2015年 04月 18日

マレーシア映画で思う 多民族国家のアイデンティティって何?

「破裂するドリアンの河の記憶」鑑賞。
マレーシア映画です。

マレーシア料理を食べながら映画祭をご紹介いただき初体験。

漁港近くに住むの高校生の淡いラブストーリーに
レアアース工場建設問題が絡んでくる。

マレーシアの多様性が様々な場面で浮かび上がります。

冒頭のデート場面の言葉でびっくり。
いきなり普通話です。マレー語じゃないの?
マレー語だと市場が小さいのかな?

原題からして中国語。
「榴莲忘返」liulian wangfan
忘れがたきドリアンってな感じ?

流恋忘返liulian wangfanもじりですね。
楽しくて夢中になって離れたくない。帰るのを忘れちゃう。


女の子は漁村に住んでます。父親は漁民。
家族では普通語。

少年は企業人の息子。
車中の会話は広東語(おそらく)
父親は海外を飛び回り、
息子は卒業後はオーストラリアに留学するのが決まってる。

学校で美人先生が教える歴史の授業は普通語。
クラスは華僑の子がほとんどですがマレー人もいます。
でも普通語。

マレー語の授業もあり。
みんな聞いてない。
ある場面のマレー人教師の話など字幕もない。

二人で家を飛び出してバスで遠くへ、遠くへ
女の子はタイ語に憧れてる。
サワッディー カー こんにちは
「愛してます」
チョーかわいい。でもちょっと悲しげ。
男は聞いてない。
深い意味があるのにね。

レアアース工場はオーストラリア資本、現場主任はインド人かな?
喋ってる言葉は何?マレー語?タミル語?
相手は歴史の先生。
レアアース工場に反対してます。


漁港の町もグローバル化の波を受けてます。
レアアース工場は世界の資源不足を補うため。

でも漁民としての生活は壊れてゆく。
世界に組み込まれてゆく。

でもその世界ってそんなに遠くじゃない。
メトロポリタンとしての首都クアラルンプールもすぐに行けちゃう。
繁栄する都市には莫大な資源が投入されている。

故郷を返せ。

でも故郷ってどこ?
漁民で中国語話すなら、大陸から海を渡ってきたはず。
でもおじいちゃんはキャメロン高原出身だって。
茶畑は最高の美しさ。
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でも気になるよね名前が。
Cameronって言うんだからイギリス統治時代の名残り。

少年の家族は広東から。
父は世界を飛び回り、自分もおそらく海外に住むでしょう。

歴史の先生の故郷の場面で映画は終わるが
そこの祭は中国式。

日本に住んでる日本人には考えられない多様さ。
それがそれぞれの心象風景に刻まれてる。
住んでるところにある自然、そこが家园。

この映画、女の子はみんなかわいいしきれい。
そしてシリアス。世界の大きな流れを意識し翻弄されつつも立ち向かう。
でもやはり小さな花びらのごとく激流に飲み込まれる。

あばれはっちゃくみたいな主人公の少年はいつも純朴。
着の身着のまま、戦ってるつもりが、独りよがりで幼稚です。

オトコってバカですよね。
頑張れ少年。
Stay foolish.

多民族国家のidentityはなんなのでしょうか?
国家ではないだろうな。
歴史?それも違う。
土地なのかな?
民族性を意識の外に置くと、それはイデオロギーに結びつく?
民衆を立ち上がれって。
激動の時代はこころも揺れ動く。

マレーシア映画、また観たい。
明日までやってるよ。

以上





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by zhuangyuan | 2015-04-18 18:01 | 文化、歴史 | Comments(0)


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