中華 状元への道

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2005年 08月 20日

国民性

先日読み終わった小説「狼图腾」の中に次のような文章がありました。

「魯迅先生が取り上げた中国人の国民性の問題はいまだ解決していない。」

中国人の国民性とは何なのだと疑問を持ちネットで検索してみました。
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鲁迅对中国“国民性”弱点剖析にはかなり強烈なことが書いてありました。

中国人の国民性とは大きく分けて次の三つだと。
“专制者”与“奴才”,“瞒和骗”,“儒家文化”

一つ目は専制者と奴隷。
“临下骄者事上必谄”。

目下の者には傲慢に振舞い、目上の人には媚びへつらう。

二つ目は
“自欺”和“欺人”是同时进行的,前者是麻醉自己不去正视黑暗的现实,以便苟且偷生;后者则是去欺骗他人,以便自己得到好处。


自分を欺き、人をだますということが同時に行われる。
前者は自己を麻痺させて暗黒の現実を直視しないで、自分を偽り生き続ける。
後者は他人をだまし、自分が有利になろうとする。

3つ目は儒教文化。
“中国人的性情总是喜欢调和、折中的。譬如你说,这屋子太暗,须在这里开一个窗,大家定不允许的。但如果你主张拆掉屋顶,他们就会来调和,愿意开窗了。没有更激烈的主张,他们连平和的改革也不肯行。

「中国人の性質は常に妥協と折衷を好む。たとえて言うなら、
部屋が暗くて窓を開けなければならないとき、皆開けることをきっとゆるさない。
しかしもしあなたが屋根を破壊すると主張したら、彼らは妥協し窓を開けるだろう。
強烈な主張がないかぎり、彼らは平和的な改革さえ肯定しない。」

簡単にいうと、現状を改革しない。要は超保守的。

こうした国民性を魯迅は小説で表現し国民性を改造しようとした。
彼は日本で医者をめざして留学していました。
そのとき記録映画を見て、
その中に日本軍に懲罰として処刑される中国人がいました。
その周りでやはり中国人が面白半分に処刑を見物している。
この姿を見てこの国民性を改造するためには文芸によってなすしかないと決断し
医者を断念し小説家になりました。

私も彼の小説を読んだことがなかったので古本屋で岩波の「阿Q正伝」を
ゲットし読んでみました。

最初から作者の意図を理解して読んでみるとかなり強烈。
面子の国中国でこれだけの小説を出版するのは並大抵の勇気と意思なしではできません。

毛沢東も彼を次のように言って賞賛しました。
“鲁迅在中国的价值,据我看要算是中国的第一等圣人,孔子是封建社会的圣人,鲁迅是新中国的圣人。”

私が考えるに魯迅の中国における価値は中国の第一の聖人だ。
孔子が封建時代の聖人なら魯迅は新中国の聖人だ。


魯迅は清朝末期の腐敗した国家と欧米の蹂躙の中で生まれて作品を残しました。
その特別な環境下で書かれた国民性批判です。
こうした国民性は新中国で改造できたのだろうか
私は外国人としてこれを判断するほど中国を理解していません。

どうでもいいけど「阿Q」って「Qちゃん」って意味ですよね。
オバQもこれに影響されて書かれたのかな?


以上
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by zhuangyuan | 2005-08-20 23:26 | 文化、歴史 | Comments(2)
Commented by Shira at 2005-08-21 21:08 x
こんにちは。

「中国人と日本人 ホンネの対話」を読んだときに魯迅の
国民性についての論説を思い出しました。

「ああ、これはあれのことか」
というように...。
Commented by zhuangyuan at 2005-08-22 06:41
私もご紹介の本を昨日読了しまして同様のことを感じました。
外国人が言うとそんな大げさなといことも
中国人の方が自らおっしゃられると説得力があります。


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