中華 状元への道

zhuangyuan.exblog.jp
ブログトップ
2006年 02月 13日

ルワンダ 100万人虐殺 

 本来なら本日はスキーに行っているはずでしたが4日前に息子がインフルエンザにかかって
しまい断念。休暇を取っていたので妻と買い物にでもと思っていたら、昨夜妻の働く病院から出勤
要請があり、なんのための休みかわからなくなってしまいました。子供たちは園児祭の練習のため保育園に連れてゆき、
わたしは一人で映画を見ました。

 やっぱり中国関連で、「単騎、千里を走る」か「PROMISE」はたまた「天空の草原のナンサ」か?散々迷ったあげく結局「ホテル・ルワンダ」にしました。世界平和を願ってますから。

 アフリカ、ルワンダの民族紛争の話です。100日で100万人を虐殺してしまうこの世のこと
とは思えないお話です。迫力の大スクリーンで見ましたが客がなんともすくない。
20人くらいかな?やっぱこういうのは客が入らないのかな?それとも休日には来るかな?

 フツ族とツチ族が混在し、歴史的にはツチ族が高貴な民族とされ、権力と富を握ってきた。
しかし物語の当時は独立後、多数派フツ族が権力を奪取した。

そこで今度はツチ族の反乱軍が蜂起する。そしてフツ族大統領が何者かに暗殺されたこと
からフツ族によるツチ族の大虐殺が始まる。

この物語はフツ族でありながらツチ族の妻を持つのホテル支配人が1280人の
ツチ族難民を匿い、フツ族の虐殺から保護する話。

当時は国連平和維持軍も駐在していながら虐殺が進行し、
その間に国連軍は撤退したのです。ダイヤモンドでも埋まっていれば別なんでしょうけど。
詳しくは公式サイトをご覧下さい。このサイト勉強になります。

 この映画の深く考えさせられてしまうのは
勧善懲悪で善と悪がすっぱり割り切れないもどかしさ。
というかそれこそが真実の姿なのでしょう。

ツチとフツという区別自体もベルギーの植民地支配の時に強められたといいます。
要は支配階層としてツチをバックアップした。
しかしベルギーはツチが言うことを聞かなくなるとフツに鞍替えした。

フツのツチに対する恨みはツチ支配階層にいた時に培われたのです。
虐殺する側フツの方がもとは非抑圧民族だったのです。

映画ではツチが弱い立場で善のイメージで描かれていますが
そうとも言い切れない。金持ちなのはツチなんです。

 主人公のフツ人も欧米系ホテルの支配人として働き、いわば特権階級です。
このホテル自体も欧米の力がバックにあるので民兵も容易に近づけない。
特権階級にいるフツ人が特権階級のツチを守っただけです。
しかもバック欧米の力で。これぞ植民地主義の面目躍如。
自国民だけでは解決できないように仕向ける。それぞれの事大主義が跋扈します。

 映画では国連が撤退したことが非難されていますが、
そもそもいること自体が逆にことを複雑にさせる。
内戦は貧困からの脱出を目指して行われるのですから
維持軍がいたってどうしようもないのです。
いなければ神の見えざる手がはたらくでしょう。
実際国連が再介入したあとは今度はフツ族が難民化して大変です。

 日本はいろいろ問題はありますが食べ物は困らないし、服も捨てるほどある。
家の近所の浮浪者なんて布団も炊事用具も自転車もなんでもそろってます。
こんな国は内戦も起きないし民族紛争も起こらないでしょう。
武力で政府転覆を志している集団なんかないでしょう。

 でも世界には貧困地域は数多く存在し、紛争も後を絶ちません。
わたしが訪れたことのあるところでも問題があります。

 たとえばケニア。
1997年、結婚前の最後の一人旅でケニアに行きましたが
当時は大統領選挙の年でした。冷戦後各国の経済援助が減少し景気が悪化していた
ケニアは民族対立が顕在化してました。

 わたしはのんきにサファリツアーに行ったのですが出発前にに少しアフリカのお勉強を
と思い現代史をちょこっと読みました。それは独立、内戦、介入、内戦の繰り返し。
行く前にどっと疲れました。

 モンバサの海岸近くの高級ホテルは鉄条網で囲われ、周りを銃を手にした警備兵が
巡回してるんです。その中は別世界のパラダイス。昼間はダイビングに出かけ、
夜はプールサイドでカクテルです。わたしは一人さびしくでしたが。
塀の向こうとのこのギャップは凄まじい。
滞在する少し前に別のドイツ系ホテルが襲撃されて何人か観光客が死にました。

 もう一つはメキシコ。
大学2年生の時行ったSan Christobal de las Casasという街があります。
そこは大変美しい街ですが周囲にマヤ系の少数民族の村が散在しています。
民族衣装などが鮮やかで今でも文明に染まらずに生きています。

その村のいくつかに行ってみました。行く前に一つ忠告されていました。
写真はとってはいけないと。撮ると魂を抜かれると思っているからと。
訪問した殺風景な村々は土着的な雰囲気とそれぞれ異なる民族衣装が
印象に残りました。ただ村人たちの目が冷たく、怖いものでした。

数年後、その街で民族解放軍が武装蜂起し何十人も殺されました。
なにも知らずに美しいところなどと思っていたアホな学生でした。

さて、このままだと中国とまったく関係なくなってしまう。
映画にも一場面、中国が登場してきました。
民兵たちが使った鉈は中国製で一本10セントで仕入れたそうです。
金のない民兵でもこれなら戦えます。

これはまだかわいいほうですがフツ族正規軍はフランスのバックアップを受けている
そうです。結局、欧米の金儲けの犠牲になっているだけです。
正義ずらして裏で儲ける死の商人。
日本も武器輸出が解禁されればこの片棒担ぎか?

以上
[PR]

by zhuangyuan | 2006-02-13 22:07 | 中国関連DVD、本 | Comments(4)
Commented by wpz2007 at 2006-02-24 07:57
ホテル・ルワンダ。。。さっきニュースで取り上げてました。。。大人気だって。。。思い出し。。。ココへ。。たどり着きました。。。笑
Commented by zhuangyuan at 2006-02-24 21:07
wpz2007様
大人気なんですか?私の時はガラガラでした。でも映画は面白いですよ。
映画評論サイトなんかでも評価が高いです。
Commented by wpz2007 at 2006-02-27 14:20
週末見て参りました。。。
見終わって。。。もう一度。。。zhuangyuanさんの記事を読むと。。
その気持ちがよくわかりました。。。
何が正しくて何が間違いか。。。。
難しい。。。
それに。。。どうしてそんなことになっていったのか。。。
それは一時的なことなのか。。。
問題の根源はどこにあるのか。。。
不勉強のボクにはわかりませんでした。。。
んで。。これから。。この国はどこへ向かうのか。。。
全然。。。釈然としないまま終わりました。。。
Commented by zhuangyuan at 2006-02-27 21:34
wpz2007様
ご覧になられましたか。そんなんですよ、割り切れないのです。
でも事実って結局、善悪や白黒がはっきりしてることはあまり無いのかもしれません。映画や小説だと単純化しデフォルメして善悪を決め付けることが多いですが、それをしないのがこの映画の良さなのかもしれません。


<< うれし はずかし バレンタイン...      トマトタンメン >>