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2017年 10月 08日

はじめてのおつかい 英語スピーチの巻

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先日英語でスピーチする機会を得た。
頼まれたら即イエスがモットーなので自らの実力は省みずに受けることにした。しかしオファーしてくれた人も無謀だよな、私の英語聴いたことないくせに。

将来TEDでしゃべるときのために今回のプレゼンを振り返っておこうと思う。

会場と聴衆を知れ

TEDスピーチの本(Talk like TED)によると会場と聴衆を知ることが大事。会場はタイ、バンコクのホテルなので下見はできない。では聴衆を知ろう。主催者に問い合わせる。

聴衆は300人以上、出身国27カ国、60%が同業の鉄鋼メーカー、30%がトレーダー、残りはアナリスト、ジャーナリスト。

国数は多いのだが7割近くがインド亜大陸出身。つまりインド、パキスタン、バングラデシュ、スリランカ。主催会社がインドの業界メディアであることが影響している。とは言え外国で開催するカンファレンスにこれだけの人を呼び込むのはかなりの集客力を持っていると言える。インドの鉄鋼業については私自身あまり詳しくないが業界においては人口増加に伴う将来の爆発的需要増加に期待が大きい。これから人口ボーナス期を迎えるので約束された未来なのだ。

専門的な事はともかくプレゼンの事から言うとまずは聴衆に私の英語が理解されるされるかどうかが問題だ。なぜなら聴衆もネイティヴスピーカーではない。インドでは英語は公用語ではあるとは言えインド人の話す英語はかなり癖がありヒンドリッシュと揶揄される。

ゆっくり、はっきり

ともかくゆっくり、はっきり話そう。学生のころシドニーにワーキングホリデーにいった際、速く話すことがうまいことだと思っていた私語学学校の先生が言った。

"Speak slowly and clearly"

この言葉は当時カッコつけたい呪縛を解いてくれた。ゆっくりでいいんだと。

今年参加したNHKプレゼン講座でも強調されていた。とにかくゆっくりはっきりと。「はっきり」これけっこう難しい。まず声をしっかり出す。声を出すには呼気が大事。腹から息を強く出しながら話す。そして口をしっかり開けて。発音は口のカタチが大事。当たり前だけど忘れられがち。
わかりやすいプレゼンはしゃべりの抑揚にかかっているとも。強調したいポイントではタメをつくり高めの音で話す。

ロジカルがキー

上記講座で指導されたのは話し方だけではない。スライドの論理構成が、理解しやすいプレゼンの肝であると。以前作った日本語のプレゼン資料はインパクトをねらうばかりに論理が飛躍することや、故意に順番を変えていた。プレゼンは主張を伝えることが目的であり、テレビCMではないのだから過度なインパクトいらない。論理の順番にそってスライドをくみたてよと。これはストンと腑に落ちた。この教えは言語を超えて適用できる。わかりやすい外国語は論理構成がしっかりしている。全部聴き取れなくとも類推で理解できる。今回の英語プレゼンで最大に気を使ったのはこの点だろう。日本で同僚を集めてリハーサルした時には普段英語を使わない後輩にわかりやすい英語であったと評価された。論理展開順にしたことが功を奏したと考えている。

文字は少なめ

そしてスライドは文字を少なめにしてしゃべりを中心にせよと。文字情報が多すぎると聴衆は読むことに集中して話しが耳に入らなくなる。

練習せよ

常に言われることだが本番のように練習することが大事。ただこれはできなかった。リハーサルはしたがPCを前に着席し、抑揚は入れたものの聴衆は見ずに行ったのみ。本番は吹っ切れるがリハーサルは照れが入る。

さて本番である。
まず会場の大きさに驚いた。
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ステージにはスピーカー待機ように大きなソファーがいくつかあり、スライド写す大モニターが左右に1つづつ、中央上部にプレゼンターを映す丸いモニターがある。スピーチはPC及びマイク付きの演台で行う。演台に立つとモニターには顔しか映らない。会場へいたる通路には各社の宣伝用ブースが並び、その部屋にも大モニターが設置されている。

会期は二日間で私の出番は2日目の昼ごろ。初日は登壇者の観察。参考になるところはないかと。

皆さん文字が多すぎる。
確かに文字が気になって耳がおろそかになってしまう。

パッション

しゃべりを中心にプレゼンしたのは米国人だった。演台のマイクは使わずハンドマイクを握り、ステージの前まで踏み出し身振り手振りで熱弁をふるった。TED本にはPassionの重要性が繰り返されている。ポインターは使わず大スクリーンまで近づいていって指差した。うーんこれだ。躍動感がある。場を支配している。これをマネてみよう。

Q&A

プレゼンが終わると数人が壇上に座り、会場の聴衆とパネルディスカッションがある。これは緊張する。想定しない質問があるか?インドリッシュが聞き取れるか?案の定会場のから質問は聴き取れない。マイクの具合もあるのか?しかも質問が長い。聞きたいというよりしゃべりたいといった風。たださすがはネイティヴのプレゼンター。しっかり聴き取って回答していました。

さあマイターンだ。

ファシリテーターに呼ばれ壇上に上がる。ソファーに座り、前のスピーカーにプレゼンを聴く。気もそぞろ。ファシリテーターが私の紹介をしたのち立ち上がり演台へ。ハンドマイクも持った。PCの前には立たずに会場から全身が見える位置に立つ。ただPC画面もたまにみるのであまり離れずに。これが問題。会場右手から見ると演台のかげにかくれる位置となってしまった。
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右手はページ送り用のリモコン兼ポインター。左手にマイク。ただしポインターは大スクリーンには使えなかった。ページ送りもリモコンを見過ぎた。

あとはあっという間に終わってしまった。Passionが込められたかというとそこはイマイチ。内容はしっかり伝わったと思う。聴衆のうなずきが心強かった。終わりのサンキューが早口になってしまった。

さてパネルディスカッション。
プレゼンが終わったらノドがカラカラになり緊張がはじまった。いきなりファシリテーターから私に振られた。これは想定外。でも彼はアメリカ人なので聴き取れた。会場から私への質問は1つ。想定どおり長い。質問のポイントはどこなのだ?となりのインド人スピーカーに耳打ちして聞いてみた。彼、何が聞きたいの?シンプルに要約してくれたので乗り切れた。

壇上で記念品をもらい写真をとってステージを下りた。丸テーブルにもどると主催会社の社長が来てくれた。いいプレゼンだったよ。英語がとてもうまいね。どこで身につけたんだい?お世辞とはいえうれしいほめ言葉。後日Good command on English に対して聴衆が感心していたとフィードバックもらいました。

レビュー

後日動画を手に入れてレビュー。

妻に言われた。日本語よりしっかり声が出ているね。(家庭内比)ふだん低音でボソボソ話すので聴き取れないが、このプレゼンは高音でよいと。まあ見せたビデオは10秒くらいしかみてくれませんが。

高音低音という点からみるともっと低い声で喋った方が英語話者っぽかったかもしれない。以前読んだ英語発音の本には、別人格になるくらい低い声を出せと書いてあったのを妻に言われて思い出した。

中2息子にも指導された。彼はYoutube世代なのでTEDスピーチよくみてる。

「パパ、モニターを見過ぎだよ。覚えなきゃ」

「それにね、いきなり本題に入っちゃダメ。自分の昔のエピソードとかを最初に話すんだよ。それにねステージを歩きながらしゃべるといいよ」

将来TEDスピーチやるときまでに練習しとくよ。

ちょっとくやしいので息子に主催者の反応メールを見せた。

It gives me immense pleasure to share with you that not only your presentation was highly appreciated by the delegates but was also rated as one of the most informative presentation at the conference.

「レイティングトップだぞ」

「ぜんぜん意味わかんねえし」

以上





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by zhuangyuan | 2017-10-08 17:42 | 学習 | Comments(0)


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