2013年 01月 06日

ミャンマー落武者伝説 

アヘン王国潜入記 (集英社文庫)

高野 秀行 / 集英社



前回の記事でミャンマーの奥地で明朝の末裔がアヘン作ってる?とさらりと触れました。
私がこの本で一番興味を持ったのはこのこと。

ミャンマーでは世界で唯一、中国人が少数民族として認定されているそうです。
華僑じゃないんです。少数民族です。

彼らはコーカン族(果敢族)と呼ばれ、明朝の末裔を名乗っている。
平家の落武者伝説のようでわくわくしてきます。

明が清に攻められた時に最後の皇帝永暦帝とともに流れ着いた。
果敢族:流落缅甸的明朝汉人遗民(コーカン族:ミャンマーに落ちた明朝漢族の末裔)

300年経った今でも南京出身といっているとか。
原来最早来果敢定居的那些跟随明永历帝南逃至此的兵将,因南明王朝原在南京定都,所以不管他们后来跑到哪里、祖籍何乡,几百年后统统对外说“祖上来自南京府”。

永暦帝が南に逃げたときについてきた果敢の兵や将軍は、南明王朝が南京に都があったので
どこに逃げようとも故郷はというと、数百年後でも対外的には先祖は南京府から来たというのだ。


平家っていうより南朝の天皇についていた兵士の末裔って感じかな?

それが今でも存在感を持っているのが凄い。

近代に入ってからはゴールデントライアングルのアヘンを押さえていた。
なんでそこにアヘンがあったの?
それはアヘン戦争後のイギリスが絡んでるって。

1852年,英殖民者侵占缅甸,中国开始失去对这片土地的控制权。英国人发现这里的土壤气候适合罂粟生长,派人传授种植技术,并指定东印度公司垄断收购。

1852年にイギリスの植民者がミャンマーに侵入し、中国はこの土地の支配権を失い、
イギリス人はこの土地の土壌や気候がケシの生長に適していることがわかり
栽培技術を伝授した。そして東インド会社が独占購買した。

悪いやつらです。巨悪。

イギリス支配後、第二次大戦後には日本が絡んでくるのです。
因为对缅甸抗日保土有功,1947年在缅甸立国的“班弄”会议,土司杨文炳作为“果敢族”的代表参加了民族加盟缅甸联邦政府的签字仪式,缅政府总算正式承认300年来不被接纳的果敢族为其境内合法少数民族。

ミャンマーでの抗日に貢献したために、1947年ミャンマー立国時の班弄会議において
土司である杨文炳がコーカン族代表として民族加盟ミャンマー連邦政府設立儀式に参加し
ミャンマー政府より300年来承認されなかったコーカン族が合法的少数民族と認められた。


そして今なお、存在感を示し、ミャンマー政府と戦闘したりしているようです。
果敢战争

ここには中国政府も絡んでるのかな?

国際政治バランスの変化で米国と接近しているミャンマー。
簡単には読み解けそうにありません。

以上
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by zhuangyuan | 2013-01-06 18:07 | 文化、歴史 | Comments(3)
Commented by お節介じいさん at 2013-01-10 07:57 x
ミャンマーは一度訪れたことがあります。私が初めて旅した国で、直ぐに友達ができて普通の家庭に招かれたのは、韓国とミャンマーだけです。だから私はこの二つの国に特別な親しみを持っています。
台北には外国人街がふたつあります。コリアタウンとミャンマー街です。先日この二つの町に行ってみたのですが、コリアタウンは期待はずれでした。・・というのは、私は東京の新大久保のようなハングルの看板の焼肉屋が林立する町をイメージしていたのですが、ハングル文字が見当たらないので韓国の気分は全くなしでした。
ミャンマー街は、あの丸っこいビルマ文字の看板の店が沢山あって、まるでビルマの町に迷い込んだよう。店を何軒もはしごして、久しぶりにミャンマー料理を味わいました。それにしても、台湾になぜミャンマー人が移住するようになったのか分かりません。この次行ったら店の老板に聞いてみようと思っています。
コリアタウン:地下鉄、頂渓站下車徒歩2~3分。
道路標識に「韓國街」の表示があるので直ぐに分かります。
ミャンマー街:地下鉄、南勢角站下車、興南路を徒歩で南下して15分ぐらい。華新街の入り口に門牌が建っています。 
Commented by zhuangyuan at 2013-01-11 20:20
お節介じいさん様 ミャンマー人街なんてものがあるんですね。魅力的。
しかも台北に。歴史はあるんですか?
Commented by お節介じいさん at 2013-01-11 23:33 x
我不知道为什么那么多的缅甸人移民到台湾来。
也不知道他们从什么时候开始居住台北华新街。
我只知道他们原先是旅缅华人,也就是果敢族。
下次我到台北的话,一定要问一问他们来台湾多久了。


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