中華 状元への道

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2005年 11月 19日

風水と朝鮮総督府

先日、あるお客さんと食事をしていますとこんな話を聞かせてくれました。
その方は最近、奥様とソウルを旅行してきました。

「おい、昔の朝鮮総督府って景福宮の中にあったって知っとるか?
しかも、その京福宮の配置は風水でいうと完璧で宮殿から門まで一直線にならんどる。
だけどその中に建てられた総督府は意図的にちょっとずらして建てられたんや。」

彼はもう還暦を過ぎてますが韓国は初めて。
長年貿易に携わっていましたので韓国にも友人が多いとのことですが
あえて友人に案内をお願いせず、現地のガイドに案内してもらったそうです。

「やっぱこういう話は友人では気い使ってせえへんやろ。」

確かに私も出張で2度ソウルに行ったことがありますが全然知りませんでした。

ちょっと調べるとこんな文章がありました。
保存か撤去か揺れる韓国世論

1996年までは国立博物館として旧朝鮮総督府は利用されていたのですが屈辱の象徴として
取り壊されたそうです。

ちょっと引用すると
景福宮の立地は、山を背にし、川を前に抱いて、風を塞ぎ水を得るような地に王都を築けば国運が長く続くとされる「風水説」に基づいたもので、北漢山を背に、前面(南)には漢江の流れを臨む場所に建っている。

 「風水説」は「風水思想」とも言われ、中国や朝鮮半島に深く根づいた地理思想で、大地の中をエネルギーの源である「気」が流れているとするものである。その「気」の流れを断ち切るように、王宮前に朝鮮総督府は建てられたのであった。韓国では一般の民家や墓の立地も風水師が占って決めるほどで、人々の感情を傷つけてあまりあるものとして受け留められた。大統領の言葉の「精気を回復」というのは、ここに由来している。

張楊模(チャンヤンモ)国立中央博物館長はこう語る。

 「その国の文化の象徴とも言うべき王宮を破壊し、総督府のようなものを建てた例は、古今東西の歴史において日本だけです」。総督府は王宮の中軸線に対し、かなり傾いた形で建てられている。これは明らかに日本が朝鮮王朝の権威を否定した現れであるとも語る。また、この総督府庁舎に合わせてその後の道路が建設されたため、総督府が撤去された場合、今度は宮殿に対して道路が斜めに走るという景観上のアンバランスが生まれてくるという。



興味深い話です。
GHQが皇居に本部ビルを建てるようなものです。

日本は朝鮮統治時代にかなり風水を研究したらしいのですが
その動機はちょっと傲慢。

朝鮮総督府の朝鮮研究者村山智順について記した文章にこうあります。
日本と朝鮮は同一系統の文化の上にあるにもかかわらず、片や陋習にまみれて劣っている朝鮮、片や開化し躍進する日本という基軸があり、こうした前提に立ちつつ、朝鮮を旧弊から解き放ち、やがて内地の日本人が違和感を感じないような水準にまで善導していくという構図が潜んでいたのだ。


じゃあ満州では旧日本軍に関わる建物はどうなっているのかと調べると
やはり長春の旧満州国務院(中国風に言うと偽満州国務院)の建物が保存か再利用かで
論争されているそうです。是文物,还是民族耻辱象征物? (文化財産か?それとも民族恥辱の象徴か?

話は風水に戻りますが私は風水なんかは今まで全く気にしたことはないのですが
結構あたるのかも?という出来事がありました。

一昨年、ある中国企業の総経理が私の会社を訪問されました。
当時会社の事務所が新しいビルに移転したばかりでした。

私は総経理さんを私の会社の社長室にお連れしました。
すると総経理さんは社長室から外を眺めながら言いました。

「社長さん、この部屋は最高ですね。ここから道路が一直線に出ていて向こうまで言っているでしょう。良い気がファーッと流れ込んできて、沢山お金が入ってきますよ!」

いいこと言うなあと思っていましたがその後忘れていました。
しかしその一年、会社はバブル後の低業績から一転して過去最高収益をあげました。

そして思い出しました。風水あなどれず。

また朝鮮総督府関係ではこんな過激な話をサイトで見ました。
景福宮に朝鮮総督府を建て、気を断ち切ったご利益で日本は戦後朝鮮戦争の恩恵をうけ
復興したのだと。

そんな不謹慎な。でもちょっと気になります。

すこし余談を
日本でも平安京などは風水上完璧な地に建てられたということですが
そもそも平安京に遷都した理由はそもそも平城京で疫病などが発生し
その後の長岡京でも親王の祟りで建設が中止になったことにあります。

でも風水を凝らした平安京建設の本当の理由は
東大寺の大仏建設時に大仏を金メッキする際に
水銀アマルガム法が使用され大量の水銀により死亡者が続出したためだと言われています。
(水銀アマルガム法=金と水銀の合金を銅にメッキするとあとで水銀だけが蒸発し
金メッキができる。)

実はこの大仏のメッキの話こんな本に載ってました。
「鉄と鉄鋼がわかる本(新日本製鉄編)」
鉄鋼業以外の人もこの本読むと鉄に興味が湧くと思います。

祟りや風水といったものにも背景には科学がありそうです。
以上
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by zhuangyuan | 2005-11-19 15:53 | 文化、歴史 | Comments(0)


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