり地方政府の高官です。それが外部の金持ちとつるんで
国有企業の資産を極端に安く査定し売却してしまう。
もちろん高官にもリベートがたっぷり入ります。
買った金持ちは激安で大きな資産を手に入れるわけですから
事業の失敗なんてありえない。上場でもすれば巨万の富が転がり込む。

 これを中国では国企改革と呼び、国の不良資産を払い下げ民間の経営能力で
再生する事業として称えられる。こまったものです。

 日本だと竹中さんが新生銀行を外資に安く売り飛ばしたと言われていますが
大衆の目前でやっていますのでなかなか私利を貪るのは難しいでしょうが
そこは中国、国がでかいですから地方で何やっても全部は捕捉できない。
しかも社会主義ですから国有企業なんて腐るほどあるわけですから
儲けの種には事欠かない。

 ロシアの金持ちもみんなそうですね。ソ連崩壊後のエリツィン体制で
エリツィンの取り巻き達が国有財産を安く買い叩き一躍大富豪になっちゃいました。
そうつらも一応ソ連時代は共産主義を信じていたことになっていた。
最近プーチンに痛めつけられている石油会社ユコスの元社長も同じです。

 ユコスの件なんかは日本の報道見ていると、民間優良企業を国家権力が
脱税という罪をおっかぶせて陥れ、プーチンが将来の政敵をつぶしたといったものが多いです。
しかし昨年中国で元記者の先生によれば、「国家資産を不正に取得し巨利を上げ、
しかも税金を払わずのさばっているやつらを制裁するのは当然だ」との意見。
なるほどねそういう見方もできるのかと妙に納得しました。

 まあそんな他の国のことばかり書いて日本はどうなんだといわれると、
ファミリー企業をつかってセコイ金を稼ぐひもじい根性をした奴らはおおいですけど、
国有企業に関しては今はほとんどないですから売却で私有化なんてのはないでしょう。

 でも明治まで遡ればいっぱいある。明治の元勲なんて元はみんな下級武士ですから
そんな先進的に洗練されてないですから私利私欲のかたまりです。
山田風太郎の明治ものに登場する元勲達なんか極悪人ですね。
官有地払い下げなんてのは正に国有企業売却とにたような話です。

 明治政府役人がコネを使ってある都市の開発をはじめる。成功すると安く買い上げる。
金持ちになる。こんな感じです。

 たとえばこんな話があります。
首都移転の話がでるといつも栃木の那須が候補に上がります。
なぜか?地権者が少数だから。つまり明治元勲が国から払い下げを受け
いまでもその子孫が地権者なんですって。
ああうらやましい。

以上
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by zhuangyuan | 2006-02-18 22:27 | 時事 | Comments(0)


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