2013年 09月 16日

台湾にとってアイデンティティとは

ドキュメンタリー映画台湾アイデンティティ鑑賞。
予告編を見て、ぜひ行こうと思っていたにもかかわらず、つい見逃してしまったのですが
アンコール上映をやってくれました。ポレポレ東中野

台湾には仕事で何度か行っていますが
年配の方の日本語がかなり上手いです。
しょっちゅう電話も頂きます。
メールなんて使わず達筆なファックスを頂きます。

そして日本が好き。
というより尊敬してくれる。応援してくれる。
あるお客さんの伯父様はテレビはNHKしか見ないと。
日本政府から勲章もらったとか行ってたな。
台湾はともかく日本と深い。


台湾アイデンティティ。題名がよい。
アイデンティティとは自分は何者であるかということですが
台湾はこれが非常に複雑。

新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論

小林 よしのり / 小学館


でも李登輝元総統が言っています。
日本と台湾の何か違うか?日本ではアイデンティティを考える必要がないと。

少し前までは、1つの中国だとか、二つの中国だとか、いや台湾だとか
日本の新聞にも、政治用語が踊ってました。
国民党が政権奪還してからは、大陸中国の経済発展もあいまって
政治的には、大陸の圧勝といった感があります。

ただ個人のアイデンティティは政治経済ほどに簡単には割り切れない。
この映画に登場する人々は皆、日本人として生まれている。

ことさらに日本に対する愛を語るわけでもなく恨みを語るわけでもなく
淡々と自分自身や家族の激動の半生を語る。
美しい日本語で。

日本人の定義がなんだか知らないが
日本語と文化を背景した生き方考え方をする人々ということなら
まったく違和感がないどころか、純日本人とさえいえるかも。
私は会ったことはないけれど、理想の日本人。
面構えがよい。
仕種が立派。
凛としている。
目がきれい。

日本人として生まれ
戦争を生き抜き
敗戦
国民党の圧制に苦しみ、
投獄され
もしくはシベリアに送られ
さらにはインドネシアで独立戦争を戦う

ひとりひとりの口から、
戦前戦後の政治の季節に日本、台湾が翻弄される姿が浮かびあがってくる。
激しい経験を訥々と語る中に、共通しているのは近しい人たちへの愛情。
父親、妻、戦友...
獄中から幾度となく送られる日本語の手紙
焼け跡で再会する将来の妻
抑留中に思うあの娘...

自分が自分であること。
それは親しい人たちとの結びつきで意識される。

1つの言葉を通して共有したその時代。
それを語れる人たちが台湾ではすでに90歳になる。

ぜひ台湾で上映してもらいたい。
日本を想う人に届いてほしい。

台湾人生

酒井 充子 / 文藝春秋


こちらも購入。

以上
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by zhuangyuan | 2013-09-16 20:35 | 文化、歴史 | Comments(2)
Commented by minamihorie at 2013-09-18 22:19
今晩は、今月末からホストファミリーとして迎える学生は
台湾の25歳の男性です。大阪大学で1年のコースに留学。
自己紹介には、達者な日本語で、祖母が日本時代のことを
とてもいい時代だったと話すので日本に興味を持った と書いておられます。 またのぞきにきてください
Commented by zhuangyuan at 2013-09-22 21:34
minamihorieさま ホストファミリーをされるなんて、これこそ真の国際交流ですね。台湾の若い方が改めて日本に関心を持ってくれてうれしいです。いい経験になってほしいですね。



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