中華 状元への道

zhuangyuan.exblog.jp
ブログトップ
2012年 05月 13日

木を買わずに山を買え 

GWに法隆寺に行きました。

岳父が大阪におり、行くたびに京都出身の岳父に案内してもらいます。
今年はちょっと遠出して斑鳩の里、法隆寺へ。

法隆寺最後の宮大工、西岡常一の著書を読み、本物を見たいと思ったのです。
この本は後輩に薦められました。
その彼は父親からぜひ読んでおけと渡されたそうです。

木のいのち木のこころ―天・地・人 (新潮文庫)

西岡 常一 / 新潮社



法隆寺を1300年守ってきた宮大工集団の棟梁の言葉は重い。

宮大工一筋。
「神仏をあがめずして社頭伽藍を口にすべからず。」
儲けなんかを考えるなと。
儲けのために民家を造ることは一度もなかったそうです。

法隆寺脇にある西の里というところに宮大工集団が住んでいて
法隆寺に奉仕して暮らしていたが明治維新の廃仏棄却で食えなくなったといいます。
それでも平成までは続いた。

法隆寺は世界最古の木造建築で1300年建っているのですから
それだけでも驚きですがそれに使った木も凄い。

例えば大伽藍を建てるには樹齢2000年の檜が必要だといいます。
薬師寺を再建したときは直径2m、高さ20mの檜が必要だったと。
それには樹齢2000年必要。
日本には500年程度のものしか残っていないんですって。
そこで台湾に切りにいったそうです。
樹齢2000年の木は神のようだと。

そんな木を使った法隆寺。
1300年経って修理のときに、かんなをかければまだ檜の香りがすると。
まだ生きているんです。
樹齢2000年が1000年経ってもまだ生きてる。
悠久の歴史に生きる木と人間。

「堂塔建立の用材は木を買わずに山を買え」

ダイナミックなお言葉。
木の質は山の環境によって生まれる。
日のあたるところ、影になるところ、風の吹くところ。
それぞれ太かったり細かったり枝が多かったり曲がったり。
そんな性質を全部生かして塔を建てる。
なんとも壮大なスケール。

そんなこんなで1300年立派に建っているのです。

ね?行きたくなったでしょ?
d0018375_2158222.jpg

大工職人の町、西の里も現存しています。

法隆寺前バス停の前には、いかるがの里観光案内所があり、
そこに入ると二階には、西岡常一氏の大工道具一式が展示してありました。
生前のインタビューも放映されていました。

古代が現代としっかりつながっているのです。

今読んでいるのはこちら。

五重塔 (岩波文庫)

幸田 露伴 / 岩波書店


こちらは安藤忠雄推薦だと。

また法隆寺つながりでこちらも買っちゃいました。

隠された十字架―法隆寺論 (新潮文庫)

梅原 猛 / 新潮社



以上
[PR]

by zhuangyuan | 2012-05-13 22:27 | 文化、歴史 | Comments(2)
Commented by 近所のおばさん at 2012-05-14 10:14 x
京都奈良いいですね。。
我が家はささやかに高尾山に行きました。。
連休の高尾山はラッシュでした。。

先日うちにも花キュウピットが来てくれました。。
いつもは悪ガキでもその日は天使に見えました。。
Commented by zhuangyuan at 2012-05-19 08:25
近所のおばさん様 高尾山は悪がきも大好きな世界で一番登山者の多い山です。


<< まじめなことをゆかいに シベリヤ抑留      耳塚の話 >>