中華 状元への道

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2005年 12月 02日

宦官物語

「宦官物語 男を失った男たち」(寺尾善雄 河出文庫)を読みました。

中国の歴史を知る上では避けて通れないのが宦官。
後宮で働く、チ〇ポを切ってしまった男たちです。

いつか宦官に関する本を読んでみたいと思っていましたが先日古本屋で見つけました。

そもそも宦官に興味を抱いたのは「蒼穹の昴」(浅田次郎 講談社)を読んだとき。7-8年前かな?
この本は西太后の時代の宦官が主人公。
幼いころ占い師に天下をとると予言されるのですが取るにはとったがなんと宦官として。
そもそも宦官を主人公の小説を書こうと思いつくことからして想像力がすごい。
何を切っちゃうところまで出てきます。

中国に少しでも興味のある方は絶対おすすめ。
マイベストのひとつです。感動巨編。

話は戻りますが宦官物語の内容。

宦官になる理由は幾とおりかありますが
古くは罪人が刑罰としてなる。(司馬遷)
その後は異民族が献上品として贈る。(鄭和)
喰うに困った貧乏人が自らすすんでなったり、子供をならせるケースも多いとのこと。

皇帝に取り入って出世すれば栄華の道を極められることもあるので
明の時代なんかは人気職業だったとか。

ある年欠員3000人を募集したら応募が2万人。
もちろん切っちゃってます。

あぶれた人々は悲惨です。今で言う就職浪人(without チ〇ポ)
帰るところがないので皇宮の周りを取り囲んで泣いて陳情した。
そこで皇宮も困り果て収容所を用意して養ったとのこと。

それはいいと数年後には収容宦官候補が数万人になってしまったとのこと。
東京ドームいっぱいに宦官がいる図を想像してみてください。
「ニューヨークに行きたいかあ~?」
でなく
「後宮で働きたいかあ~?」と福留アナが叫ばなくてはなりません。

大量の宦官を想像していたら
以前シドニーで見たゲイのパレードを思い出しました。
レイザーラモンみたいなのが数千だか数万だかパレードしてました。
シドニーは世界第二のゲイ天国。結構かっこよかった。
ただし日本チームはやばかった。レイザーラモンみたいな筋肉系ではなく
おかまバー系ばかりでした。
宦官でゲイを思いだしたらゲイの方に怒られるのでやめます。

宦官は苦労してなってもそれはそれで大変。
ナニもないわけですから劣等感も強いわけです。

よって去勢を連想する言葉は全て禁句だそうです。
たとえは「割」なんて言葉は宦官の前では使っちゃいけなかったそうです。
阿Q正伝の阿Qがハゲを連想する「光」などの言葉を聞くと激昂したのと同じだそうです。

「トミーとマツ」で国広富之扮するトミーが松崎しげるのマツにトミコとささやかれると怒り爆発で強い男に変身しちゃうのと同じです。(古すぎ)

また清末期の悪徳チ〇ポ切り職人のはなしも出てきます。
この男貧乏人にセールスして子供を売らせナニを切っちゃう。
ただし貧乏人は手術代を払えない。
また皇宮に行くには衣装などかなり金がいる。
それを借用書をとって立て替える。
あとは宦官になったあとの給料から毟り取る。
当然利子は高く一生払いつづけなくてはならない。
とんでもねえ野郎です。

まあともかくこの本には宦官に関することがこれでもかこれでもかと詰め込まれ
悪逆をつくして皇帝まで殺しちゃうなんでもありの宦官から
蔡倫、鄭和のような英雄までいっぱいでてきます。

でもはっきりいって宦官の悪逆非道が凄すぎて読んでて疲れてきました。

以上
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by zhuangyuan | 2005-12-02 22:36 | 中国関連DVD、本 | Comments(4)
Commented by Wasabi at 2005-12-02 23:09 x
トラックバックありがとうございます♪
なんでトラックバックくれたんだろ??って思って読み進めたらトミーとマツつながりだったとは。。。 1本取られた気分です(笑)
Commented by ありま at 2005-12-10 12:49 x
TBありがとうございました。
福留アナとかトミーとマツのくだり、楽しく読ませていただきました。
Commented by Shira at 2006-01-03 09:37 x
zhuangyuanさん、新年おめでとうございます。今年も書籍や中国消息の紹介を楽しみにしています。

この記事を読んでから気になっていた「蒼穹の昴」(マイベスト、ですからね)を読み始めました。読み出すと風呂・食事・仕事のために中断するのがたいへんですね。東京→広島出張の新幹線なんか、いいだろうなあ。
まだ第一巻です。

見てきたように書く浅田の力量はすごいですね(私だったら実際に見てもあのようになど書けませんが)。調査もなみなみならぬものだったと思います。
Commented by zhuangyuan at 2006-01-03 17:26
shiraさま
あけましておめでとうございます。
私も通勤電車で乗り過ごしちゃいました。
浅田次郎は最高のエンターテナーですね。
『日輪の遺産』も面白かったですよ。
以上


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