中華 状元への道

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2006年 01月 31日

政治の世界 裏と表

 先日、大宮の台湾料理屋で今は会社を経営する元上司と呑みました。
プリプリしたイカがうまかった。

 その方の娘さんは現在ロンドン大学留学中。
入学時はアジア人が数名いたそうですが3年生の今はみんな
ドロップアウトしてとうとう一人になってしまったとのこと。
英国人は基本的にアジア人を見下していますから最初は相手にされませんでしたが
今はここまで外国人としてついて来れていることでやっと認められたとのこと。

 周りは金持ちエリートばかりでそのエリートのほとんどが教会関係出身らしい。
無宗教日本では考えられないことです。

 先日その娘さんが彼氏を連れて一時帰国したそうです。
その日本とポーランドのハーフの彼氏は突然聞いてきたそうです。

「日本人は日本が第二次世界大戦で無条件降伏したと信じているって本当ですか?
ポツダム宣言を受諾しましたがそこには日本の無条件降伏は要求されていませんよ。
無条件降伏したと信じているのは日本人がだまされているのです。
そんなのは欧米で歴史を学ぶものの常識です。」

そんなの全く知りませんでした。

 そこで原文を読んでみると確かに日本国の無条件降伏は要求されてません。
日本軍の無条件降伏を政府が保証しろと言ってます。
吾等ハ、日本国政府ガ直ニ全日本軍隊ノ無条件降伏ヲ宣言シ、且右行動ニ於ケル同政府ノ誠意ニ付(つき)、適当且充分ナル保障ヲ提供センコトヲ同政府ニ対シ要求ス。右以外ノ日本国ノ選択ハ迅速且完全ナル壊滅アルノミトス


ついでですから中国語も書いときます。ポツダム宣言はトルーマン、チャーチル、蒋介石ですから中国語もあるんですね。
吾人通告日本政府立即宣布所有日本武装部队无条件投降,并对此种行动诚意实行予以适当之各项保证,除此一途,日本即将迅速完全毁灭。


 ポツダムに集まった各国首脳は日本が無条件降伏するなんてまさか考えられなかったので
要求から削除したそうです。ところがマッカーサーが行ってみると日本人は従順そのもので
作戦変更して無条件降伏したみたいに政府の上にGHQが君臨して
一切条件をつけさせなかったんですって。

 でもマッカーサーでほんと良かったいい人で。いい人ぶりについては浅田次郎「日輪の遺産」
を参照してください。小説の中の話ですが...。

 それにしても政治っていやらしくていやですね。
先日紹介した増田俊男さんの講演に2年前も参加しました。
その時知った話。
日本は日米安保条約で在日米軍に守られてるって信じられていますが条約の中には
そんなこと書いていないとのこと。
米軍は在日米軍が攻められれば出動しますが他の日本が攻められても別に守らなくても
よいんだそうです。

これも原文をみると
ARTICLE NO.5
Each Party recognizes that an armed attack against either Party in the territories under the administration of Japan would be dangerous to its own peace and security and declares that it would act to meet the common danger in accordance with its constitutional provisions and processes.

第5条
各締約国は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続に従つて共通の危険に対処するように行動することを宣言する。


日本語と英語で微妙に違う。against either Partyへのアタックを自国の憲法に基づいて
行動するっていうのですから日本とその中の米軍を別個のものとして別の憲法に基づいて
行動するんです。もちろん米国憲法に日本を守れなんて書いてません。
詳しくはwikipedia記事参照

 更に先週の講演会ではこうも言ってました。
沖縄返還時に核抜き本土なみ返還が行われて、非核三原則も佐藤栄作が打ち出したが
実は裏交渉で返還の条件として核兵器を装備した世界最強核部隊を沖縄に駐留させることが
合意されたと。今も核兵器がありますよと。交渉に関わった京都産業大学若泉氏が数年前に
暴露本を出したそうです。「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」(絶版)

それで佐藤栄作はノーベル平和賞。これほど胡散臭い賞はありません。

このあまりにも白々しいウソがまかり通る政治ってホントわけわかりません。

ウソは堂々とつかなければいけない。
姑息に隠そうとしてチョコチョコごまかしてはいけない。
大きいウソの方が信じやすい。
浮気の現場に踏み込まれてもベッドで裸でも堂々と
何もしていない、お前を愛してるといえるくらいの玉でないと大政治家になれません。
小泉さんもよく日中友好論者ですって言ってますよね。

小さい頃、こども番組の合間に
「火の用心! 一日一善!!」とやさしそうなオジサンが微笑むCMがよく流れていました。

あるとき父親にそのおじさん笹川良一が日本の裏の世界のドンだと聞かされた時は
表と裏の怖さにぞっとしました。

以上
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by zhuangyuan | 2006-01-31 22:12 | 文化、歴史 | Comments(8)
Commented by tianshu at 2006-02-01 02:31 x
「今も核兵器がありますよ」。ーーーーーーーーー
zhuangyuanさんって、正直な方ですね。
国を代表して嘘ついたら、歴史にも許されるかもしれません
「国のため」だからです。
国境が地球上から消えない限り、核が戦争に使われる恐れも伴に。

いつも素晴らしい文章をありがとうございます!
Commented by wpz2007 at 2006-02-01 12:01
増田俊男さんの本。。。日経の広告にでてましたね。。。
笹川良一。。。。それは。。。ぼくも。。。かなりショックだった。。。
Commented by zhuangyuan at 2006-02-01 20:02
tianshu様 子供のころ、米ソの冷戦で核戦争まであと何分なんて時計がありました。そのころは常に恐怖がありました。今もいつ飛んでくるかわかりませんけど何か現実感がない。この浮遊した感覚はなんでしょう?
Commented by zhuangyuan at 2006-02-01 20:05
wpz2007様 増田氏の本は日帰り出張中の新幹線で読み終わりました。
要は世界で一番強いのがアメリカなんだからとことんついていけば日本も繁栄できるという本。そのアメリカの当面の目標は中国を市場化すること=一党独裁の打倒だそうです。そのために日本を再武装させるんですって。なんかそんな流れは感じますよね。
Commented by かめ at 2006-02-02 01:01 x
マッカーサーについては、白洲次郎氏は「許せない」とかなり否定的でしたが。無条件降伏の下りは面白いですね。でも戦争に対して軍隊が無条件で降伏する事については政府がやはりそれを保証する、という事だったのであれば、軍事政権にとっては同様に解釈されたのかもしれませんね。 ただマッカーサー回顧録では数年のゲリラ或いはテロとの戦いを想定して乗り込んで来たのだから、よく言えば日本の潔さもあって結果として日米双方にとって戦後のスタートは順調だったのでしょうね。白洲氏は近衛文麿の自殺に対し、マッカーサーをひどく恨んでおられましたが。
Commented by zhuangyuan at 2006-02-02 21:44
かめ様 とことんまで戦って負けたら何の抵抗もなしにすんなり言うこときいてしまうような国、歴史上どこにもないでしょうね。その成功体験でアメリカもイラクで失敗してるのでは?白洲次郎ってあまりにもかっこよくてとても日本人には見えません。近江文麿については生きていればA級戦犯でしょうが、その場合現在どういう評価になっていたんでしょうか?細川さんも首相になれなかったでしょうね。
Commented by かめ at 2006-02-03 14:10 x
近衛文麿に対してはGHQが憲法起草に協力させる際、「戦犯」リストから外したと本人に伝え仕事をさせ、憲法原案がGHQの求める内容になってないという事で近衛をはずし、戦犯に戻したという経緯があるようです。要するにGHQの都合のよしあしで戦犯をコロコロ変えていたという事でしょうね。 近衛文麿は開戦時の首相としてなんとでも難癖つけられる存在だったのかも知れません。 憲兵ににらまれて監獄に入れられた吉田茂も戦犯にさせられそうになったそうだし。 そもそも戦犯を自国民が制度的にも精神的にも裁けなかった事にふがいなさというか、不思議さを感じます。 誤解を恐れず書けば、ワタクシメは靖国神社を参拝する者だし誰もがわだかまりなく参拝できればと思っていますが、アジアの民衆とともに200万同胞を死に追いやった東条英機の孫娘がマスコミにしゃしゃり出て爺さんを英霊呼ばわりする事は絶対に許せない、と思っています。 おっと、言いすぎて脱線してしまいました。失礼しました。
Commented by zhuangyuan at 2006-02-04 10:02
石原莞爾氏は満州事変の首謀者として自分が戦犯にならないことに不満があったそうです。その石原氏がGHQに尋問され第一の戦犯としてあげたのはトルーマンだそうです。原爆おとしたんですから。東条との思想的対立について問われた際は、思想の無い奴と思想対立は出来ないと言ったそうです。痛快。GHQは石井四郎も戦犯にしてないんですからいいかげんなものですよね。


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