中華 状元への道

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2005年 08月 29日

モンゴル

今日は大阪出張でお昼は中国人の友達と一緒でした。
彼は内モンゴル出身の蒙族で今度国に帰るというので久しぶりに会いました。

彼はモンゴル語も中国語もそして書いたものなら満族の言葉も理解できるそうです。
ただ最近は故郷も漢化が進み、モンゴル語を話す人が少なくなっていることを憂いていました。

内モンゴル自治区といいながら漢民族が90%近くおり、モンゴル族はわずかに300万人強しかいないそうです。
(ちなみにもっと驚いたのは外モンゴルは人口270万人で更に少ない)
こんなに少ないのでは漢化して当然ですがモンゴル族の親も将来の子供の教育や仕事を考えて民族学校に通わせず漢民族の学校に行かせるそうです。

もう少ししたらこの民族は消えてなくなってしまうと悲しげに語っていました。
でも外モンゴルがあるから大丈夫でしょと問い掛けると、
彼らと私たちが同じ民族である感じがあまりしないといいます。
彼らはヨーロッパやロシアの影響を受けていて、文字もロシア語から来ていて
自分は読めない。

また自分たちは漢民族の影響を強くうけており違和感があると。
更に最近は外モンゴルに中国製品があふれ、それが偽物製品ばかりなので
外モンゴル人は中国人をかなり嫌っており、内モンゴル人もその片棒を担ぐ
詐欺師の仲間だと思われているとのこと。
最近は外モンゴルの商店には「中国製品ありません」という看板が多く見られるそうです。

じゃあ私の憧れている狼图腾の世界はもうないのか?と問うと
極わずかしかそうした自然は残っていないとのこと。
またモンゴル族の野性味(狼性)ももう失われてひさしいと。

小説のなかにあった文革以後の漢化よりも清朝時代に行われた
モンゴル族弱体化政策の方がもっと効果があったらしい。

清朝は対モンゴル政策としてモンゴル族の主要宗教ラマ教を保護し
寺を多く立てることで彼らの狼性を削いでいった。

モンゴル族は代々、末っ子に優秀な人材が生まれるらしいが
ラマ教では末っ子は仏門に入り、結婚せず子孫を残せないとのこと。
こうしてゆっくりゆっくり狼性が失われていった。

清朝は満州族の国なのでモンゴル族とは親戚みたいなものですから
モンゴル族の弱点を良く知っていてその力を奪っていったとのこと。

当時モンゴルは衰えたといえども戦闘能力は高く清朝もこれを制圧する
には同数の兵をもってあたらねばならない。
ただ兵を向けると他の地域が不安定になる。
そこで宗教を利用した。一つの寺が千人の兵隊より効果を上げたといわれている。

清朝は満族の国でモンゴル族とは同一系統なので親近感があるかと問うと
恨みの方が強いとのこと。

かれは将来モンゴル語と文化のの教育を再建したいと語っていたが
しかし一人では絶対にできないとも。

以上
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by zhuangyuan | 2005-08-29 21:50 | 文化、歴史 | Comments(0)


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