中華 状元への道

zhuangyuan.exblog.jp
ブログトップ
2014年 07月 21日

梅棹忠夫はジェームス・ボンド

先日、みんぱくの東京講演会を聴きました。
梅棹忠夫のモンゴル調査をたどる
1944年に梅棹さんが辿った1500キロの調査の旅のノートやスケッチを大公開。
戦時中ですから現地のガードも厳しく、地図なんて持ってたら捕まっちゃう。
スパイじゃないかって。ですから地図はバラバラにして、裏にスケッチ書いて、スケッチのカードに偽装してたって。

まず現地につくと乗馬を習って、語学学習に励んだと。
乗馬っていったってモンゴルですからお上品なものではなく
ワイルドな実用乗馬。

語学は民族学にとって必須だそうで梅棹さんは数多くの言語を習得されたといいます。
しかも一ヶ月で覚えちゃうそうです。
その話は大いに気になって関連本を読んでみました。

実戦・世界言語紀行 (岩波新書)

梅棹 忠夫/岩波書店

undefined


世界中で旅をして世界中の言葉を修得する実践講座です。

一ヶ月習得法を編み出したのはスペインだったといいます。

猛勉強のかいあて、一ヶ月もするとわたしはスペイン語がはなせるようになった。
イギリス人のために通訳までやったと。
その方法とは、まず現地でまなぶことである。
一日に300のあたらしい単語をおぼえることは、すこしもむつかしいことではない。問題は、毎日300のあたらしい事物を発見することである。
一ヶ月もすれば、語彙は3000以上になった。
超人的ですね。

モンゴル語の語彙ってのもかなり面白い。
遊牧民の言葉だから家畜を表す語彙が膨大にあると。
ウマを表すことばにも、色や形で細かく分けて何十種類もあるそうです。

オスもメスもその生殖能力に着目して、さまざまな名称が付けらていると。
人間にはそんな分類して名付けないでくださいね。

その言葉をすべてノートに取るそうです。
またはカードに記載する。
頭の記憶装置は使わず、外部記憶をしておくのだと。
頭もメモリーも相当な容量でしょうけど、インプットが凄まじいから外部も使うということでしょう。

でもそのカード必要なくなるとすべて捨てちゃうそうです。
イタリア調査を終えて、すべてのイタリア語カードを橋の上から投げ捨てる様子が描かれています。
もったいない。

梅棹さんは戦中にチベットもいこうとしたそうです。
ビルマから山越えで入ろうとしたけれど
当時ビルマは日本軍が制圧する前で、戰場を通らねばならない。

そこで考えついた秘策とは飛行機での山越え。
でもチベットには着陸すべき飛行場がない。
なんと湖上に着陸する作戦をたてるのです。

完全にジェームス・ボンドの世界です。
でも誰に言われるわけでなく、ただただ学問的探究心につき動かされてる。

まさに超人ですね。
その梅棹さんの調査一端がみんぱくサイトで見れます。

以上





[PR]

by zhuangyuan | 2014-07-21 20:58 | 文化、歴史 | Comments(0)


<< マレーシアで何語でしゃべる?      世界はブラジルに凝縮される >>