今読んでる莫言《丰乳肥臀》(中文)という本はホント凄まじい小説です。
日中戦争のころからはじまる物語で東北の小さな村の一家の激動の歴史を描いたものです。 600ページの分厚い本でまだ150ページくらいまでしか読んでませんが一ページ一ページがほんと重い。言葉の力に圧倒されます。 こんな場面が出てきます。 马车驰上官道,很快消逝在树林背后。但七姐的哭声、马铃铎的叮咚声、伯爵夫人乳房的香气,永远鲜活地保存在我的记忆里。 どんな場面かといいますと。 子供を売っちゃったんです。 厳冬の極寒の最中、9人の子供を抱え貧困に苦しむ母親は街まで出てゆき 寒空のもと買主を待ちます。そこには同じ境遇のほかの家族もいましたので 市場みたいなものでしょう。 そこに現れたロシア人の伯爵夫人に娘を売ってしまいます。 生々しい貧困の描写に胸を締め付けられます。 でもこれは戦前の昔の話。日本も貧困から子供を売ったりすることもあったでしょう。 そういえば中国映画の《我的兄弟姐妹》(邦題 再見)にも親を失った4人兄弟が貧困から養父母を求めて家々を訪ねバラバラになっていく話でした。 今はどうなのというと少し毛色が異なりますがこんなグロテスクな記事がありました。 云南:艰难反击贩童黑帮 雲南:苦難に満ちた闇の幼児人身売買組織への反撃 これは幼児誘拐と人身売買組織についての記事ですが 問題はそんなに単純ではない。 ちょっと編集して引用します。 从卖自家孩子最后演变成人贩子。有的“专业户”每年都会生一个孩子来卖,最多可达十二三个。“反正我们自己也养不活,还不如卖给别人,既可以满足别人对小孩的需求,自己还能得点钱。” 更にこんなことも書いてあります。 昭通等地历史上就有这样的风俗:一些老太将弃婴以及无家可归的幼童洗洗干净送人收养,收养人照例会送一些报酬,称之为“冷水钱”,这风俗在有些地方沿袭至今,对村民的意识有一定的影响。 ある村では子供を売ったことのある家が全体の80%にまで達したそうです。 なんか凄すぎて疲れてきます。 以上 “衣食足而知荣辱”。 貧困の悲惨さは凄まじいですね。ただこれを解決するには中国は大きすぎて深すぎて複雑すぎて。いっぺんには無理でしょうからやはり今のように矛盾を抱えつつも経済成長を進めてゆくしかないのでしょう。 ありゃm。 ブラジル映画の「セントラル・ステーション」というのを見て、臓器売買の目的で子どもを誘拐して売る犯罪が現代でも横行していることを知りました。 中国でも、今でもよく子どもが誘拐されるそうです。一人っ子政策で戸籍のない子ども(黒該子? 男の跡継ぎが欲しくて、女の子だと出生届をださない)も田舎には多いそうですから、殺しても犯罪にならない(立件出来ない)のかな。子どもの間は労働力としてこき使い、年頃になると売春や正式に嫁を迎えられない極貧の農家に「売る」んじゃないでしょうけねえ。 臓器売買もありそうですね、腎臓なんて二つ売れますしね。 物乞いをさせるために子どもの目をつぶすって話も聞きましたよ。 貧しい国の事情は、豊かな日本にいてはなかなか理解出来ないですね。(つづく) (つづき) 戦後60年もたって、残留孤児と呼ばれる人達が肉親を捜してももう肉親に会える確率はほとんどないと思います。「大地の子」にも出てきた、悲惨な運命をたどった残留孤児が大半なのでしょうが、優しい養親に恵まれてそこそこ幸せに育った人も多いと思いますし、飢え死にしなかっただけマシだった人もいるでしょうねえ。 宮尾登美子の「朱夏」という自伝的小説に、一杯のうどんと引き換えに子どもを売りそうになった話が出てきて、胸が詰まりました。 よかったら読んでみて下さい。 中国で飢饉の時に子どもを食べたというのは、昔はあったことらしいです。(解体して売れば、豚の肉と言ってもわからないでしょうしね)日本では想像もつかないような貧しい暮しが、今でも地方には存在してますからねえ。 残留孤児の方々は善良な養父母に育てられた方も多いと思います。先日夜中にNHKスペシャルの再放送で「大地の子を育てて」というのをやってました。
残留孤児のほとんどは養父母を残して来日しているそうですがこちらで身よりもなく生活保護に頼っているケースが多いとのこと。そこで中国に残る年老いた病気がちの養父母に会いに行く費用も捻出できない。その養父母たちももう戦後60年経つと80-90歳。つらい話でした。私の祖母も終戦直前まで満露国境近くにいて、妊婦でした。ともすると母も残留孤児になっていたかも。とすると私はシベリア生まれのウラジミールくんとかになっていた可能性も。
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